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天地魔闘してすぐめい☆おー ~狂気の高町教導官~  ◆lbhhgwAtQE




前略、永遠亭の皆様。

世にも不可思議な殺し合いに参加させられて一時間強経ちますが、私は何とか無事にやっています。
あ、そうそう。皆に紹介したい人がいます。
今、一緒に行動しているミッドチルダの高町なのはさんです。
なのはさんは、何でも魔法を使うことができるらしく、元の世界ではその力を治安を守る仕事に役立てていたとかなんとか。
性格も優しく、殺し合いにも乗り気ではなく、むしろ主催の人を倒したいと意気込んでいて頼もしい限りです。

そう、本当に頼もしく見える人なんですけど……何故か、私にはこの人に何か怖いものを感じているわけで……。

(・×・)(・×・)(・×・)(・×・)

祠へ向かう道中。
なのはと自己紹介を交えた雑談をしていた鈴仙は、ふと思い出したように立ち止まった。
「……ん? どうしたの、レイセンちゃん」
「あ、いえその……私、まだ荷物の確認してなかったなぁ、と思いまして」
「え、そうなの? ダメだよ、自分の所持品はきちんと確認しておかないと」
「いや、確認しようとしてた時に、いきなりなのはさんが――」
「私がどうかした?」
「な、何でもないです!」
まさか、なのはの脅しのせいで荷物のチェックをするのを忘れたなどとは言えるはずも無い。
「それじゃ、荷物のチェックがてらどこかで一端休憩とろっか」
「あ、いいですよ。チェックくらい歩きながらでも出来ます」
「……そう? レイセンちゃんがそれでいいなら、そうするけど……」
自分はなのはほど、この殺戮の打倒に積極的になれないけど、彼女の足を引っ張りたくはない。
そう感じた鈴仙は、なのはの誘いを断ると歩きながらデイパックを腹の前に抱え、中をまさぐりだした。
「えっと、さっき変な缶は出てきたんだよね。他にはえぇっと…………ん? これは?」
袋に突っ込んだ手が取り出したのは、多少厚みのある一枚の写真。
そこには、色のついた眼鏡を掛けた笑顔の中年男性が映っていた。
「誰これ? ……ん? 何だろう、これ? ボタン……?」
鈴仙は興味の向くまま、写真の隈にあったいくつかのボタンらしき突起のうちの一つを押した。
すると―― 

『間もなく四番線に快速、東京行きが参ります。危ないですから――』
「うわぁっ!? しゃ、喋ったぁ!?」
「へぇ、音声付の写真かぁ。こんなのあるんだ」
音に気付いたなのはは興味あり気にその写真を見やった。
……だが、写真を持つ当人にしてみれば、それはただの薄気味悪い紙切れ。
しかも、喋る以外に何の役にも立たないと来たら、溜息を吐くしかないだろう。
「はぁ……スカか」
「まぁまぁ。もしかしたら使い道があるかもしれないよ? だから捨てないでとっておこ」
「そう期待したいですけど……。……と、さて他には何か………………あ、あったあった」
苦い表情のまま写真を袋に収めた彼女が次に見つけた道具は――――
「えっと……時計?」
彼女の手に握られたのは、紛う事なき銀色の腕時計。
360度どこをどう見ても腕時計にしか見えなかった。
「そうみたいだね。見た感じだと男性用ってところかな」
「はぁ。時間なんて分かってもどうにも――――あ、何か説明書がある。なになに……?」
要点をまとめるなら、この腕時計は時計としての機能のほかに麻酔針を射出する機能を持ち合わせているらしい。
麻酔の効果は中々のもので、直接皮膚に刺さった場合、瞬時に気を失うとか。
「へぇ~。意外と高性能だね」
「瞬時に効果が出る麻酔ってのいうのが、ちょっと引っかかりますが……まぁ、でも自分に使うわけじゃないし、いっか」
相手の動きをとめることができる道具、ということで鈴仙はそれを腕に装着する。
これで、多少は戦力がアップしたはずだ。
「それじゃ、荷物の確認も終りましたし、さっさと祠に向かいましょうか」
「うん、そうだね。――――って、あ、そうだ。支給品で思い出したんだけど、レイセンちゃんに見てほしいものがあったの」
「……え? 何です?」
「これなんだけど……説明書も入ってなくて使い方が分からないの。レイセンちゃん分かる?」

そう言ってなのはが差し出してきたのは、八角形で掌サイズのアレ。
思わず、レイセンはそれを見て、驚きの声を上げる。
「こ、これ、あの白黒の魔女の持ってたマジックアイテムじゃないですか!」
「マジックアイテム? ……ってことは、魔法に関係あるの?」
「えぇ、そりゃあまぁ……」
隠す理由も無い。
鈴仙は、そのマジックアイテム“ミニ八卦炉”について、自分が見聞きしてきたことをなのはに伝える。
「う~ん、要するにデバイスに近い存在ってことかなぁ?」
「確かに、なのはさんがさっき言っていたデバイスっていうアイテムに近い部分もあるような無いような……」
「ふぅん。なら、その魔理沙ちゃんっていう持ち主さんを見つけるまで借りてようかな。レイジングハート無しだとやっぱり心細いしね」
そう言いながら何やら嬉しそうになのはは八卦炉を胸元にしまう。
鈴仙は、そんな彼女の姿を見ながら、「弾幕は火力」と言い切っていたあの魔女を、その彼女のような高火力の弾幕を撃ち放つなのはの姿を思い浮かべてしまう。
彼女の想像の中のなのはは、底冷えするような表情を浮かべていて――――
(……って、何考えてるんだろ、私)
自分で自分に呆れ、鈴仙はそんな妄想を振り払う。
「……あ、レイセンちゃん、祠が見えてきたよ!」
「え? あ、あぁ! 本当ですね」
目的地を見つけ、安堵の表情を浮かべるなのはの横顔を見ながら、彼女は改めて先ほどの想像を拭い去った。


なのは一行が祠に近づいていた頃。
その祠には先客が二人いた。

一人はキョンという本名不詳の高校生。
……だが、トイレで倒れたきり、彼はもう二度と動くことは無い。
そして、もう一人は……
「どうせ私はつるぺたよ。でも私だけを指してそれを言うのは間違ってるよ。霊夢だって半人の剣士だって、カリスマ吸血鬼だって、みんなつるぺたじゃない……」
小さな百鬼夜行、密と疎を操る程度の能力の持ち主、そして大酒豪……伊吹萃香がハートブレイクしたまま、祠を入ってすぐの大広間に体育座りしていた。
「それに、別に小さくたっていいじゃん。それはそれで、そういうニーズに答えられるんだしさ……」
いじけたように萃香はぶつぶつと呟き続ける。
その傍らには、青色の瓶。
どうやら自棄酒代わりに、支給品である飲料を飲んでいたようだった。
橋の上で出会った少女にそのフレーズを言われ、暴走、この祠に到着してからというものの彼女はずっとこうだった。
――しかし。
「というよりも、今はそういうの関係ないし。ここでは大きいよりも強い方が重要なんだ。戦って勝ち残った奴が偉いんだよ。うん、そうだよ……」
ようやく彼女は、ブレイクしたハートを自己修復した。
そして、それと同時に、彼女は本来の目的を思い出したようだった。
「さぁて、そうと決まったら、さっさと表に出て力試しできるような相手を探すとするかね、っと」
そう、萃香が腰を上げて、外へと出ようとした瞬間だった。

「――へぇ、祠っていうよりも教会みたい」
「あ~、ようやく寒さをしのげる所にたどり着けた……」

彼女は祠の扉を開けて入ってくる二人の女性を鉢合わせになってしまった。
「……あ」
そして、彼女は気付く。
目の前の女性達……特に茶髪の方の女性の胸元に燦然と存在する二つの膨らみに。
その膨らみは着ている衣を突き上げるほどのものであり、つい先ほど修繕したばかりの彼女の心を再びブレイクさせるには十分な破壊力を持っていた。
「子供……? あのピエロと悪魔は子供までこんな殺し合いに巻き込んでるの?」
「い、いや、確かこの子は……」
「とにかく、こんな年端もいかない子を放ってなんて置けない。どこか安全な場所に――」
茶髪の女性のその言葉が、萃香の中の何かをぷっつんと切った。

「それは……私への当て付けかあああああああ!!」

彼女はそう叫ぶと、足元の床に拳を叩きつけ、床板を大きく抉った。
それに二人の女性は思わず驚く。
「い、一体どうしたの!? 何を言ってるの?」
「……あ、思い出した。確かこの子……」
「お前達……少し胸が大きいからって、いい気になっちゃいけないよ……。お前達の胸など、この私、伊吹萃香では無力なのだからな!!」

彼女のブレイクしたハートは、彼女を先ほどとは違った方向に暴走させていた。


鈴仙は自分の不運に頭を抱えていた。
寒さに耐えて、ようやく祠にたどり着いたというのにいきなり戦闘になるとは。
しかも、相手は博麗神社での宴会で何度か顔合わせしたことのある鬼族の少女。
聞き及んでいる実力から察するに、制限が掛けられた現状では自分の力では倒すのは難い相手である。
なら、どうするか?
答えは唯一つ。逃げるしかない。
……戦闘から逃げ出すという行為は、自分の過去を思い出させるが今はそのような思いに耽る状況ではない。
一刻も早く彼女の手から離れるのが先決。
そう、彼女はそのように考えたのだが……。
「なのはさん、あの子は見た目なんか関係ないくらいに強い力を持ってます! だから――」
「…………」
「な、のは……さん?」
なのはは動かなかった。
彼女はただ、戦意を見せる少女の前に立ち尽くすばかりであったのだ。
「どうした、人間? 動かないの? ならばこちらから――!!」
萃香はその拳をなのはめがけて放つ。
だが――
「――え? な……封じられた!?」
その拳はなのはが生み出した防壁によって防がれる。
「へぇ、お前もそういう力があるタイプの人間なのか。こりゃ、戦うのが楽しみに――」
「おかしいなぁ。どうしちゃったのかな……」
「……へ?」

突如呟かれたその言葉に萃香は立ち止まる。
「殺しあえって言われたのは分かるけど、そんなことしても何にもならないんだよ? そんなに強い力があるのに、それをあの人達の思惑通りに使っちゃったら……力の意味、ないじゃない」
「い、一体何を……」
「力はさ、人を助ける為に使おうよ。ねぇ、私の言ってること……そんなに間違ってるかな?」
「……!」
俯いていたなのはが顔が上げられた時、萃香はその表情に思わず背筋が凍った。
鈴仙も、そんな萃香の様子を見て、背中越しになのはがどのような表情でいるのか想像をしてしまう。
そして、その想像は更に膨らみ――
「少し……頭冷やそう――」
「えぇいっ!!!」
なのはが萃香に向けて八卦炉を掲げるのよりもコンマ秒早く。
鈴仙は、腕にしていた時計型麻酔銃を萃香目掛けて撃った。
「へにゃ!?」
そして、その針は見事に萃香の額に命中。
彼女はたちまちその場に崩れ、眠ってしまった。
「ま、間に合った……」
眠る萃香の姿を見て一仕事やり終えたような表情をする鈴仙。
だが、そんな彼女へと、なのはは振り返り……
「レイセンちゃん……どうして……」
「こ、この子、知り合いなんですよ! も、元はいい子だって知ってますし、きっと気が動転してるだけだと思うんです! だから、落ち着かせる為に眠らせたほうがいいかなぁ、って……」
実際のところ、鈴仙も萃香とそこまで親しいわけではないので、実際彼女がいい子かどうかはよく分からない。
ただあの時考えていたのは、あのままでは確実に萃香が消されるということ。
目の前で知っている人物が消されてもいい気分はしない。
だから、彼女はあの時麻酔銃で先手を打ったのだ。
……と、実際の事情はさておき、鈴仙の言い訳を聞いてなのはは――
「そう。うん、そうだね。確かにレイセンちゃんの言ってる事も尤も。この子も落ち着けばきっと私達と友達になれるよね」
「は、はい!」
「それじゃ、この子をちゃんとした場所に寝かせたいし、奥の方に行ってみようか」
「そう……ですね」
なのはは、眠る萃香を抱きかかえると、祠の奥へと歩いてゆき、鈴仙もそれについていくことになった。

……その祠の奥、トイレに死体があることなど、このときの彼女達は知る由も無かった。         

(・×・)(・×・)(・×・)(・×・)

というわけで、私は鬼族の子、伊吹萃香と合流することになりました。
本当に一体これからどうなるのやら……。
なのはさんも、頼もしいやら恐ろしいやら、ちょっと師匠にも似たオーラを出していて私は不安でなりません。
はぁ……どうしてこんなことに巻き込まれたのやら。

皆もこんなことには巻き込まれないよう、くれぐれもご注意下さい。草々。


【A-1 祠/一日目・早朝】

【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方project】
[状態]:健康
[装備]:時計型麻酔銃(現在針は装着されていません。予備針残り2本)@名探偵コナン
[道具]:支給品一式 、E缶×2@ロックマンシリーズ、津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ
[思考・状況]
1.とりあえずなのはさんに従う。
2.派手な争いは避けたい。
3.知り合いを探す。

※時計型麻酔銃について
麻酔針は一本しか装着できません。
麻酔の有効時間は不明。次以降の書き手さんに任せます。

※ブロマイドについて
スイッチを押すことで喋ります。
音声のパターンは数パターンあるようです。


【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康
[装備]:傘@現実、ミニ八卦炉@東方project
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1.誰かが来ることを期待して、祠で待機してみる
2.待機中に、改めて萃香とお話したい。もしそれでも戦意がある時は……
3.八卦炉を元の所持者(魔理沙)に返したい
3.最終的には主催者を倒して皆で脱出する


【伊吹萃香@東方Project(つるぺったん)】
[状態]:睡眠、ハートブレイク?
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ポーション(残り6本)@FF、他不明支給品0~2個
[思考・状況]
1.睡眠中
2.せっかくなので腕試し
3.巨乳死すべし

※ポーションについて
青色一ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉう! 説明不要!
味はかつて売られていたアレ、FF原作のような回復効果は多少あると思われます。



sm47:馬鹿とニートは高い所がお好き 時系列順 sm50:闇サトシが中学生を虐待して爆笑するSS
sm47:馬鹿とニートは高い所がお好き 投下順 sm49:俺のターンはまだ終了してないっぜ!
sm12:うさみみ少女と魔法少女 鈴仙・優曇華院・イナバ sm68:「薔薇大戦 ~ 混世魔王 VS 白い魔王」(前編)
sm12:うさみみ少女と魔法少女 高町なのは sm68:「薔薇大戦 ~ 混世魔王 VS 白い魔王」(前編)
sm20:ぺったんぺったんつるぺったん ~五十歩百歩~ 伊吹萃香 sm68:「薔薇大戦 ~ 混世魔王 VS 白い魔王」(前編)



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