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俺のターンはまだ終了してないっぜ! ◆CMd1jz6iP2




「・・・・・・やれやれ、やりすぎちまったか。彼と同じイイ男だったが少し・・・狭すぎたな」
俺を犯し終えた阿部は、人の尻を撫で回しながらそう言った。
――――何、が――――狭い――ん、だ―――なにが――――
勝手なことを言う阿部に言い返してやりたかったが、俺の体はピクリとも動かない。
それどころか、触られているはずの尻の感触がほとんど無い。
どこぞの神話に出てくる、必ず心臓を貫く魔槍の如きアレによってもたらされた、あのマグマのような熱さと身を切り裂くような激痛も――――
引き換えに俺の体を襲うのは寒さだ。先ほどまでの雪道での寒さとは違う。
なんとなくわかっちまった。これは、終わりに来る寒さなんだってことに。
こんなので人が死ぬなんて思わなかったが、事実は体が教えてくれる。
――――冗談だろ?――――俺の最期はこんなのかよ――――
ハルヒと関わって、SOS団で不可思議な出来事に関わって・・・これで終わりなのか。
これなら、朝倉さんにナイフで刺し殺されてた方がよっぽどマシだった。
谷口の野郎・・・良くも俺を見捨てたな!長門と教室に居た時みたいなノリで逃げやがった!
ああそうか・・・それよりも朝倉から俺を助けた長門!アイツが余計なことをしなけりゃ、こんな死に方しなかった!
いや、それ以前にハルヒ・・・あいつのせいだ!
あの馬鹿女が俺をSOS団なんてモンに誘ったから、俺の日常が――――!!

――――くそ――――忌々しい――――
忌々しい、忌々しい、ああ忌々しい。
何が忌々しいかって?決まってるだろ。

俺 自 身 が だ よ

何が谷口のせいだ、何が長門のせいだ、何がハルヒのせいだ。
谷口の行動は正しい。おそらく丸腰のあいつが阿部に挑んだ所で勝てるはずが無い。
この殺し合いで最も無残で無様な死体がもう一つ増えただけだろう。
俺を助けてくれた長門に文句?とんだ八つ当たりだ。
こんな死に方をしたのはたまたまだ。長門ですらこんな死に方予測もできないだろう。
あの日助けてくれたおかげで、俺は山ほどの非日常的な事件に立ち会った。立ち会えた。
結局そんな事態を楽しんでいた俺が、よくも言えたもんだ。
そしてハルヒ・・・・・・
そんな馬鹿女を好きになった俺は大馬鹿男に違いない。
SOS団に誘った?違うだろう俺。誘われることは決まってたんじゃないか
何せ、ハルヒがSOS団を作った原因はそもそも俺が―――――

「!」
冷たくなっていく体に、ほんの少しの熱さが宿る。
―――やれやれ―――まだ―――どうにかできるか―――?
俺は、今どこで何をしているのかもわからんハルヒのことを考えた。
こんな状況、SOS団の連中にとっては楽勝だっZE!・・・・・・朝比奈さんがいるなら少し心配だが・・・
少なくともアイツはそう簡単に死ぬタマじゃない。
この状況をいつかの神人を見たときのようにはしゃいでいないと良いが、それを確認する術はない。
そして、今から死んでいく俺にそれを確認する意味もない。
俺が出来ること、この状況ですべきこと。
これが他の参加者にどう影響するかはわからない。
下手をすれば主催者の思い通りの殺し合いを促進しかねない事。
でも逆に、主催者の狙いを叩き潰す鍵になるかもしれない事。
そもそも何の意味も無く、まったく意味が無いかもしれない事。
―――なんだ―――結局俺は―――何かを残したいだけなのか
ハルヒのため、なんてのはきっと建前だ。
俺はただ、ここで男に掘られて死んでいくのが
阿部高和という男の性欲を満たすためだけに死ぬのが
みっともなく死んでいくのが嫌なだけなんだ―――
『ただの人間に興味はありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら あたしのところに来なさい。 以上!』
ハルヒの言葉を思い出す。SOS団にはこのうち、異世界人以外が揃っていた。
その中に俺が混じっている事実から、何かの大きな間違いで、俺が異世界人なんだろうかとも実は思ったことがある。
―――すまん、ハルヒ―――やっぱり俺は―――お前の興味を引けるような人間じゃあ、ないようだ―――

こんな惨めで普通な人間が、ただの人間以外にはありえない。
さて、幸い尻から流れる血で文字は書ける。書くものは・・・ああ、これの裏でいいか。
俺は感覚の無い腕を動かす。阿部は俺に背を向けツナギを着ている最中だ。
よし、「俺は―――」いや、駄目だ。
この書き出しでは、誰が「そう」なのかわからない。
まったく違う人間を「そう」だと思ってしまったら・・・最悪阿部では死に切れない。
仕方ない・・・もしかしたらハルヒに伝わらないかもしれないが・・・
俺は違う文を書いていく。指で書いた血文字は汚く、書いた物の模様に隠れて実に見難い。
そして気がついた。キョンは、の書き出しなら一発だったと。
自分の本名はハルヒは知らないからな、とまでしか死にかけていたキョンの頭は回らず、あだ名を書くということまで考えが至らなかったのだ。
やれやれ・・・これじゃ、本当に意味がないかもな―――
そう思った次の瞬間、突然目の前が闇に包まれた。
なんだ、電気を消したのか?

どうして俺は、朝比奈さんが俺に未来人だって告げたときの事なんて思い出してるんだ?
次々に思い出が流れる。古泉、野球、コンピ研を倒したときの長門、ハルヒのライブ、佐々木さ、ン  ハルヒとの、キ ス
ハル ヒ や っぱり俺 あ の髪型が 好きだ    お前だからだが な



「良かったよ、キョン君・・・もう味わえないのが残念だ」
着替え終えてキョン君を見ると、少し残念な気持ちを感じる。
「ヴァージンに俺相手じゃあ、耐え切れないなかった、か・・・」
おそらく参加者の中には、彼のようないい男がたくさん居るだろう。
だが、このキョン君のように1ラウンドで燃え尽きてしまう一般人も少ないはないだろう。
「とりあえず先ほどのキョン君の友達を追って・・・食ってから考えるか」
このディパックの持ち主も彼だろう。キョン君の手元にあったカードを彼のディパックへ入れる。
キョン君の持ちものを自分のディパックに入れると、AK74を再び手に祠を後にした。

谷口のディパックに入っているカード、バーサーカーソウル。
その裏面に血で文字が書かれていることに、阿部は気がつかなかった。
そもそも気付いたところで、何のことかわからなかっただろう。
そこに書かれている言葉の意味を理解することは、SOS団員ですら難しい。
団長である涼宮ハルヒにも、理解してもらえるかキョン自身不安な文章。
[ジョンスミスはポニテ萌えの人]という一文では仕方が無いかもしれなかった。

ところでキョンは気付いたのだろうか?
阿部が彼の尻を触った時点で、すでに自分が事切れていることに。
腕が動くことなどありえるはずも無く、実際振り返った阿部が見たキョンは、一ミリも動いていなかった。
それでも、実際にカードに一文は書き加えられている。
彼は本当にただの人間だったのか・・・もう、それは誰にもわからない。


【阿部高和@くそみそテクニック】
阿部高和はキョン君の大切なものを盗んでいきました の直後
ぽよまよ ~口先の魔術師~の過去なので、同話の状態を最新とします

※祠のトイレには見るも無残なキョンの死体が転がっています

※バーサーカーソウル
裏面にキョンのメッセージ[ジョンスミスはポニテ萌えの人]と書かれています。
カードの使用に支障はありません。



sm44:浩二君です 時系列順 sm13:戦士、再び
sm48:天地魔闘してすぐめい☆おー ~狂気の高町教導官~ 投下順 sm50:闇サトシが中学生を虐待して爆笑するSS
sm06:阿部高和はキョン君の大切なものを盗んでいきました キョン 死亡
sm06:阿部高和はキョン君の大切なものを盗んでいきました 阿部高和 sm39:ぽよまよ ~口先の魔術師~



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