※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

Cry for me, cry for you ◆CMd1jz6iP2




「そんな……」
まさか、とは思ったが…やっぱり参加している
放送の後、紙に浮かび上がった参加者の名前の中に、かがみは妹と友人の名前を見つけてしまった。
「つかさ…こなた…」
でも無事でよかった…ほっと胸をなでおろし、同じように名簿を眺めているゴマモンを見る。
「ゴマモン、その…知り合いは、いた?」
参加者…それとも死者の中に?しかしゴマモンの声は明るかった。
「ダイジョーブ、オイラの知り合いは1人だけだったよ」
オメガモンって言うんだけど、とゴマモン。
「デジモンって良い奴も悪い奴もいるけど、オメガモンは安心だよ。なんたってオイラ達の仲間で最強のウォーグレイモンとメタルガルルモンが合体した姿なんだからさ!」
「が…がったい?」
デジモンを、ゴマモンみたいな喋れる動物…そう思っていたかがみにとって、急にロボットアニメみたいな単語が出てきたのは予想外だった。
「うん、そうだよ。でも、太一やヤマトがいないのにどうして進化できたんだろ?」
「し、進化?よくわからないけど、名簿に載ってるし、最初からその姿なんでしょ?」
「えー、いいなぁ。オイラは丈もデジヴァイスもないから進化できないのにぃ」
なんていうか…こういうのに喜ぶのは本当はこなたなんだろうけど…
やっぱりゴマモンがいると和むなあ。なんて思っていると

「さあ、早く縄を解いてくれないかね」
放送ですっかり忘れていた存在を思い出した。

私の言葉に耳を貸さず、談笑するとはなんということだ。
たしかに、あのピエロの技術はラピュタに匹敵するものがあり、驚いたがな。
王の前では跪くのが礼儀ではないのかね?
「私はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。ラピュタという国の王だ」
「へえ、王様なんだ。そんな顔してるのに~」
ぷぷー、と目の前のアザラシが笑う。なんと無礼な生き物だ。
「ねえ、ロムスカ…なんて長い名前の人、載ってないわよ?」
「何だと?それは間違いないのか小娘」
「こ、小娘ぇ…!?載ってないわよ!一番長い名前で…ええと、鈴仙・優曇華院・イナバってのがいるけど」
なんということだ、このラピュタ王を呼びつけておいて、正当な王の名を名簿に乗せんとは…
「ならば、ムスカではどうだ?」
「ああ、あるわよ。ムスカって…さっきのは長いのは?」
「それが私の正当な名前だ。ムスカというのは俗世での仮の名に過ぎん」
あのピエロめ…私を誰だか知って呼んだのだろうな……ん、そういえば。
「小娘、名簿を見せろ。知り合いがいるか確かめたい」
さっきから小娘小娘…と怒り心頭の少女をアザラシが諌めている。
ははは!まるで人がペットのようだ!…つまらんな。
「どれ……ふ、む…誰もいないようだな」
あの小僧も王女も海賊も禿の閣下もいない。
つまり、私のことを知っている者はいない。

「ありがとう、おかげで仲間の無事を確かめられてよかったよ」
仲間、という単語に小娘が反応する。思った通りだ。
「だが、きっと彼らは王の帰還を待っているだろう。心配させるわけには行かない」
「それって…ラピュタって国の人?」
「その通りだ。もし君がこのゲームに乗っていないのなら手を貸して欲しい」
やはりゲームに乗っていないフリは成功だったようだ。
「実は、今こんな状況なのも、ゲームに乗った敵に襲われたためでね」
大した戦力にはならないだろうが、あの小娘共と小僧とおっさんを倒すには数がいる。
「始めに男女のペアに襲われてね。逃げたのだが、その先で違う男女に襲われたのだよ」
「ゲームに乗った人が…やっぱりいるのね?」
「その通りだ。既にそいつらは一人殺している。その辺りに死体が転がってるはずだ」
目玉の化物を、彼らが殺したことにしよう。うん?そういえば…
「そういえば…襲ってきた女の方は、君と同じ服装だったな」
「……え?」
そんな……と少女が狼狽する。どうやら、付け込む隙があるようだな。
「嘘よ!つかさもこなたも…殺し合いなんてするわけないじゃない!」
「そうだな。どうやら少女の方は、男に無理やり手伝わされているようだった」
小娘が狼狽している。
アザラシは…気付けばアザラシがいないな…まあいい。
「私も彼女を救いたい…力になろう。だから、このロープを解いてくれんかね?」
この女陥落たっ!!そう心の中でほくそ笑む。
「その前に、この人たちの話を聞いてからにするといいよ、かがみ~」
くっ、さっきのアザラシか。一体…ぐう、なんだと!?

「ゴマモン…その人たちは?」
ゴマモンの姿が少し見えないな、と思ったら二人も人を連れてきた。
「さっきから何か気配がするな~って思ったら人がいたから話してたんだ~」
男と女の二人組…こいつらってまさか!
「ゴ、ゴマモン離れて!この人たち、殺し合いに乗った人たちかも!!」
銃を構える。どいて、ゴマモン!その人たち殺せな…でも、殺すとか…私には…
「待ってよ、かがみ。それだったらオイラが無事なのはおかしいだろ?」
「騙されてはいけない。そいつらが私を最初に襲った男女だ。殺される!早く縄を!」

「黙れ!この蟲野郎!!!」

「ゆ、遊戯さん……?」
とても遊戯さんとは思えない口調…どうしたのでしょう?
「すまないな琴姫。俺はさっきまで話してたAIBOとは違う、もう一人の俺だ」
「もう一人の、遊戯さん?」
「ああ、正確にはこの千年パズルに宿る人格…AIBOの体を借りて話している」
「もしや、遊戯さんの話していた…」
出会ったとき、遊戯さんの話していた闇を乗り越え光を得た人のことを話していた。
…それが彼のことだろうか?
「AIBOが言うほど俺は立派じゃあない。それより…今はこいつの嘘を暴く時間だ」
遊戯さんは、かがみという少女に向き合う。
「俺たちを信用しろとは言わないぜ」
銃を構えたかがみさんは動かない。その手は震えている。
「だが、お前の仲間のモンスターを信じてやってくれ!」
ゴマモンさん、という人語を解する獣。彼は私達を完全に信用してくれているようだ。
「彼は近くをウロウロしていた私達を、危なくなさそう、という理由で信用してくれました。」
ゴマモンさんはへへー、と何故か得意げだ。
「お前が自分のモンスターを信じるなら…せめてその銃は降ろしてくれ!」
「騙されてはならない、小娘よ。君を騙そうと…なんだと!?」
驚愕する縛られた人の発言など気にせずに、かがみさんは銃を降ろした。
「悪いけど…ゴマモンとアンタじゃ話にならないのよね」

「こいつはとんだ蟲野郎だぜ!」
俺のカンがこいつを悪だと判断した。
だが、それだけでは不十分というAIBOの意見を聞き、琴姫にその場を任せ周辺を探索した。
その途中で聞こえた倒すべき邪悪な存在の声。そして闇のゲームに散った参加者たち!
その中に蟲野郎…インセクター羽蛾の名前もあった。
俺のエクソディアのカードを捨てた、その日から続いた卑怯な手口。
そんなものが、この闇のゲームで通用するはずもない…あいつはその程度の器だ。
あんな屑でも、ダイナソー竜崎という友がいた。知れば、悲しむだろう。
一応仇は取ってやる…そう思った矢先、俺は見つけた…その墓を。

「墓だと?」
「ああ…ここに墓があるってことはどういうことか、わかるな」
まだ弁解できると思っているのか、こいつからは余裕が感じられる。
「先ほども言ったが、1人殺されていてね…彼の墓だろう」
当然だろう、と抜かしやがった。こいつはとんだマヌケだぜ。
「なるほど…殺した相手を埋めてやった…そういうんだな」
「……一緒にいた少女は優しそうだったからな。彼女が埋めたのだろう」
かがみが、こなたやつかさなら…と呟いている。かがみ、騙されるんじゃあないぜ。
「そうか…なら、知り合いだったんだな。ワドルドゥと名前まで掘ってあったぜ!」
そう…その墓には木の板で名前が彫ってあった。名簿も無い状況だったのにな。
「かがみ…アンタの仲間に、ワドルドゥなんてのはいるのか?」
「い、いないわよ。そんな人」
「そ、そうか…なら、男の方が埋めたのかもしれんぞ?」
残念だったな…お前のバトルフェイズはもう終了してるぜ!
「少女を脅して殺人を犯させるような奴が、墓なんて作るとでも思ってるのか!」
「そんなこと…限らないだろう!」
「そうだな……限らないぜ。お前を縛っただけで生かしておくぐらいにな!!!」
くっ……と顔を歪ませる(元々ボコボコだが)蟲野郎。やっぱりそういうことか。

「まさか……こいつが?」
「ああ…名前を知ってる奴を殺されても、ぶっ飛ばすだけで済ませたんだろう」
おそらくは、溢れる怒りを抑えて。つまり、ゲームに乗ってないってことだ。
「こいつの言葉は全部逆だ。おそらく、ゲームに乗ってない男女2名ずつ…この辺りにいたはずだ」
正確にはもう一人。こいつに殺された奴もだ。
「お前を生かした奴らに免じて、俺たちもお前を殺さない」
蟲野郎は安堵の表情を浮かべ
「だが、貴様に命を奪われたものに代わり、全員でぶん殴らせてもらうぜ!!」
「ひぇええ」
すぐさま恐怖に顔を歪ませた。
蟲野郎、まだ俺のターンはこれから……
「危ない、遊戯さん!」
なっ…琴姫!?
俺の体に、琴姫が覆いかぶさるように……
『そんな…琴姫さん!!』
AIBOの声。それと同時に伝わる衝撃……
何かが顔に……赤い、何かが、かかって……
くそ…意識が…すまん、AIBO…

暴風が、私たちを襲った。
私も倒れて……起き上がったら、琴姫さんは血を流してて…
「そんな……しっかりしてぇ!」
彼女に駆け寄ろうとして、それなのに
「ぐ…はぁ…!?」
後ろから首を絞められ、動くことはできなかった。
「かがみ!!」
ゴマモンが叫ぶ。
「慎みたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだよ」
こ、この声…駄目、苦し…

「動くな。この小娘の首が折れてもいいのかね?」
目の前のアザラシの動きをけん制する。
小娘の持っていた拳銃は…くそ、アザラシの近くか。
こうなったら、あのロボット兵を懐柔するしかあるまい。
「君は、このラピュタ王を助けに来たのかね?」
プロペラが中心にあるロボット。先ほどの竜巻はこいつの仕業らしい、
「何を言っている、人間め…捕まっていたようだが、俺には関係ない」
私も抹消するということか。ラピュタのロボット兵とは違うようだな。
「私はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。ラピュタという国の王だ」
先ほどの名乗りを、こいつは真面目に聞いている。
「ラピュタだと?データに無い国だ。大陸のどの辺りにあるのだ」
「大陸ではない。空に浮かぶ巨大な雲の中、そこにラピュタは存在するのだ」

何!?と目の前のロボットは狼狽する。
「馬鹿な…俺の空中基地以上に巨大な都市を、浮遊させる技術があるのか!?」
ほう…食いついたようだな。
「私を縛っていた縄は、君の竜巻で切れた。その礼をさせてもらおう」
小娘のディパックを拾い、ロボットの元まで歩く。
それを止めようとしたアザラシを、ロボットの竜巻がけん制する。
「礼とは、何だ?」
「待ちたまえ。彼女の支給品を渡そうというのだ」
小娘の首を絞めたまま、肩にかけたディパックから支給品を取り出す。
「ふむ…時計か?」
随分と頑丈そうな時計が出てきたものだ。これは交渉には使えまい
他に何か…と、次に出てきたのは電池だった。
「どうやら礼をできそうなものは…」
「待て、その電池を見せろ」
私の手から電池を奪う。どうする気だ?
「この電池のエネルギー量…俺のデータにあるどれよりも高いだと…!?」
プロペラロボットは自分の動力部らしい部分を開いた。取り付けるつもりらしい。
「……なんだ、これは?」
そこで、ロボットの動きが止まる。

「どうしたのかね……ほう」
覗いた先に動力部…このロボットの核ともいえるものが見える。
その中心部に、私の首輪と似た形状のものが食い込んでいた。
「動力部に取り付けられていたか……」
だが、気にした様子も無くすぐにロボットは作業を開始する。
さて、私はこの小娘をどうしてくれようか。
武器らしいものは入っていない。
このままこう着状態が続けば、私を蟲呼ばわりした小僧も目を覚ますだろう。
早くしろ、ロボット兵。私を守るのだ。

ちくしょう…オイラ、何も出来ないのかよ
かがみは、首を絞められて苦しそうだ。
あのロボット型デジモンがこっちを見てない今がチャンスなのに…

ひ ト の世にぃ~ うぅまれし悪をぉ~

え…歌?こんな時に、誰が?


馬鹿なことをする女だ。生きていたかと思えば歌いだすだと?
そんなことをして、何になるというのだね?


『もう一人の…僕』
「ああ…AIBO。俺たちは、寝てる場合じゃあない」


(なんというエネルギー量だ。これで補給を完了できる。)
だが…なんだ?この電池のエネルギーとは違う、不思議なエネルギーがどこからか…
音を媒介にするエネルギーだというのか?


なんだ、この歌は?
戦いの音がしたと思ったら、今度は…
急ごう、まだ間に合う!

ヤ、み に へぇぇ~とぉぉ~

なんで…こんな時に歌えるんだろう。
私は、苦しくて、怖くて…自分のことで精いっぱいだって言うのに
つかさのことも、こなたのことも忘れて怯えてるのに
その歌が、敵を恐れない勇気の証か。仲間を想う友情の賜物か。
愛する誰かを想ってのものなのか。考えて、できる事が歌だったのか。
役割を果たそうという、純真な想いか。まじめな彼女の誠実さ故なのか。
絶望的な状況に、希望を生みたいのか。
誰かの心の闇を、光で祓うためなのか
起こるかもわからない奇跡を、信じているのか。
何もわからないけど、どうか私にも。

ほぉおむぅ~れぇ~やぁぁぁ!

そのどれかが、私の心に…宿りますように!

『時計』は、激震し、光を放った。

「なぁ!?」
ムスカが時計だと思った物。その名を、デジヴァイス。
デジモンとパートナーの絆を紡ぎ、闇を浄化する、聖なるアイテム。
そして、それが光り輝く時。それはすなわち進化の光。

「ゴマモン進化アアアアア!!!」

デジヴァイスより飛来した光が、ムスカを飛び越え、ゴマモンに到達する。
「イッカクモンッッ!!!」
その姿は瞬時に、巨大な海獣へと変わっていた。
「あぁあ~~~!!目が、目がああ!!!」
またもや目をくらますムスカを跳ね除けるかがみを、エアーマンは見逃さなかった。
「どのような手段かは知らないが…あの生物兵器を変化させたのは貴様だな!」
エネルギー全快となったエアーマン。彼のエアーシューターから竜巻を

「カタパルト・タートル!プチモスを発射!!」
遊戯の瞬速のカードの発動が。
「ハープーンバルカン!」
海獣の放った角が。
「ロックバスター!!」
ついに辿りついた、青き正義の一撃が。

放つことなど許さぬという射撃が襲った。

「ぬあああああ!!!こ、これは…ついに現れたな、ロックマン!!」
目の前に躍り出る敵。その姿は彼が創造主に入力された通りの青き流星のごとき速さ!
「食らえ!エアーシューター!!」
放った無数の竜巻を、手馴れたようにジャンプで避ける。
ロックバスターを食らうが、予想の威力の範疇内にすぎない!
さらにエアーシューターを放つ!
それをロックマンはしゃがんで…当然のように直撃を受けた。
信じられない、という表情のロックマン。何を呆けている、愚か者め!!
すぐさまプロペラで吸い寄せようとし…
「ハープーンバルカン!」
一角の獣が角を飛ばす。
だが、その行く先は遥か上…検討外れの方向。
これで終わりだ、ロックマン!
上空で起こった爆発音を聞くと同時に吸い寄せられるロックマンに銃口を向け…

舞い散った、無数の葉と枝が、プロペラに吸い込まれた。

「gぎゃgておぇfsgsっああ!!!!!」
悲鳴にもならない絶叫をあげ、エアーマンはムスカを盾にして逃げる。

そして残されたのは、倒れた青いロボットと
血の海に沈む巫女を囲む、残された仲間のみ。

「嘘よ…だって、さっきまで…」
歌っていたのに、私達に力をくれていたのにと、かがみは泣きじゃくる。
『僕が…もっと周囲に気を配っていれば……!』
「AIBO…悪いのは俺だ。俺があの男への怒りに、冷静さを失って…」
王。あの男はそう名乗った。
自分に眠る、名も無きファラオとしての記憶…それが卑怯な王を許したくなかったのかもしれない。
「なんて様だ…チクショォォォォ!!」
遊戯の雄たけびは、青いロボットも同様にあげたいものだった。
「やっぱりだ…ライト博士に改造してもらった機能が…戻っている」
ロックマンは元々家庭用お手伝いロボットであり、戦闘機能は存在しない。
平和を守るため、ライト博士に改造してもらったロックマンは、強敵と戦うために何度も改修を繰り返し、戦闘能力を向上させていった。
その改造は、二度目の改修…つまり、エアーマンとの初戦闘の時まで戻っていた。
「自分の性能を、確認せずに戦うなんて…これくらいの損傷で済んだことを幸運に思わないと」
ミスの代償は、左腕大破。
スライディングできなかった彼は、竜巻に腕が砕かれるのも防げなかった。
腕は動かないが、ロックバスターの使用は右腕でも可能だから問題ない。
もし時間が戻るなら、この体全部だってバラバラにされてやるっていうのに……
目の前で泣き叫ぶ少年少女の姿は、自分が生み出したものだと嘆いた。
ロックマンが来たときには、すでに手遅れだったと、イッカクモンが励ます。
励ましにはなっていないのだが、ロックマンはあの歌を思い出した。
「あの歌が…僕をここまでたどり着かせたんだ…」
あの体で、あの人はどんな思いで歌ったのか。
「貴女は、人間でありながら命を失うのを恐れなかった」
ロックマンは立ち上がる。まだ心を折る時じゃない。
名簿に載っていたのは、エアーマンだけではない。ロールちゃんもいた。
「僕にも、その勇気…わけてください」
この体が朽ちようと、エアーマンを倒し、ロールちゃんも助ける。
その決意がロックマンを奮い立たせた。

琴姫さんの遺体を埋める穴を、みんなで掘った。
率先して掘ってくれるイッカクモンのおかげで、意外とすぐに掘り終わった。
イッカクモンはゴマモンに戻らない。
イッカクモンは「森だと木が邪魔かなあ」と対して気にしていないようだ。
琴姫さんの遺体は酷い傷だらけの背中とは対照的に、前から見た姿は生前のままだった。
ただ、竜巻で髪の毛が切断されたらしい。切れた長髪は、今私の手元にある。
同じ巫女として…まぁ家の神社のバイト巫女だけど、形見として貰いたかった。
もし、矢部野彦麿って人に会えたら…渡そうと思う。
墓の場所は、武藤くんが見つけたワドルドゥという人の墓の隣。
埋めるとき、悲しかったけど…これ以上泣いても、琴姫さんを心配させるから、泣かない。
よし…私も、頑張ってみます。

「じゃあロックマン、武藤くん。私達、ここで別れましょ?」
これから、皆を探す。そう決めた矢先に、かがみ…一体何を言ってるんだ?
「かがみ、俺たちはあの蟲野郎が言っていた四人を探す…それで一致してると思っていたんだが…」
「ゴメン、実は言いそびれてたんだけど…」
かがみは俺たちに機械を見せる。ゴマモンを上位種へ進化させた、デジヴァイスというやつか。
「ほら、今光ってる場所があるでしょ?これって、他の稼動してるデジヴァイスを示してるんだって」
確かに、ここから南…森から出たところで光が点滅している。
「もしかしたら、オメガモンがいるかもって、かがみが向かうことを決めたんだ」
「いいの、かがみさん?確か話では、四人の中には…」
そう、同じ制服を着た女がいると言っていた。かがみの妹か友人の可能性が高い。
「…このデジヴァイスを持ってる私じゃないと、持ち主がわからないから」
だから、仲間を俺たちに託す。そう言うことなのか、かがみ。
ふっ…どうやら、琴姫は俺たちに、新たな絆の力を残してくれたようだぜ!AIBO!!
「わかった。だが、あのエアーマンのような敵に襲われる可能性がある。危険だぜ」
イッカクモンがいるとはいえ、このゲームに乗った奴がどんな卑怯な手を使ってくるかわからない。
その時にイッカクモンだけでかがみを守りきるのは難しいだろう。
「うん、正直単なる強がり。きっと、土壇場になったら泣き叫んでそうだけど」
はは、とかがみは笑う。
「でも…この光点の先に助けを待ってる人がいるかもしれないから」
かがみの言葉に秘められた強い意志が、俺にも伝わってくる。
「…わかったぜ、かがみ。もし危険な奴だったら迷わず逃げるんだ」
「わかってるわよ。それより、私の仲間のことは任せたわよ」
任せろ。その信頼に…答えてみせるぜ!

僕は、ここで別れるかがみちゃんにテニスボールを渡す。
「君と同じように、動物を連れて歩いてる少年がE-4の塔に向かってるはずなんだ」
ピカチュウ、という名前をイッカクモンは知らないという。
「電気は嫌いだな。痺れるから」
はは、と場が和む。みんなが彼のようだったら、戦いなど起こらないだろうな。
イッカクモンは自分のディパックに入っていたというピーピーマックスという道具を1つ渡してくれた。
もしかしたら特殊武器のエネルギー回復に使えるかもしれない。
「もし途中で会ったら、このテニスボールを見せるわ」
そこに遊戯くんが、何か持ってやってきた。あれは薬かな?
「かがみ、これは雛見沢症候群という病気の薬だ。どうも被害妄想が酷くなる病気らしい」
そんな恐ろしい病気があるなんて…僕もかがみちゃんも信じられない。
「その病気にかかった人物がいるとは限らないが…念のため、少し渡しておこうと思う」
注射器と薬を1日分渡したようだ。一生懸命にかがみちゃんは説明書を書き写している。
僕たちは死んだ琴姫さんの仲間、そして、僕達の知り合い…
ロールちゃん、海馬、彦麿、つかさ、こなた、オメガモンの情報を交換する。
別行動しているスパイダーマンさんのことも伝える。彼も無事だろうか?
彦麿という人には、仲間の死を知らせなければならない。無論、彼女の勇気もだ。
「それじゃあ…かがみちゃん、気をつけて」
「そっちもね。また…塔で会いましょ」
僕たちは別れた。僕たちはかがみの仲間を探すために、近くの大樹へ向かう。
誓った再開の想いが、適うのか…それは、誰にもわからない。


【A-4 森/一日目・朝】

【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:健康
[装備]:ニューナンブ(弾数5/5)@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー
[道具]:支給品一式、雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、琴姫の髪、テニスボール、不明支給品0~1個(武器はなかったものと思

われる)
[思考・状況]
1.デジヴァイスの光点へと向かい、その後E-4の塔でロックマンたちと合流する。
2.途中で圭一とピカチュウに会ったら一緒に行動したい。
3. つかさ、こなたと、仲間の友達を見つけたい。
4. エアーマンとムスカに注意する。
5.人は殺さない
6.みんなで脱出
※ムスカが出会ったハルヒをつかさかこなただと思っています。

【ゴマモン(イッカクモン)@デジモンアドベンチャー】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ピーピーマックス*2@ポケットモンスター
[思考・状況]
1.わーい、進化できたー
2.丈がいないなら、オイラはかがみを全力で守るぞ!
3.オメガモンとかがみの友人を探す
4.ピエモンと悪魔みたいなデジモンを倒す

※進化
一度進化をすると、オメガモン同様に姿は固定されます。
デジヴァイスが壊れても、かがみが死んでも、ゴマモンには戻りません。
超進化、ワープ進化をするには紋章のタグが必要です。

※デジヴァイス
デジモンを進化させる力を持つ。
超進化には更に紋章のタグが必要。
現在ディパックから一度でも出されたデジヴァイスの場所を表示します。

※かがみたちが向かっている光点はピッピのデジヴァイスです。

【ロックマン@ロックマン2】
[状態]:左腕大破。記憶は最新だが機体性能は2時点のもの
[装備]:ロックバスター(右手で問題なく使用可能)
[道具]:支給品一式、テニスボール*2、XBOX360、ピーピーマックス
[思考・状況]
1.かがみちゃんの仲間や他の人を探すために遊戯くんと大樹へ。
2.ロールちゃんと、仲間の友達を見つけたい。
3.大樹へ向かった後、E-4の塔で圭一達やスパイダーマンと合流する
4.支給品では心もとないので武器とエネルギー回復アイテムが欲しい
5. エアーマンを倒す武器が欲しい。
※XBOX360は20Gのハードディスクとして認識。中身を見る手段はまだありません
※ロックマンは自分自身の性能を正しく認識しました。


【武藤遊戯(闇遊戯)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:健康
[装備]:千年パズル(初期装備)、テニスのラケット、DMカード(真紅眼の黒竜、プチモス、カタパルト・タートル)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(真紅眼の黒竜以外24時間使用不可)
[道具]:支給品一式*2、雛見沢症候群治療セット2日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、アニマルマスク・サラブレット@現実、ゾンビマスク@現実(ゾンビ

ーズ)
[思考・状況]
1:かがみの仲間や他の人を探すためにロックマンと大樹へ。
2:海馬と仲間の友達を見つけたい。
3:琴姫の死を無駄にはしないぜ!
4:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける

【遊戯の思考】
1:琴姫さんのような犠牲を出さない
2:ロックマンと行動を共にする
3:海馬と、仲間の友達を見つけたい。
4:ゲームを終わらせ、主催者を倒す


糞、糞、糞糞糞ォォォォォォ!!!!
後一歩で、本当に後一歩でワイリー様の障害であるロックマンを倒せたというのに!!
葉っぱが、枝が俺の体に、俺のプロペラに絡みついている!!
考えてみれば、ここはまるでウッドマンの基地ではないか。
あのリーフシールドなど無くとも、ここは天然の木々の生い茂る要塞。
俺は…俺はなんという恐ろしい場所にいたのだ!
ここでロックマンと戦うことは危険すぎる!
森から、ここからすぐに出なければ!
地図から移動に最適な場所を探す。
南、南だ!ともかく…なんとしてでも森から出なければ!
最初に出会ったオタク共が、計算上いる可能性はあるが敵ではない!
この男…もう盾にはならんだろうが、まだラピュタについて聞いていない。
くそ、全力で移動しただけで、なぜこんな死にかけているのだ。
人間とは…アレほどしぶといのに、なぜこうも脆いのだ。
どんなデータでもいい。ワイリー様の…ワイリー様の力となるデータを集める!

【B-4 湖右/一日目・朝】
【エアーマン@ロックマンシリーズ】
[状態]:ボディ一部小破、ボディプロペラに草が絡みつき使用不能、左腕で回路のショート(戦闘には支障無し)、エネルギー全快
[装備]:ウルトラスーパー電池(補助動力として残り残量10%)@ドラえもん
[道具]:支給品一式(1~3)
[思考・状況]
1.この森から脱出する。敵など脱出まで相手にしてられるか!
2.ムスカからラピュタについての情報を聞く。
3.他の獲物を捜しながら、元の世界にはなかったデータを集める
4.ロックマンとロール。そして俺の邪魔をした者たちは必ず倒す
5.優勝して元の世界に帰り、ワイリー様の世界制服計画を再開する
6.森から出た先にオタクがいれば殺す。

【備考】:首輪の代わりに動力源に爆弾が埋め込まれていることに気付きました
※草が複雑に絡んでいるので地道に取るまでプロペラは使えません。2時間かければ取れます。
※ウルトラスーパー電池
どんな機械にも取り付けられる動力。
ロボットのエネルギーを回復させることが出来る。
電池を使い切るまでエネルギーは全快状態。

わわたたししははララピピュュタタおおううむむすすかか
コゾー!そしてコムスメ!
メガーメガー
わたしはラピュタおう
おラうわタピュたしは 
おラうわタピュたしは
おうラピュタ おうラピュタ

【ムスカ@天空の城ラピュタ】
[状態]:思わず笑ってしまうほど酷い顔、捕まれてる腕脱臼、一時的なショック状態
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1.おラうわタピュたしは
2.私の眼鏡。眼鏡の眼鏡。眼鏡、眼鏡、眼鏡
3.コロス!コロス!
4.ユーショー!そしてラピュタ!
5.……しっかりするのだ私よ


【琴姫@新・豪血寺一族シリーズ 死亡】
【残り57人】



sm69:行く先は 時系列順 sm71:それぞれの誓い~英雄の条件~
sm69:行く先は 投下順 sm71:それぞれの誓い~英雄の条件~
sm41:楽太郎(ラピュタ王)の陰謀 柊かがみ sm76:勇気を受け継ぐ子供達へ
sm41:楽太郎(ラピュタ王)の陰謀 ゴマモン sm76:勇気を受け継ぐ子供達へ
sm61:自信か慢心か? ロックマン sm88:そして伝説の木の上で
sm52:蟲以下のにおいがプンプンするぜ 武藤遊戯 sm88:そして伝説の木の上で
sm42:落ち着け前原K! エアーマン sm90:チープトリック
sm41:楽太郎(ラピュタ王)の陰謀 ムスカ sm90:チープトリック
sm52:蟲以下のにおいがプンプンするぜ 琴姫 死亡



|