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そして伝説の木の上で ◆CMd1jz6iP2




「それにしても……大きな木だね」
ロックマンと遊戯は、大樹の下まで来ていた。
一番目立つこの場所なら、誰かいると踏んだのだが……
「うーん、誰もいないなぁ。ここにはいないのかな?」
『……いや、AIBO。そこに、階段があるぜ……』
大樹を覆うように存在する螺旋階段。一番上まで続いているのだろうか。
「本当だ。もしかしたら、上に?」
『……ああ、そうかも……しれないな』
「ねえ、もう一人の僕。まだ調子が良くないの?」

今、闇遊戯は遊戯に肉体を返し、千年パズルの中で休んでいる。
この大樹に近づくにつれて、目に見えて体調が悪くなっていったのだ。

「僕の性能が完璧なら、あの主催者たちをすぐ倒して、君たちに無理なんかさせないのに」
ロックマンには、その機会に千年リングのことも話しておいた。
「前に出た大会で、二つの精神どころかもう一人と融合する女の人がいたよ」
ロックマンはそう言って、特に驚かない。どんな大会だと遊戯たちが驚いたほどだ。
ロックマンは自分の性能について話してくれた。
自分の性能が急激に低下していること。
ロックバスター以外の武装である、特殊武器を全て持っていないこと。

「マグネティックショックウェーブ」など、高性能な武装があったらしい。
それでも、ロックバスターは強力な武器。遊戯からすれば、それでも心強かった。
「君の事は頼りにしてるけど、僕たちだって守られるだけじゃない。一緒に頑張ろう!」
『ああ、そうだぜ。……ともかく、上に行ってみようぜ』
そして、階段を歩き始めてどれだけたったのか。
上と下から歩いてきた二組は遭遇した。

「そう、ワドルドゥの墓の隣に……一人じゃ寂しいだろうから、良かったと思うわ」
私たちは今、出会った武藤くん達との情報交換をしている。

富竹が、下から誰か来ると言った時は緊張した。
でも、顔を合わせるなりロールちゃんが
「ロック!」
そう言って、半泣きで青い子に抱きついて、すぐに場の雰囲気も良くなったわね。
仲間と再会できて、本当によかったと思う。
それにしても、ロックマンには本当に驚いたわ。
ロボットよ、ロボット!
こんな高性能なロボットが作られてたなんて、本当に驚きだわ。
なんでも、世界征服を企む、悪の科学者に作られたロボットまで参戦しているらしい。
ロックマンの片腕、そして琴姫って人の命を奪ったのもそいつらしい。
そもそも、私の知ってる限りだと、ロボットなんてアシモくらいのしか知らない。
富竹は、ロボットなんてアニメでしか見たことないよ、なんて寝ぼけたことを言ってる。
「俺なんてwwww勝手に喋ったり動くゴスロリ人形知ってるwwww」
はいはい、現実と妄想の区別がつかないのね、かわいそうに。
しかも、ロールちゃんまで自分をロボットだって言うじゃない。
まぁ、ワドルドゥも、今思えば、結構変わって……どころか、不思議の塊だったわね。
本当に、普通じゃない存在がこんなにも集まってる。
魔法で集められたっていうのも、真実だと思っていいのかもしれない。

「それで、ハルヒさんの制服は元々着ていたんじゃないんですね?」
「え?ああ、そうよ。なんか、変な勘違いさせたみたいね」
ワドルドゥを殺したアイツは全然反省してなかったらしい。
同じ制服を着ていた私をダシにして、縄を解かせようとしたらしい。
かがみだっけ、その人にあったら、私が探してる人じゃないって伝えないとね。
それにしても、殴って縛ったあの男。ムスカって名前らしいけど……
下手をすれば、武藤くんの仲間の琴姫って人どころか、全員死んでたかもしれない。
「うはwwwwあの変態眼鏡wwwwどれだけおにゃのこ襲えば気が済むwwww」
更に、どうも私たちより前に、すでにロールちゃん達も襲ってたらしい。
駄目だとわかっていても、本当に殺しておけば良かったと思ってしまう。

「エアーマンとあの人、ムスカでしたっけ?二人がどこに行ったのか気になりますね」
「そうね、そんな奴らが一緒にいたら、危険にもほどがあるわ」
ギュッとテニスボールを握る。ロックマンから貰った物だ。
これを持った、他の人が襲われている可能性だってある。
町に行く理由は更に増えた。急がないといけないわね。
「皆の知り合いの情報に、危険な敵の情報、色々情報交換したけど、何か忘れてることある?」

「あるに決まってるじゃないか!」
口を挟んだのは富竹だった。
「何よ、何かあった?」
「上で見たこと、まだ話してないだろう?」
それは町に向かいながら話そうかと思ってたのよ!
富竹は何をあせってるのか、汗ばんだ首をかきながら真剣に訴えている。
本当にどうしたのかしら。

「上って、頂上で何かあったの?」
「ええ、凄いのよ!」
私の話を二人とも真面目に聞いてくれる。
キョンと違って茶化したりもしない。なんとなく嬉しい。
「なるほど、異世界への入り口かもしれないね」
「ワープゲートみたいなものかな、それとも転移装置の類か」
二人とも、つまらない回答なんてしない。武藤くんの答えは特にいい。
「異世界への入り口……そうなのかもしれないわね」
こことは別の世界。殺し合いの無い世界?
そこを潜っていけば、ニートの言うように、元の世界に帰れるかもしれないと思った

「首輪を外せても脱出できないようなら、そこを探すのがいいかもね」
まぁ武藤くんの言う通りね。ここから出れるとしても、それは首輪を取った後。
もし、元の世界に出た瞬間、エリアから出たからボンッなんて最悪よ。

「あの……それで、夢の話なんだけど」
「その話は罰金だって言ったわよね!!」
もう、いい加減にしなさいよね。
夢は夢、本当じゃないのよ。
もの凄い巨人が学校に現れたり、その……ともかく、醒めちゃえば終わりなんだから。

「もう一人の僕が聞きたいらしいから、その夢の話、してもらえますか?」
武藤くんが興味を持っちゃったみたい。
先輩らしいが、そうは見えない。こういうニーズもあるのかしら?
それにしても、もう一人の武藤くんか。
話に聞いたところによると、このパズルの中にいるらしい。

今、ちょっと貸してもらってるけど、それでもお互いに話せるみたい。
まだイマイチ本当か判断がつかないけど、嘘つくようには見えないのよね。
本当なら……気になる、凄く気になるわ。どうしても分解しちゃ駄目なのかしら。
「面白いものあげるからやめて」なんて言われたけど
リアルな馬とゾンビのマスクなんて、コスプレにも使えないじゃない。
そんなことを考えている間に、富竹は話し終えたらしい。

「夢の中と同じ景色……ただ、ほんの少し違う時間……」
「ああ、夢の中では明け方。現実のあの部屋はまだ夜……」
富竹さんは、僕とロックマンに熱心に夢の話をしてくれた。
「確かに、普通じゃない」
「だから……結局は夢じゃない」
ハルヒちゃんの言うことは、正しい。
「普通はね。だけど、今は状況が状況だ。些細な不思議でも、確かめる必要があるよ」
それを聞いたハルヒちゃんが、私が普通……と何かショックを受けたらしい。

(もう一人の僕。君が体調が悪いのとも、何か関係が……)
『ああ、もしかしたら……ぐっ!?』
(もう一人の僕!?)
どうしたんだろう、急に苦しみだした?ここから早く離れた方が……
『何か……恐ろしい闇の力に……千年パズルが反応している』
(闇の力?それって……)
『AIBO!俺を……千年パズルをハルヒに返してもらって、早く出発した方がいい』
「そうだね……ハルヒちゃん、そろそろ行こう。千年パズルを返してくれる?」
「え、そうね。ありがと、中々興味深かったわ」
差し出された千年パズルを受け取ろうと手を伸ばし
「ちょwwwwwww俺にも触らせろwwwww」
それを、横から強引に奪い取られた。


「俺がこれを付けてパワーアップwwwwwもう一人のニート、すなわち闇ニートに俺はなるwwwwwwwwww」
そう言って、階段を駆け上がりニートは皆から離れる。

「ニートさん、いい加減にして!」
「ニート、自重しなさい!」
「ニートくん、殺すよ!」
「ニート君、今は夢のことを」
「ニートさん、早く返さないと窃盗だよ!」
「うはwwww俺総スカンwwwwなぜこんなことにwwww」
A:当たり前です。

「馬鹿なことしてないで、早く渡しなさい!」
ハルヒがニートの前まで走る。
逃げようとするニート。

その二人の視界が、突然揺らいだ。


のこり 3  のこり 2  のこり 1

       のこり 0

オルゴールの音がする。
心地よい音色……このまま眠っていたい。
だが、起きてしまった。
起きた闇遊戯は、起きたはずだと思っていた。

「ここは……なんだ?」
見渡す限りの闇。ここはどこなのだろうか
かすかな光源として、伝統が無数にある。
「どうなってる。俺たちは大樹に……AIBO!?」
そこで、闇遊戯は始めて気がつく。
AIBOがこの体にはいないことに。
そもそも、俺の人格は千年パズルに……ならば
「ここは、現実じゃないってことか」
それならば、俺のみがここに居ることに説明がつく。
だが、そうだとすると……ハルヒとニートも巻き込まれた可能性が高い。
「探すしかないな」
闇遊戯は、電燈を目印に歩き出した。

「な、なんなの、これって」
ニートからパズルを取り返そうと思ったら、意識が飛んで……
頬をつねる。痛いってことは、夢じゃないのかしら。
だったら……気がついたら、こんな電燈しかない場所にいるなんて、どういうことなの?
ううん、違う、壁があった。……なによこれ。
顔から、手と足が片方ずつ生えてる絵。顔から下にジッパーがある絵。

私、普通なんて嫌だけど、こんな不思議はちょっとイマイチ。
もう少し楽しい不思議がいいんだけど……仕方ないのかしら。
なにせ、今まで普通の人生を歩んできただけなんだもの。
このバトルロワイアルだって、望んだ不思議とは違うけど、普通じゃない。
不思議や、普通じゃないことは……嫌な不思議だって、あるのは当然。
そこまで贅沢言ってられないわよね。
「さて、ここでボーっとしててもしょうがないわね」
何か面白いことを見つけないと、なんて思ってたらいきなり見つけた。
「何かしら?」
電燈の下に、誰か立っている。小さい……ロールちゃん?
違った。少し変わった少女だった。
何が変わっているかというと、顔のパーツが無い。
口も目も鼻も何も無い。のっぺらぼうの少女。

それが、一箇所に2、3、4とたくさんいる。
「なにあれ、幽霊かしら」
話ができないかと、ブランコから立ち上がろうとして気付いた。
その少女はどれも同じ服装で、同じ髪型をしている。
黄色のリボンにカチューシャ、女の子らしいスカート。

「な、んで……?」
声が震えてる。あの姿は、知ってる。なのに、認めるのに時間がかかった。
「わたし、なの?」
まだ、この世を楽しく満喫していた時期と、分かれたあの日。
野球の試合を見に行った時、あんな服装をしていた気がする。
ブランコから降りて近づく。確かめないと気がすまない。
近づいて気付く。まだ誰かいる?

後ろを向いていて、顔はわからない。ただ、その服装は北高の制服。
振り向く、そしてこちらを見て
「ハルヒか?」
泣きそうになった。ああ、そうよ、あいつが、そう簡単に死ぬはずなんてないと思ってた。
「キョン……!」
そこには、死んだと放送されたキョンが立っていた。
「ハルヒ、お前もここに来ちまったのか?」
「キョン、ここはどこ?それより、あんた死んだことになってるわよ?」
「なに!マジか、ここに飛ばされたんだが、外ではそんなことに……」
まったく、本当にドジね。まあいいわ、許してあげる。
「早くここから出ましょう。外には仲間もたくさんいるのよ?」
「そうか。ちょうどいい、出口らしき場所を見つけたところだ」
なんだ、意外とやるじゃない。さすがSOS団の団員ね。
「よし、ならさっさと……そうだ、そういえばさっきの……」
小さな私みたいなのはどこに行ったのかしら。気付いたらどこにも……
「おーい、なにしてんだ!置いてくぞ!」
い、いつの間にか点みたいにしか見えないところに……
「キョン!団長を置いてくなんて罰金よ!」

ハルヒは駆けていく。
ハルヒが居た場所には、電燈から足の生えた存在が、ぴょこぴょこ歩いていた。
始めから、そこには「それ」と、「あれ」しかいなかった。

「ちょwwwwここはどこwwwww俺は誰wwwww」
彼は、どこまで忘れているのでしょう。
「闇ニートになるはずだったwwwwwそう、俺はやればできる男wwww」
もしかして、ニートは統合失調症なのかもしれません。
「でもやらないwwwwやったら負けだと思ってるwwww」
よかった、いつものニートです。
「しかし、電燈ばっかりでつまんねwwwwなんか無いのかwwww」
そんなニートの前に、化物が現れました。
「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃ」
「うはwwwww超キモスwwwww」
あまりに気持ち悪くて、ニートは攻撃しました。
「約束された無職の拳wwwww」
奇跡的に奮戦が発動したようです。
Nice skill
吹っ飛ばした化け物は消えてしまいました。
「さてwwwwどうすっかwwww」
そこに、見慣れた人影が見えました。
「おwwwwwwハ―――」
呼ぼうとして……ニートは全力で逃げました。
「うはwwwwなにあれwwww」
ニートは、見てしまったのです。

「くそ、どうなってやがる」
ためしに、電燈から直進して歩いてみた。
そして、しばらくして……闇遊戯の目の前に出発した電燈が見えた。
「まさに無限ループ」
自分の居場所も、下手をすればわからなくなる空間。
「仲間を探すどころか、自分がどこにいるかも、見失いかねないな」
「フハハハハ!そんな弱気でどうする!遊戯!!」

背後から、聞きなれた声……馬鹿な!
「海馬!?」
そこにいたのは、、間違いなく海馬……
「お前もこの夢に捕らわれていたのか!」
「夢だと?ふぅん……下らんオカルト話に興味は無い!」
相変わらずの様子だ。
「海馬!モクバのことは……」
「遊戯、今はここから脱出することが先決だ!ついてくるがいい!!」
早足で歩く海馬。すでに出口を見つけていたのか?
「待て、海馬!」
放されまいと俺も付いていく。

「うはwwwwまた化物wwww」
進行方向に、見慣れないモンスターが!?
「海馬!気をつけろ!」
「何をしている!全速前進だ!」
海馬は、そのモンスターを無視して進もうとする。
「海馬!?」
「ちょwwww近寄んなwwww」
化物の拳が海馬を襲った。
「がりゅぅッ」
みっともない悲鳴をあげて海馬が殴られた。

「貴様!」
モンスターを吹っ飛ばしてやる!
そう思って殴りかかろうとして、気付いた。
「ちょwww遊戯wwwwなんで凶暴にwwww」
この口調……まさか!?
俺は倒れた海馬を見て、愕然とした。
なにやら、不気味なモンスターが倒れているだけ……海馬などいない。

「……どうやら、助けられたみたいだな、ニート」
先ほどのモンスター……否、ニートに向き直る。
「どうして皆、化物と仲良くしてんだよwwwww」
ニートには、始めからモンスターの見えていたというのだろうか。
「俺には、この化物が仲間に見えた。そういう幻覚を見せられたらしい」
「へーwww……ちょwwwwヤバスwww」
あたふたするニート。どうしたんだ?
「ハルヒも化物と歩いてたwwww」
「この無職野郎!!!どうして俺みたいに助けなかった!!」
ハルヒが危ない!

扉をくぐり、数字が床に書かれた部屋に着いた。
ちょっとワクワクした。次はどんな……
「あ、いけない」
重要なことを忘れていたことに気付いた。
「ねえキョン、今思い出したんだけど」
もしかしたら、ニートもここにいるかも。それをキョンに伝えないといけない。
「そんなことより、ハルヒ。お前、髪は伸ばさないのか?」
「はぁ?何言ってるの?それより……」
「俺はポニーテール萌えなんだ」
固まった。なんで随分前に見た、夢の台詞を言うのよあんたは。
「だ、だから、そんなことより」
「ほれ、この扉を通るぞ」
キョンが扉を開いて行ってしまった。
「な、なんなの一体?」
ちょっと、強引すぎない?
「もう、全然わかんない」
置いていかれないように後を追う……
「嘘」
ここって、何?

扉が12―――ううん、私たちが出てきた扉もあるから13個か。それだけ、この部屋にはそれだけしかない。

「なんなの?まさか、こんな面白い部屋が、まだこんなにあるの?」
見てみたい、他の部屋がどんなのか。
「ハルヒ、こっちだ」
「ちょっと、キョン!!いい加減に」
「そうか、じゃあな」
え…………?
一番奥の扉の奥に、キョンは消えてしまった。
「もう!なんなのよ、そんなにここから出たいわけ!?」
でも、もし放送前からいるなら、仕方ないのかもしれない。
ともかく、一度出てから、探索ついでにニートを探すことにしよう。
そう思って、キョンの後を追って、再び扉を抜け……

「え?」
そこは、先ほど頂上の部屋で見た景色。
普通の部屋……どうしてここに繋がっているのか?
しかも、何かが違う。なんだろう……
ベランダから、太陽の光が僅かに差し込んでいるくらいで―――
たいよう?
ベランダに走る。
「これって、どういうこと?」
ベランダから見える景色は、月が照らす夜ではなかった。
夜は……もう明けていた。
「まさか、これが……富竹の言ってた?」
夢……なら、本当の私は寝ているのだろうか。
だとすれば、キョンも夢を?
「そうだ!キョン!?」
先に部屋に入ったキョンがいない。
部屋にいなかった……まさか、落ちたんじゃないでしょうね?

ベランダから下を覗く。
「え?」
なんでだろう。吸い込まれる、そんな感覚が全身を襲う。
「やば!」
一瞬意識が飛び、気が付いたら手すりをよじ登っていた。
自殺なんてする気はない。なのに、意識と反して体はベランダから身を投げ……
身をよじって、ベランダの手すりに掴まり、落ちないようにするので精一杯だった。
「だ、誰か!キョン、キョン!」
このままでは長く持たない。

そこへ覗き込むように、キョンがこちらを見ていた。
どこにいたのか、そんな疑問は後回しだ。
「な、なにしてるの!ふざけてるじゃ済まないわよ!」
キョンは無表情だ。私がこんな状況なのに……どうして?
「……ハルヒ」
「キョン!お願いだから助けて!!」
「死ね」
今まで体験した、何よりも怖かった。
キョンは、無表情で、私の手を叩こうとして。
「無職の俺wwww」
化物がキョンにしがみついてそれを止めた。
「ハルヒ!しっかりしろ!!」
更にそれを押し飛ばして、もう一匹の化物が私の手を掴んだ。
「放して!!」
「馬鹿野郎!よく見ろ、俺だ!遊戯だ!」
視界にかかった霞が取れたように、化物の姿が、徐々に武藤くんになっていった。
「どういうこと……?」
なにがなんだか、わからないまま、私は引き上げられた。

「なによ、この化物」
顔面蒼白のハルヒは、ベランダで朽ち果てている化物を見ている。
俺にも、先ほどまでこれは、男子学生に見えていた。
なのに、ニートは
「ほれwwww化物といちゃついてるwwww」
始めから、その正体を見破っていた。
12の扉からこの部屋を選んだのもニート。
でも、そのことを今聞いたら、選んだことも忘れている。
ニート、恐ろしい奴だ。
「何ってwwwwこいつと歩いてたろwwww」
「そ、んな……」
「俺も幻覚を見た。おそらく、この夢は精神の弱いところを付いてくるらしい」
俺は、見つからない唯一の仲間を。ハルヒは死んでしまった仲間を見せられた。
あのまま落ちていたら、少なくとも精神に多大な損傷を受けていたはずだ。
「そう、幻覚だったの。そうよね、キョンは……死んだんだから」
うつむいたままのハルヒ。
無理もない、死んだはずの仲間と出会い、それが偽者だった……
幸福からどん底に叩き落とされて、元気でいられるわけがない。

「良かったなwwwwハルヒは死んだキョンに会えてwwww」
この馬鹿野郎!!空気を読め!
「何が良かったよ!あんな偽者に会って、何が……!!」
「うはwwwwごめwwwでも俺、偽者でも詩音とかに会えねーからよwwww」
「あ……」
詩音……死亡者にいたっていう、ニートの仲間か。
「あいつ、俺とは全然仲良くないんだけどさ。
双子の姉ちゃんの魅音と、恋人の……なんだっけ、そいつと
そいつの妹の沙都子と、圭一と、レナと、梨花ちゃんと、皆、いつも仲良くてさ」
ニートが、今までに無く真剣に語っている。
「見てて、こいつらも無事に元の世界に帰れるといいなって思ったんだ」
それは、もう叶わない願い、か。

「偽者でもさ、ハルヒ。会えたこと自体は、良かったんじゃねーか?」
何が言いたいんだ。偽者だったら、悲しみしか残るわけが……
「……実はね、キョンのこと……忘れようって思ってた」
「ハルヒ?」
先ほどまで、悲しみに沈んでいたハルヒの表情に……明るさが、少し戻った?
「もう、会えないから、忘れたら楽になるって、思ってた」
でも、とハルヒは言う。
「まったく……おかげで、変な具合に忘れられなくなったわよ。
団長たるものが、団員の事を忘れようなんてしたバチかもしれないわね」
悲しさを押し殺すため、自分で記憶に蓋をしていたのかもしれない。

「でも、もう忘れない。私やSOS団の皆が覚えててやらないと、キョンを覚えてる人がいなくなっちゃうもの」
ハルヒが顔を上げる。
「初代SOS団団員、キョンのためにも、これからもSOS団を盛り上げていかなくっちゃ!!」
ハルヒが化物を蹴っ飛ばす。完全に消えてしまった。
「ええ、ありがとう偽者キョン。あんたのおかげよ」
「うはwwwwこええwwww」

……なんて奴らだ。こいつらの心は、なんて強固なんだ。
……ニートの心は、既に砕けようもないくらい砕けてる気がするが。

「よし、全員揃ったところで……そろそろ、夢の世界から脱出するぜ」
えっ?と二人がきょとんとした顔をしている。
「帰れるの!?」
「マジかwwwww」
二人に、千年パズルを向ける。
「この千年パズルが、闇の力に反応したために、俺たちは夢の世界に取り込まれてしまった」
あの時、なんらかの歪が生じて、俺達の精神はこの世界に取り込まれた。
だったら、再び歪を生じさせればいい!
「千年パズルよ!現世への扉を開いて見せろ!!」
千年パズルの目が光輝く。
そして、再び俺達の意識は薄れていき……

「ハルヒさん、ニートさん……大丈夫でしょうか」
突然倒れてしまった二人を、ロールは心配そうに見つめる。
「うううwwwwww!!!」
ニートが苦しそうにうめく。
「ニートさん!」
ニートの傍に座るロール。
「うwwwwロールちゃwwwwうはwwwwもう少しでパン」
「そういうことする人、嫌いです」
ものすごく無感情に、マネキンの腕で人類の敵を葬った。
心優しいプリティドール、ついにニートを見放す。

「ロ、ロールちゃん……あ、ハルヒさん」
「ん……あれ、ここって……まさか、全部夢だったの?」
いや、夢には違いないのだが、本当にただの夢だったの?という意味で。
「ああ、夢だぜ。ただの夢じゃなかったけどな」
遊戯の口調が変わっていた。
「よかった、皆、戻れたみたいね」

「だ、だから言ったじゃないか。ここは危ないって」
「もう、悪かったわよ。そんなに言わなくていいじゃない」
富竹が正しかったのはわかったけど、ちょっとしつこい。
「それはそれとして、やっぱりあの部屋のことは気になるわ」
「ま、まだそんなこと言ってるのかい?」
妙に汗を書いてる富竹。まぁ、あれは確かに怖かった。
汗ばむ首をかきながら、富竹は早く離れようと進言してくる。
「わかってるわよ。さっきも言った通り、目的地は町よ!」
塔に向かっているはずの、ロックマンとスパイダーマンに、テニスボールを貰った人たちに会うため。
そして、あの部屋の謎を解くためのヒントを探すために。

「ロックマン、それでいいわよね?」
「ええ、ロールちゃんも見つかったし、一旦塔で皆と合流しましょう」
人数が増えた分、奇襲には特に気をつけないと。
一瞬の間に仲間を失うのは、私たちも武藤くん達も、二度は味わいたくない。
そうそう、ロックマンと二人の武藤くんを、SOS団名誉団員にしてあげた。
団長の仕事はみんなを率いること。今度こそ、出発よ。
「皆、いくわよ!」


【A-5 大樹の中腹/一日目・昼】
【ニート@現実&新世紀 東方三国志~ひぐらしの憂鬱~】
[状態]:鳩尾に痣、筋肉痛、SOS団名誉会員
[装備]:富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式(水無し)
[思考・状況]
1. ロールちゃんwwww許してwwwwww
2. 俺のすげえwwwwでも何したっけ?wwww
3.部下たちとっとと探すかwwwwww?
4.町に行くかwwwwwww
[備考]
※ニートは性能がへっぽこなので、技能はほとんど成功しませんが、楼船・教唆の技能は、能力に無関係な技能なので、通常通り発動します。
ニートがあの世界で幻を見なかったのは、教唆の発動によるものです。
※海馬、外山に関しては「社長」「活動家」として名前を覚えている為、ニートには認知されていません。  
※カメラは無事でしたが気付いてません。
※ニートの記憶容量の関係で、すでに夢の世界の記憶はアンインストール済みです。

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康、ご機嫌
[装備]:陵桜学園の制服@らき☆すた、ベレッタM92F(15/15)@現実
[道具]:支給品一式*2、びしょ濡れの北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、アニマルマスク・サラブレット@現実、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)
[思考・状況]
1.あの部屋の情報を集める。
2.脱出の協力者を探す。
3.SOS団のメンバーを探す
4.ゲームから脱出
5.町で情報収集&塔にいるという仲間と合流
※自分の服装が、かがみを勘違いさせたことを知りました
※ニートへの信頼が、少し上がりました。

【ロールちゃん@ロックマンシリーズ】
[状態]:健康、精神的に疲労大(ロックマンと会えて回復中)、ニートってなんですか?
[装備]:マネキンの腕
[道具]:支給品一式(水一本消費)、バルサミコ酢@らき☆すた
[思考・状況]
1.あの部屋の情報を集める。
2.ニート? ……もう、限界です
3.ロックマンに会えて良かった
4.遊戯達の知り合い(海馬他)も探す
5.エアーマンとムスカに最大限警戒する
※ニートを見限りました。基本的に無視します。

【富竹ジロウ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:不安、鳩尾に痣、左肩、左腕に中程度の怪我、SOS団名誉団員、あの部屋には近づきたくない
[装備]:ケンジのカメラ@ポケットモンスター、スタンガン@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*2、ピッキング用針金、マネキン(腕が一本取れています)@デッドライジング フィルム
[思考・状況]
1.もうあの部屋には近寄りたくない。
2. あの部屋の怖さをわかってくれてよかった。
3. ハルヒ達を保護
4.善良かつ人智を超えた人間に脱出のヒントを貰う
5.ゲームから脱出
6.冷や汗かいたから、首が痒い。少し収まってきたかな?
[備考]
※カメラは無事でした。
※首が痒いです。

【ロックマン@ロックマン2】
[状態]:左腕大破。記憶は最新だが機体性能は2時点のもの、SOS団名誉団員
[装備]:ロックバスター(右手で問題なく使用可能)
[道具]:支給品一式、テニスボール、XBOX360、ピーピーマックス
[思考・状況]
1.ロールちゃん……ちょっと怖い
2.仲間の友達を見つけたい。
3. E-4の塔で圭一達やスパイダーマンと合流する
4.支給品では心もとないので武器とエネルギー回復アイテムが欲しい
5. エアーマンを倒す武器が欲しい。
※XBOX360は20Gのハードディスクとして認識。中身を見る手段はまだありません
※ロックマンは自分自身の性能を正しく認識しました。

【武藤遊戯(闇遊戯)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:健康、SOS団名誉団員
[装備]:千年パズル(初期装備)、テニスのラケット、DMカード(真紅眼の黒竜、プチモス、カタパルト・タートル)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(真紅眼の黒竜以外24時間使用不可)
[道具]:支給品一式*2、雛見沢症候群治療セット2日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に
[思考・状況]
1:ハルヒたちと町へ
2:海馬と仲間の友達を見つけたい。
3:かがみに、知り合いがいなかったことを伝える。
4:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける
5:あの夢についての情報を得る。

【遊戯の思考】
1:もう一人の僕が戻ってきてくれてよかった。
2:ロックマンと行動を共にする
3:海馬と、仲間の友達を見つけたい。
4:ゲームを終わらせ、主催者を倒す

※全員、仲間や危険人物の情報を交換しました。
※支給品についてはお互い話していません。



sm86:アイドルとして音程がぶれている 時系列順 sm89:friend
sm87:メタル・ギア・ティアナ 投下順 sm89:friend
sm81:テメーの敗因は・・・たった一つだぜ・・・富竹・・・ ニート sm120:Sheep counts
sm81:テメーの敗因は・・・たった一つだぜ・・・富竹・・・ 涼宮ハルヒ sm120:Sheep counts
sm81:テメーの敗因は・・・たった一つだぜ・・・富竹・・・ ロールちゃん sm120:Sheep counts
sm81:テメーの敗因は・・・たった一つだぜ・・・富竹・・・ 富竹ジロウ sm120:Sheep counts
sm70:Cry for me, cry for you ロックマン sm120:Sheep counts
sm70:Cry for me, cry for you 武藤遊戯 sm120:Sheep counts



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