※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

世界最強の国技/球技 ◆0RbUzIT0To




気まずい雰囲気の中、解呪をはじめて既に小一時間。
集中し、全神経を解呪に使うYOKODUNAが放つKIは日吉を縛る呪縛の全てを祓っていた。
だが、これは決して六亡星の呪縛の能力が低いという事ではなくYOKODUNAのKIが高いからこそ出来た荒業。
並のものでは解呪など到底出来ないであろうし、
胡散臭い男や腋にやたら色気のある巫女などでは、出来たとしてももっと時間がかかっていただろう。

「……終わったぞ」

呪縛を消し去り、日吉に向かって動いてみるように促す。
日吉はまず最初に腕が動く事を確認し、次に手首、指先、足……といったように全身を動かしてみる。
異常は無い、完全に呪縛は解けたようだ。

「礼を言わせて貰うぜ、あのままじゃいつ解呪出来たかわかったもんじゃなかったからな。
 ここが禁止エリアなんてもんになっちまった時には目もあてられねぇ」
「礼などいらぬ、それよりも……」
「わかってる……だが、ここじゃお前も俺も実力を出せないだろ?」

着いて来い、とばかりに足を進める日吉。
確かにこのような狭い場所ではお互いの実力を遺憾なく発揮する事は出来ない。
YOKODUNAの本義は強きMONONOFUと戦いに戦い抜き、悔いの残らぬ最期を迎える事。
ならば己の実力を全て出し切れる場所まで行く事に異論は無い。
そう思い、日吉の後ろにつき階段を下る。

日吉の背中を見ながら、YOKODUNAは静かに唸る。この男……矢張り只者ではない。
その体から発せられるKIは並のRIKISHIにも引けを取らず、O-ZEKIやSEKIWAKE程度では相手にもならぬだろう。
決して肉付きがいいとは言えぬその体は、しかしよく鍛え上げられておりそれは肉付きが悪いというよりも余分な肉を落とした体と言える。
自分達RIKISHIとは対極の存在といえるかもしれぬ、TENINUプレイヤー。
これこそが己が求めていた戦うべき相手といえよう。

階段を下り終え、城を出て平野へと場所を移す。
視野はいいが辺りには何も見えず、邪魔は介入しないだろう。
ここならば思う存分に戦える。

「色気は無いが、広さは十分だ……ここでいいだろう?」

その言葉を受け無言で頷く。
そして静かに息を吸い込み、精神を落ち着かせると己の闘争心を高める為に足を高々と上げ振り下ろす。
SIKO-FUMI、TORIKUMIの前に行う儀式。
それは己を鼓舞する意味を持ち、また敵を威圧する効果も併せ持つ。
並大抵のものではSIKO-FUMIを見ただけでその圧倒的な威圧感に腰を抜かすのだが、
日吉は全く気にした様子もなく準備運動をしている。
それでこそ、このYOKODUNAと戦うに相応しい。

一通り二人の準備が終了すると、YOKODUNAは腰を下ろして構えを取った。
SHIKIRI、拳を土についたその体勢はYOKODUNAの基本姿勢。
全てのRIKISHIはこの姿勢から技を繰り出し、TORIKUMIをはじめる。

「おいおい……俺は相撲はわからないんだぜ?」
「お前にまでSHIKIRIをしろとは言わん、どうせ清めのSIOもGYOJIも無いこの状況ではまともなTORIKUMIは出来ん。
 お前はお前の好きな姿勢を取るがいい」

SIOも撒かず、GYOJIもいない……それは傍から見ればTORIKUMIではないのかもしれない。
だがそれは違う。GYOJIがいるから、SIOがあるからSUMOUなのではない。
YOKODUNAがいる場所こそがSUMOUを行う場所――即ち、DOHYOUとなるのだ。
それがわかっているからこそ、日吉は無言で構えを取る。
日吉が取ったポーズは日吉若の自然体『演舞テニス』。
ボブ術をやっている実家を持つからこそ出来たその独自のフォームは、YOKODUNAの目から見ても全く隙が無い。

GYOJIがいない以上開始の合図は無い。
だからこそ二人は動けないでいた、お互いの強さを認めるが故に動けない。
お互いの頬を汗が伝い、そしてそれが顎を通して地に落ちようとした時……。

一つの影が、俊足とも思える速さで駆け出した。

「肉駆除だ!」

その影は日吉若。
アグレッシブベースライナーの彼にとって、待つなどという行為は拷問に等しい。
攻撃してこそ、攻める事こそが彼の本領なのだ。
相手はかなりの威圧感を発している者といえど、所詮は肉の塊。
力では負けたとしても速さにおいてはテニヌプレイヤーである日吉に勝りはしないはず。
己の実力を知るからこそ日吉はそう確信し、スピードに任せそのまま体当たりをするようにして拳を突き出す。

だが、それは空振り……背後に殺気を感じる。

「中々の速さ……だが!」
「何っ!?」

YOKODUNAのSURIASHIは音速をも超えるというのは有名な話である。
日吉の突撃を感知したYOKODUNAはそのSURIASHIで日吉の進路上から姿を瞬時に消し、背後に回りこんだのだ。
空振りをし、唖然とYOKODUNAの素早さに驚いている日吉に、YOKODUNAは容赦なく拳を広げて叩き込む。

TSUPPARIである。

背後からの殺気と衝撃に咄嗟に日吉は身を屈めてその平手を回避。
頭上を掠めたそれは日吉の髪を数本切り裂き空を切る。

まともにあたっていたとしたなら……想像してぞっとする。
こんな無茶苦茶な相手と自分はサシで戦わなければならないのか。
ならば、と日吉は前転を繰り返して距離を取りYOKODUNAに向き直る。
一撃の威力なら向こうが上、速さにおいても決して日吉の有利とは言い難い。
まともに戦っては勝ち目が無い以上、どうやって戦えば勝てるのか計算をせねばならないだろう。

それは同時に己が劣っていると認める事にはなるが、致し方ない。
いつ如何なるときも冷静沈着で他人に流されない日吉若にとっては、感情などよりも命の方が大切だ。

さて、どうしたものか……相手は圧倒的な強さを持っている上に説得は無理そうだ。
せめて番長でもいればなんとかなったかもしれないが、などと考えるもそれは意味を為さない。
具体的な対策を考えなければと構えながらも意識を打開案に注ぐ日吉に対し、YOKODUNAは決して追撃の手を緩めない。

「何をボケッとしている! 今は死合いの最中ぞッ!!」
「ちっ……!」

SURIASHIで蛇行気味に日吉へと突き進むYOKODUNA。
その速度故にYOKODUNAの背後には多重の残像が出来ており、その様は正に蛙をも飲み込もうとする大蛇そのもの。
一瞬気後れを感じながらも日吉は冷静にそれに対して対処をする。
落ち着いて見て取れば、YOKODUNAのSURIASHIといえども決して見えない訳ではない。
突き進むYOKODUNAの肩口目掛けて飛び上がると、そのまま肩を踏み台にして空中に飛び上がる。
回避といっても、後ろへ下がるだけではない。
むしろ前へ進むというこの姿勢こそが、日吉のアグレッシブベースライナーたる所以。

空中へと飛び上がり、ひとまず胸を撫で下ろす日吉。
突撃をしたYOKODUNAは恐らく急には止まれず、距離を取らざるを得なくなるだろう。
だが……その認識は余りにも甘すぎた。

「空中に行けば逃れられるとでも思うたか!?」
「何!?」

再び、背後から聞こえた声と殺気に思わず振り返る日吉。
そこには涼しい顔をして空を自在に飛ぶYOKODUNAの姿があった。

真のRIKISHIは空をも制す。
実力者同士の戦いともなれば、規定のDOHYOUなど狭すぎて存分に実力を発揮出来ない。
だから戦いの場を空へと舞台を移すのはYOKODUNAにとっては当然の事。
DOHYOUを制す事は、即ち空を制する事と同義なのだ。
焦る日吉を尻目にYOKODUNAは再び平手を構えてTSUPPARIを日吉目掛けてお見舞いする。
空中の為に上手く姿勢の制御が出来ぬ日吉は上手く回避する事が出来ず、
その一撃を体に受けると衝撃によって、思い切り突き飛ばされた。

「ぐ……お……っ!」

そのまま地面に打ち付けられる寸前、踏ん張って着地をする。
張り手を受けたのは……右胸か、急所は外れているようだが息が苦しい。
咄嗟に体を捻って会心の当たりを回避出来たとはいえ、受けたダメージは決して軽くない。
己のダメージを確認している日吉に、しかしYOKODUNAは追撃をする。
死合いに情けは無用、相手がどのような状況であろうと一度DOHYOUに上がった以上は手加減しない。
平手より放たれる練られた小型の球状をしたKIを次々に生み出しては日吉へと投擲する。

痛む胸を押さえながらも、辛うじてそのKIを回避し続ける日吉。
彼にとっての幸運はそのKIの形状、大きさがテニスボールとほぼ同じ事にあった。
テニヌプレイヤーの彼にとって、球状のものの軌道を読み取る事など造作も無い事。
仮にも中学生とはいえテニヌプレイヤーを名乗る者として、これくらいは出来て当然。
だが、それこそがYOKODUNAの狙い。

「流石はテニヌプレイヤーと言えよう……だが、これはどうする!?」
「何!?」

次にYOKODUNAが放ったKIは、先ほどのそれとは比べ物にもならぬ大きさ。
日吉が回避に必死になっている際に静かに溜めていた秘術中の秘。
YOKODUNAだけが使えるというその技は圧倒的な大きさと威力故に、GENKI-DAMAと呼ばれ恐れられているもの。

「く……そおおおおっ!!」

その技を一目みただけでわかる、これを受けては間違いなく死ぬと。
だが……今からでは回避が間に合わない。

YOKODUNAは満足そうにGENKI-DAMAが日吉を飲み込んでゆく様を見つめる。
そして、無常にも日吉は消し炭へと姿を変える。

そう思った、次の瞬間……信じられない事が起こった。
日吉を飲み込み、そのまま消滅するはずだったGENKI-DAMAが向かってきたのだ。
YOKODUNA目掛けて。

「……何!?」

思わず目を疑うYOKODUNA、だがそのGENKI-DAMAは確かにYOKODUNAを狙っている。
混乱するYOKODUNAの視界に、GENKI-DAMAの影に隠れ不適な笑みを浮かべる男の顔が入る。
その男は誇らしげに声を大にしてYOKODUNA目掛けて叫ぶ。

「返せないDAMAじゃ、無いんだよォッ!」

日吉は消し炭になどなってはいなかった、両手に真っ赤なマントを持ちYOKODUNAをしっかりとした眼差しで見つめる。
テニヌプレイヤーの本髄は球を打ち返す事にある。
様々な球技があるこの世において、打ち返すという特性があるのはテニヌなど極一部の分野しかない。
恐らくは世界的有名選手であるレーザービームの男ですら打ち返すという一点においてはトップテニヌプレイヤーと同等であろう。
そのような世界で技を磨いた日吉にとって、YOKODUNAがGENKI-DAMAを放ってきてくれたのは幸いだった。

YOKODUNAを倒すには圧倒的な力で攻撃しなければならない。
だが、今の自分にはそんな技などないし道具もない。
故にどうやって攻めるか決めあぐねていたのだが、YOKODUNAの放ったKIを見て閃いた。
このKIを打ち返してやればいいのだと。
しかし、小型のものでは威力が小さすぎて決定的なダメージを与えられない。
だからこそ、YOKODUNAが強大なKIを練って圧倒的な力を持つKIを放つ事を虎視眈々と狙っていたのだ。
例えどのようなものが来ようとも今まで数多くの球を打ち返してきた己の力と万物を弾き返すというひらりマントがあったからこそ出来た芸当である。

「ぐ……ぬぅ!」

一方、YOKODUNAは困惑していた。
だがそれはGENKI-DAMAが己に向かって突き進んでくる事に対してではなく、GENKI-DAMAが打ち返された事に対して。
いくら制限を受けているとはいえ、GENKI-DAMAは全てのものを貫き飲み込み消し炭へと変えるはずの奥義。
それがこうも簡単に打ち返されるとは……。

それ程までに日吉が強かったのか、或いは己が思っていた程強くなかったのか。
答えはわからぬが今は目の前のGENKI-DAMAに対処する事が何よりも先決。

「ぬぅん!」

KIを纏わせた平手を使いHATAKI-OTOSHIにてGENKI-DAMAを地面へと打ちつける。
これもあくまでYOKODUNAだから出来た芸当であり、普通の人間ならば飲み込まれて消滅しているのがオチである。
轟音と衝撃が辺りを包み込むがYOKODUNAは気にせず日吉へと向き直る。
だが……そこに日吉はいない。

「背中貰ったァッ!」

声と共に体に受ける衝撃、背中を思い切り叩きつけられ地面へと衝突する。
顔を上げるとそこには日吉の姿。
追撃とばかりに振り下ろされた足を辛うじて回避し、立ち上がって距離を取る。

いつの間に距離を詰めたのか……空中にいたYOKODUNAの背中を取ったという事は、日吉も空中に上がっていたはず。
あれほど苦渋を舐めさせられた空中戦を自ら挑むとは見上げた勇気。
その決して恐れないスタンスこそが日吉若のプレイスタイル、アグレッシブベースライナーである。

「デブ助ェ、俺はあと十ゲームはいける」
「ふん……俺はあと弐拾場所はいける!」
「減らず口を……!」

距離を置き、お互いを牽制する二人。
最初はYOKODUNAの圧倒的優位だったこの戦いも今や殆ど両者互角。
だが、それもここまで。
次の一撃で勝敗は決するであろう事を二人は感じていた。

「日吉よ……お主は何故死合わぬ?」
「何をほざいてやがる、今こうやって死合いをしてるじゃねぇか」
「否、その事ではない……何故この世界での協定に従わぬと聞いている」

この世界での協定……それは即ち、殺し合いに乗るというもの。
YOKODUNAはJIHIを持つかSHURAとなるかを悩みぬいた末にSHURAと化す事に決めた。
それは己の力を誇示したいが為でもあり、MONONOFUと戦いたいという欲求が突き動かすが故の行い。
言わば、実力者として当然の事である。
だが目の前の男、日吉は決して戦いに乗っている訳ではない。

「下克上する事が俺の基本スタンスなんだよ。
 だから俺はあの高見の見物を決め込んでる糞ピエロどもを追いかけて、追いついてぶっ潰す!」
「それは何ゆえだ?」
「追いかけるのが快感だからさ!」

そう言い、日吉が取る構えは『演舞テニス』。
それを受け、YOKODUNAもSHIKIRIをする。
再び相対する二人の取った構えは一番最初に対峙した時と全く同じもの。
最早、言葉は不要。
二人の間に必要なものは次の拳に込める必殺の一撃のみ。

二人は同時に跳躍すると、互いに向かい突き進む。

「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」

二人の影が交差し合い、空中で衝撃が走る。

そして……勝負は決した。

「…………」

乱れた髪を整え、男は立ち上がる。
己が倒した……否、殺めた人間がいるであろう方向を見据え、これで後戻りは不可能と悟った。
元より戻るつもりなどはないので、更に信念を固めたといった方が正しいだろう。

「貴様はよくやった、日吉よ……だが」

確かに日吉は速さにも技術にも優れたテニヌプレイヤーだ、それは認めよう。
だが、それでもまだこのYOKODUNAには敵わない。
力、速さ、技術、精神、全てにおいてYOKODUNAは日吉と同等かそれ以上。
付け加えて言うならば、YOKODUNAは日吉にはまだ決して手に入らぬものを持っていた。
それは経験。
まだWAPPAである日吉にそれを求めるのは酷かもしれないが、事実この勝敗の決め手となったのは二人の経験の差である。
YOKODUNAにはあらゆるRIKISHIとの対戦経験があり、その中には多少異なれど日吉のようなタイプのRIKISHIもいた。
空は飛べぬが実力はある、故に知恵を働かせて戦うRIKISHI。
その者との対戦経験があるからこそ、YOKODUNAは日吉に勝つ事が出来たのだ。
だが、日吉は違う。空を飛ぶものともやり合った事は恐らく無いだろう。

「WAPPAながら見上げた奴だった……もう四、五年後のお主を見たかったものだ」

そうすれば、恐らくはいい勝負が出来ただろう。
だが、既に後の祭り。
日吉若は殺したのだ、己の手で。

あの時、最後に選んだ技はBUCHIKAMASHI。
己の肉体ごと突撃し、全体重を乗せて張り手を見舞うその技は正に脅威の一言に尽きる。
実力者同士のTORIKUMIにおいても、人を殺める可能性を秘めたるその技を使った以上日吉は生きていないはず。
仮に命からがら生きていたとしても城へ向かって吹き飛んでいったのだ、壁に強かに打ちつけられて絶命している事だろう。

「……弔いもせずに行くが、許せ」

あのYASHAといい、日吉といいこの世界には矢張り実力者がいるようだ。
ならば今は死者の弔いなどよりも実力者と死合う事こそが己のしなければならぬ事。
だが……。

「……既に空腹が限界か」

山道からここまでの飛行、日吉の解呪、そして日吉との死合い。
思えばかなりのKIを使ったにも関わらず、ここまでに一度も何も口にしていない。
空腹状態では思ったようにKIは練れず、万全の体調とは言い難い。
早速己の持っていた袋から食料を取り出して全てを平らげる、が……。

「到底足らぬ」

それでもまだ腹四分といった程度、腹の虫は未だに叫び声をあげている。
日吉の食料でも取ろうかとも考えたが、壁に打ち付けられた以上袋の中身も無事ではないだろう。
死合う前に食料を奪えなかったのは痛いが仕方が無い。

「とにかく、この空腹をどうにかせねば話にならぬ」

全力で戦う為にも食料の確保は急務だ。
何か食べられそうなものを探す、或いは参加者から奪い取る。
空腹感さえ収まればどちらでもいいが、とにかく今は何かを食べたい。
腹が減っては戦が出来ぬ、そんな慣用句を思い出しながらYOKODUNAは歩みを進める。


【D-2 草原/一日目・昼(放送直前)】
【YOKODUNA@世界最強の国技SUMOU】
[状態]:背中強打(戦闘に支障無し)、疲労大、腹四分
[装備]:なし
[道具]:支給品一式*2(食料全消費)、ドリルアーム、クロスミラージュ(8/8)@リリカルなのはStrikerS、気合の鉢巻き@ポケットモンスター
    クマ吉の手錠@ギャグマンガ日和、ドアラの着ぐるみ@ドアラ動画シリーズ
[思考・状況]
1.何はなくとも食料の確保、空腹を満たす
2.SHURAとして出会った者全てに戦いを挑む。逃げるようなら無理に追わない
3.お覇王なる人物とTORIKUMIがしたい。
4.最後まで残ったら主催者とも勝負を望みたい


こちらは城の城壁。
YOKODUNAにBUCHIKAMASHIを受け、吹き飛ばされた日吉は確かに城に向かっていた。
が、日吉は辛うじて生きていた。
全身を傷だらけにし、倒れ伏してなお心臓は動いている。
日吉は城壁にぶつかる事はなくその前に失速をし最悪の展開を逃れたのである。

「……ちっ」

血の混じった唾を吐き、不満顔で空を見上げる。
あの後、吹き飛ばされた日吉は咄嗟にひらりマントを取り出して己を打ち返した。
つまりYOKODUNAに飛ばされた方向とは逆の方向へと己を飛ばしたのだ。
それ故致命傷は免れたものの、体に直接受けたダメージは余りにも大きい。

「……見てやがれ、あの野郎」

全身が動かせない程の疲労と怪我を蓄積してなお、日吉は天を見据えて呟く。
今は地べたに這い蹲っているが、それも今だけだ。

確かにYOKODUNAの方が格上だろう、だがそれを認めた上であえて自分はYOKODUNAに挑もう。
彼は強く、そしてこの殺し合いに乗っている、恐らくこの殺し合いをぶっ潰そうとする自分にとって最大の壁となるだろう。
だが、だからこそ潰さなければならない。
己がYOKODUNAを超える為に、高見で嘲笑っている道化師達に追いつく為にもYOKODUNAを潰す。

それこそが日吉若の望むもの。
下克上なのだから。


【D-1 城・城壁/一日目・昼(放送直前)】
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:重度の疲労、右胸強打、腹部強打、肋骨損傷
[装備]:ドリル@ミスタードリラー
[道具]:支給品一式 食料2人分、水2人分、C4プラスチック爆弾@MGS、ヒラリマント@ドラえもん 、マカビンビン@うたわれるものらじお
[思考・状況]
1.手段を問わず、主催に下克上する。
2.最大の障害であるYOKODUNAに下克上する。
3.下克上の障害は駆除する



sm98:Neo Dark Ruler 時系列順 sm100:奇跡の価値は(前編)
sm98:Neo Dark Ruler 投下順 sm100:奇跡の価値は(前編)
sm85:解呪/Disenchant YOKODUNA sm116:Dive to the unknown
sm85:解呪/Disenchant 日吉若 sm107:静かなる古城



|