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あくのはどう ◆OZbjG1JuJM




気がついたら知らない場所にいて。
禍々しいポケモンと人間が人を二人殺した。

何故こんなことを強制されるのかは分からない。
だけど一つだけ分かること。

オレは捨てられた。


何だったか、オレは巨大なポケモンが割拠する島で仲間と遭難していた気がする。
遭難……いや、違うな。オレ達は捨てられたんだ。
ピカチュウ達はあの情けない主人のことを信じていたが。

何であの主人に心を許したのだっけか。……あまり覚えてないな。



「いやあ、言葉が通じてよかったよ! 不思議な動物だね」
面白そうにオレを見つめる男が隣にいる。ここに来て始めて出会った人間だ。
道下なんとかと名乗ってた気がしたが、忘れた。
「もしかしたら阿部さんもいるかもしれない……あ、ちょっと変な人だけでとてもいい人だよ!
うん、君なら男でも動物だから掘られないだろうし……気に入られるかもしれないけど」
あんな惨劇が起こった直後に何故こいつはここまで元気なんだろう。
男の言葉を適当に流しながらオレは今後について考えてみた。

自分を捨てた主人が憎い。こんな場所へ捨てた主人が憎い。
結局はあの人間も、この人間も、ロケット団のようなものばかりなんだろうか。

ふと気がつけば心の中にドス黒い何かが生まれていた。

そして、気がついたらオレは人を絞め殺していた。

【道下正樹@くそみそテクニック 死亡確認】
【残り 66人】

驚愕の表情で斃れる男を見下ろす。
不思議と罪悪感は生まれてこない。ふっと自嘲気味にため息をついた。
この人間も、いざとなったら自分を見捨てる。こんな場所だ、盾にでもするかもしれない。

人間なんて信じられない。
……いや、ポケモンだって信じられない。
あのピカチュウだって、悪魔のようなあのポケモンに変貌してしまわない保障はない。


だったら、誰も信じない方がマシだ。

オレに出来るかどうかは分からないけど。
それでもオレは、「あく」ポケモンとなってでも、生き延びる。

一人で、な。


【D-1 草原/一日目・深夜】
【フシギダネ@ポケットモンスター】
[状態]:健康、重度の他人不信
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品0~2個
[思考・状況]
1.出来うる限りで他人を殺し、最後まで生き延びる
2.他人は信じない




sm09:東方夢殺竜 時系列順 sm11:黒い帽子はうさんくさい証拠
sm09:東方夢殺竜 投下順 sm11:黒い帽子はうさんくさい証拠
  フシギダネ sm32:運が良いのは彼女なのか?
  道下正樹 死亡



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