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スネークイーター作戦 ◆IU4EWEf33I




食欲。それはどんな生物だって抗うことのできない究極の欲求の一つである。
伝説のスパイでも最強のRIKISIでも柱に埋まっている男達でも最終的にそれに打ち勝つ事はできない。
 「お腹減りすぎて腹いて~~~」
 無論辛抱等とは無縁のこの男に、そんな我慢なんてできるはずも無い。
もうこうなればここにある花でも食おうか、食用菊とかもあるし別に食っても平気だろう。と真剣に悩んでいた時、第三回放送が始まった。

「ピ、
ピ、
ピ、
ポーン。



『午後六時をお知らせします』」
突然空に浮かび上がった巨大な立体映像。しかしKASはこれと同じものをもう二回程見てしまったので特に驚きはしなかった。
「おお!放送か!危うく聞き逃すとこだった―――ん、あれ?」

突如KASは強烈な既視感に見舞われた。
これに似た何かを過去に体験した気がする。いや、確実に体験したことがある!それも一度では無い、何度も何度も経験したはずだ!
かつて無いほどの違和感。俺は何時、何処でこれを聞いた?思い出せ!俺のブレイン!普段使わない頭を精一杯回転させる。
しかし、どうしても思い出せない。
後頭部を圧迫された様な、何かを思い出せない時特有の嫌な感覚。まるで何かに記憶を消されてしまったたようだ。
出てくるのは軽い、思いでじみた、そのとき思った事の様なものはかり。しかし具体的な、何時、何処で、どうやって経験したかという大切な事が何一挙がらない、肝心な所がぼやけている。
でも、その思い出の中にも、いい感情はあまり無かった。楽しみを奪われたような――そう、ゲームの発売日が勝手に伸ばされたような感覚。
とても気持ち悪い、こんな中途半端は。

「――じゃ、早速禁止エリアの発表サ。」
……え?
「うおっ、あぶねぇ!!放送中だった!!」
急いで地図を取り出す。
――よし、こいつだ!
「……-4。
ボクはちゃんと言ったからね? 間違えて入っても知らないサ!」


( ゚д゚)ポカーン


「「「ぬかったぁぁぁぁぁ!!!!」」」


KASの叫びが一面に木霊する。

「聞き逃したぁぁ!!まさに\(^o^)/オワタ
あぁ…………欝だ……死のう………ってか死亡フラグ立ったよォ!!」

本気でへこんだ。レベル上げを朝からずーーっとセーブせずにやっていて突然停電になってデータが全部おシャカになった時よりへこんだ。
今の俺にコメントするとしたら―『人生終了のお知らせ』ってshita redでコメントするだろうな……
………ん?ちょっと待て、何?shita redって?shitaって↓の下?それとも舌?俺、自分で何言ってんだ?じじゅうしろwwww
で、本当に赤い『した』って何だ?ってかレッドって英語なのにshitaだけ日本語ってのもおかしい。
自分で言ったことが解らないなんて俺やばくねーか?一体どういうこと―――ってそんな事より放送聴かねーと!また同じミスを繰り返しちまうZE!!とりあえず死亡者だけでも!!
「―――までいったい何人が生き残れるかな?
じゃあ、まッたねー」




_| ̄|○ il||li




KASがショックから立ち直るのに10分ほど時間を要した。
「さて……どーするかぁぁ~~~」
立ち直ったと言っても「一応行動できる程度」という事でいつものハイパーハイテンションとは比べ物にならない位ローテンションでなげやりであった。
「とりあえずお腹すいたし、何か食えるものを………ってそれが無いんだよなぁ~。
こんな広いMAPなんだからコッペパン屋位あってもいいのに………あっ、金もってねーやw」
花畑、こんなところに何か食えるモンがあるはず無いよなぁ。

ガサ……

不意に、物音がした。
「ん、なんだ。風か?」
とりあえずお決まりのセリフを投げやりに言ってみる。しかし今、ここには風なんて吹いてない。
「気のせいじゃあないしなぁ、食いものかな?」
食欲とショックで短絡的になっているKASは物音のした方向へ向かった、と言っても普段のKASも十分短絡的だが。
「ここら辺で……うおッ!何だこの蛇は!!」
音の発生源では真っ白な蛇が体を捩じらせていた。とても不気味だ。普通の人なら気味悪がって近寄らないだろう。
「あれ?でも、なんだかこの蛇見覚えあるぞ。確か何かのゲームに出てきたはず。
ってさっきからデジャブ多いな~~~、そんなに物忘れ酷くなったかなぁ。もしかしてアルツハイマー?」
「うぅ~」とKASは唸る。しかし前の二回とは違い、今度は答えがすぐに出た。
「これ、メタギア3のリキッドジャマイカ!!!」
頭の上に電球が輝いた気がする。
KASのテンションも急上昇した。
「おお、俺冴えまくり!やっぱ神だな!!」
簡単に説明するとリキッドとはメタルギアソリッド3のラスボス戦のMAPに生息している3匹の蛇の一匹である。こいつらを探すのに手間取ってタイムリミットになってしまったプレイヤーは数知れず。
「早速キャプチャー!!」
KASはおもむろにスピンジャンプをリキッド目掛けて繰り出し、その足が見事にリキッドを踏み潰した。
哀れ、スピンジャンプの下敷きとなったリキッドはシュォォというなんともいえない音を出しながら息絶えた。
「さてと、それでは皆さん御一緒に!!!いただきマウストラーップ!!」
今のこいつを見たら誰もが本当にこいつは文明人なのかと伺ってしまうだろう。KASはリキッドを拾うなりその腹に思いっきり食いついたのだ。KASは黙々と食い続ける。
「もぐもぐ…プハァ。美味すぎるッ!!!!!」
KASのスタミナゲージは一気にMAXとなり、同時にいつものハイテンションに戻った。
「こいつが居るって事は後の2匹も居るって事か!!じゃあそいつらもキャプチャーしてEZ-GUNをゲットしてやるぜ!!」
適当にあたりをつけ、KASは走り回る。
「YAHOOOOOOOOOOOジャパァァァァァァン!!!!!!」

数分後、
KASは倒木の近くに居たソリッドを発見した。
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ソリッド発見!!腐らない様に今度は生け捕りだっZE!!」
KASはソリッドの傍に寄ると、自らの帽子を虫取り網の様に使用した。意外にもソリッドは自ら帽子の中に入り、大人しく体を丸まらせている。
「よし、生け捕り完了!!」
ここまでは良かった。しかし次の瞬間、あろう事かKASは蛇の入ったままの帽子をそのまま『被った』のだ!
「デイパックの中に入れといて中の地図とかその他諸々を荒らされるのは嫌だし、ここでいいか!!」
頭の上に蛇が居るのは嫌じゃないのか?KASの帽子はポコポコと不自然に動いている。
「よし、後はソリダスだけドゥァァァ!!ここは必殺!!デビィィィィルイヤーーーー!!!」
デビルイヤーとは、某悪魔男の技で人間の1000倍の聴覚になり、超音波なども聴きわけることが出来る、使えるんだか使えないんだかよくわからない技である。
もちろんKASが使えるはずなど無く、KASのはただ耳を澄ましているだけである。

サクッ

ただ耳を澄ましているだけ―――のはず。なのに、かすかにKASには音が聞こえた。
「おっ!何か音がしたぞ!!足音か!?」

「ヤベ………は……逃げ………」

「おお!今度は声が聞こえた!!」
人間というのはかなり正確に、何処で、誰に向けて声をかけているのかがわかるそうだ。
今のは独り言か何かか?ってか蛇って喋るんだ。
「そこだなソリダス!!」
さらにテンションの上がったKASはもうノリで生け捕りなどしようとせず、スピンジャンプを音のした方向に向かって繰り出した。
近い距離であったのであまり高さは出ていない。地面まであと1m位――しかし突然KASは見えない何かを踏みつけた。

ポコッ

そしてそのままKASは目標の落下地点は落ちず、その2m前方で着地した。
「なんだったんだ、今の!もしや新手の孔明ブロック?」
不審に思い、落下する予定だった地点へと戻る。
しかしやはり何も無い。ソリダスもここにはいない。
「あるぇ~、おっかしーなぁ」
もうちょっと奥だったかと思い、そのまま前進した――と思ったらいきなり豪快に転んだ。KASは周囲の花も道連れにしながらズザァァと滑っている。
「グフゥ!!いったぁぁッ!!何なんだ?」
KASは起き上がりながら躓いた所を一瞥した。するとさっきまで何も無かった空間に赤い野菜みたいな化け物が横たわっていた。
「あれ?さっきこんなのあったっけ?」
KASはその化け物に近づき、そいつを調べ始めた。どうやら気絶しているらしい、頭に見事なタンコブがある。
さっきのジャンプで踏みつけたのも躓いたのも、こいつだったようだ。少しタンコブを突っついてみる。いや、特に意味は無いが。
「なんだこれ、新手のでっていうか?でも弱そうだな………ん?」
今度は二本ある触手をプラプラさせて調べる――というより遊んでいると、KASはあるものに気がついた。
「何だろ?風呂敷………いや、マントか?でもいつも俺が使っているマントと違うぞ!!取っても大きくならないし……まあ一応貰っておこう!ダダより安いものは無い!!!」
それをいうなら「タダより高いものは無い」だ。
KASは自分のデイパックの中にマントをしまうと、
「一寸の雑魚キャラにもゴムの魂!!ここは見逃しといてやるぜぃ!!」
と気絶し、そんな事聞こえてないであろうレッドベジーモンに言い放ち、ソリダス探しに戻った。
KASの語学力が本当に心配になる。

程なくしてソリダスは無事見つかり、生け捕りにした。もちろんこいつも帽子の中である。
「よぉぉぉし、準備万端!!お腹もいっぱいだし、突入するか!!!」
そう彼は意気込むと、目の前のバグへ頭から突っ込んでいった。

「アワワワワワワ~~~~!!!」



【D-3 花畑/一日目・夜】
【KAS@KAS動画】
[状態]:チビマリオ、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、スタミナゲージMAX、やっぱりハイテンション、
    強い決意と熱い闘志(?)、ひとりでに動く帽子
[装備]:スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、バーサーカーソウル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[道具]:支給品一式(食料全て消費)、透明マント@ドラえもん、ソリッド@MGS3、ソリダス@MGS3
[思考・状況]
1.バグに突っ込み中!
2.ふ~、腹いっぱい!
3.あいつ(谷口)の死の責任を取る!!
4.このカード、あいつの仲間に渡したいけどどいつが仲間なんだろ?
5.今度はTASにもケラケラにも負けない。
6.カイバーやレムー達みたいな仲間キャラがいればいーなー
7.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて
悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
8.案外この蛇おとなしくていー子だな!!気に入ったカモ!
※禁止エリア、死亡者共に聞き逃しました。一応禁止エリアの方は最後の-4というところだけは聞こえました。
※チビマリオ状態ですがマント、フラワー、キノコの何れかを手に入れれば元の大きさに戻ります。
※ソリッド、ソリダスは帽子の中に生きたまま捕獲されています。
※透明マントの使い方をまだ知りません。
※放送により、ニコニコ動画に関する記憶が徐々に戻ってきています。
※ソリッド、ソリダス
 食べるとスタミナゲージがMAXまで上がります。スネーク曰く「美味すぎるッ!!!!」らしい。
生きたままなので敵兵の前で逃がすと敵兵がビビります。


KASに踏まれ、透明マントまでもを奪われたレッドべジーモンは、KASがバグに突っ込んでいってしまった後、ようやく眼が覚めた。
「あれ?KASは何処行った?」
ズキズキ痛む頭を抑えながら彼は呟く。
実は彼、もともとこのD-3の監視を行っていたデジモンだったのだが花畑に突然バグが現れてしまい急遽ここに調査するよう派遣され、
そのついでにこのままバグに突っ込むであろうKASについて行って監視もやれ!とかなりのオーバーワークを命じられた哀れなデジモンだったのだ。
まあそれも主にYOKODUNAやクラモンAによる人員不足のためでしょうがない事なのだが。
とりあえず本部の指示を仰ごうとしたのだが何故か電波が繋がらない。
それもそのはず、そのとき本部はクラモンAによる攻撃を受けていたのだから。
「やっべぇ……ボーナス消えたな……………車どうしよう………ローンがまだ………」
彼は涙ぐみながらまさに呆然としていた。
――指示がなくては動けない。彼はゆとり教育の生んだ、本当に哀れな被害者であった。

※この先のバグの内容については主催者側も全く知らないようです。
※この先、KASを監視できる物がなくなりました。



sm139:難題「何故、類は友を呼ぶのか」 時系列順 sm141:SECRET AMBITION(前編)
sm139:難題「何故、類は友を呼ぶのか」 投下順 sm141:SECRET AMBITION(前編)
sm132:黒い花の向こうへとたどり着けるなら KAS sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(前編)



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