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突然集められた舞台での殺し合い。
それは正常な人間が聞いたら頭が可笑しいと思われてしまうだろう。
どこの作り話だ失笑されてしまうかもしれない。
だが、これは勿論作り話でも妄想でもなく、現実に起こっている話だ。
俺も何が起こっているか分からないが、自分が狂っているわけではない事くらいわかる。
気がついた時には既にこんな状況になっていた。
見も知らぬ少年少女が無残に殺された事に憤る暇も無くワープは始まっていて、あの悪魔に向かって行く事も叶わなかった。
なぜ彼らが殺されなければならなかったのか。
なぜ俺はあの時彼らを助ける事ができなかったのか。
確かにあの時俺が立ち向かって行った所で、死体が一つ増えただけかもしれない。
だが、何も、動くことすらもままならなかった俺自身が許せなかった。
俺はああいう奴を削除するために存在するというのに、削除されるべきでない彼らが消されてしまった。
消すべきモノを消せなかった癖に、何が削除番長だ。
そんな称号、何の役にも立たなかった。
俺は自分の存在意義を否定された気がして、動く気力すら無くしていた。

ぼくは後悔していた。
あのホールで起こった惨劇に目を取られて、のび太くん達がいるという可能性を忘れていた。
少し周りを見れば、すべての参加者を目に入れる事ができたかもしれないのに。
勿論彼らが呼ばれていない可能性もある。それなら安心だ。
だが彼らが呼ばれていたとしたら……
いくら冒険に馴れているとはいえ彼等は子供だ。
もしかしたら殺されてしまうかもしれない。
そんなのは嫌だ、友達を失うのは嫌だ。
だから危険を顧みずに、わき目も振らず探し回っていた。
勿論、ぼくは機械だし固いから、そんな簡単にやられるわけがないという自負もあった。
だから油断していたのだろう。それとも焦りすぎていたのか。
ぼくを簡単に壊せるような参加者がいるという可能性を考えなかった。
突然中学生くらいの少年が現れた時には、もう手遅れだった。
少年の不意打ち攻撃でぼくの足は吹っ飛び、歩くこともできなくなってしまった。
(ぼくは殺されるのか……のび太くん、会いたいよ)
死を覚悟した時、のび太やみんなの顔がみたいと思ってしまい、涙が流れてきた。
でもそれは駄目だ。今彼らに会いたいと願うのは駄目だ。
今は僕にしかできない事、僕に支給された武器『拡声器』を使って殺人者の事をみんなに知らせなきゃ。
これは多くの人に話を伝える事ができる反面、殺し合いに乗った人を集めてしまう危険性のあるもの。
だけど、死が迫ってきている僕には問題ない。
僕はばれない様にザックに入った拡声器のスイッチをオンにする。
これで僕が殺される時の音が遠くまで中継されるだろう。
さあ、ぼくはもう動けないぞ、はやく来い!
ゆっくりと少年がやってきて、ぼくの身体に足を乗せ―――
(のび太君、みんな。きみ達はどうか生き残っ……)
―――いっきにぼくを踏み砕いた。

「猫駆除だ、つぶす!」

グシャッ!



『ぷぅぅるああああああああああああああ……キーーーーーーーンッッッッッッッッ!!!!!!!』
絶望に打ちひしがれていた俺の耳に、遠くから煩い音が聞こえてきた。
何かの咆哮、どうやら好戦的な人物のようだ。
その直後に反対の方向からも同じような音が聞こえてくる。
『ピー…駆除だ…ガガす……グシャッ!』
殺し合いに乗ったのだろうか、人の声と何かを潰すような音だ。

絶望の中、ぼんやりと考えていた事がある。
もしかしたら、この場にいるのは全て削除されるべきモノばかりなのではないかと。
最初のホールには明らかに悪人のような目つきをした男や異形のモノもいた。
それに今しがた聞こえてきた好戦的な咆哮に、駆除と言って何かを潰す声。
俺は、そういう奴らを削除させるために呼ばれたのではないかと。
なら、こんな所でぼんやりとしている場合ではない。
自分の仕事を、削除をしなくてはいけない。
そうとも、俺の名は削除番長。
削除が仕事、削除が存在意義なのだから……


【C-2 湿原/一日目・深夜】
【削除番長@陰陽ファンタジーⅦ】
[状態]:狂気
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:全参加者の削除

【C-1 湿原/一日目・深夜】
【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:猫は駆除する
2:普通の参加者への対応は不明
[備考]
※猫(またはそれに類するもの)に対する戦闘力が上がる

【ドラえもん@ドラえもん 死亡確認】
【残り 65人】
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