クレフェアリーの憂鬱 ◆OZbjG1JuJM
目が覚めたら殺し合いだった。
しんどいリーグを制覇したと思ったら何この冗談。ふざけてるの？
とかぼやいても仕方ない。でもこれからどうしたらいいんだろう。
どうやらここは花畑であるらしい。うわ、ラフレシア！？ ……と思ったらただの花か。
辺りは暗いし人の気配もしない。何だか急に心細くなってきた。
だいたい運の悪さには定評のある僕がなんでこんなものに呼ばれたんだ。
……ご主人やみんなはどうしてるだろう。無事ならいいんだけどな。
さて、これからどうするか。
とりあえず別に制限を指令されてるわけでもなし、
まあゆびをふるはもしもの時までに封印しとこう。
ポケモンバトルとは違うんだ。むしろちいさくなるの方が確実で役に立つ。
もちろん、博打ではあるがピンチの時には使わざるを……
「へぇ。それ、首輪よね。あなたも参加者なのね」
え？
「じゃ、死んで」
もしもの時、襲来！
「ねえ、もう諦めたら？」
いやヤバイ、ヤバイヤバイマジヤバイ。何あの『ミニスカート』。
ありえないでしょ、あのスピード！ 人間技じゃないよ！
ってか葉っぱカッターとか飛ばしてくるし！ 何あれ、人型ポケモンなのか！？ チートなのか！？
懸命に逃げる僕だけど、いくらLv62でも限界ってもんはある。
人間と言葉が通じるらしい『ほんやくコンニャク』てのはあるけどあれは話が通じそうもないし。別の意味で。
いてぇ！ こんな時に転ぶとか、どんだけお約束なんだよ！！ やっぱ運の悪さに定評ありすぎだ！
天使のような、かつ悪魔のような頬笑みを浮かべながら女の子が
葉っぱカッターをこちらに向ける。月光がバックライトとなって怖さ倍増だっぜ。
くそう、こうなったら『アレ』しかない！
にｱ ゆびをふる
ピッピのうたう！
……お？ え？ もしかして、もしかしちゃった！？
眠りが聞かないとかいう厨性能でも、攻撃が外れたわけでもないらしい。
虚をつかれたらしい女の子はそのままバッタリ倒れて寝息をたてはじめた。
……こうしてれば可愛いじゃないか……じゃなくて、ゲフン。
こんなナリしてもこの子は危険人物だ。いるかは分からないけど、
放っといたらご主人や仲間を殺しにかかりかねない。
それに、また襲われた時に都合よく『キノコのほうし』でも発動するとも限らない。
とりあえず武器とか奪っておこ。……なにこれ、リーフシールド？
技マシンみたいなものかな。聞いたこともない技だけど……こりゃ便利だ。貰お。
んで、これはデジヴァイス？ ゲーム機か何かかね。まあ貰おうか。
えっと改めて。これからどうしよう。
……うん、今はいないご主人にかわる頼れるトレーナーが欲しいかな。
今まで戦術もクソもない戦闘しかしてこなかったからね。
そんじゃ、やってやりますか！ 死なない程度に！
【D-4 花畑/一日目・深夜】
【ピッピ＠ポケットモンスター（ピッピのゆびをふるのみで殿堂入りを目指す】
[状態]：健康、少し疲れ
[装備]：リーフシールド＠ロックマン２（技マシン的な使い方でポケモンは使える）
[道具]：支給品一式、ほんやくコンニャク＠ドラえもん、デジヴァイス＠デジモンアドベンチャー
[思考・状況]
１．頼りになるトレーナーを探す
２．主人と仲間達を探してみる
３．あの怪しいポケモンとトレーナーを倒し脱出
※首輪は頭の巻き髪についてます
【朝倉涼子＠涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]：健康、ねむり
[装備]：なし
[道具]：支給品一式（ランダム支給品はピッピが持っていきました）
[思考・状況]
１．？？？
２．キョンを殺して涼宮ハルヒの存在と動向を確認する
３．ハルヒがいない場合は優勝して元の世界に戻る
※大分制限がかかってます
※周囲にピッピの「うたう」が流れました。ある程度距離があれば眠くはなりません
最終更新：2010年03月18日 10:50
