SS > 短編-俺律 > 最終回を前に

843 名前:最終回を前に[sage] 投稿日:2009/06/17(水) 02:34:36 ID:bbVCiEU0
律「俺…なんで泣いてるんだよ。」
俺「だって、もうすぐりっちゃんに会えなくなると思うと…。」
律「仕方ないじゃないか。私たちは、あんたたちに楽しんでもらうために
  生まれてきた存在なんだ。でも、また次のそういう存在が生まれてくる。
  私たちだけが、ずっとこの世界にいるわけには行かないんだよ。」
俺「分かってるよ。頭では分かってるけど、心がついていかなくて…」
律「あんたがそうやって言ってくれるだけで、私はすごく嬉しいよ。
  私がここに生まれてきた意味はあるんだって、そう思える。ありがとう。」
俺「それに、りっちゃんがいなくなったら、俺はりっちゃんのことを
  忘れてしまうんじゃないかって思うと怖いんだ。そんな事ないって信じたいけど…」
律「俺…。」
俺「ごめんな。りっちゃんにだってどうしようもないことなのに。
  女の子に泣き言なんか言って、情けないよね。」
律「そんなこと言わないでくれよ。私なんかの為にそういってくれて、
  ホントに嬉しいんだよ。私もあんたのことが好き。隊員のみんなのことも、大好きだよ。」
俺「俺さ、会社で頑張りすぎたみたいで、ちょっと心を壊しちゃったんだ。
  まだ働き始めて間もないのに、これからどうしたらいいんだろうって、
  どうしようもないくらい悩んでた。でも、りっちゃんに会えて、
  木曜日の夜が来ることを考えただけで、仕事頑張っていこう、って、そう思えたんだ。
  こんな俺が何とかやっていけてるのも、りっちゃんや隊員のみんなのおかげなんだよ。」

847 名前:最終回を前に2[sage] 投稿日:2009/06/17(水) 02:45:53 ID:bbVCiEU0
律「ごめんな。それでも私にはどうすることも出来ない事なんだ。
  でも、一つだけ私にも言えることがあるよ。」
俺「…?」
律「最終回が終わってからも、私はあんたの心の中に、ちゃんといる。
  私のことを忘れないで欲しい、とは言わないけど、時々でいいから、
  ふとしたきっかけで、私のことを思い出してくれるなら、私はあんたの心の中に
  ずっと行き続けるんだよ。」
俺「りっちゃん…。」
律「そのときには、時間があればでいい。SSが書ける人は書いてみて欲しい。
  絵が得意な人は、落書き程度でいいから書いてみて欲しい。ドラムが叩けるなら、
  ふわふわ時間を叩いてみてよ。そうすれば、私は隊員のみんなのおかげで
  この世界にまた生まれることができる。」
俺「そっか、そうだよねりっちゃん。俺、思い出すよ。絵は苦手だしドラムも叩けない、
  文章だっててんで下手くそだけど、またSSを書くよ。」
律「ありがと。やっと笑ってくれたな。私は高校生だから仕事の大変さはよく分かんないけど、
  辛いことばっかじゃないだろ。
  辛いことがあった時には、また私が励ましてやるからさ。」
俺「うん。ありがとうりっちゃん。俺、りっちゃんを好きになってよかった。」
律「やっと笑ってくれたな。やっぱりあんたは笑顔でいたほうが素敵だよ。
  じゃ、最終回楽しみにしていてね。私たちは、ずっと一緒だよ。」


隊員のみんな。りっちゃんはやっぱり優しかったよ。
みんなそれぞれの人生で辛いことがたくさんあると思うけど、頑張ろうな。

出典
【けいおん!】田井中律は冷ピタ可愛い23【ドラム】

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最終更新:2009年07月04日 00:37
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