唯「バイハザ!」 第5章


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午後6時

澪「雨止まないな」

律「雷も酷いしな。濡れながら脱出か~どうせなら晴れが良かったな」

唯「和ちゃんは…どうするの?置いていくの?」

澪「ギリギリまで待つさ…」

憂「学校まで探しに行けば…」

澪「憂ちゃん、気持ちはわかるよ。けど昨日のこと…もう忘れたわけじゃないだろ?」

憂「はい…」

澪「だから……待つしかないんだ…私達は」

紬「……。」

トゥルルルル、トゥルルルル

紬邸の衛生電話が鳴る。

澪「STARSかな?私が出るよ」

澪「もしもし」

クリス『ミヨアキヤマはいるか?』

クリス『君がミヨアキヤマか。俺はS.T.A.R.S.メンバーのクリスだ。率直に言おう。問題が起きた』

澪「えっ…」

クリス『まず上からの許可と日本警察の許可が出ない。これが出ないと我々米国のヘリは飛べない。更にもし飛べたとしてもこの悪天候じゃヘリが飛ばせないんだ』

澪「えっ…つまり助けられないってこと…ですか?」

ざわ……

クリス『許可は無視してでも行ける。後から裁判や面倒ごとをするのは上の仕事だ。だが天候だけはどうにもならない。せめて雷だけでも止めば……』

澪「……」

クリス『俺達を信じてくれ。必ず爆撃までには迎えに行く。』

澪「はい…わかりました」

クリス『「俺」から伝言だ、「お前が信じる俺を信じろ」だそうだ』

澪「そんな信じたつもりないんだけど」

クリス『必ず生き延びてくれ。会うのを楽しみにしている。ミヨアキヤマ』

ガチャリ…

澪「……」

みんな澪の雰囲気で察したのか誰も何があったのかを聞かなかった

澪「STARSは…雷が止むまで来れないらしい。でもまあ和を待つ時間が増えたんだ!みんな喜ぼう!」

唯「そ、そだね!」

紬「でももし雷が止まなかったら…」

律「むぎ……」

紬「私達……死んじゃうんだよね…」

澪「…そうだな。でもきっと、大丈夫さ。今まで色々な奇跡を起こしてきたんだから。雷を止ますことぐらいなんてことないさ」

律「…ふふ、澪らしいな。そもそも感染してないだけでもうけもんだからな私ら」

澪「なんで私達だけかかってないかはわからないけど…それが既に奇跡なんだよ。だから大丈夫、むぎ」

紬「……」コクン

憂「……」ボリ…ボリ…

唯「うい手かゆいの?さっきからずっとかいてるよ?」

憂「えっ、大丈夫だよ!?ちょっと蚊に刺されたのかな?」

唯「ちゃんと刺された場所にばってんつけた?あれやるとやらないじゃ治りが違うんだよ!」

憂「う、うん。やっとくよお姉ちゃん」

律「さ~てじゃあまた麻雀でも…」

その瞬間だった──。
ピカッ…
ゴオッ……
プツン…
辺りがいきなり真っ暗になる。

律「なんだっ」

澪「きゃっ」
唯「ふえ?」
憂「あっ」
紬「えっ?」
停電

誰もがそう思った瞬間だった
カチャッ
律「なんだ…さっきのカチャッって」

紬「いけない!オートロックが!」

澪「まさか停電で…」
ハアァァ…
律「(なんだ、あの声、ゾンビじゃない)」
もっと何か…別の
それより何よりこの真っ暗な中で、入って来た
何者かが

澪「むぎ!懐中電灯!」

紬「うん!」

彼女らとてバカではない。雷が強かったことから最悪の事態を想定し一人ひとつ懐中電灯をもつようにしていた

特にむぎのは特注で光も強くて大きいのだ

律と澪が音がした食堂の方の扉に目を向ける…。

律「来るならこい…」

澪「……」

冷や汗が喉を通るのがわかる……さっきまでのお気楽モードとは一点してシリアスモードへとシフトチェンジしていく

律「(足音が……ない?)」

扉がゆっくりと開いて行く…が、そこに姿はない

澪「えっ…?」

律「澪!避けろ!」

「キェェ!!」

澪「くっ……」

暗くてよく分からないけど何かが自分に飛びかかって来るのはわかる。

澪は咄嗟に左に飛び避ける

さっきまで澪がいた場所に何かが着地する音と衝撃


律「むぎ!電気!澪!伏せてろ!」

紬が瞬時に反応してそこを重点的に照らす

すると緑の体が浮かび上がった!


律「これは……」

紬「ハンター!!!」

そう、インターネットで調べる項目の3を覚えているだろうか。

合間の時間を縫って紬や澪は今まで起きたバイオハザードで確認されていたモンスターを調べていたのだ

そのひとつにこのハンターがあった

非常に賢く知識が高い。扉を開けて入ってくる、足音を立てずに忍び寄って来るなど人間並みの知能も備えている

鋭い爪で引っ掻いたり飛びかかっての切り裂きは一撃で瀕死になることも

その、ハンターが目の前にいるのだ

律「くらえ……!」

狙いを定め撃ち込む

「ギャァン」

律の撃った弾はハンターの肩に直撃した、が、
「ヒャアァァォ!」

律「浅いか!?」

今度は目標を律に変えたのか飛びかかる体制をとっている

パァン!パァン!

「ギャァ!」

唯「危ないりっちゃん!」

まさか…唯が…そうだった。唯はひとつのことだけさせれば天才だったっけな

ってことは当分ギターは弾けないか…

銃弾を受けた反動で澪側によろけるハンター
そこには…

デザートイーグルを構えた澪が────

澪「Shall we dance?」
ズォンッ

「ギャイ……」

ドスン…。

律「澪……。」

澪「ふぅ…何とかなっ(ry」

律「きーたか唯!シャルウィーダンス?だってよ!」クスクスプフー

唯「ほえ?どう言う意味?」

紬「踊りませんか?ってことよ唯ちゃん」

唯「……。これと!?」

ハンターを指さし目を丸くする唯

律「例えだよた・と・え。ほら、拳銃で、特にデザートイーグル何かで撃ったらその弾圧で当たった方は吹っ飛んだりよろけたりするだろ?」

唯「うんうん」

律「それをダンスに例えた澪の……」

澪「私が悪かったからやめてよぉ~!!」

律「さて、今はこんな笑い合ってる場合じゃなかったな。」

紬「えぇ。停電でオートロックが全て解除されたわ。閉じ込め防止の為が裏目になるなんてね…」

澪「むぎ、ブレーカーは?」

紬「……多分…電気室だと思う。」

律「さすが豪邸…家に電気室があるとは」

電気室とは50KVA以上2000KVA以下の中規模な建物に適用される。
普通はマンションや、工場についているものである

澪「場所は?」

紬「かなり遠いわ…。だから私が案内するわ」

唯「こんな暗い中を…」ブルブル

憂「……」

紬「一回武器庫に行きましょう。まさかここまで本格的に入り込むなんて思わなかったでしょうからみんな軽装だよね」

澪「あぁ、念のために他にも色々持って行った方がいいかもな」

律「車で端まで5分かかる家だ…しばらくは帰って来れないだろう」

紬「だから言い過ぎよりっちゃん//」





コルトM19
MP5
救急スプレー
手榴弾×5


デザートイーグル
M1873
救急スプレー
閃光弾×3


ベレッタM92
コルトSAA
救急スプレー


ベレッタM92
AK‐47
救急スプレー×2


ベレッタM92
M79グレードランチャー

硫酸弾
火炎弾
救急スプレー




律「おぅっしゃあ!負ける気がしねぇ!」

澪「律~バレルの調整してくれないか?」

律「はいは~い」

唯「リロードは……うんたん♪うんたん♪」

憂「お姉ちゃん可愛い…」

紬「なにこの部隊」


───────。

エントランスホールの一番真ん中にある大きな扉の前に5人は並び立つ。

紬「電気室はこの先、大広間を直進して…」

律「聞くと元気なくなりそうだからやめといてくれ。その場その場で教えてくれよ」

紬「わかった」

澪「早めにブレーカーを戻さないとな。またSTARSから何か連絡が来るかもしれないしな」

律「いくぜ!」

ギィ……バタン
「アァァ」
「ウゥゥ」
「ウーシャウッ!」
「ブルアァァ」

澪「何かいっぱいいるー!」

唯「すちゃっ!」

パンパンパン

カキンッ!キンッ!ヒュン!

弾が跳弾し何発かはゾンビに。何発かは

律「ちょ、唯ちゃん危ない」

唯「ごめんねりっちゃん!でも…この子私の言うこと聞かないじゃじゃ馬でさ!」

律「いってろ!」

パァン!パァン!
ガッチャン
澪「らぁー!」
ドフゥン!

律「走るぞ!」

その一言でみんなが走り出し奥へ向かう

しかし気付いた

律「奥が見えねー!どんだけ」

紬「500Mくらいだから大丈夫」

澪「本当に家かここ」

唯「ジュー太に弾が詰まっちゃったよぉ~」

律「唯、その銃身に描かれたエングレブは何のタクティカルアドバンテージはない。それに、お前にそれは直せない」

唯「シット!」

紬「次の柱を右よ!」

そこにある扉に入ると黄色チックな壁紙が目につく。右側にはステンドグラスがあしらわれておりなかなか凝った印象だ

5人はそのままこの部屋を走り去ろうとした時だった。

丁度ステンドグラスを通り過ぎた時────

バァリィン!

ステンドグラスが割れ、そこから何と

律「犬?!」

紬「ゾンビ犬よ!」

ステンドグラスの丁度横にいた澪に噛みつこうとしている

澪「きゃあぁっ」

律「(一々銃取ってちゃ間に合わない……!)なら素手しかない!」

オラ、
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!

「キャゥンッ」

更にコルトを抜き撃ち込む
パァン!

律「ごめんな…」

犬好きだとかそんなチャチなもんじゃねぇ…とか今はそんなこと言ってる場合じゃない

それからもハンターやゾンビを蹴散らしつつようやく電気室に辿りつく。
律「思ってたより近くて良かった…」

紬「当たり前でしょ!」

澪「それでも1kmはあったんじゃないか…?」

唯「りっちゃんこれ治して~」

憂「……っ」

律「とりあえずブレーカー上げてからだ。」

配電盤にある一際大きいレバーを上げる

ウゥイーン

電気が復活し闇に慣れている目が痛む

律「電気ってすっばらしぃ~」

澪「全くだな」

万事解決し、戻ろうとした、しかし、

唯「憂!ういぃ!」

憂「うぅ……」

腕を抑えつけたまま踞っている憂。

紬「憂ちゃん、腕を見せて」

憂「……」

何も答えない憂。
紬は無理やり腕を見ようとする

憂「ゃめて……やめてよ!触らないで!」

唯「憂?!」

憂「ごめんね…お姉ちゃん…私…言い出せなくてぇ…」

唯「うい…腕、見せて」

憂「……。」

唯がそっと憂の手を取り長袖を捲ると

澪「ぐっ…」

律「憂ちゃん…」

憂の左腕は酷く化膿しボロボロになっていた。それは、上へ上へと進行しており今では肩の辺りまで至っている

唯「ういいぃ……」

憂「私がゾンビになったらさっきの人達みたいに殺すんだよね?」

唯「……」

憂「何か言ってよ……言ってよ…」

紬「……。」

紬はポシェットから救急スプレーと包帯を取り出す

紬「ちょっと染みるけど我慢してね…」

シューッ

憂「うっ……」

慣れた手つきで憂の腕に包帯を巻き付ける

憂「こんなことしたって一緒だよ……その内体全身がこうなって…」

唯「ありがとうむぎちゃん。憂、痛くない?」

憂「えっ…」

澪「憂ちゃんを撃つなんてこと…しない。したくない」

律「全くだ」

憂「でも…私がゾンビになっちゃったら…」

唯「させない…そんなこと」

憂「でもっ!」

唯「言わないでよそんなこと!憂は私が守るの!だから……言わないで……。」

唯はそっと泣きながら憂を抱きしめる。

憂「お姉ちゃん…お姉ちゃぁん……」

律「むぎ、治す方法…あるよな?この無駄に広い家なら」

紬「……」

澪「……」

私達は、それ以上憂に何も言えなかった

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