恋と友情(俺side)


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352 俺律(1/2) [sage] Date:2009/06/14(日) 00:22:25 ID:7E221XLh Be:

けいおん!クエストにwktkしつつ俺律投下

コンコン
俺「律、入るぞ。」

毎度のことだが、律の部屋の壁に貼られてる絵は慣れない。
キングクリムゾンだかなんだか知らないけど、こんな訳のわからん絵を
でかでかと飾ってる女子高生も、世界広しといえどコイツくらいだろう。

律「あんたかよ。何しに来たの?」
俺「病人の部屋にギターの練習しに来るヤツはいねえよ。ほら、ポカリ飲め。」
律「…ありがと。」

おかしい。なんでこんなにしおらしいんだ。
律とは小学生の時からの付き合いだが、コイツは風邪を引いたくらいで
ここまでおとなしくなるようなヤツじゃない。

コイツがこんな風になるきっかけと言えば、思い当たる節は一つしかないな。

俺「で、どうしたんだ?」
律「ん…何が?」
俺「澪と何かあったんだろ?」
律「な、何でわかるんだよ!?」

図星か。
中学時代に組んでたバンドで、ドラムの律とベースの澪は、リズムパート同士、
そして女同士で、とても仲良しだった。
仲良し過ぎて、同じ高校に進学したくらいだもんな。
あの律が、あんなお嬢様学校に進学できるなんて、バンドメンバーは夢にも思っていなかった。
まぁ、それも澪の努力の賜物だったんだろうけど。


俺「で、何があったんだよ。」
律「澪が、クラスの女子と仲良くしてるのが気に入らなくてさ、
  ちょっかいをかけても、いつもみたいなノリで返してくれなくなって、
  なんか私だけが空回りしてて、バカみたいでさ…。」
俺「全く、何やってんだよ高校生にもなって…」

律「私だってそんなこと分かってるよ!!」

思わぬ大声にひるんでしまう。病人の癖にどっからこんな声が出るんだよ…

俺「あー、悪かった。でもさ、ホントは嬉しいんだろ?」
律「…何が。」
俺「澪に新しい友達が出来たことだよ。それに…」
律「…それに?」
俺「それでも、澪にとって一番大切な友達が律であることは変わらない。
  それを一番分かってるのは、お前なんじゃないのか?」


355 俺律(2/2) [sage] Date:2009/06/14(日) 00:24:16 ID:7E221XLh Be:

律「………そう…だよな。…それ、なのに、私、
  澪に、ひどいこと…言っちゃって…っ」
俺「泣くなよ。澪だったら絶対分かってくれるから。」
律「…っ、ごめん…」
俺「ほら、鼻かめよ。澪はまだ来てないんだろ?
  澪が来るまでに泣き止んどかないと、また心配させちまうぞ?」
律「うん……ありがとう。もう大丈夫。」
俺「そっか、よかった。でも、さっきノックしたのが俺じゃなくて
  澪だったら、今頃澪の前で泣き喚いてたかもな(笑)」
律「ふふっ、それはないって分かってたよ。澪だったら足音で分かるもん。」
俺「…そっか。そうだったな。」

まただ。いつもコイツは、何も知らないまま俺を苦しめる。
澪への気持ちは友情だし、俺への気持ちも友情。澪への気持ちの方が、律の中で強いだけ。

…だけど、俺の律への気持ちは、違う。

澪に嫉妬してしまう俺に、今日の律のことをガキ呼ばわりする資格なんてない。
ちくしょう。それもこれも、鈍感なコイツが一番悪いんだ。
今日だってバンドの練習抜けて来たのに、コイツが俺に見せる表情は変わらない。

でも…

律「…話聞いてくれてありがと。助かったよ。」

この笑顔を見れるだけでも、他のヤツの何倍も幸せなんだよな…。
くそぅ、とんだ小悪魔だ。

俺「いいっていいって。それより早く風邪治して、澪とちゃんと仲直りして、
  学園祭の練習、頑張れよ。」
律「うん、あんたもね。今年もあんたの高校と同じ日になっちゃったんだよな。」
俺「そうだな。俺のギターを聞かせられなくて残念だよ」
律「それは私のセリフだよ。私のドラム、あの頃より断然上手くなってるんだからな。」
俺「ほー、それはそれは、聞ける日が楽しみだな。」

いつもの悪ノリ。こんな時間も、本当に楽しいんだけど…

律「約束、忘れてないだろうな?私たちとあんたのバンドは…」
俺「いつかフジロックで対バンする、だろ?」


…その日までには、ちゃんと気持ちを伝えよう。




出典
【けいおん!】田井中律は病ンデレ可愛い22【ドラム】
ツールボックス

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