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どうも、pwです。初投稿なので、読みづらいかもしれません。よろしくお願いします。

プルルルル・・・プルルルル・・・

音が聞こえる。いつもとは違う・・・しかし聞き慣れた音が。

ふわふわした羽毛布団から出ると、すぐそばにある受話器を取った。

?「紬お嬢様、朝でございます」

紬「そうね…もう起きなきゃ。今何時?」

?「6時ですが・・・?」

紬「わかったわ。・・・って今日は、予約してる日じゃなかった!?」

?「ええ。ですからこうしてモーニングコールを・・・」

紬「あぁー・・・やっぱり寝起きは頭が回らないわ・・・」

紬「今起きて行くから、そう伝えておいて」

?「かしこまりました」

私は受話器を置き、今日これからの事を想像した。

紬(着替えなきゃ・・・)

私は、部屋のカーテンを開け、制服に着替え、学生鞄を持って、階下へと降りていった。

?「おはようございます、お嬢様」

この男の名は斎藤、私の家の執事だ。よく働くため、父の全幅の信頼を得ている程だ。

斎「・・・どうかなさいましたか、お嬢様?」

紬「・・・え?あぁ、なんでもないわ」

斎「それでは、食堂へどうぞ。紅茶はダージリン、私が淹れておいたので」

紬「ありがとう」ニコッ

いつも通りの朝食を終え、目的地へ向かう準備を整えると、時計は6時45分を指していた。

紬「ちょっと時間があるから、キーボードの練習してくるわ」

そう言って自室に戻り、少しだけ曲を弾いてみた。澪ちゃん作詞の、「ふわふわ時間」だ。



キーボードの練習は楽しい。時間が一瞬で過ぎてしまう。ふと時間を見ると、7:20・・・。え・・・?

紬(どうしましょう・・・!!遅れちゃう・・・!!)

急い階段を下りると、斎藤と正面衝突しそうになった。

斎「こうなるだろうと思いまして、車を手配しておきました。お乗り下さい」

紬「ありがとう・・・本当に助かるわ」

私が乗った車は、時間が早いせいもあり、スイスイ進んだ。おかげで、10分後には、目的地に着いてしまっていた。

紬「ありがとう。助かったわ」

運「いえ、そんな、とんでもないです!あなたのお父様の会社には、何度も助けられているんですから!」

運「あ、すみません、熱くなってしまって。では、いってらっしゃいませ」

私は、その車が最初の角を右折するのを見届け、クルリと振り返った。そこには、一軒の喫茶店があった。

紬「おはようございまーす・・・」

ドアを開けると、据え付けられた鈴が、心地よい音をたてた。

店長「あ、やはりお嬢様でしたか。少々お待ち下さい」

しばらくして店長は、私の鞄に入るギリギリの大きさの箱を持って来た。

店長「こちらでよろしいでしょうか?」パカッ

紬「ええ」

店長「それでは」

紬「いってきまーす」

店長「!!!」

紬「フフッ」

店の外に出て、深呼吸をひとつ。時間を確認、7時45分。さぁ、レッツゴー!



紬「はぁ・・・はぁ・・・」

紬(つ・・・疲れた・・・)

現在、8時ジャスト、校門前。全力疾走したおかげで、15分で着いてしまった。

紬(やっぱり、りっちゃんの歌は元気が出るわ・・・)

息を整えながら、軽音部の部室へと向かう。貰った箱をしまってから、2年生の、自分の教室へと歩いて行く。

ガチャッ

ドアを開けた私の耳に、唯ちゃんの声。

唯「あ、ムギちゃんだ。おっはよー」

それに続いて・・・

律「お、ムギじゃん。おはよ」

紬「二人とも、おはよう」

言いながら席に座り、キーボードをおろした。さすがに背負いっぱなしはキツい。

律「あー、早く放課後にならないかなー?」

唯「りっちゃんはお菓子食b・・・ムグムグ」

律「なんか言ったか、ゆいー?」

唯「・・・ぷはあっ!!何も言ってません・・・」

紬(この二人は相変わらずね・・・)

紬(・・・ふわふわ時間、脳内再生!!)

律「・・・あ。ムギが・・・」

唯「あ、・・・うん。飛んじゃってるね・・・」

いつも通りの調子で、気づけばもう放課後。このメンバーなら当然のことかもしれないけど。

律「いよぉおっし!!部活だー!!」

唯・紬「おー!!」

さわ子「ちょっと待ちなさい、あなた達。・・・掃除でしょ?」

紬「仕方ないわよ、りっちゃん。掃除してからにしましょう?」

律「そうだな」


その頃、軽音部室―――

梓「先輩たち、遅いですね・・・」

澪「どうせ掃除だよ、ムギも来ないんだから」

梓(言うときは言うんだなぁ・・・)

ダダダダダ・・・

梓「ようやく来たみたいですね」

ガチャッ

唯「遅れちゃったー。ごめんよあずにゃーん」スリスリ

梓「もう、唯先輩ったら・・・」

律「いやー、悪い悪い、掃除でさぁ・・・」

紬「りっちゃんは、ホウキとバケツでドラムやってたじゃない」

紬「『このドラム叩きづらいな・・・』って」

澪「律…、お前そんなことしてたのか・・・?」

紬「まあまあまあまあまあまあ」

梓(ムギ先輩、何やりたいんだろ・・・?)

唯「あ、ムギちゃん、お菓子ー」

紬「はいはい」

律「お前、人に言う権利ないじゃん!!」

カチャ・・・

唯「ふぃー、おいしかったぁー」

澪「そうだな。でも、遊びはこのくらいにして、部活やるぞ。ちょっと合わせてみよう」

律「おぅ!!」

澪「・・・熱でもあるのか・・・?」

律「な、何言ってるんだよ!」

紬「まぁ、たまにはいいんじゃない?真面目なりっちゃんも」

澪「確かにそうかもな・・・」

律「・・・」

梓(ムギ先輩・・・)



みんな、楽器を持って、あるいはセットして、所定の位置についた。

唯ちゃんと梓ちゃんは、ギター。澪ちゃんは、ベース。りっちゃんはドラムで、私はキーボード。

みんながバンド内で果たす役割は、それぞれ違う。

同じにしていいかわからないけど、将来のことも、多分そう。

このメンバーで一緒に過ごせるのは、あと一年もない。その後は、それぞれの道を歩んでゆくのだろう。

それでも・・・それでも、私は思う。どんなに時が経っても、笑いあえる仲でいたいと。

いや、きっと・・・大丈夫だ。私たちは、「放課後ティータイム」という絆で、繋がっているのだから・・・。

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  • 永遠に続いてほしいですね!「放課後ティータイム」! -- (ユウスケ) 2010-01-27 20:23:09
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