ごほうび


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負けるな比呂美たんっ! 応援SS第42弾

『ごほうび』


●『おねえさまシリーズ』第2弾(続くのか?)
●承 #40『憧れのひと』(直接の関連はありません)



あ、私です

うん、今、いい…?

よかった

そう、うん、今、休憩中…

原稿描いてるんだ

あれから進んでる?

うん、また見せてね

あ、でもあんまり私をほったらかしにしてると
誰かに取られてちゃっても知らないんだから…

あれ 気にしてくれるんだ?

うーんとね、1年生でね、かわいい子 えへへ

あっ、気になる? 気になるんだぁ?

昨日なんかあんまりかわいいんで頭なでなでしてあげちゃった…

もうっ 強がり言って… 声が裏返ってますよっ

あ、あのねっ

聞いてっ! ち、違うのっ

あのっ、女の子だよっ

思い出して、ウチは『女子』バスケだよ

ごめんね びっくりした? えへへ

あれー 声がホッとしてまぁーす

そんな事いっても説得力ないでぇーす

…うん、とってもかわいいの

そうそう、私、『おねえさま』にされちゃった 頼られてるのかなぁ

ちょ 『姉御』って そんなんじゃないんだからっ

あ、うん、そうだね

素直で、裏表なくて、一生懸命で…

私にないもの、いっぱいで…

なんだか羨ましいくらい

うん…

あ… ごめんね… 分かっちゃう…?

あのね… ホントは 声が聞きたかったの…

うん、大したことないん…

…うん、…ちゃんと話すね

うん、今日ね、部での提出書類があって体育教官室行ったの…

そしたらね、先生同士の会話が聞こえて…
ウチのね、成績があんまりよくないって話題みたいで…

前、話したよね、今年、1年生がたくさん入ってきてくれたって…

うん、それでね、成績が振るわないのはその子達に手を取られすぎてるからだ って…

うん、そう、簡単に言うとね、ふるいにかけろ、って事みたい…

ううん、今のところ顧問からは特には何も…

うん、でね 先があるの…

さっきの会話の後にね、『湯浅みたいな停学の前科持ちがキャプテンやってるから…
ただでさえ体面悪いのに』って…

ううん、違うのっ、衝立の向こうでだから、私には気がついてないみたい…

ううん、それはいいの、たくさんの人に迷惑かけたのはホントの事だし… 

聞いて、 そうじゃないの、 あの時のことは私は気にしてないの、
人からなんと言われても、私にとってはとっても幸せな日だったから…
ただ、あの時の私の我侭であの子達まで何か言われちゃうのはつらいの…

あの子達に迷惑かけるかもしれない事しでかしたのに、
自分のことだけ考えて平気でいた自分がいやだなって…
私がキャプテンなんてしてなければあの子達だって…

あ、うん、大丈夫、ヤケは起こしてないから…
ただ、あの子達の前に立つときには曇りの無い自分でいたかったから…
あの子達は何があっても守ってあげたいの

ごめんね こんな話 いきなりして…

話せたら スッキリした

あ、もう戻らないと…

うん、ありがと… 元気でたから、大丈夫

あ、うん…

あの… いつもの お願い…

もう、今日は眞一郎くんから言ってくれる番だよ?


はい…、私も… 愛してます

うん、今夜も掛けていい?

うん、今夜は、私が掛けて、先に言って、先に切る番でいいから…

うん、じゃ、先に切ります

ごめんね、ありがとう





「あ、湯浅キャプテーン、ドコ行ってたんですかぁ?」

「うん、ちょっと…」

「あー、携帯っ また彼氏さんとラブラブだったんですかぁ?」

「ううん、そんなんじゃ… ううん、バレちゃった?」

「もうっ、部活の時間は彼氏さんのことは忘れてくださいっ」

「ごめんなさい…」

「あ、いえっ、そんな、謝らないで下さいっ、冗談ですからっ」

「どうかしたの?」

「聞いてください! フリースロー、初めて成功したんですよっ!」

「え? 入ったの?」

「あーっ、なんで意外そうな顔するんですかぁ?」

「ううん、すごい!」

「それはもう、おねえさま直伝ですから!」

「こらっ、今は『キャプテン』でしょ?」

「誰も聞いてませんよ?」

「もう、そういう問題じゃないんだけど…」

「気をつけまーす」

「よろしい」

「ところでぇ」

「な、なあに?」

「約束ですよ」

「なんだったかしら?」

「おね、キャプテンの髪、三つ編みにさせてくれる件です」

「覚えてたの?」

「もちろんですっ! ポニーもいいですけど、可憐な三つ編みなんかお似合いそうですよ」

「そうかしら?」

「これで彼氏さんもメロメロ間違いなしです」

「…し、しょうがないんだから」

「じゃあ、今日終わったら待っててくださいね」

「うん、じゃあ、休憩終わりっ」

「ハイッ、湯浅キャプテンッ!」













●あとがき

運動部の雰囲気がさっぱりなんで、こんなスタイルに逃げてます。
#40の比呂美の活動紹介を受けて新入部員が例年より多いみたいです。
リソース配分とかは難しいでしょうね。
比呂美は頑張ってる子を見捨てたりしない子だと信じてます。
自分で何でも抱え込んでいた比呂美が素直に弱い部分を
眞一郎に晒しているところを感じていただければ有り難いです。
この子(名前はまだ無い)はおねえさま操縦術をいつの間にか身につけてるようです。
恐るべし…。
あれ、いつの間にかスールみたいになってる…
当初は体育教員の会話を聞くのは1年の子で下書きしてたんですが
それだとかなり重くなってしまうので比呂美おねえさまに代わってもらいました。
三つ編み(1本)眼鏡っ娘は作者の趣味です、ええ。

比呂美は常に戦い、努力しているイメージがあります。
13話で話題の開脚シーンですが11話の足で下着を引っ張ってこけてるシーンを受けて
身体の柔軟性を高めようとしているのでは? 
この不断の努力こそが比呂美の強さに繋がっているのではないかと解釈してます。

おねえさまシリーズの今後があるとすれば
#40と似たような1年のこが視点提供者としての登場ですね。
三角関係やすれ違いは本編でお腹いっぱいだし、
えっちいのは似合わないし…
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