新たなる決意

二つめのSSですちょっと暗めなのでごめんなさい

         新たなる決意

「いってきます」
眞一郎君の声が小さくだが部屋の外から聞こえた
今は大分落ち着いてきて自分の状況を整理する
あの後いろいろあり過ぎて冷静に保ってたもののどこか上の空だった
私はあの日の夜の事故で学校から数日間の停学を言い渡された
無理も無い夜中に異性とバイクに乗り事故
学校からしてみればいかがわしい事があったと思っても仕方が無い

「はぁまずは謝らないと」
心で思ってたことがつい独り言で出てしまう

自暴自棄になって4番が止めてたのに無理にバイクを走らせ事故を起こした事
おまけにバイクの方は炎上する始末、たしかローンがまだ残ってるって言ってたっけ
二人とも無傷なのが不思議なくらいだ
あの後仲上家に戻っておばさんが着替えを手伝ってくれた
意外だった
警察を呼ぶほど迷惑を掛けたのに叱らなかった
その時聞かされた眞一郎君との兄妹の否定
おばさんがなんであんな嘘をついたのかは正直判らない
ばさんはどこか『母』と言うより『女』を思わせる事がある
眞一郎君を取られると思っての行動なのだろか?

でも嬉しい事もあった
事故の後、眞一郎君が追いかけてくれた事
石動乃絵も一緒だったけど嬉しかった
そして抱きしめてくれた
ただ一言
「よかった」
私はただ「ごめん」としか言えなかった
もっといろいろ言いたかった
でも、言葉が見つからなかった
嬉しくて涙を流すしかなかった
家族として、妹かもしてない子の無事を確かめる抱擁かも知れない
でも
「また迎えに来てくれた」
確かめるかの様に言葉に出てしまう
子供の頃の夏祭りの時と同じの様に
(眞一郎君を好きになって本当に良かった)
この思いが私を新たな支えになっている
(一緒になりたい)
でも、眞一郎君は石動乃絵と付き合ってる
交換条件だからかもしれない
私が言った「4番が好き」を信じての行動なのも判る
自分のミスを悔やみたい
石動乃絵とは何処まで進んでいるんだろう?
手を握る関係?
それともそれ以上?
どんどん不安が過ぎる
怖い、置いていかれそうでだた怖い

今回の出来事で気付いた事がある

【自分に素直になって行動する事】

これが愛する人と一緒になる唯一であり最大の要素だという事
間に合わないかも知れない
でも、こみ上げる想いは止まらない
一緒になりたいと思いが加速していく、もう感情のブレーキは効かない
「封印」の意味も無い
ならば
私の気持ちを伝えないと
「私は眞一郎君が好き」という事を
悔いを残さない為にも

終わり


最後まで読んでくれてありがとう
ちょっと暗いお話になってしまってスミマセン
枷が取れた比呂美が今後どう動くか
その為にはどんな決意をするか書いてみました
10話で語られたらこのSS意味なくなりますねw
3人目のSS職人さんの真似事みたいなことになってスミマセン
他のSS職人さんとのネタ被りが最近怖いですw

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年03月18日 06:03
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。