斬る=守る


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 レギュラン星人の異形が、闇の中を不気味に動いていた。
 彼の目的はこの殺し合いで生き残ることである。たとえどんな手を使ってでも。
 この男は、自分のことしか考えていない。他人などどうでもいいのだ。
 同胞たちを裏切り、「復讐」という名目でヤナセを襲い、いつの間にか殺し合いと言われてこんなところへ連れて来られた。
 脱出、皆殺し──どちらでも構わない。生き残ることができればいいのだ。


 全身を鎧で覆った剣豪・ザムシャーが闇の中、ゆっくりと歩を進めた。
 自分は死んだはずなのだが、蘇ったのか。それともこれが死後の世界──地獄なのか。
 死んでいる人間たちで殺し合いなど、笑い話にもならない。
 おそらく前者が正解だ。
 ならば再び授かったこの命、誰かを守るために使おう。
 何かを守る快感。それをザムシャーはこの体で覚えていた。
 今宵の星斬丸が斬るのは星ではないだろう──。


「助けてくれ!!」
 諸星ダンに、異形の怪物が助けを求めた。
「なんだ君は?」
「あそこの鎧の男に殺されかけたんだ。なんとか逃げたんだがまだあいつは私を殺そうとしている!!」
 怪物は鎧の剣豪、ザムシャーを指差した。
「何だって!?」
「あいつは殺し合いに乗っている! あいつから私の身を守ってくれ!!」
 怪物の助けを求める動作に、ダンは心を許した。
「わかった。あいつはなんとかする!」
 ダンがザムシャーに警戒しながら、ゆっくりと歩き出した。
 警戒すべきは背後でニヤリと笑うレギュラン星人であることに気付かぬまま──。


「おい、君!!」
 ザムシャーは声に気付いて後ろを向いた。
「こいつだ!! 助けてくれ!!」
「わかった」
 ダンがウルトラアイを眼に装着した。
 ダンはウルトラセブンに変身したのだ。


「ウルトラセブンか……聞いたことがある」
 ザムシャーはその姿に聞き覚えがある。刃状の武器──アイスラッガーを使うので、戦闘したいと思った事があった。
 ウルトラマンメビウスと同じような、何かを守るために戦う戦士の一人だ。
「ならば話が早い。共に……」
 その言葉はアイスラッガーで返された。ザムシャーはそれを星斬丸で跳ね返す。
「デュアッ!!」
 ウルトラセブンはザムシャーを襲うように向かっていく。
「……守るということを忘れたか?」
 ザムシャーがウルトラセブンの胸部に星斬丸でダメージを与えた。峰打ちではあったものの、当たり所が見事で、ウルトラセブンは大きなダメージを負った。
「騙されるな!! そいつは正義のフリをしているだけだ!!」
 ザムシャーは声の方向を向く。見たこともない異形の怪物がわけのわからないことを言っている。
「そいつを殺すんだ!!」
 その声に詰まる悪意が、ウルトラセブンに不審を抱かせた。
「成る程。俺を殺させるために嘘の情報を流したんだな」
 ザムシャーがレギュラン星人の方に星斬丸の刃を向けた。
「貴様が本当の悪だ!」
 しかし──。
 ザムシャーの力は、そこで弱体化した。
 ウルトラセブンの変身も解けて、諸星ダンの姿になっている。
「何──!?」
「なるほど。戦闘能力には制限がつけられているのか」
 レギュラン星人が炎でザムシャーを殺害しようとした瞬間、ザムシャーではない、誰かが消えた。
 諸星ダンは、ザムシャーを庇って炎の中に消えたのだった。


「守る……か。ウルトラセブン……礼を言うぞ」
 レギュラン星人の攻撃を星斬丸を盾に回避したザムシャーは、飾りの墓を建てた。
 ──守りし戦士、ここに眠る
 ダンのデイパックを手に、ザムシャーは「守るため」に歩き出した。

【諸星ダン@ウルトラセブン 死亡】
残り51人

【ザムシャー@ウルトラマンメビウス】
【1日目 深夜】
【現在地:A-2】
【状態】:1時間戦闘不可
【装備】:星斬丸
【道具】:基本支給品一式×2、ランダムアイテム(0~4)
【思考・状況】
1,誰かを守る。
2,レギュラン星人(名前は知らない)に気をつける。

【レギュラン星人@ウルトラマンティガ】
【1日目 深夜】
【現在地:A-2付近】
【状態】:1時間能力発揮不可
【装備】:なし
【道具】:基本支給品一式、ランダムアイテム(1~3)
【思考・状況】
1,どんな手を使ってでも生き残る。


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初登場 レギュラン星人
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