大東亜戦争軍票

大東亜戦争軍票(だいとうあせんそうぐんぴょう)とは、日本第二次世界大戦中に東南アジアを占領した大東亜戦争太平洋戦争)に於て、これらの占領地で日本軍が発行した軍用手票(以下:軍票)の総称である。

1941年以後にアジア太平洋地域の各地で発行され、各占領地域で従来発行されていた通貨単位を踏襲したため、各占領地の軍票の通貨単位も異なっていた。戦争末期になると各地の日本占領軍が軍票の濫発を行ったため猛烈なインフレーションに陥り、経済的混乱を招き価値が事実上「紙切れ」にまで暴落した地域が多かった。そのため多くのシリーズがあり、種類も多い。

概略

日本軍は各地を占領した際に軍票を発行したが、この軍票発行には大蔵大臣や日本銀行の許可は要らず、軍が勝手に印刷して流通させることが出来た。また軍票は本来は領収書であり、最終的には正貨と交換しなければならなかったが、それまでは軍が必要に応じて発行することが容認されていた。そのため前述のように濫発された結果、インフレーションを招きこれらの地域経済に大きな打撃を与える事になった。そのため日本に対する反日感情の原因のひとつとなっている。

各占領地域の軍票

  • ほ号券 米領フィリピンで発行。単位はペソ。フィリピンでは軍票の濫発が激しかったため、猛烈なインフレーションに陥った。また現存するものの中には日本に補償を求めるスタンプを押したものが存在する。これは軍票所持者から信託を受けた団体が受領書を交付し、団体ではスタンプを押して管理していた名残である。
  • と号券 英領太平洋地域で発行。単位はポンドガダルカナル島など太平洋島嶼部の占領地で使用されたが、現地では貨幣経済を必要としない部族社会であったため、実際に殆ど使用されなかったといわれている。

関連項目

外部リンク




出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年9月24日 (水) 07:12。












     

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最終更新:2008年12月21日 00:53
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