監督「4、3…」唯「とりあえず軽音部って所に入ってみました!」 第2章


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次の日、撮影現場

律「おはよーさんですぅー」

AD「あーっす!」

律「昨日は夜遅くまでバンド練習したなぁ。でも唯と仲良くなれてよかっただ」

「…ん!う…た…」

律「ん?向こうからうんたんの声が…まさか!?」

唯「うんたん♪うんたん♪」

監督「ん、良くなったな。これならバッチリだ」

唯「ありがとうございます!」

律「やっぱり唯か!」

唯「あ、りっちゃんお早う」

律「まだ撮影開始2時間前だから誰も来てないと思ったんだけど」

唯「演技を完璧にしたかったから…監督にお願いして練習に付き合ってもらったんだ」

律(唯は本当に真面目なんだなぁ)

律「絶対にうんたんは成功するだ。わだすが保証する」

唯「ふふ、ありがとうりっちゃん」

唯「それより今日はりっちゃんも演奏の本番があるよね。私が入部を断りに行くシーンで」

律「うん、不安だなぁ…ちゃんとできるかどうか…まだみんなで合わせたこともないのに…」

唯「大丈夫だよ!昨日聴いた感じじゃ、りっちゃんもすごく練習したみたいだったし!」

律「へっへ、唯に言われると勇気が出るだよ」


AD「秋山さん入りましたー」

AD「あーっす!」

澪「おはよ…」

澪(朝からうるさい…)

律「秋山さん、今日もよろしくだ」

澪「はいはい、私の足引っ張らないでね」

律「努力するだ。視聴者に恥ずかしい所は見せられないからな」

澪(ちっ、もう役者気取りかよ)

AD「うんたんのシーン撮りまーす」

律「ついに唯の成果を見せる時だべ」

律「唯、頑張ってな」

唯「うん、ありがとうりっちゃん」

澪「うんたん?ああ、あのギャグのシーンね」

唯(一発で…決める!)

監督「それではうんたん5秒前、4、3、2…アクション!」

唯「うんたん♪うんたん♪」

唯「うんたん♪」

「…」

監督「カーット!オッケー!」

唯「あ、ありがとうございます!」

律「唯、やったな!昨日いっぱい練習した成果が出ただよ」

唯「うん、ありがとうりっちゃん!」

澪「ぷぷ、何今の。笑っちゃうわ」

律「!」

律「なんで笑うだ?唯はうんたんを成功させるために昨日3時間も練習しただ」

澪「え…こんなことに3時間て…笑うの通り越して引くんだけど」

律「なんだと!唯はわざわざ監督にお願いして練習に付き合ってもらっただ!秋山さんに笑う権利なんてない!」

唯「りっちゃん!いいから…」

律「だども…」

澪「監督に付き合ってもらった?また監督と寝たわけ?」

律「!!」

唯「そんなことしてない!」

律「んだんだ!わだすもこの目で確かに見てた。ずっと練習してただ!」

澪「なるほど、二人で監督に迫ったわけね。でなきゃ唯が主演なんてなるわけないし、あんたみたいな田舎者が出演できるわけないわよね」

律「わだすはともかく、唯は努力で主演を勝ち取っただ!このくそアマが!」

澪「なんですって!田舎者のアバズレのくせに!」

律「唯が頑張ってる所を見たわけでもないのにとやかく言うんでねぇ!」

澪「ふん、何を頑張ってたんだか怪しいものね」

紬「喧嘩はよくない…」

紬「今から本番なのにこんなことじゃうまくいかない…」

澪「…」

律「悪かっただ…」

紬「喧嘩両成敗…」

ゴツン

律「あいたっ!」

澪「いたっ!何すんのよ!」

紬「これでさっきのは水に流れた…ジャブジャブ」

澪(なんなのよ!だから絡みづらいくて嫌なのよこいつは!)

律(わだすが言うのもアレだが、変な人だす…)

唯「琴吹さん、さっきはありがとう」

紬「いい…」

紬「それより、あなたのうんたんは中々良かった…」

唯「そう、ありがとう」

紬「ナイスうんたん…」

唯「う、うん」

紬「じゃあ私は準備があるからこれで…」

唯「うん、頑張ってね」

紬「うんたん…うんたん…」

唯(相変わらず変な人だ…)



AD「律と唯が音楽室前で出会うシーンいきまーす」

監督「本番5秒前、4、3…」

唯「ここが軽音部かぁ…どんな人がいるんだろ…」

ポンッ

唯「ひぃーっ!違うんですちがちがちが」

律(唯本当に目薬なしで泣いてるだよ。やっぱりすげぇな)

律「あなたが平沢唯さん?」

唯「は、はい」

律「入部希望の?」

唯「は、はい」

律「ははぁ!」

ガチャ

律「みんなー!入部希望者が来たぞー!」

澪「本当か!」

紬「歓迎いたしますわぁ」

律(琴吹さんも相変わらずすげぇキャラチェンジだなぁ)

律「よーしムギ!お茶の準備だ!」

紬「はいー♪」

唯「あ、あの!実は入部するの止めさせてくださいって言いに来ました!」

律「え…」

唯「ギターは弾けないし、軽音部ってもっと簡単な楽器やるんだと思ってて…」

紬「じゃあ、何ならできるの?」

唯「カスタネッ…ハーモニカ!」

律「ハーモニカならあるよ!吹いてみて!」

唯「!」

唯「ごめんなさい吹けま」

ゴツン!

唯「ふぎゃっ!」

律「あうちっ!」

監督「カーット!おい大丈夫か!」

唯「」

律「」

紬「もう手遅れ…」

澪「NG大賞でも狙う気なの?」


監督「5、4、3…」

律「一体どうすれば…」

紬「わかりません…」

唯「あの、それじゃあ…」

律「ああ待って!ゴロゴロしてるだけでいいから!」

唯「ごめんなさい、私が軽い気持ちで入部したいなんて言うから…なんて謝ったらいいか~」ポロポロ

監督「カーット。オッケー!」

律「さすが唯だなぁ。目薬なしであんなに号泣できるなんて」

唯「グスッ、役になりきればそんなに難しいことじゃないよ」

律「さらっと言うだな。それも努力の結果だべ」

唯「えへへ、それより次はいよいよ演奏のシーンだね」

AD「楽器の演奏はバッチリですか?」

律「へい」

紬「それなりに…」

澪「…」

澪(ヤバい、芝居の稽古ばかりで楽器の練習は疎かだった…)

澪(でも今日はあんまりうまくない演奏でいいらしいからなんとかなるよね)

律「」ドンドンガッシャーン

澪「!」

紬「」ポロポロポロン

澪「!!」

澪(二人ともウマい…)


監督「本番5秒前、4、3…」

律「1、2、3」

~♪

律「あれ?」

紬「…?」

澪「…」

監督「カーット!秋山ちゃんどうしたの?合わせて弾いてくれないと」

澪「弾けません」

監督「なんだって?前々から言ってたから、練習期間は充分あったと思うが」

澪「私は役者なので演技の練習を優先させました」

監督「演技を優先って、楽器弾くのも演技のうちだろう」

澪「私は歌手じゃありません!ベースなんてうまくなっても仕方ないないです!」

律、紬「…」

澪「弾いてる振りをするので上から音を重ねて下さい」

監督「なんだと!」

パシィン!

澪「いたっ!」

律「唯!?」

唯「あなたには幻滅しました。秋山さん」

唯「私の尊敬する女優の中にあなたも入っていました。そのあなたがそんなことを言うなんて」

澪「そんなことって何よ!」

唯「あなたは自分のために演技をしている風なことを言った」

澪「自分のために演技をするなんて当たり前じゃない!あんたは他人のためにやるわけ!?」

唯「もちろんです。私達役者は視聴者やお客さんのために演技をするんです。なんで演技がうまくなりたいかと言ったらファンや視聴者に前よりも成長した所を見せたいからでしょう?」

澪「そんなの人それぞれじゃない!私は自己満足のためにうまくなりたいのよ!」

唯「だったら公園でお芝居したらどうです?お金をもらってテレビに出る以上、自己満足なんて言葉は普通でないと思うけど」

澪「なんなのよ…なんでそこまで言われなくちゃいけないのよ」

唯「確かに言いすぎました。でも尊敬する人があんな情けないことを言ったのが我慢できなくて」

監督「ほとんど平沢に言われてしまったな。まあとにかく、ここはライブのシーンと一緒に撮ろう」

唯「すみません…」

律「格好いいべ、唯」

唯「そんなこと…あんなのただのエゴだし…」

紬「役者の鏡…」

澪(何よみんなして平沢平沢、唯唯って。あんな無名役者がなんだっていうのよ)

AD「では明日は第3話、勉強会のシーンでーす」

監督「本番5秒前、4、3…」

唯「澪ちゃん、たしゅけてぇ!」

澪「え?勉強してきたんじゃないの?」

唯「できなかったぁ…」

律「なにー!?」

監督「カーット!はいオッケー」

パシ

唯「ぁうっ」

澪「いつまで引っ付いてんのよ。早く離れなさいよ」

唯「ご、ごめんなさい…」

澪「ふん」

律「秋山さん、いくらなんでもひどすぎるべ。唯を目の敵にして」

唯「仕方ないよ。昨日あんなこと言っちゃったんだもん。秋山さんが怒っても無理ないよ」

律「そんなことより今日は唯の妹ちゃんに会えるだな。やっぱりすげぇ演技力け?」

唯「いや、憂は今回が初めてのドラマで…しかも役者じゃないし…」

律「そうなんけ?つーことはタレントか」

唯「うん」

律「会うの楽しみだなぁ。顔がそっくりなんだべ」

唯「期待しない方が…ていうか期待しないで」

律「?」

AD「平沢憂さん入りましたー」

憂「どうも~」

唯「憂、こっちこっち」

憂「あ~お姉ちゃん~」

律「うひょーめんこい子だべ」

唯「憂、ご挨拶して」

憂「は~い、憂は~平沢憂って言います~。よろしくね~」

律「ん…?」

律「田井中律だべ。よろしくす」

憂「変なしゃべり方~あはは~」

律「んん…?」

唯「憂、初対面の人にそんなこと言ったらダメでしょ」

憂「そっか~ごめんね~あはは」

律「これは一体…」

紬「今流行りのおバカキャラ…」

律「琴吹さん!」

紬「ムギでいい…おバカキャラはキャラを作っているのが普通だけど、この子は本当におバカという噂があった…今日会って確信した…」

律「ではこれはキャラでないと?」

紬「…」コクッ

憂「あの人にも挨拶しなきゃ~」トトト

唯「ああ!秋山さんはやめた方が!」

憂「こんにちは~平沢憂です~」

澪「平沢?ああ、あんたが唯の妹ね。さぞかし素晴らしい演技をするんでしょうね」

憂「?」

澪「?」

憂「はい~」

澪「えっ」

唯「こら憂!そんなことないです、でしょ!すすすすいません。この子のことは気にしないで!」

澪「なんなのよ…」

唯「憂、台本は読んできた?」

憂「読んでないよ~」

唯「そう、ちゃんとセリフ覚えた?」

憂「覚えてないよ~」

唯「良かった。それなら安心だね」

律「唯、現実を受け入れるべ…」

唯「何が?りっちゃん急に変なこと言っておかし~。あはは」

憂「なに~面白い話~?あはは~」

監督「台本を一度も読んでないだと…?」

唯「本当に申し訳ございません!」

憂「ごめん~」

唯「憂ーーー!」

憂「?」

憂「何~?」

監督「これは完全にこちらの配役ミスだ。正直今すぐヘキサゴンに帰って頂きたい」

憂「今日ってヘキサゴンだったの~?」

唯「違うよー憂ー。頼むから黙ってようね」

憂「んー!(了解)」

監督「平沢唯を平沢憂役にして平沢憂を平沢唯役にすればあるいは…元々、平沢唯はおバカキャラだし…」

監督「いやしかし顔が同じと言っても平沢憂の方が胸が大きいから役の中では平沢唯の胸が大きくなってしまうわけで…ん?」

監督「こんがらがってきた…唯が憂で憂が俺で…?」

唯「監督!気を確かに!」

憂「んー!(アイス食べたい)」

唯「とりあえず今回は私が一人二役で、後で合成することになりました…」

憂「んー!(良かったね~お姉ちゃん~)」

唯「もう喋っていいよ」

憂「わーい」

律「わだすの弟も大概だけど、ここまでひどくはねぇべ…」

唯「憂、お姉ちゃんが助けるのは今回だけだからね。次はちゃんと台本読んでくるんだよ?」

憂「わかった~」

唯「何がわかったの?」

憂「お姉ちゃんが助けるのは今回だけってこと~」

唯律「…」



監督「本番5秒前、4、3…」

ガチャ

律「どうりゃあー!」

ゴロゴロ

律「おいしょっとぉ!」

澪「やかましい!」

ドゴ!

律「いでえ!」

監督「カーット!秋山ちゃん、そこはホッペにグーパンじゃなくて拳骨だから…それと本当に当てなくていいよ」

澪「あ、そうだっけぇ。ごめんなさぁい」

律「いってぇ…」スリスリ

監督「アクション!」

ガチャ

律「どうりゃー!」

ゴロゴロ

律「おいしょっとぉ!」

澪「やかましい!」

パシィン!

律「へぶっ!」

監督「カーット。秋山ちゃん、ビンタじゃないって…」

秋山「聞き間違えてましたぁ。ごめんなさぁい」

律「…」スリスリ

監督「はぁ…アクション!」

ガチャ

律「どぉりゃあー!」

ゴロゴロ

律「おいしょっとオラア!」

ドゴ

澪「きゃっ!いったぁ…何タックルしてんのよ田舎猿!」

監督「カーット!田井中ぁ!」

律「な、なんでわだすだけ…」

休憩中

律「理不尽だべ!」

紬「ああいうのは反抗したら負け…」

唯「秋山さんは芸歴も長いし売れっ子だから監督も強く言えないんだよ」

律「だども…」

律「だどもこれじゃあいい芝居ができねぇだ!唯の初主演作品を汚す気だか!」

唯「私の主演はどうでもいいけど…でも私もちゃんとした作品を作りたい」

律「だったらあんな奴解雇だべ!解雇解雇さっさと解雇しばくぞ」

唯「そんなこと言ったらダメだよ」

紬「心を通わせるいい方法がある…」

紬「4人でバンド練習をする…」

唯「うん、それはいいかも」

律「いいと思うけんど、あいつがやるかどうか」

紬「秋山さんも演奏に関しては焦ってる…誘えば乗る…」

唯「そうだね。それじゃあ、私から頼んでみるよ」

紬「唯ちゃんは先日秋山さんと言い争った…止めた方がいい」

唯「だからこそだよ。私にやらせて」

唯「秋山さん」

澪「何よ」

唯「今日から毎日、一緒にバンド練習しようよ」

澪「はぁ?勘弁してよ」

唯「バンドはみんなの心を通わせてなんぼでしょ?やっぱりみんなで協力しなきゃ。お芝居も同じことだよ」

澪「…」

唯「それに秋山さんだって一人でベースの練習って言ってもどうしていいかわからないでしょ?」

澪「まぁ…」

唯「じゃあ一緒にやろうよ!ね?」

澪「めんどくさ」

律「じゃあ来るな」

澪「はぁ?何か言った?猿」

律「別に言ってねぇだ、女狐」

澪「随分な口聞くわねぇ新入りのくせに」

律「老害のくせに」

唯「二人とも、仲良く仲良く!」

律「んじゃいくべ1、2、3」

唯「」ジャカジャカ

紬「」ポロポロポロン

律「」ドンドンガッシャーン

澪「あ、あれ?こう…?」べ、べん

澪「あぅっ!指の皮が剥けた!」

唯「…」

律「おめ、本当に練習してただか?」

澪「し、してるわよ!1日10分くらい」

律「だから下手くそなんだ」

澪「はぁ!?あんた何様なの!?」

唯「またケンカ…」

紬「意外といいコンビ…」

唯「そうかな…?」

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