監督「4、3…」唯「とりあえず軽音部って所に入ってみました!」 第7章

AD「平沢さんが新型インフルエンザって本当ですか!」

監督「ああ、今日連絡があった…」

AD「そんな…撮影押してますよ!どうするんですか!?」

監督「ううむ…」

ガチャ

憂「こーんにーちはー」

監督、AD「あ」

監督「平沢憂に平沢唯役をやらせれば…いやこんなおバカに平沢唯のセリフまで覚えさせるのは無理か…」

憂「監督~今回はセリフちゃんと覚えてきました~」

監督「良かったな、あっちで練習しててくれ」

憂「はい~」

憂「ムギちゃんて眉毛太いよね」

監督「!」

憂「ええ、実はこれ沢庵なの」

監督「!!」

監督「な、なぜそのセリフを練習しているんだ?」

憂「自分が何役かわからなかったので、全部のセリフを覚えてきました~」

監督「!?」

監督「い、いけるぞ!」

憂「?」

監督「撮影開始だ!」

憂「あむ、ポリポリ」

憂「うまい!」

憂「テッテレテー」

澪「唯がインフルエンザで…」

紬「…」

律「そげな…」

梓「パネェ…」

監督「日常シーンは平沢妹を代役にする。ライブシーンは本人でなければ無理だが…」

澪「納期は大丈夫なんですか?」

監督「私がこだわり過ぎたせいもあって厳しいんだ…3日後には撮影を終えないと編集も間に合わなくなる…」

澪「そんな…!」

澪「憂ちゃん、お姉ちゃんを助けてあげて…!」

憂「はい~」

梓「マジパネェっす」

憂「ぱね~。あはは~」

律「本当に大丈夫だか…?」

憂「大丈夫だよ~。あ!」

憂「大丈夫大丈夫~、大丈夫大丈夫~」

律澪梓紬「…」

唯自宅

唯(みんなごめんなさい。こんな大事な時に…ましてや最終話の撮影で…)

唯(憂にも迷惑かけちゃった…)

唯(みんなに会ったらごめんなさいとありがとうしないとね)

唯「…」

唯「明後日までに絶対に治す!そしてみんなで文化祭シーンを演じる!」

唯「絶対!絶対…ぜ…」

唯「…」

唯「zzz」

AD「平沢唯が音楽室へ来るシーンでーす」

監督「5秒前、4、3…」

ガチャ

憂「やっほー」

律「うはっ!激しくデジャブ!」

憂「ごめんね~心配かけて」

紬「もう体は大丈夫なの?」

憂「うん、さっき起きたら、何か元気になっててねぇ。少しはれんしゅ…へっきし!」

監督「カーット!オッケー!」

憂「えへ、やったぁ」

紬「さすが唯ちゃんの妹…役者の才能がある…」

澪(またライバルが増えるわけね。面白いじゃない)

監督「5秒前、4、3…」

澪「熱全然下がってないじゃないか!」

憂「ごめんね。やっぱりダメだね…私抜きで本番の方がいいかも…」

紬「そんな…」

憂「あずにゃん、ギターは任せたよ」

梓「嫌です…ダメです!みんなでライブができないなら辞退した方がマシです!」

梓「…」ポロポロ

監督「カーット!いいぞ!」

憂「どんどんいくよ~。おー!」

律「撮影中の憂ちゃんは、まるで唯が乗り移ったかのような迫力を感じるだ…!」

紬「これが…努力では埋まりようのない差だというの…?」

梓「産まれた時から高みにいる人間ってのはいるもんっすね」

夜、平沢家
憂「それでね~監督にいっぱい誉められたんだ~」

唯「えらいえらい。憂はやれば出来る子だから」

憂「えへへ」

唯「なんと言ってもお姉ちゃんの妹なんだからねっ」

憂「うん。お姉ちゃん、早く良くなってね。みんなも待ってるよ」

唯「うん。憂もう休んで。インフルエンザが移っちゃう」

憂「わかった~おやすみお姉ちゃん」

バタン

唯(いっぱい寝る。今はできるだけいっぱい寝て…絶対間に合わせる)

ライブ撮影当日

澪「やっぱり唯はダメなのか…?」

律「そげな…ここまできただに…」

監督「残念だがここまで…だな。うまくいけば放送を延期してもらえるかもしれんが、無理なら…」

紬「打ち切り…」

「…」

憂「お姉ちゃんは来るよ~?」

澪「憂ちゃん…」

梓「そうっすよ。マジパネェ平沢さんのことっす。絶対に来ますよ」

病院

医者「あー治ってるね」

唯「本当ですか!?じゃあ大勢の人に会っても大丈夫なんですね!?」

医者「大丈夫だよ。というか、こんな短期間にインフルエンザが治るなんてどんな…あれ?」

医者「いなくなった?」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年10月09日 03:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。