わたしのまえでだけおれさまけいめがねだんしがいかにもえるかのけんしょうそのに【登録タグ: わ】
「私の前でだけ俺様系めがね男子がいかに萌えるかの検証(2)」とは、アマラ(c01414)作の萌えるシチュエーション第二弾である。
目次
概要
「やっぱり緊張する・・・」
苦い顔で唸りながら、エヴァは緊張で高鳴る心臓を抑えようと深呼吸をした。
「隊長室に行くだけじゃありませんか。 突然とって食われたりはしませんよ」
楽しそうにエヴァの様子を見ながら言うグエン。
二人は今、六番隊の隊舎の廊下を歩いていた。
六番隊に所属しているというグエンに、エヴァが案内を頼んだのだ。
二人は今、六番隊の隊舎の廊下を歩いていた。
六番隊に所属しているというグエンに、エヴァが案内を頼んだのだ。
「そんなこといったって会うの初めてだし・・・
ねえ、どんな人なの? 隊長」
「んー・・・」
ねえ、どんな人なの? 隊長」
「んー・・・」
エヴァの質問に、グエンは考えるように首を捻った。
自分ってどんな人なの? と質問されているようなものだ。
だが、ここで自分が隊長だと悟られるのはつまらない。
なんとか上手いキリ返しはないだろうか、と、グエンは思っていた。
自分ってどんな人なの? と質問されているようなものだ。
だが、ここで自分が隊長だと悟られるのはつまらない。
なんとか上手いキリ返しはないだろうか、と、グエンは思っていた。
「んー、そうですねー。 極普通の人だと思いますよ?」
嘘はついていない。
グエンは自分で自分のことを普通だと思っている。
グエンは自分で自分のことを普通だと思っている。
「えー? でも、若いのに隊長になった相当な切れ者だって聞いたよ?」
「切れ者ですか?」
「切れ者ですか?」
驚いたような顔をするグエン。
グエンは自分のことを人よりも優れていると思うことがほとんど無かった。
優秀な上司の下についたり、優秀な部下に恵まれたから今の自分の地位があると
本気で思っている。
それだけに、切れ者という評価には本当に驚いていた。
グエンは自分のことを人よりも優れていると思うことがほとんど無かった。
優秀な上司の下についたり、優秀な部下に恵まれたから今の自分の地位があると
本気で思っている。
それだけに、切れ者という評価には本当に驚いていた。
「んー、副長や他の方々も優秀ですよ? 私もいつも助けて貰ってますし」
「ああ。そうかー。副長の噂も聞いたなー。 うー、なんで私がこんなすごい所に・・・」
「ああ。そうかー。副長の噂も聞いたなー。 うー、なんで私がこんなすごい所に・・・」
なにやら頭を抱えているエヴァを眺めながら、グエンはくすくすと笑った。
本当に、見ているだけで面白い少女だ。
本当に、見ているだけで面白い少女だ。
「あ、そこですよ。 隊長室」
グエンの言葉に、エヴァはびくりと身体を震わせる。
ゆっくりと顔を上げると、緊張した面持ちで背筋を正した。
グエンを振り返ると、強張りながらも笑顔で言う。
ゆっくりと顔を上げると、緊張した面持ちで背筋を正した。
グエンを振り返ると、強張りながらも笑顔で言う。
「ほんとに有難う。 助かったよ。 今度、なんかおごるね」
エヴァは、グエンがここで居なくなると思っているのだろう。
それはそうだ。
一兵士だと思っているわけだから、迷子のエヴァを連れてくるだけなら
ここで分かれると思うだろう。
グエンはにっこりと笑うと、照れくさげに言う。
それはそうだ。
一兵士だと思っているわけだから、迷子のエヴァを連れてくるだけなら
ここで分かれると思うだろう。
グエンはにっこりと笑うと、照れくさげに言う。
「実は、私もここに用があるんです。 なかまで付き合いますよ」
エヴァの笑顔が、ほんの少し和らぐ。
「ありがと」
うれしそうなエヴァの笑顔に、グエンはニコニコとした笑顔を返した。
隊長不在の隊長室で、シェリアラは難しそうな顔でため息をついていた。
とは言っても普段からずっと難しそうな顔な訳だが。
ため息の原因は、今不在の部屋の主、グエンにあった。
今日は書類がたまっているから一日デスクワークですよ。
そういっていたにもかかわらず、誰にも何も告げずに居なくなってしまった。
時間を置いてきても、探させても居ない。
必ず通るはずの門を見張っている者にも尋ねたが、通った気配は無い。
こういう場合のグエンの行動は決まっている。
遊びに行ったのだ。
遊びに行ったといっても、繁華街や酒場に行ったわけではない。
それならばいくらもましだろう。
グエンの場合の遊びとは、要するに人をからかうことなのだから。
誰にも気が付かれずに仕掛けを済まし、対象がかかるのをじっくりと楽しむ。
そしてそのさまを、極自分に近いものにわざと見せびらかしてその反応も楽しむのだ。
実にたちが悪い。
いつもならば誰がターゲットになったかと頭を悩ませるところだが、
今回はそれは無かった。
執務机の上に、配属通知が広げられている。
シェリアラはそれを手に取ると、眉をひそめた。
何人か名前が書かれている中に、一つしるしがつけられているものがある。
とは言っても普段からずっと難しそうな顔な訳だが。
ため息の原因は、今不在の部屋の主、グエンにあった。
今日は書類がたまっているから一日デスクワークですよ。
そういっていたにもかかわらず、誰にも何も告げずに居なくなってしまった。
時間を置いてきても、探させても居ない。
必ず通るはずの門を見張っている者にも尋ねたが、通った気配は無い。
こういう場合のグエンの行動は決まっている。
遊びに行ったのだ。
遊びに行ったといっても、繁華街や酒場に行ったわけではない。
それならばいくらもましだろう。
グエンの場合の遊びとは、要するに人をからかうことなのだから。
誰にも気が付かれずに仕掛けを済まし、対象がかかるのをじっくりと楽しむ。
そしてそのさまを、極自分に近いものにわざと見せびらかしてその反応も楽しむのだ。
実にたちが悪い。
いつもならば誰がターゲットになったかと頭を悩ませるところだが、
今回はそれは無かった。
執務机の上に、配属通知が広げられている。
シェリアラはそれを手に取ると、眉をひそめた。
何人か名前が書かれている中に、一つしるしがつけられているものがある。
エヴァ・リーン。
グエンが痛く気に入っていた少女の名前だ。
そう言えば今日あたり王都に着く予定だったはずだ。
隊長自ら出迎えに行ったのか。
あるいは、シェリアラには思いも着かないような方法で驚かしに言ったのか。
なんにしても、この新人で遊びに行ったのは間違いないだろう。
わざわざこうしてこの書類を執務机に置いて行ったのは、
シェリアラへのメッセージに違いない。
新人が遊ばれているにもかかわらず、自分には何も出来ないのか。
こみ上げてくる頭痛に、思わず眉間を押さえるシェリアラ。
そのとき、コンコンとドアを叩く音が響いた。
そう言えば今日あたり王都に着く予定だったはずだ。
隊長自ら出迎えに行ったのか。
あるいは、シェリアラには思いも着かないような方法で驚かしに言ったのか。
なんにしても、この新人で遊びに行ったのは間違いないだろう。
わざわざこうしてこの書類を執務机に置いて行ったのは、
シェリアラへのメッセージに違いない。
新人が遊ばれているにもかかわらず、自分には何も出来ないのか。
こみ上げてくる頭痛に、思わず眉間を押さえるシェリアラ。
そのとき、コンコンとドアを叩く音が響いた。
「入れ」
シェリアラは書類を机に置くと、ドアの方を振り向く。
「失礼します!」
はきはきとした声と共にドアが開けられ、少女が一人入って来た。
緊張した面持ちと動作で敬礼をすると、シェリアラの顔をまっすぐに見つめる。
緊張した面持ちと動作で敬礼をすると、シェリアラの顔をまっすぐに見つめる。
「今年度付けで配属されることになりました、エヴァ・リーンです!
今朝、王都に到着致しましたので、ご挨拶に参りました!」
「そうか。わざわざご苦労だっ」
今朝、王都に到着致しましたので、ご挨拶に参りました!」
「そうか。わざわざご苦労だっ」
た。
と、続けようとしたシェリアラだったが、思わず言葉に詰まってしまった。
エヴァの後ろに、見知った顔を見つけたからだ。
ニコニコとした、人好きのする笑顔。
美青年といって差し支えない風貌に、柔和そうな顔立ち。
見間違えようも無い。
グエンだ。
グエンはニコニコと笑いながらすたすたと部屋に入ってくると、
すっと、エヴァの隣に立つ。
と、続けようとしたシェリアラだったが、思わず言葉に詰まってしまった。
エヴァの後ろに、見知った顔を見つけたからだ。
ニコニコとした、人好きのする笑顔。
美青年といって差し支えない風貌に、柔和そうな顔立ち。
見間違えようも無い。
グエンだ。
グエンはニコニコと笑いながらすたすたと部屋に入ってくると、
すっと、エヴァの隣に立つ。
「街中で偶然あったんで、ここまで案内してきました」
「・・・案内か・・・」
「・・・案内か・・・」
言葉に詰まるシェリアラの顔を見て、グエンはますます楽しそうな笑顔を見せる。
「はい、少し迷っているところを助けてもらいました」
ばつの悪そうに苦笑するエヴァ。
シェリアラが聞いた話では、エヴァという少女はひどく真面目な性格だということだった。
その少女が、隊長であるグエンよりも副隊長の自分に礼を払っている。
この状況からシェリアラが思いつく答えは、一つしかなかった。
グエンは自分が隊長だと伝えていない。
そもそも二人は訓練場で顔だけは合わせているのだ。
素性を知らなければ、童顔のグエンを同期生だと思うだろう。
深く息を吐き出し、眉間を押さえるシェリアラ。
シェリアラが聞いた話では、エヴァという少女はひどく真面目な性格だということだった。
その少女が、隊長であるグエンよりも副隊長の自分に礼を払っている。
この状況からシェリアラが思いつく答えは、一つしかなかった。
グエンは自分が隊長だと伝えていない。
そもそも二人は訓練場で顔だけは合わせているのだ。
素性を知らなければ、童顔のグエンを同期生だと思うだろう。
深く息を吐き出し、眉間を押さえるシェリアラ。
「・・・なにかあったのかな?」
副隊長の様子に、思わず小声でグエンにたずねるエヴァ。
そんなエヴァに、グエンはくすくすと楽しそうに笑って首を傾げて見せるのだった。
そんなエヴァに、グエンはくすくすと楽しそうに笑って首を傾げて見せるのだった。
初回登録:シェリカ(c00014)
最終更新:シェリカ(c00014)
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