つんでれとうぞくがいかにもえるかのけんしょうそのさん【登録タグ: つ】
「 ツンデレ盗賊がいかに萌えるかの検証 (3)」とは、
アマラ(c01414)作の萌えるシチュエーションである。
アマラ(c01414)作の萌えるシチュエーションである。
目次
本文
食事も終え、リゼットは満足気にベットの上にうつむけに寝転んでいた。
顔を上げてじーっと見つめる先に居るのは、本を読んでいるユーグだ。
見つめられている当のユーグは、一つだけあるランタンの明かりで本を読んでいる。
分厚い本で、革張りのハードカバーの難しそうな本。
字が読めないリゼットにはそれがなんの本かは分からなかったが、
真剣に本を読んでいるユーグを見ているのが面白かった。
今度読んで聞かせてくれないかな。
そんなことを考えながら、のペーっとベットの上で伸びる。
ふわふわしていて、あったかくてとても気持ちいい。
そういえば、ユーグはベットで寝ていない。
いつもソファーで寝ている。
ソファーもやわらかくて気持ちいいが、寝るにはベットの方が気持ちいい。
ユーグもベットでねればいいのに。
そう思ったリゼットは、早速ユーグにいってみることにした。
あまり人と話す機会が無かったリゼットは、話をするのが苦手だ。
それでもユーグのまねをして、何とか上手くしゃべろうとがんばってみる。
顔を上げてじーっと見つめる先に居るのは、本を読んでいるユーグだ。
見つめられている当のユーグは、一つだけあるランタンの明かりで本を読んでいる。
分厚い本で、革張りのハードカバーの難しそうな本。
字が読めないリゼットにはそれがなんの本かは分からなかったが、
真剣に本を読んでいるユーグを見ているのが面白かった。
今度読んで聞かせてくれないかな。
そんなことを考えながら、のペーっとベットの上で伸びる。
ふわふわしていて、あったかくてとても気持ちいい。
そういえば、ユーグはベットで寝ていない。
いつもソファーで寝ている。
ソファーもやわらかくて気持ちいいが、寝るにはベットの方が気持ちいい。
ユーグもベットでねればいいのに。
そう思ったリゼットは、早速ユーグにいってみることにした。
あまり人と話す機会が無かったリゼットは、話をするのが苦手だ。
それでもユーグのまねをして、何とか上手くしゃべろうとがんばってみる。
「ゆーぐはそふぁーでねるのか」
「ん? そのつもりだが」
「そふぁーよりもべっとのほうがもふもふできもちいい」
「そうだろうな。きにいったのか?」
「うん。きにいった」
「そうか。よかったな」
「ゆーぐもベットでねるといい。 そふぁーよりもきもちよくて、よくねむれる」
「ん? そのつもりだが」
「そふぁーよりもべっとのほうがもふもふできもちいい」
「そうだろうな。きにいったのか?」
「うん。きにいった」
「そうか。よかったな」
「ゆーぐもベットでねるといい。 そふぁーよりもきもちよくて、よくねむれる」
ずっと本を見ていたユーグだったが、眉を眉間に少し寄せて
リゼットのほうに顔を向けた。
怒っている顔に見えるが、別にそういうわけではない。
ユーグは大体いつもこんな顔なのだ。
リゼットのほうに顔を向けた。
怒っている顔に見えるが、別にそういうわけではない。
ユーグは大体いつもこんな顔なのだ。
「俺がベットで寝たらソファーで寝るのか?
ベットの方がきもちいいんだろう?」
「りぜっともゆーぐも、ベットでねればいい。 ふたりでもふもふだ」
ベットの方がきもちいいんだろう?」
「りぜっともゆーぐも、ベットでねればいい。 ふたりでもふもふだ」
リゼットの言葉に、ユーグが凍りつく。
徐々にユーグの頬が赤くなっていくが、いつもあかくなるから
リゼットは特に気にしなかった。
徐々にユーグの頬が赤くなっていくが、いつもあかくなるから
リゼットは特に気にしなかった。
「いや。 その。 ソファーも慣れると。 気持ちいいからな。 俺はここでいい」
リゼットは寝そべったままくにっと首をかしげた。
自分が知らないだけで、実はソファーも寝てみるともふもふなのかもしれない。
これは確かめてみなければ。
リゼットはむっくりと起き上がると、もそもそと四つんばいのまま
ベットからソファーに移動する。
眉間にしわを寄せたままのユーグが不思議そうに見ているが、気にしない。
りぜっとはそのままソファーをよじ登ると、ユーグのももにあごを乗せて寝そべった。
うつむけで寝そべると流石に脚が少しはみ出すが、特に問題はなさそうだ。
自分の足を枕にしているリゼットに、ユーグの顔が一気に赤くなる。
ばれないようにしているつもりなのかすぐに顔を背けるが、首筋まで真っ赤なので
あんまり意味はなかった。
もぞもぞと身体を動かし、ソファーのやわらかさを確かめるリゼット。
その動きがこそばゆいのか、ユーグは若干ぷるぷると震えている。
リゼットはユーグのまねをして眉間にしわを寄せると、コクコクと頷きながら言う。
自分が知らないだけで、実はソファーも寝てみるともふもふなのかもしれない。
これは確かめてみなければ。
リゼットはむっくりと起き上がると、もそもそと四つんばいのまま
ベットからソファーに移動する。
眉間にしわを寄せたままのユーグが不思議そうに見ているが、気にしない。
りぜっとはそのままソファーをよじ登ると、ユーグのももにあごを乗せて寝そべった。
うつむけで寝そべると流石に脚が少しはみ出すが、特に問題はなさそうだ。
自分の足を枕にしているリゼットに、ユーグの顔が一気に赤くなる。
ばれないようにしているつもりなのかすぐに顔を背けるが、首筋まで真っ赤なので
あんまり意味はなかった。
もぞもぞと身体を動かし、ソファーのやわらかさを確かめるリゼット。
その動きがこそばゆいのか、ユーグは若干ぷるぷると震えている。
リゼットはユーグのまねをして眉間にしわを寄せると、コクコクと頷きながら言う。
「そふぁーもいいな。 でもべっとのほーがもふもふできもちいい。
ゆーぐもりぜっとといっしょに、べっとでねればいい」
「俺は その いい」
「ゆーぐもいっしょにねよう。 きもちいいぞ」
ゆーぐもりぜっとといっしょに、べっとでねればいい」
「俺は その いい」
「ゆーぐもいっしょにねよう。 きもちいいぞ」
ユーグにももにあごを乗せたまま、ゆさゆさと揺さぶるリゼット。
それだけでは効果が無い薄いと見たのか、リゼットはよじよじと
ユーグの身体を上り始める。
それだけでは効果が無い薄いと見たのか、リゼットはよじよじと
ユーグの身体を上り始める。
「いっしょにねよう いっしょにねよう」
「わかった! 分かったから身体をくっつけるな!」
「わかった! 分かったから身体をくっつけるな!」
何とかリゼットを引き剥がそうとするユーグ。
だが、どうやら途中で目的と手段が入れ替わったらしい。
だが、どうやら途中で目的と手段が入れ替わったらしい。
「ユーグももふもふしてて、きもちいいな」
そんなことを言いながら、リゼットはユーグのぼりに夢中になってしまった。
「まて! 今お前はシャツ一枚なんだぞ! くっつくな!」
「ゆーぐもりぜっととべっとでねるといい」
「分かった! 分かったから離れろ!」
「ゆーぐもりぜっととべっとでねるといい」
「分かった! 分かったから離れろ!」
結局、ベットで寝る約束をさせられたユーグは、眠れぬ夜をすごすことに
なったのだった。
なったのだった。
ユーグに渡されたバスケットをじーっと見つめ、リゼットはじゅるりと生唾を飲み込んだ。
「それは昼飯だぞ。 朝はもう食べただろう」
呆れ顔のユーグの声が耳に入っているのか居ないのか。
リゼットは昼ごはんの入ったバスケットを大事そうに両手で抱え込む。
泉に行って水浴びをするなら、ついでにその場で昼飯も食べてしまおう。
そう考えたユーグが、リゼットに昼食の入ったバスケットを持たせたのだ。
ユーグ自身は手が使えなくなると移動に困難だと考えたのだが、どうも昼食は飢えた野獣の前に晒された状態らしい。
それでも、泉に行くまでは我慢してくれるだろうと希望的予測を立て、ユーグはリゼットを乗せる為の背負子の確認を始めた。
薪や荷物を乗せて背負う為の道具にタオルをくくりつけた即席のそれは、足の無い椅子を背負うような形になっている。
コレにリゼットを乗せていこうと言うのだ。
背負う部分と、リゼットの身体を固定する部分を入念に確認するユーグ。
途中でおっこちようものなら、怪我ではすまなくなるかもしれないからだ。
バスケットを抱えて動かなくなっているリゼットの頭に麦藁帽子を載せると、ユーグは背負子を背負った。
ベルトに固定した修理道具を触って確認すると、少し腰を屈めてリゼットを呼ぶ。
リゼットは昼ごはんの入ったバスケットを大事そうに両手で抱え込む。
泉に行って水浴びをするなら、ついでにその場で昼飯も食べてしまおう。
そう考えたユーグが、リゼットに昼食の入ったバスケットを持たせたのだ。
ユーグ自身は手が使えなくなると移動に困難だと考えたのだが、どうも昼食は飢えた野獣の前に晒された状態らしい。
それでも、泉に行くまでは我慢してくれるだろうと希望的予測を立て、ユーグはリゼットを乗せる為の背負子の確認を始めた。
薪や荷物を乗せて背負う為の道具にタオルをくくりつけた即席のそれは、足の無い椅子を背負うような形になっている。
コレにリゼットを乗せていこうと言うのだ。
背負う部分と、リゼットの身体を固定する部分を入念に確認するユーグ。
途中でおっこちようものなら、怪我ではすまなくなるかもしれないからだ。
バスケットを抱えて動かなくなっているリゼットの頭に麦藁帽子を載せると、ユーグは背負子を背負った。
ベルトに固定した修理道具を触って確認すると、少し腰を屈めてリゼットを呼ぶ。
「コレに座れるか?」
そういって指差されたものとユーグの顔を暫く見比べてから、リゼットはコクコクと頷いた。
バスケットの取っ手をしっかりと掴むと、ユーグにもらった白いワンピースの裾を捲し上げる。
そして、ユーグの背中にわしっとしがみ付いた。
後ろから覆いかぶさる形で、腕をユーグの首に周り、あごをその肩にちょこんと乗せる。
座る部分をまたいだ脚でがっしりとユーグの腰を固定して、自信満々でこくこくと頷く。
バスケットの取っ手をしっかりと掴むと、ユーグにもらった白いワンピースの裾を捲し上げる。
そして、ユーグの背中にわしっとしがみ付いた。
後ろから覆いかぶさる形で、腕をユーグの首に周り、あごをその肩にちょこんと乗せる。
座る部分をまたいだ脚でがっしりとユーグの腰を固定して、自信満々でこくこくと頷く。
「のれた」
「説明しなかった俺が悪いのかもしれないな」
「説明しなかった俺が悪いのかもしれないな」
くっつきそうになる頬を成るだけ離しながら、ユーグはため息を吐いた。
リゼットを座りなおさせて、いくらかの荷物を背負子にくくりつけると、ようやく出発の準備が整った。
腰と肩にロープを回され固定されたリゼットは最初こそ不満そうではあったが、今は落ち着いてユーグに背負われていた。
リゼットはユーグよりも頭いくつぶんか身長が低く、すっぽりと背中に収まっている。
見た目は優男のユーグだが、身体能力は異常に高い。
そのためか背負子は安定していて、リゼットも居心地良さ気だ。
おかげでリゼットの注意は殆ど手に持っているバスケットに注がれていて、昼食は猛獣の前の生肉状態になっている。
じゅるりと舌なめずりするリゼットを眉間にしわを寄せてみながら、ユーグは小屋のドアに鍵をかけた。
強い日差しに眉をひそめながら、ふと思い立ってリゼットに声をかける。
リゼットを座りなおさせて、いくらかの荷物を背負子にくくりつけると、ようやく出発の準備が整った。
腰と肩にロープを回され固定されたリゼットは最初こそ不満そうではあったが、今は落ち着いてユーグに背負われていた。
リゼットはユーグよりも頭いくつぶんか身長が低く、すっぽりと背中に収まっている。
見た目は優男のユーグだが、身体能力は異常に高い。
そのためか背負子は安定していて、リゼットも居心地良さ気だ。
おかげでリゼットの注意は殆ど手に持っているバスケットに注がれていて、昼食は猛獣の前の生肉状態になっている。
じゅるりと舌なめずりするリゼットを眉間にしわを寄せてみながら、ユーグは小屋のドアに鍵をかけた。
強い日差しに眉をひそめながら、ふと思い立ってリゼットに声をかける。
「つのに声をかけていかなくていいのか?」
ユーグの言葉にはっとしたようにリゼットは顔を上げた。
きょろきょろとあたりを見渡し、つのの姿を確認する。
きょろきょろとあたりを見渡し、つのの姿を確認する。
「おでかけしてくる つのはおるすばん」
つのと呼ばれたうさぎはリゼットの言葉が分かるのか、後ろ足で立ち上がってひくひくと鼻を動かす。
「つのはえらいな」
なぜか自慢げにユーグを見るリゼット。
そんなリゼットの様子がつぼに入ったのか、ユーグは真っ赤な顔をしてぷるぷると震えていた。
そんなリゼットの様子がつぼに入ったのか、ユーグは真っ赤な顔をしてぷるぷると震えていた。
「さ。行くぞ」
何かを振り払うようにすたすたと歩き出すユーグ。
小屋の周りは、つのが草を食べているおかげで芝生程度の背丈にしか草が無い。
しかし、ここは森のど真ん中だ。
少し離れてしまえば、まともに歩くのも難しい場所が続く。
勿論ユーグは、そんな道を歩くつもりは毛頭無い。
少し顔を上げ木の位置を確かめると、軽く脚をまげて地面を蹴る。
それだけで、ユーグの身体はまるでワイヤーか何かで吊られたように軽々と宙を舞う。
着地したのは、地面を遠く離れた木の枝の上だ。
かなりの重量が乗っているはずなのに、枝はピクリともしない。
消して音を立てずに、どんな場所でも足場にして移動する。
ユーグの技の一つだ。
本人はなれているとは言え、突然こんなことをしたらリゼットは驚くかもしれない。
ふとそう思ったユーグは、ちらりと後ろに目線を向けた。
底には、大事そうに抱えたバスケットをじーっと見つめながら、びどうだしないリゼットの姿があった。
じゅるりと生唾を飲み込みながら、ユーグの人間離れした動きなんぞどこ吹く風だ。
小屋の周りは、つのが草を食べているおかげで芝生程度の背丈にしか草が無い。
しかし、ここは森のど真ん中だ。
少し離れてしまえば、まともに歩くのも難しい場所が続く。
勿論ユーグは、そんな道を歩くつもりは毛頭無い。
少し顔を上げ木の位置を確かめると、軽く脚をまげて地面を蹴る。
それだけで、ユーグの身体はまるでワイヤーか何かで吊られたように軽々と宙を舞う。
着地したのは、地面を遠く離れた木の枝の上だ。
かなりの重量が乗っているはずなのに、枝はピクリともしない。
消して音を立てずに、どんな場所でも足場にして移動する。
ユーグの技の一つだ。
本人はなれているとは言え、突然こんなことをしたらリゼットは驚くかもしれない。
ふとそう思ったユーグは、ちらりと後ろに目線を向けた。
底には、大事そうに抱えたバスケットをじーっと見つめながら、びどうだしないリゼットの姿があった。
じゅるりと生唾を飲み込みながら、ユーグの人間離れした動きなんぞどこ吹く風だ。
「食うなよ」
「くわないように、がんばってみるか」
「くわないように、がんばってみるか」
声をかけてもコッチを見向きもしないリゼットに、安心なのか不安なのか微妙な気分のユーグだった。
声当ててみた
まだありません
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