07/09月25日(火)

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mushi64

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だれでも歓迎! 編集

鴨スタ行ってきますた。
入店後、まずは店内の掲示板をチェック。

ぬぉぉ~、今日は「リンかけ」のイベントか! こりゃアッツイでぇ~~!!
リンかけの島に向かうと、ふむふむ、確かに出てる!
2台が爆出し中、ボーナス回数からして、他にも良さそうな台が2台ほど。
オゥ シィット! やっぱ こういう大々的なリンかけイベントでは、ちゃんと設定入れてくる店なんだよな。
それなのに、平常日に毎日リンかけを打ちまくり、ボロ負けを繰り返すなんて・・・何たる養分の極み!! orz

まぁ過ぎてしまった事を悔やんでも仕方がない。
ここんとこ随分この店には貯金してるからな、今日は少しでも預金を引き出さねば。
おぉ、この台なんてビジ確率もミドル確率も良さそうな台ですな。
さっそくタバコを投げ込み・・・

・・・そうになるも、何故かそのままリンかけの島をあとにする俺。

ざわ・・ざわ・・・

俺が向かった先は、そう、「マーベルヒーローズ」の島!!
今日新台で入るって事で、朝 軽いノリで掲示板に質問したのだが、
思いの外 親切に教えてくれた人が居たので、こりゃ今更「やっぱ打ちませんでした」と報告はできない。
人の恩義は長文で返す、それが蟲流!!


っという訳で、たった1つの空き台に着席。
あ~あ・・・せめて満席だったなら、「仕方なくリンかけ打ちました」と言い訳できるんだけどなw
まぁ1台空いてるんだから しょうがないw ドンマイ俺!

さて この台、周りがボヌス平均11~13回ぐらい引いてる中、未だ大当たり8回の台。
履歴を見ると クソハマリを何度も繰り返してる事からも、設定はあまり よろしくなさそうだ(汗)

早速サンドに諭吉を投入、回し始める。
座って僅か10ゲームほどの事。突然

「ガキーーーーン!!」と響き渡る衝撃音。

うほっ!? き・・キターーーー!!! いきなりXゲートキターーーー!!!

(うは、さすが俺w)と思いつつ、上段辺りにXゲートを押す。

「ビタッ」

え゙っっっ!!


なんかXゲートの下半分しか出てないんすけど!!!(汗)
ちょっと待て、デカチリみたいにアバウト狙いじゃダメなのか!?
まさか枠内にちゃんと目押ししなきゃいけないの!?
ぐぁぁあ、どうせ4コマ滑ると思って、適当に押しちまった!!
バカバカバカ、俺のバカぁぁ~~~!!(涙)

 

若干凹みつつ、尚も回す。
2K、3K、4K・・・と順調に溶ける中、投資5K目にして、再度「ガキーーーーン!!」

よぉっしゃ、今度はミスらねぇ!
一発目は 無知故に下手コイたが、このカリスマスロッター蟲、同じ轍を二度は踏まんぞッ!

・・・と思いつつも、若干緊張しつつw、今度はXゲートを枠内にビタ押し。

「ビタァッ!」

よし、今度は完璧!
知ってさえいれば、スロ歴10年選手の俺が、目押しをミスる訳など無いのだッ!!
という訳で、無事マーベルチャンス(RT)に突入。


さて 本日の仕事中(おいw)、2chで集めた情報によると、まずは通常時のXゲート成立で、マーベルチャンス(普通のRT)に突入する。
このRT中に、三択のベルを当てる事ができたら、スーパーマーベルチャンスと呼ばれる、いわゆる『ART』に昇格する。
このART消化中に、ボヌスやXゲートを引く事で、残りARTが どんどん上乗せされてゆく・・・という仕組み。

つまり 俺が勝つには、まず このRT中に、三択ナビを当てる事から始めねばならないっ・・・!!


しかし数ゲーム後、一発で三択をミスり、通常画面へ・・・。 えへ、えへへ orz


さて次なるチャンスを目指すかぁ~と思った矢先、2台隣の、ボヌス15回引いてる台が空いたので、即座に移動。

おぉ~、この台は良さそうじゃね!?
見たところ、今までずっとコンスタントにボヌス引けてるし、前任者も けっこう出してたみたいだ。
よし、今日は この台で心中しよう!!



台移動して、残りのパッキーを差し込む。
そして回し始めて 数ゲームの事だった。

「ガキーーーン!!」

っしゃぁ、さっそくXゲート引いたったわぃッ! ふぉっふぉっふぉっ!

ARTへの夢を賭け、再び始まる死闘っ・・・! さぁスロの神よ! 今こそ我に、神の引きを与え給え!!

 

さて先程「RT中に三択ベルを当てたらART突入」と書いたが、実はそうそう達成できるものではない。
ボヌス直後なら1回当てれば昇格になるけど、通常のXゲートからのRTでは、三択ベルを『4回』当てねばならず、
ART昇格への道は、かなり困難なものとなっている。
まぁそれだけマーベルヒーローズのARTには、破壊力があるという事か・・・。
ここは気長に、そのチャンスを待つしかない。

そんな事を考えた矢先だった。

「ガキィーーーーン!!」

へ? ちょ・・・RT中に再度Xゲート??
これって確か、昼間調べた情報では・・・ART突入だった筈!!!(汗)

慎重にXゲートを止める。
そして次ゲーム・・・待望の「スーパーマーベルチャンス」発動!!!

ほ・・ほ・・・ホァァアイ! ホァァッ! ホァーッ!
やった! さすが俺! 投資6Kで、ARTギェェェット!!!(涙)


しかし浮かれる事なかれっ!
こちゃ情報によると、ナビの目押しを失敗すると、その時点でARTが終わっちゃうらしいからな!
ここは気を引き締めていきまっしょい!!

細心の注意を払いながら、慎重にARTを消化。 そして50Gが終了。
ふぅぅ・・・ARTが一旦終わったな。

さて ここで再度マーベルチャンス(普通のRT)に転落する訳だが、
このRTが 普通のRTと違うのは、4回連続で当てなきゃならない三択ベルが、
ART後のRT中には、『1回』当たれば 再度ART突入となる事。
つまり 大事なのはここ! ここで当て続ける事によって、一撃数千枚の爆発が起こる訳だ!
さぁ、気合い入れていきまっせぇ~~!!


RT中、液晶に「???」と表示される。 これは「三択ベル」の合図!

ゴクリ・・・南無八幡大菩薩、この矢外させ給うな!!!

那須与一の心境で「黒」を狙ってみる。 結果・・・


黒・ベル・ベル!
再びARTギェェェット!!! おらっしゃぁぁああ!!!
(まぁ解析によると、他のベルより「黒ベル」の発生率が高いって書いてたからなんだけどねw)

次のART終了後にも、黒ベルで見事成功。
更に50G終了後、今度は「三択不問ベル」にて、再度ARTへ。
お次のRT中にも、三択不問ベルで昇格。
そして次のRT中にも、またまた黒ベルで成功! ARTへ。

何だかんだで、ARTが300G続き、350枚のコインをGET。
うむ、5号機にしては なかなかの増加スピードだな。 小気味よしッ!


すっかりご満悦の俺ではあったが、ART中、少し気になる出来事があった。
途中二度ほど、「左リールが勝手に止まった」ような気がしたのだ。
どちらも たまたまナビが出てない時だったから パンクせずに済んだものの、かなりヒヤッとさせられた。
レバオンした時、手が当たってしまったのだろうか?
せっかくのARTが、こんなイージーミスで終わったら、目も当てられない。
些細な失敗でARTを終わらすような事が無いよう、重々気を付けよう。

下皿満タンのコインを掴んで、再び回し始める。
幸い設定は良さそうだ。 閉店までブン回して、年間収支を一気にプラスに持って行ってやるッ!

しかし この時、姿のない混沌が、ヒタヒタと忍び寄っていたのである・・・。

さて300GのARTも終わり、再び通常ゲームへ。
2chを見てると、マーベルヒーローズの面白さの神髄は、ART中の「上乗せ」にあるらしい。
残念ながら、先程は300GもARTが続いたものの、一度もボヌスやXゲートを引けんかった。
次回もしARTに入れる事ができたら、今度こそ 上乗せしまくって、マーベルの醍醐味を味わってやるッ!!

・・・とか意気込んだ途端、サクッとボーナス確定。

おぃぃい、ART終わった途端にこれかい(汗)

赤7を消化。
枚数は200枚とショボいものの、ここからが再びチャンス到来となる。
何故ならマーベルでは、ボヌス後100G以内にXゲートを引いた場合は、
ART終了直後と同じく、三択ベルを4回ではなく、『1回』の正解で、ART突入となるからだ。

(Xゲート来い~、Xゲート来い~!)と念じながら打つこと70G。

「ガキーーーーン!!」

ホァァイ、来たーーーー!!

Xゲートを止め、無事RTに突入。 そしてすぐさま現れる、「???(三択)」の表示。
いける・・・今日の俺の引きは、近年まれに見る鬼の引きだからな。
己を信じろ! 今日は「黒ベル」! これで勝負じゃい!!!

左・中・右と止めると・・・


見事に中段で揃う、黒・ベル・ベル!

おらっしゃぁぁああ!! 2度目のARTギェェット!!!

淡々と50GのARTが終わるものの、RT中に 今度は三択不問ベルで、再度ART突入!! っしゃぁあああ!!!

そして ついにその瞬間が訪れた。

ART残り10Gでの事だった。

「ガキィィーーーン!!!」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! ついにXゲート来たぁぁあ!

ARTの残りゲーム数が、60Gに復活。
うぉおぉ、確かに こいつぁ気持ちいいな!!(ハァハァ)

(5号機なのに「上乗せ」とか、この台 半端ねぇ~w)

と思った次の瞬間、

「ガキィィーーーン!!!」

ええええええ!!!(汗) 再度上乗せ来たコレ!!(汗)

今日の俺は一体・・・

「ガキィィーーーン!!!」

うわあああああ!! また来たよコレ!!(汗)
ちょ、これ・・・そんなっ・・・ART残り150Gとか・・・

「ガキィィーーーン!!!」

ひ・・ひぃぃいいっ!! 何これ! 怖っ!!(汗)

ちょ・・こんなっ・・・アタシ・・・脳汁出ますぅぅううっ!!

脳汁いっぱい出てますぅぅうっ!! ブリブリブリュブボォォッ!!

立て続けにXゲートを4発引き、ARTは一気に200Gへ!!
はぁはぁ・・・俺は夢を見てるのか? 気持ちいいなんてモンじゃねぇぞコレ!
昨日のフルーチェがヤバかったのか!? さっきからブリブリブリュリィッって、エンドルフィン出まくってんぞ!!
やっぱ ARTは、これだよこれ! この「爽快感」なんだよ!!

最近出た戦国無双なんかは、無限ART引いた時、「ボヌス来るな! ボヌス来るな!」って、
本来のスロとは真逆の事を念じながら、ハマる事を期待しながら打つっしょ?
2027だと、「浮上するな! 浮上するな!」って、ART中なのに、むしろ恐怖しながら打つっしょ?

でも違うんだよ! 本来のARTとは、このマーベルみたいな「イケイケ感」なんだよ!
何を引いても引き損じゃなく、ガンガン上乗せされていく、この「爽快感」!!
これこそがスロの醍醐味なんだよ!! あー やっべ、マーベル超楽しいィィーーー!!!


そんなウハウハになってる時だった。
液晶にナビされる、黒ベルの表示。

「はいはいっ♪」と止めようとした瞬間、一気に俺は凍り付いた。

またしても勝手に止まる左リール!

「うわっ!!!!」と声が出るも、たまたま止まったのは「黒絵柄」。

あっぶねぇぇ~~~!!! あやうくパンクさせるトコだった!!(滝汗)

ホンット危ねぇな。 何やってんだ俺。

でも・・・今俺、ストップボタン「触らなかった」ぞ??
さっきから怖くて、レバオンした後 うっかりストップボタン押さないように、
毎ゲーム 手を遠ざけて、十分気を付けながら押してるんだが・・・
やっぱ これ、左リール「勝手に」止まってるよな??
いやでも、無意識の内に触ったのかもしれないし、確証がない。
まぁ 今後はストップボタンに絶対に触らない様に、もっと注意しよう。

ふんどしを締め直し、まだ200G近く残っているARTを、再び消化し始める。

 

相変わらずボヌスは引けないものの、ART残り100Gで、またもや「ガキーーーーン!!」
ARTが150Gに伸びる。 よぉ~し、よしよしッ!

そのままズルズルと消化するものの、残り50Gほどで、またまた「ガキーーーーン!!」
うぉぉ、今日の俺スゲーな! それともやっぱ設定が良いんだろうか??
すっげぇ気持ちいい! この爽快感は癖になりそうだな!!


ふと液晶に映し出される、青ベルのナビ。


そして ついに悲劇が起こった。

ストップボタンを押そうとした瞬間、ボタンの赤いランプが、勝手に「フッ」と暗くなった。

(えっ??)とリールを見ると・・・止まってた。

左リールに、「黒の絵柄」が・・・・ orz


リールを見つめたまま、声も出ず、動くこともできず、呆然と眺め続ける。
液晶には「青」、リールには「黒」・・・。
やってしまった・・・パンク・・・。


・・・でも 待ってくれ。 今俺は確実に、「ストップボタンに触れなかった」ぞ。
確かに操作性は悪かった。 コイン3枚入れても「2枚」としか表示されないし、
中リール止めても、止まらない時があったり・・・

でも・・・左のストップボタンが勝手に止まるなんて・・・あってはならない!
リンかけとかなら良い。
でも・・・マーベルでは! 一瞬の目押しで 運命が左右されるような台では、
決して あってはならない故障っ・・・!!!(涙)


しばらく抜け殻のようになってたが、何かに突き動かされ、再び数ゲーム回してみる。
そして10ゲーム後、またもや左リールが勝手に止まった。
間違いない。 今度ははっきりと手を遠ざけて、ジッと見てたからな。
この台の左リールは、たまに「自動的に止まってしまう」。

ものっすごい虚無感に襲われる。
待ってくれ・・・。 低設定のリンかけを打って負けるのは分かる。 自己責任だからな。
でもマーベルのART中に、勝手にリールが止まって パンクしてしまうだなんて、そんなの あまりに酷すぎる。
ARTは、まだ100G近くも残っていたんだ。

例えば あのままボヌス引いたり、Xゲート引いてたら、
そのまま数千枚のコインが出てたかもしれない。 その可能性だって、ゼロじゃあないんだ。
でも そんな夢も希望も、あんな事故で、誰にも知られる事なく、このまま闇に葬られてしまうなんて・・・


そんなの我慢できない!!


ゆっくりと席を立つと、近くの店員に声を掛ける。

「ええと、ちょっと よろしいでしょうか。」

店員「どうしました?」

俺「えっとですね、先程から この台を打ってるんですけど、この台、勝手に左のストップボタンが止まる時があるんですよ。」

店員「えぇっ、そうなんですか!?」

俺「それでですね、先程ART中だったんですけど、勝手に左が止まって、パンクしちゃったんですが。」

店員「!! ちょ・・・ちょっとお待ちください。」

インカムでゴニョゴニョ喋ると、別の店員が現れた。

白い制服。 たぶん 偉い人(主任?)なのだろう。
眼鏡の、なんとなく優しそうな感じの人だ。
良かった、この人なら見覚えがある。 ちゃんと俺の話も聞いてくれるだろう。

先程と同じ内容のことを伝える。

俺「この台、左リールが勝手に止まるんです。 それでARTがパンクしちゃって・・・。」


もちろん補償してもらおうだなんて気持ちは一切ない。
俺がART中だった事なんて 誰にも証明できないし、
「じゃあ補償をどうぞ」なんて言ってくれる様な 甘い世界でもない。

ただ、このまま黙って引き下がるのは、あまりにも辛すぎた。
俺の無念を、店にも知ってもらいたい。
その一心で、ビビりながらも、店員に事情を説明する。

店員は「ふむふむ」と頷くと、「ちょっと確認してみます」と言って、
店のコインを使って、検査を始めた。

レバオン、左・中・右。

レバオン、左・中・右。

店員がしばらく回すものの、規則正しく止まるリール。

チラッと振り返る店員。

俺「ちょ・・待ってください!(汗) 毎ゲーム勝手に止まる訳ではないんです。 ただ、急に止まる時があって・・・!(汗)」

再び店員は台に向き直ると、検査を続ける。 今度は念入りに回すも、またもや すんなり動く台。


ちょ・・ちょっと待ってくれ・・・これじゃあまるで俺は、「嘘つき」みたいじゃないか(汗)
マーベルヒーローズを初打ちし、運良く高設定っぽい台に座り、ARTを引く事ができ、
ルンルン気分で消化してたのに、突然の事故・・・。
そして それを店員に報告したら、何の異常も見つからず、ただのクレイマーみたいな状況。
それどころか、もしかしたら この店員に、「嘘を付いて 補償をせびろうとしている詐欺師」と思われてるかもしれない。
そんな・・・そんなのあんまりだ・・・ orz

検査開始から数分が経過。

道行く人も、皆いぶかしげに 俺と店員を見つめる。

次第に全身から汗が噴き出してくる。 うぁ、なんか気持ちが悪い。 立ってるのも辛い・・・。


店員は しばらく回すと、振り返って言った。

店員「どこにも異常は無さそうですけど。」

目の前が真っ暗になった。

俺「そうですか・・・もう・・良いです・・・。」


ヘナヘナと椅子に座ると、力無く 再び回し始める。

何で・・・何でこんな事に・・・。
俺、ホントにストップボタンに触ってなかったんだよ。
勝手にボタンが止まって、ARTがパンクしちゃったんだよ。
鴨スタができてから ほとんど毎日通ってるし、
補償もらってやろうだなんて、微塵も思ってなかったんだよ。
台が壊れてるって事を、店員にも分かって欲しかったんだよ。
少しだけでも 俺の無念を、理解して欲しかったんだよ。
でも検査の結果、何も異常はないし・・・俺はただの「嘘つき人間」になってしまった・・・。


隣の人が、俺の顔をチラチラと見ている。
そんな視線に耐えながら、10ゲームほど回す。

そして次の瞬間、またもや信じられない出来事が起こった。

レバーを叩いただけなのに、ストップボタンを押す前に、勝手に止まる左リール。

俺(・・・・。)


次ゲーム、再度レバオン。

そして またもや、勝手に止まる左リール・・・。


その瞬間、頭の中で、何かが「ガラガラ」と 音を立てて崩れた。

下皿のコインを箱に移すと、席を立ち、ジェットに流した。

6K投資、回収16.2K、収支+10.2K。


勝った・・・なのに、この敗北感は何だ・・・・。
高校時代にスロ覚えて以来、10年以上打ってるけど、今日ほど辛くて哀しい日はなかった。
今思い出しても、ホントに涙が出そうだ。

景品を交換して、そのまま帰ろうとする。

しかし 何かが心に引っかかる。

俺は「運が悪かった」んだ。

たまたまマーベルが新台で入り、その中に、たまたま操作性の悪い台があった。
そして たまたまその台に座ったのが俺だった。
そしてART中に たまたま左リールが止まって、パンクしてしまっただけなのだ。

さっきの店員さんも、全然悪くない。 むしろ 丁寧に俺の話を聞いてくれた。
何度も何度も丹念に確認してくれたけど、それでも異常はなかったのだ。
そりゃ客観的に見たら、どう考えても俺が嘘ついてるようにしか見えない。

俺は・・・悔しいけれど、それでも鴨スタが好きなんだ。
めちゃくちゃ負ける事もあるけど、地域№1の店だと思ってる。
出てない日は、長文でボロクソに書く事もあるけど、心からスタを憎んで書いた事など一度もない。
2年前にできた店なのに、あそこでスロ打ってると、不思議と落ち着けるというか・・・
俺が「マイホ」なんて言えるのは、鴨スタぐらいなんだ。
このまま帰るのは・・・やっぱ店のためにも良くない。

たまたま今日みたいな事故を食らったのが 俺だから良かったものの、
普通の客なら、台を叩き壊してても不思議じゃない。
難しい客なら、店員に掴みかかって、それこそ補償を要求するかもしれない。

やっぱ そんなのはダメだ。 あの台が異常なのは、間違いないんだから。
そして それを知ってるのは、俺だけなのだから。


再び見たくもないマーベルの島に戻ると、さっきの店員を捜す。
しかし いくら探しても、あの店員は見つけられなかった。
なので 最初に報告した、若い店員に喋り掛ける。


俺「すんません、俺さっき1602番台打ってた者ですけど。」

店員「な、何でしょう。」

俺「あの台、あの後も勝手にストップボタンが止まったんですよ。」

店員「はい・・・。」

俺「・・・なので、閉店後でも良いので、一度 検査しといてもらえないでしょうか。」

店員「分かりました。 ありがとうございます!」

俺「よろしくお願いします。」


そう告げると、とぼとぼと鴨スタをあとにした。
俺の次に 別の若者が座ってたけど・・・
決して彼には、俺のような悲劇が訪れませんように。

 

 

 

そんな訳で・・・今、非常にやるせない気持ちだ。
虚無感、孤独感、焦燥感、etc。

やっぱ俺、嘘ついて補償を貰おうとする、卑しい男に見えたんだろうか。
そう考えるだけで、マジで泣きそうになる。

でも あの店員が上司に報告し、今夜にでも 検査してくれれば、
俺が嘘ついてなかった事は分かってもらえると思う。

うーん、何だろうな。
やっぱ悔しいし辛いよ・・・ orz


途中からグダグダになったけど、マーベルは まぁまぁ面白かったです。
せめて あのARTを最後まで消化できてたらとは思うけど、
次回打つ時は 心おきなく打ち倒して、正当な評価をさせていただきます。

ふぅ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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