Acetonide (アセトニド)
詳しい本
Greene's PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS p.306
アセタール系の保護基で,2つの水酸基を同時に保護できる橋架け型の保護基。
アセタール系の保護基の特徴は,酸で簡単に外せると言う点である。
それはつまり酸に弱いと言う事を示しており,ほとんどの酸条件にもたない。
しかしながら,酸以外のほとんど全ての条件に耐えるという頑丈さが持ち味。
それはつまり酸に弱いと言う事を示しており,ほとんどの酸条件にもたない。
しかしながら,酸以外のほとんど全ての条件に耐えるという頑丈さが持ち味。
アセトニド基の最大の特徴は,1,3-ジオールを保護した際に,
ジオールの立体化学を決定できると言う点である。
この手法については,別項にて記載する。
ジオールの立体化学を決定できると言う点である。
この手法については,別項にて記載する。
- 保護基の反応性 (◎:反応する ○:反応性がある ×:反応しない △:特殊な反応をする)
酸 | 塩基 | 酸化 | 還元 | 求核剤 | ヒドリド | 熱 |
0.1 N HCl (pH 1) | 0.1 N NaOH (pH 12) | CrO3, Py | H2, Pd | RLi | LAH | 150 ℃ |
◎ | × | × | × | × | × | × |
実験プロトコル
○保護
Me2C(OMe)2, PPTS (未投稿), acetone, rt, 1 h.
ごく弱い酸性条件でアセトニド化が進行する。試薬が水と反応してアセトンとメタノールになるため,水が存在したとしても系内からどんどん除かれていく。従って,過度に水の混入を心配する必要はない。
弱い酸性 | 禁水 |
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- 試薬
試薬 | 当量 |
1,3-ジオールSM | 1.0 |
アセトンジメチルアセタール Me2C(OMe)2 | excess |
ピリジニウムp-トルエンスルホナート PPTS (未投稿) | cat. |
dry acetone | 0.5 M |
- 実験
ナスフラスコ
│
│←SM
│←バー, N2置換
│←dry acetone
│←Me2C(OMe)2
│←PPTS (未投稿)
│rt, 1 h
│
│←sat. NaHCO3 aq.
│
│Ext. (EtOAc)
│Wash. (brine)
│Dring (Na2SO4)
│Conc.
│
│Column
↓
アセトニド
│
│←SM
│←バー, N2置換
│←dry acetone
│←Me2C(OMe)2
│←PPTS (未投稿)
│rt, 1 h
│
│←sat. NaHCO3 aq.
│
│Ext. (EtOAc)
│Wash. (brine)
│Dring (Na2SO4)
│Conc.
│
│Column
↓
アセトニド
○脱保護
Brenady, K. F. et al. J. Org. Chem. 1979, 44, 1438. |
酸性 |
acetone, PPTS