シャワードア
- パラメータ
- 影響度
- サンプル
シャワードアモザイク
- パラメータ
- 影響度
- サンプル
モザイク
- パラメータ
- モザイクの細かさ/エッジの太さ
- サンプル
動画の一部分にモザイクをかける方法
今回やろうとしていること
- 動画の一部分に常に表示されている物体(例えば画面右上に表示されている放送局のロゴ)にモザイクをかける。
- モザイクをかける範囲は動画のすべての時間帯。CrystelEngineでは動画の一部の時間帯のみにモザイクをかけることも可能なようだが今回はその説明は行わない。
注意事項
- 加工する動画を Freemake Video Converter などで wmv動画に変換しておく。これは、CrystelEngine が wmv動画しかうまく読み込めないため。仕様ではaviやmpegも読めると書いてあるのだが、実際にはwmvでないとうまく編集できなかった。
- CrystelEngineを使って動画の一部分にモザイクをかけてavi形式で出力すると、avi動画に音声が入らないという問題がある。
- また aviへの変換時間も非常に長い(10分の動画で2時間くらい)。
CrystelEngineの使用方法
- まず、もともとの動画の「再生時間」と「画面サイズ」をしらべておく。CrystelEngineにて「再生時間」と「画面サイズ」をいちいち指定しなければならないため。Explorerで動画を右クリックして「プロパティ」→「詳細」タブで確認することができる。
- CrystelEngineを起動する。
- 最初に今から読み込む動画の「画面サイズ」と「再生時間」を指定する。
- 画面サイズは「ウィンドウ」→「設定」→「一般設定」の画面で指定する。
- 再生時間は「ノードグラフ」の「シーン」という四角いところを一度クリックして背景を白い状態にしてから、右クリックで「タイムラインの長さを変更」を選択して再生時間(秒数)を入力する。整数値しか指定できないので、1秒余分に指定しておいて余計な部分は他のソフトで編集する際に削除すればよい。
- ここからが難しいところ。CrystelEngineではます最初に編集の素材となるものを「素材ストック」ウィンドウに登録することが必要となる。素材とは動画ももちろんのことエフェクト(効果)も登録する。今回登録するのは以下の3つである。
- wmv動画:「素材ストック」ウィンドウの「全て」のタブのところをダブルクリックすると追加するファイルを選択するメニューになるので、そこで編集対象のwmv動画を指定する。
- エフェクト(基本範囲):「ウィンドウ」→「エフェクト」→「ポストエフェクトビュー」でエフェクト選択メニューを表示して、その中の「基本範囲」をドラッグアンドドロップで「素材ストック」ウィンドウに登録する。
- エフェクト(モザイク):上記と同様に「モザイク」をドラッグアンドドロップで「素材ストック」ウィンドウに登録する。
- 次に「素材ストック」ウィンドウに登録した素材を「タイムライン」ウィンドウに登録する。「タイムライン」ウィンドウに素材を登録することにより、ようやく編集が可能になる。以下の素材の登録順序も重要なので、かならず以下の順序で行うこと。
- wmv動画の登録:「素材ストック」の動画をドラッグアンドドロップで「タイムライン」ウィンドウの「ソース名」と書いてあるところの下付近にドロップする。この操作を行うと、「描画」ウィンドウに動画が表示される。
- 「モザイク」エフェクトの登録:「素材ストック」の「モザイク」をドラッグアンドドロップで「タイムライン」ウィンドウにドロップするが、ドロップする位置に注意。ソース名の下に 5-1. で登録したファイル名が表示されているが、そのファイル名の上にドロップする(カーソルをファイル名のところに持っていくとファイル名が青く反転する)。ドロップがうまくいけば、「描画」ウィンドウの動画全体にモザイクがかかった状態になるはずである。
- 「基本範囲」エフェクトの登録:5-2. と同様に「基本範囲」をドラックアンドドロップする。
- 上記の3つが正しく登録されたことを確認する。「タイムライン」ウィンドウの「ソース名」の下のファイル名の左に三角マークがあるので、それをクリックするとそのソースに対して付加されている属性が展開表示される。下の方にスクロールすると「エフェクト」の下に「モザイク」と「基本範囲」が表示されているはずである。それぞれのエフェクトに設定できるパラメータは、三角マークをクリックすることで展開表示できる。
- 「ソース名」と同じレベルに「モザイク」や「基本範囲」が登録されてしまったら、それは失敗なので「タイムライン」ウィンドウのエフェクトをクリックして反転させた後で、右クリックで「ソース」→「削除」を選択して最初から登録をやり直す。
- 「タイムライン」ウィンドウの「基本範囲」のパラメータを変更することにより、モザイクをかける範囲を画面の一部に変更する。「基本範囲」のパラメータがすべて表示されている状態にしておいて、「X最小位置」「X最大位置」「Y最小位置」「Y最大位置」の4つのパラメータを変更し、モザイクをかける矩形領域を指定する(モザイクをかける範囲を狭めていく)。数値を直接指定することも可能だが、マウスで数値を増減させて、その様子を「描画」ウィンドウで動的に確認した方がわかりやすい。その手順は以下の通り。
- マウスの位置を「パラメータ」の下の「X最小位置」の右にある0.00という黄色い数値のところに持っていく。
- マウスを左クリックしながらマウスを上下に動かすと数値も増減する。それに連動して「描画」ウィンドウのモザイクの範囲も変化する。
- モザイクをかけたい範囲になったら操作をやめる。
- 上記の操作を「X最大位置」「Y最小位置」「Y最大位置」についても行い、画面右上のロゴだけにモザイクがかかるようにする。モザイクをかけたい場所を上下左右から追い込むといったイメージ。
- もしも「描画」ウィンドウに表示されている画像にロゴがはっきり表示されていないような場合は、タイムラインウィンドウの下にある再生ボタン(三角ボタン)を押して動画を再生してロゴがはっきり表示されるところに移動すればよい。
- モザイクの粗さを変更したければ、「モザイク」のパラメータの「モザイクの細かさ」の数値を変更すればよい。
- これで編集は終了。あとはavi形式で出力するだけである。
- 「レンダリング」→「出力」→「画像/動画」で表示されるメニューで出力先にaviファイルを指定する。
- 「出力形式」は「AVI形式」を指定する。
- 「レンダリング」ボタンを押すと「ビデオの圧縮」メニューが表示される。「圧縮プログラム」が「Cinepak Codec by Radius」になっていることを確認する。これ以外のCodecだとうまく圧縮できなかった。
- 「圧縮の品質」は100%にする。
- 「OK」ボタンを押すと変換作業が始まる。変換には非常に時間がかかる。10分の動画で2時間はかかると考えた方がよい。
- なお、変換後のavi動画には音声が含まれていない。オーディオの設定を変更することによって音声も含めることができるようだが、もともとCrystelEngineでは音声出力はあまりまともにサポートされていないようなので、ここで音声を出力するのはあきらめて他のソフト(TMPEGEnc Authoring Works など)で音声情報を結合する。