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輝く光輪 ◆O4LqeZ6.Qs



  泥団子先輩R>余計な気遣いかもしれぬでござるが、くれぐれも相手を信用するかどうかの判断は慎重にして下され。
  泥団子先輩R>リナ殿の言うには、晶殿は正直すぎるという事らしいでござる。
  泥団子先輩R>人を疑う事も時には必要と拙者も思うでござるよ。
  泥団子先輩R>もし気を悪くされたなら謝るでござるが、これもそちらを心配するがゆえと考えて下され。


「晶。お前ドロロとリナに心配されてるで?」
「…………」

 晶はガイバーの中で顔を赤くしていたが、幸いガイバーをまとっているせいでスエゾーには見られていなかった。
 確かに自分が狡猾でも疑い深くもない事は承知しているが、付き合いの短い相手にも言われてしまうのは恥ずかしかった。
 それだけに晶はなるべく気をつけようとは思ったのだが、性格というのはそう簡単に直るものでもない。

「ぶわ~~っはっはっは!
 晶! お前こんな通信越しの相手にまで心配されてんのか!
 これじゃあダメだな。ああ、ダメだ。とても主催者になんか対抗できねえなあぁ?」
「なんや雨蜘蛛、また来たんか?」

 いきなり声をかけられて見るといつの間にやら雨蜘蛛が再びパソコンの近くに来ていた。
 まったく油断のならない男である。

「こ、これからなんとかしますよ」
「なんとか? なんとかねえ~? まあそうしてくれりゃあ俺も助かるって~もんだけどなぁ~」
「わかってます。このままじゃどうしようもないって事は」
「わかってりゃいいってもんじゃ~ないぜ?
 必要なのは結果だ。結果を出せない意気込みなんてのは他人からすりゃあゴミみてえなもんさ」
「じゃあ雨蜘蛛さんはどうすればいいって思うんですか!?」

 晶がそう反撃すると、雨蜘蛛はドカッと手近な椅子に腰掛けた。
 そしてマスクと共に彼の顔を隠しているゴーグルを鈍く光らせながら言う。

「そうだなぁ~。お前が何も思いつかないって言うなら、最終的には主催者の言う通りにするしかねえなあ……」
「ぐっ……」

 そうなのだ。結局雨蜘蛛は晶がどうにかしてくれるなら付き合おうと言ってくれているだけなのだ。
 その雨蜘蛛に知恵を求めてもこう返されるのは仕方のない事かもしれない。
 でもこれはずるい。自分には考えろと言っておいて言った本人は何も考えないなんて。
 そうしてこの世の理不尽を噛みしめる晶にスエゾーが声をかける。

「おい晶、チャット続いてんで?」
「ああ。わかってる……」


  泥団子先輩R>そして、こちらから1つ悪い情報があるでござる。
  泥団子先輩R>伝えるべきかどうか拙者には判断がつかぬゆえ、そちらで決めて欲しいのでござる。
  泥団子先輩R>聞くか。聞かないか。選んで下され。
  泥団子先輩R>もっとも、もうしばらくすれば嫌でも知ることになるでござろうが……


「しょ……晶。こ、これって、どういう意味やろうな?」
「…………」

 晶は答えなかった。相手の書き方からある程度予想は出来ていたが、それを認めてしまうのがつらかったのだ。
 だが、ここにはそんな事に頓着しない人間がいる。約一名。

「はは~ん。こいつはアレだな。もうしばらくすれば嫌でも知ることになるってのがポイントだ。
 もうしばらくして起こる事って言やあ、放送に決まってるわな。
 放送で聞かされる悪い情報なんて言ったらもう、アレしかねえだろ?」

 雨蜘蛛がまったくいつも通りの調子でそう言った。
 マスクとゴーグルのせいでわからないが、なんとなく楽しそうな顔をしているような気がする。
 晶は空気を読んでくれと思いつつも、いずれわかることならはっきりさせてしまうべきかとも思う。

「なァ、晶。こいつぁきっとアレだぜぇ? アレ。
 誰の事かは知らねえが、早く聞いちまえよ晶。
 いずれわかることだって相手も言ってくれてんだからよおぉ?」

 雨蜘蛛に従ったというわけではないだろうが、晶は無言でキーを叩き始める。
 スエゾーは蒼白になって打ち込まれる文字を黙って見つめるのみだった。
 小トトロもスエゾーを心配しているのか、スエゾーの頭の上に乗ってしゅんとしていた。


  ゴーレムの友>それはこちらの探している仲間に何かあったという情報ですか?
  泥団子先輩R>その通りでござる。聞きたくないかもしれぬが、知ってしまった以上は伝えるべきかと迷ったのでござる。
  ゴーレムの友>それはこちらの探している仲間が死んだという情報ですか?
  泥団子先輩R>その通りでござる。どうするでござるか?


「どうする? スエゾー」
「…………」

 スエゾーは一層蒼白になって画面を見つめ、何も答えなかった。
 晶たちがドロロたちに伝えた「探している仲間」とはゲンキとハムの2人しかいない。
 晶にはこの島に来ている仲間がいなかったからだ。
 つまり、死んだのはゲンキかハム。どちらにせよスエゾーの仲間なのだ。

 そして、2人の雰囲気からそれに気付いたのか、雨蜘蛛は絡む相手をスエゾーに絞ってきた。

「おいおい、どうしたスエゾー?
 お前さん言ったよなあ。地獄ぐらい見てきたって言ったよなあ。
 どうしたんだ? 言っちまえよ。誰が死んだか教えてくれって言っちまえよ~
 それとも何か? 地獄はくぐってきたけど、いつも仲間が一緒にいてくれました~とでも言うつもりか?
 まさかそんな甘っちょろい事は言わねえよなあ? さあ、言ってやれよ。さあさあさあさあ!」
「雨蜘蛛さん!」

 マスクのままでスエゾーに顔を近づけて決断を迫る雨蜘蛛の肩をガイバーⅠの手が掴む。

「おい、どうした晶? なんだぁ~? この手はぁ~」
「ダメです。雨蜘蛛さん。
 確かに雨蜘蛛さんにしてみれば、仲間の死にショックを受けるのは甘い事なのかもしれません。
 でも、それ以上はダメです。それ以上は…… こ の 俺 が 許 し ま せ ん !!」




 長い沈黙が博物館の学習ルームを覆った。
 もしかしたら雨蜘蛛は晶たちを見限るかもしれない。
 だが、晶はこれ以上スエゾーを雨蜘蛛が追い詰めるのを見過ごすことはできなかった。




 その沈黙を破ったのは雨蜘蛛だった。

「ケッ。なあ~~んでえい。これぐらいの事でマジになりやがって。
 まあいいんじゃねえの? お前らの事はお前らの好きにすりゃあよ~~!」

 雨蜘蛛はそう言うとガイバーⅠの手を振りほどいて、またパソコンから遠い椅子にドサッと腰を下ろした。
 晶はほっとして雨蜘蛛に振り払われた手を下ろし、改めてスエゾーに目を向ける。

「スエゾー……」

 スエゾーは相変わらず蒼白になっていたが、心なしかさっきよりも表情は穏やかになっているように見えた。
 雨蜘蛛に追い詰められ、晶に本気でかばってもらった。
 その事が止まりかけていたスエゾーの心を現実に引き戻したのかもしれない。

「すまんな。晶。小トトロも、雨蜘蛛もな。
 オレのせいでこんな大騒ぎさせてもうて、ホンマにオレは情けないヤツや……」
「スエゾー。当たり前だよ。仲間が、大事な人が死んだって聞いたらそうなるのは当然だ。
 俺だって父さんが死んだ時は苦しかった。悔しくて、悲しかった。
 小田桐主任や村上さんが死んだ時だって……!
 誰だって、誰だってそうなんだよ! スエゾー!」
「晶……」

 ガイバーⅠの手にしっかり支えられて、スエゾーの大きな目から涙がこぼれる。
 それは仲間が死んだという悲しみだけが流させた涙ではない。
 晶が本当に自分を思いやってくれている事を感じた、その温かさが流させた涙でもあった。




(晶の野郎、なんてぇ迫力だ…… 俺としたことがちょいとビビっちまったぜ~~)

 雨蜘蛛は見た。ガイバーⅠの額の金属円盤のリング状のスリットからすさまじい光が発せられたのを。
 マスクをしていてよかった、と雨蜘蛛は思う。
 もし素顔だったら、晶とスエゾーにみっともない顔を見られていたかもしれない。
 同じガイバーをまとっているというのに、以前に見たキョンとはまったく異質なもののように感じた。
 もしかしたらガイバーという鎧は装着者の何らかの資質によって強さが違ってくるのかもしれない。
 さっきのガイバーⅠには雨蜘蛛にそう思わせるほどの何かがあった。

(あいつ……普段はただの青二才だが、爆発力だけは一流かもしれんな……)

 確実な勝利を得るためならば爆発力などというものをあてにするのは愚かだと雨蜘蛛は考える。
 だが、普通にやって勝てない相手と戦うときは?
 ああいう手合いは最後の希望ってやつになる可能性がある。
 ……まあ、雨蜘蛛としては、しなくて済むならそんな一か八かの勝負など御免被りたいところだが。

(しかし、逆に晶と戦う事になった時は、ヤツが本気を出す前に始末した方がいいかもしれねえな……)

 雨蜘蛛は態度には表すことなくそんな事を考えながら、スエゾーをいたわる晶に荒っぽく声をかけた。

「おい、晶よぅ! スエゾーの世話を焼くのもいいが、チャットの方は放っておいていいのかよおぅ?」

 雨蜘蛛にそう言われて晶は確かにチャットを放っておくわけにも行かないと気付く。

「スエゾー。今は聞かずにいよう。詳しいことを聞くのは、放送で告げられてからでいいじゃないか」
「……ああ。そうやな。どうせこのチャットが続いとるうちに放送になるやろうし。
 その後で詳しい話聞いたらええ」
「よし。じゃあそれで行こう」


  泥団子先輩R>晶殿、何かあったでござるか?


 晶が画面に目を戻すと、チャットの画面にはいつの間にかドロロの晶たちを心配する発言が表示されていた。
 かなり待たせてしまったようだ。晶は急いでそれに返事を返す。


  ゴーレムの友>大丈夫です。さっきの件ですが、詳細は放送の後で聞かせていただけますか?
  泥団子先輩R>わかったでござる。もし何かさっきの事でトラブルがあったのなら申し訳なかったでござる。
  ゴーレムの友>いえ。情報を伝えるかどうかが難しかったのはわかります。気にしないで下さい。
  泥団子先輩R>かたじけないでござる。
  泥団子先輩R>もう1つ、申し訳ないのでござるが、提案があるでござる。
  泥団子先輩R>もしかしたらどこかの特設リングが動いているかもしれないでござる。
  泥団子先輩R>もし動いているリングがあったら、放送後にすぐ映像をチェックできるでござる。
  泥団子先輩R>予定に問題が無ければそちらのkskコンテンツを今一度調べてみてはどうでござろう?


「そうか。映像は6時間ごとに解禁されるから、放送直後に見れば直前の映像を見られるんだ」
「な~~るほどなァ。多少は考えてるヤツがいるようだぜ。
 そういやぁ、お前らと話す前、そのパソコンの地図を見させてもらったが、作動してるリングはここだけだったぜ?」

 そう言った雨蜘蛛に晶は以前に表示させた地図を表示させながらパソコンの仕組みを説明する。

「ああ、これは古い情報なんですよ。
 自動的に情報が更新されるわけじゃないようだから、地図を更新しないと。
 でもそうなると、ドロロさんたちにキーワードを聞かないといけないですね。
 え~と、どうだろう? スエゾー。小トトロ。
 ドロロさんたちの言う通りにしていいかな?」
「あ、ああ。そうやな。それがええやろ……」

 スエゾーはやはり元気がないが、さっきより少しは顔色もいい。
 そしてスエゾーの頭の上の小トトロもどうやらドロロたちの意見に従うことに異議はなさそうだ。
 ……いや、そもそもどこまで話が通じているのかも疑問だが。

「問題無さそうだな。じゃあ答えるぞ」


  ゴーレムの友>わかりました。私たちは夜にやる事がありますが、それまでは特に予定がありません。
  ゴーレムの友>今から調べようと思いますが、地図を更新しますので、キーワードをお願いできますか?
  ゴーレムの友>ヒントは「冥王(ヘルマスター)の名を持つ、魔王の腹心の1人」です。


「……どうしたんだろう? なかなか返事がこないな」
「あっちでもなんか、取り込んどるんちゃうか? たまにはそういう事もあるやろ」
「まあ、そうだな。少し待ってみるか。
 しかし、やっぱりチャットっていうのも結構疲れるな。あんまり長く続けたくはないよ」

 そう言って晶が背伸びなどしながら少し待ってみると、ほどなくして返事が来た。


  泥団子先輩R>お待たせしたでござる。答えは「フィブリゾ」でござる。
  ゴーレムの友>ありがとうございます。


「よし。これで地図が見られるな。フ・ィ・ブ・リ・ゾっと」
「さぁ~~てぇ~~、動いてるリングはあるかなぁ~~?」
「雨蜘蛛、お前その変な喋り方どうにかならんか……?」
「うるせぇ~~。お前ら相手に気を使って喋ってられるかっつーんだ」
「いや、頼むからちょっとだけ静かにしてくれないかな、2人とも……」


 夕方の放送まで時間はあとわずか。
 果たして作動中のリングがあるのか。
 仮にあったとして、利用価値のある映像データを見ることができるのか。
 それは18時を過ぎなければわからない――



【H-8 博物館/一日目・夕方(放送直前)】

【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】軽度の船酔い(回復中)、胸に軽い切り傷 マントやや損傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実、枝切りハサミ、レストランの包丁多数に調理機器や食器類、各種調味料(業務用)、魚捕り用の網、
     ゴムボートのマニュアル、スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×3、RPG-7@現実(残弾三発) 、ホーミングモードの鉄バット@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:晶、スエゾーを利用して洞窟探検を行う(ギリギリまで明かさない)
3:水野灌太と決着をつけたい。
4:暫くは博物館で時間を潰す。
5:ゼクトール(名前は知らない)に再会したら共闘を提案する?
6:キョンの妹・朝比奈みくるをちょめちょめする。
7:草壁サツキに会って主催側の情報、及び彼女のいた場所の情報の収集。その後は……。(トトロ?ああ、ついででいいや)
8:キョンを利用する。
9:ボートはよほどの事が無い限り二度と乗りたくない。
10:晶の可能性だけは認めてやってもいい。


【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
 索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、
 草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがある、
 もしくはキョンの世界と同様に関東大砂漠から遠い場所だと思っています。
※長門有希と草壁サツキが関係あるかもしれないと考えています。
※長門有希とキョンの関係を簡単に把握しました。
※朝比奈みくる(小)・キョンの妹・古泉一樹・ガイバーショウの容姿を伝え聞きました。
※蛇の化け物(ナーガ)を危険人物と認識しました。
※有刺鉄線がどれくらいでなくなるかは以降の書き手さんにお任せです。



【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:精神疲労(中)、苦悩
【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、デイパック(支給品一式)
      手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある)
【思考】
0:ゲームを破壊する。
1:雨蜘蛛に借りを返す。
2:雨蜘蛛を受け入れて仲間にしたいが、流されはしない。
3:しばらくは博物館で待機。
4:もっと頭を使ったり用心深くなったりしないと……
5:巻島のような非情さがほしい……?
6:スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。
7:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
8:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
9:サツキの正体を確認し、必要なら守る。
10:巻き込まれた人たちを守る。


【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子を信用できる人物と認識しました。


【スエゾー@モンスターファーム~円盤石の秘密~】
【状態】:全身に傷(手当済み)、火傷(水で冷やしただけ)、貧血気味、激しく動揺中
【持ち物】 なし
【思考】
0:晶、小トトロと行動を共にする。
1:ゲンキ、ハム。無事でおってくれ……
2:オメガマンにあったら……もう、逃げへん。
3:雨蜘蛛はいまいち信用できない。


【備考】
※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。
※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。
※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。
※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。
※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※川口夏子をたぶん信用できる人物と認識しました。






 時間は少しさかのぼって、場所は遊園地(D-2)のスタッフルーム。


  ゴーレムの友>それはこちらの探している仲間に何かあったという情報ですか?
  泥団子先輩R>その通りでござる。聞きたくないかもしれぬが、知ってしまった以上は伝えるべきかと迷ったのでござる。
  ゴーレムの友>それはこちらの探している仲間が死んだという情報ですか?
  泥団子先輩R>その通りでござる。どうするでござるか?


「……反応無いわね。やっぱりショックが大きかったのかしら?」
「そうでござるな。拙者たちですら少なからずショックを受けたのでござる。
 あちらが大きなショックを受けたとしても当然でござるよ」
「放送を待つべきだったかな~?
 でも、放送の後で実は知ってましたって打ち明けるのもなんか気まずいしね~」

 しかし伝えてしまったからには相手の返事を待つしかない。
 ただ待つことを強いられる結果になり、スタッフルームは気まずい沈黙に包まれる。
 ドロロが一応相手の様子を伺うために発言してみる。


  泥団子先輩R>晶殿、何かあったでござるか?


 だが、やはり反応はない。どうやら腰を据えて待つしか無さそうだ。

「……そう言えば、ここに来る前に草壁姉妹について調べるあてがあるって言ってたけど、アレは結局なんだったの?」

 どうせ暇ならばと思ったのか、朝倉がドロロに尋ねてきた。
 ドロロは朝倉に気取られぬようにリナの様子を伺ってみるが、さすがにリナももう隠そうとは思っていないようだ。

「このチャットに入る前の画面に『ksk』というコンテンツがあったでござろう?
 そこをクリックするとパソコンごとに違う様々な情報が見られるようになっているのでござる。
 ただ、ページを移動するごとにキーワードを求められるので、簡単には閲覧できぬでござるが」
「あっちのパソコンで見られる映像っていうのも、そのkskの情報なのよ」
「ふう~ん。映像って、そこのリングの映像だけなの?」
「いや、島の中に設置されているいくつかの特設リングのどこの映像でも見られるようでござるよ」
「特設リングってたくさんあるの?」
「ええ。何個かはあるみたいね。
 ただ、映像は6時間ごとに解禁だから、直前の放送よりも前の映像しか見られないけど」

 リナたちから博物館のパソコンの使い方を聞いて、朝倉は少し考え、思いついたことを言ってみた。

「へえ……面白いわね。そう言えばもうすぐ放送よね。
 今の説明だと、放送直後なら直前までの映像がすぐに見られるわけよね?」
「そうでござるが、リングはたくさんあるゆえ、どこを見るのかがわからねば徒労に終わる可能性が高いでござるよ」
「あ、でも確かリングが作動してるかどうかは地図の形で見られるんじゃなかったっけ?
 だったら作動しているリングを探せばいいんじゃない?」
「そんな機能まであるの?」
「確かにそう言っておられたでござるな。試してみる価値はあるやもしれぬでござる」
「どうせこっちが調べ物してる間はあっちにやることは無いでしょうしね」
「もしかして調べ物って、ここのパソコンの情報の事ね?」

 話の流れからそう予想した朝倉に、リナは頷きながら説明する。

「ええ。そう言うことよ。あたしたちはここのパソコンのkskコンテンツっていうのに用があって来たの。
 このパソコンの情報は参加者の名簿なんだけどね。
 はっきり断言はできないけど、どうやら配布されてる名簿よりは詳しい情報が書いてありそうなのよ」

 その説明を聞いて朝倉も納得したように頷き、その使い道に考えを巡らせる。

「なるほどね。それは確かに役に立ちそう。
 でも、今正体を知りたいと思う参加者って言ったら……草壁姉妹とトトロぐらいかしら?
 そうだ。冬月コウゾウっていう人もちょっと気になるわね」
「冬月コウゾウ? 確かにそんな名前の参加者が居たでござるが、なにゆえ気になるでござるか?」
「さっき言ったなのはさんとケロロさん……だっけ?
 その2人と一緒にいた少年が冬月コウゾウって名乗ったのよ。
 たぶん味方になれると思うんだけど、どんな人か気になるでしょ?」
「確かに知っておいて損は無さそうでござるな。
 拙者としては雨蜘蛛、川口夏子というお二人についても優先的に調べた方が良いと思うでござる」
「そうね。もし危険人物なら何かそれっぽい事が書いてあるかも。
 あと、他にも正体がわからない参加者はチェックしてみるつもりよ。
 この首輪をなんとかできる人物を捜さなきゃいけないからね」
「ああ、それは確かに必要な事ね。でも、首輪なら私がなんとかできるかもしれないわよ?」
「ええっ!?」
「なんと!?」

 朝倉の発言に驚く2人。
 しかし、同時にチャットの画面に変化が起こる。
 どうやらやっと反応が返ってきたようだ。

「朝倉殿。その話、後で詳しく聞かせて下され」
「ええ。ただ、今すぐどうにかできるってわけじゃないから、あまり期待しない方がいいわよ?」
「少しでも見込みがある人間が居るってだけでもありがたいわ。後でゆっくり聞かせてね。アサクラ」
「わかったわ」


  ゴーレムの友>大丈夫です。さっきの件ですが、詳細は放送の後で聞かせていただけますか?
  泥団子先輩R>わかったでござる。もし何かさっきの事でトラブルがあったのなら申し訳なかったでござる。
  ゴーレムの友>いえ。情報を伝えるかどうかが難しかったのはわかります。気にしないで下さい。
  泥団子先輩R>かたじけないでござる。


「さきほどの話をしてみるでござるか?」
「そうね。一応聞いてみたら? あっちに予定があれば断ってくるだろうし」
「うむ。では聞いてみるでござる」


  泥団子先輩R>もう1つ、申し訳ないのでござるが、提案があるでござる。
  泥団子先輩R>もしかしたらどこかの特設リングが動いているかもしれないでござる。
  泥団子先輩R>もし動いているリングがあったら、放送後にすぐ映像をチェックできるでござる。
  泥団子先輩R>予定に問題が無ければそちらのkskコンテンツを今一度調べてみてはどうでござろう?


「ねえドロロ。そろそろこっちも参加者名簿を調べてみる?」
「そうでござるな。そもそもそれが目的でここまで来たのだし、そうするでござるか」

 ドロロはリナにそう答えると、チャットの画面を一度最小化してもう一つ『Ksknet Explorer』を起動する。
 そして、画面が表示されると迷わず「ksk」をクリックした。
 すると画面には"現在地:遊園地と判断。キーワードを入力してください"という文字と入力欄が表示される。
 さらに、画面の下の方には小さくヒントが表示されていた。
 今回のヒントは「スクライア一族出身の無限書庫司書長の名前。フルネームで」である。

「これはまた手強そうな問題でござるな……」
「やるっきゃないでしょ。今度は手がかりがあるんだから」

 そう言ってリナは自分のデイバッグからずぼっと1冊の本を抜き取る。
 本のタイトルは『プロジェクトF ~挑戦者たち~』
 リナが図書館から失敬してきた虎の巻であった。
 その本を手近な机の上に広げ、リナは本のページをめくってキーワードを探し始める。

「う~ん。無限書庫の司書長の名前ねえ……」
「スクライア一族というからにはファミリーネームは『スクライア』という事なんでござろうか?」
「そうね~。でもファーストネームがわからなきゃ……無限書庫無限書庫……」
「……つまり、そのヒントの答えがキーワードなわけね。クイズみたいなものかな」

 しばらく黙ってリナとドロロのやることを観察していた朝倉が、だいたいの事情を把握して、ドロロに確認する。

「そういう事でござるな。しかし、いかに手がかりがあるとは言え、なかなか骨が折れそうでござる。
 いっそのこと次のヒントに行った方が早いやもしれぬでござるなあ」

 そうしてドロロが弱音を吐きそうになっていると、突然後ろから声が聞こえてくる。

『ユーノ・スクライアです』
「はぁ?」

 リナは思わず聞き返す。誰よいきなり後ろから、と思いながら振り返るが誰もいない。
 居るのはソファーで眠っているヴィヴィオだけだ。

『無限書庫の司書長は、ユーノ・スクライアです』

 いや、居た。声の主はヴィヴィオのペンダント。デバイスのバルディッシュであった。
 リナはようやくそれに気付いてバルディッシュに確認してみる。

「バルディッシュ? あんた知ってんの?」
『Yes. お困りのようでしたので、お伝えした方がよいかと判断しました』
「……もしかしてスバル以外にノーヴェっていう参加者の事も知ってる?」
『Yes.』

 バルディッシュの簡潔な返事を聞いて、リナはがっくり肩を落とす。
 そして、最後の確認のためダメ押しの質問をしてみる。

「じゃあ、プロジェクトFとかナンバーズって言葉も知ってたりする?」
『Yes. どちらもよく知っている言葉です』
「やっぱりね。あんがと、バルディッシュ」
『You're welcome.』

 バルディッシュの返答から予想が正しかったと確信し、少し疲れたようにリナはため息をつく。

「リナ殿。これはつまり……」
「間違いなさそうね。このパソコンのキーワードはバルディッシュのいた世界から出てるのよ。
 そう言えばヴィヴィオもスバルもノーヴェも名簿で並んでたわね。早く気付けばよかったわ。
 やっぱりちゃんとアサクラやバルディッシュと知り合いの事とか情報交換しなきゃダメね~」
「キーワードがバルディッシュの世界から出てるってどういう事?」

 事情を知らない朝倉がそう尋ねてきたので、ドロロがリナに代わって説明する。

「パソコンのキーワードは、どこか特定の1つの世界から選ばれるようなのでござるよ。
 例えば博物館のパソコンはリナ殿の世界からキーワードが選ばれているでござる」
「世界……なるほどね。
 つまりキン肉マンやウォーズマンの世界とか、私の居た世界の言葉がキーワードになってるパソコンもあるって事ね?」
「確認はできておらぬが、その可能性は高いでござるな」
「なるほどね…… あ、そう言えばドロロさん。そろそろチャットの方見なくていいの?」
「おっと、そうでござった。えー、チャットチャット。
 む。晶殿から返事がもう来ていたでござる。早くお答えせねば」


  ゴーレムの友>わかりました。私たちは夜にちょっとやる事がありますが、それまでは特に予定がありません。
  ゴーレムの友>今から調べようと思いますが、地図を更新しますので、キーワードをお願いできますか?
  ゴーレムの友>ヒントは「冥王(ヘルマスター)の名を持つ、魔王の腹心の1人」です。


「晶殿がキーワードを聞いてきているでござる。リナ殿。わかるでござるか?」
「ええ。やっぱりその世界の人間にはすぐわかる問題みたいね。答えは『フィブリゾ』よ」
「承知したでござる」


  泥団子先輩R>お待たせしたでござる。答えは「フィブリゾ」でござる。
  ゴーレムの友>ありがとうございます。


「今のがリナさんの世界の問題なのね?」
「そう。あたしがあっちに居れば楽だったんでしょうけど、こうして交信できただけでもラッキーだったわね。
 さてさて。うまく行くといいんだけど……」


 こうしてリナたちは晶たちからの連絡を待つことになった。
 夕方の放送まで時間はあとわずか。
 放送を目前にして、彼らのこれからの運命は?――



【D-02 遊園地/一日目・夕方(放送直前)】

【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(大)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
     ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.晶たちとチャットしつつ、参加者名簿を調べながら、放送を聞く。
2.当分はドロロと一緒に行動する。
3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.後で朝倉と首輪解除の話をする。
6.後で朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換をする。


【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。


【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】切り傷によるダメージ(小)、疲労(大)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.晶たちとチャットしつつ、参加者名簿を調べながら、放送を聞く。
2.リナとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.後で朝倉と首輪解除の話をする。
6.後で朝倉やバルディッシュと詳しい情報交換をする。
7.「KSK」という言葉の意味が気になる。


【備考】
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。


【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(特大) 、ダメージ(中)
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪
     メイド服@涼宮ハルヒ、ディパック(支給品一式)×2、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、
     リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃身と銃把@リリカルなのはStrikerS
【思考】
0、ヴィヴィオを必ず守り抜く。
1、ドロロたちに協力しつつ、放送を聞く。
2、キョンを殺す。
3、長門有希を止める。
4、古泉、みくるを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。
5、基本的に殺し合いに乗らない。
6、ゼロスとスグルの行方が気がかり。
7、まともな服が欲しい。
8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
9、ヴィヴィオの変化が気になる。


【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※クロスミラージュは銃身とグリップに切断され、機能停止しています。
 朝倉は自分の力ではくっつけるのが限界で、機能の回復は無理だと思っています。
※制限に気づきました。
 肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。
 自分もそれに含まれると予測しています。
※アスカが殺しあいに乗っていると認識。






『Yes. どちらもよく知っている言葉です』
『You're welcome.』

 声が聞こえた。知っている声。

「んんっ……バル……ディッシュ?」

 ヴィヴィオは、バルディッシュと誰か他の人との会話の声で、ようやく眠りから覚醒した。
 どのぐらい眠っていたのだろう?
 そう思いながらヴィヴィオは眠る前の事を思い出そうとする。


 そうだ。あの怖い鎧が襲ってきて……
 色は違うけどキョンさんと同じ鎧。ヴィヴィオ、助かったのかな? 涼子お姉ちゃんは……?

 あっ、妹さん! 妹さんとアスカお姉ちゃんを止めなきゃ!

 どうしよう。眠っていたとしたらもう間に合わないかもしれない。
 ゲンキ君と約束したのに。妹さんになにかあったら……


「今のがリナさんの世界の問題なのね?」
「そう。あたしがあっちに居れば楽だったんでしょうけど、こうして交信できただけでもラッキーだったわね。
 さてさて。うまく行くといいんだけど……」


 涼子おねえちゃんと……誰だろう? 知らない人の声。
 ここは……どこ? どこかの部屋の中みたいだけど……


 すぐにバルディッシュもヴィヴィオの覚醒に気付くだろう。
 夕方の放送まで時間はあとわずか。
 困難の待ち受ける現実に帰還したヴィヴィオが選ぶ道は?――  


【D-02 遊園地/一日目・夕方(放送直前)】

【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(中)、魔力消費(小)、覚醒直後
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0、ここは……どこ……?
1、キョンの妹を助けたい。
2、なのはママが心配、なんとか再開したい。
3、キョンを助けたい。
4、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。
5、スバル、ノーヴェをさがす。
6、スグルとゼロスの行方が気になる。
7、ゼロスが何となく怖い。
8、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて……



【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※アスカが殺しあいに乗っていると認識。
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。



時系列順で読む


投下順で読む


時間の謎 朝倉涼子 彼等彼女等の行動 (03~04)
ヴィヴィオ
リナ=インバース
ドロロ兵長 彼等彼女等の行動 (01~02)
深町晶
スエゾー
雨蜘蛛






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