ドグマチール注射液50

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ドグマチール注射液50

  • 商品名       ドグマチール注射液50
    • この添付文書の正式商品名            
  • 規格         50mg1管
  • 一般名       スルピリド
  • 医薬品コード    2329401A1070
  • 薬価基準収載日   
  • 販売開始年月    
  • 薬効分類名     
  • 薬価        104

組成

成分・分量 [1管(2mL)中]:スルピリド50mg~
添加物:等張化剤,硫酸,pH調節剤
**性状 [#bb18ba17]

|剤形|色・形状|pH|浸透圧比*|

注射剤 無色澄明の液 3.0〜6.0 約1

*生理食塩液に対する比

警告

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し,病態を悪化させるおそれがある.]
3.褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こすおそれがある.]
**効能又は効果/用法及び用量 [#ufaf2e8e]

効能・効果

胃・十二指腸潰瘍,統合失調症
***用法・用量 [#bb784503]

1.胃・十二指腸潰瘍:スルピリドとして,通常成人1回50mgを1日2回筋肉内注射する.
なお,症状により適宜増減する.
2.統合失調症:スルピリドとして,通常成人1回100〜200mgを筋肉内注射する.なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日600mgまで増量することができる.
**使用上の注意 [#s0d3f9a8]

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
1.心・血管疾患,低血圧又はそれらの疑いのある患者[症状を悪化させるおそれがある.]
2.QT延長のある患者[QT延長が悪化するおそれがある.]
3.QT延長を起こしやすい患者[QT延長が発現するおそれがある.]
(1).著明な徐脈のある患者
(2).低カリウム血症のある患者等
4.腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある.]
5.パーキンソン病の患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある.]
6.脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい.]
7.高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
8.小児(「小児等への投与」の項参照)
***重要な基本的注意 [#x58d0139]

1.本剤の投与により,内分泌機能異常(プロラクチン値上昇),錐体外路症状等の副作用があらわれることがあるので,本剤の投与に際しては,有効性と安全性を十分考慮のうえ使用すること.
2.ときに眠気,めまい等があらわれることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること.
3.制吐作用を有するため,他の薬剤に基づく中毒,腸閉塞,脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること.
**相互作用 [#o6096340]

併用禁忌

併用注意

併用注意(併用に注意すること)
|薬剤名等|臨床症状・措置方法|機序・危険因子|

QT延長を起こすことが知られている薬剤 チオリダジン イミプラミン ピモジド等 QT延長,心室性不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがある. 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため,併用により作用が増強するおそれがある.
ジギタリス剤 ジゴキシン ジギトキシン等 ジギタリス剤飽和時の指標となる悪心・嘔吐,食欲不振症状を不顕性化するおそれがある. 本剤の制吐作用による.
ベンザミド系薬剤 メトクロプラミド チアプリド等 フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン等 ブチロフェノン系薬剤 ハロペリドール等 内分泌機能異常,錐体外路症状が発現しやすくなる. 本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため,併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる.
中枢神経抑制剤 バルビツール酸誘導体 麻酔剤等 相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある. 本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する.
ドパミン作動薬 レボドパ等 相互に作用を減弱させることがある. 本剤は抗ドパミン作用を有するため,作用が拮抗する.
アルコール 飲酒 相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある. ともに中枢神経抑制作用を有する.

その他の相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

1.胃・十二指腸潰瘍:総症例1,075例中副作用発現例は59例で発現頻度は5.5%であった1).
(年次報告終了時:1977年2月)
2.統合失調症:総症例1,138例中副作用発現例は97例で発現頻度は8.5%であった2).
(年次報告終了時:1982年4月)
***重大な副作用 [#da1fb3cc]

1.悪性症候群(Syndrome malin):悪性症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので,無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は,投与を中止し,体冷却,水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと.本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある.
なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎不全へと移行し,死亡した例が報告されている.
2.痙攣:痙攣(0.1%未満)があらわれることがある.このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
3.QT延長,心室頻拍:QT延長,心室頻拍(torsades de pointesを含む)(各0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4.肝機能障害,黄疸:AST(GOT),ALT(GPT),γ−GTP,Al−Pの上昇を伴う肝機能障害,黄疸(各0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
5.遅発性ジスキネジア:長期投与により,口周部等の不随意運動(0.1%未満)があらわれ投与中止後も持続することがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと.
***その他の副作用 [#o407e30c]

胃・十二指腸潰瘍の場合:
|発現部位等|0.1〜5%未満|0.1%未満|

内分泌注1) 月経異常,乳汁分泌,女性化乳房
錐体外路症状注2) 振戦,舌のもつれ,焦燥感
精神神経系 不眠,眠気,めまい,ふらつき
消化器 口渇,胸やけ,悪心,嘔吐,便秘
その他注3) 熱感,倦怠感 発疹,浮腫,性欲減退

注1)観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること.
注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
注3)発疹,浮腫があらわれた場合には投与を中止すること.
統合失調症の場合:

発現部位等 0.1〜5%未満 0.1%未満
心・血管系注1) 血圧下降 心電図異常,血圧上昇,胸内苦悶,頻脈
錐体外路症状注2) パーキンソン症候群(振戦,筋強剛,流涎等),ジスキネジア(舌のもつれ,言語障害,頚筋捻転,眼球回転,注視痙攣,嚥下困難等),アカシジア(静坐不能)
内分泌注3) 乳汁分泌,女性化乳房,月経異常,射精不能
精神神経系 睡眠障害,不穏,焦燥感,眠気,頭痛,頭重,めまい,浮遊感,興奮,躁転,躁状態,しびれ,運動失調 物忘れ,ぼんやり,徘徊,多動,抑制欠如,無欲状態
消化器 悪心,嘔吐,口渇,便秘,食欲不振,腹部不快感 下痢,胸やけ,腹痛,食欲亢進
肝臓 AST(GOT),ALT(GPT),Al−P等の上昇
皮膚注4) 発疹 そう痒感
視力障害,眼球冷感・重感,眼のちらつき
その他注5) 体重増加,浮腫,脱力感,倦怠感,排尿困難,性欲減退 頻尿,腰痛,肩こり,熱感,発熱,発汗,鼻閉

注1)急激に増量した場合,心電図に変化がみられることがあるので慎重に投与すること.
注2)このような症状があらわれた場合には,減量又は抗パーキンソン剤の併用等適切な処置を行うこと.
注3)このような症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,慎重に投与すること.
注4)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
注5)浮腫があらわれた場合には投与を中止すること.

注意

高齢者への投与

本剤は,主として腎臓から排泄されるが,高齢者では腎機能が低下していることが多く,高い血中濃度が持続するおそれがあるので,副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し,用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること.
***妊産婦等への投与 [#r8eb4884]

妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.]
2.授乳婦:授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること.[母乳中へ移行することが報告されている.(「薬物動態」の項参照)]
***乳小児等への投与 [#h3d7a4b3]

小児等への投与
小児等に対する有効性及び安全性は確立していない.(使用経験が少ない.)
***その他の注意 [#k86e0e5d]

***過量投与 徴候,症状:
パーキンソン症候群等の錐体外路症状があらわれる.また,昏睡があらわれることもある.
処置:
主として対症療法及び維持療法(輸液等)を行う.

適用上の注意

1.投与経路:経口投与が困難な場合や,緊急の場合又は経口投与で効果が不十分と考えられる場合にのみ使用すること.なお,経口投与が可能となり,かつ効果が期待される場合には速やかに経口投与に切りかえること.
2.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては,下記の点に注意すること.
(1).筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ,必要最小限に行うこと.同一部位への反復注射は行わないこと.特に低出生体重児,新生児,乳児,小児には注意すること.
(2).神経走行部位を避けること.
(3).注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き部位をかえて注射すること.
(4).注射部位に疼痛,硬結をみることがある.
3.アンプルカット時:ガラス微小片の混入を避けるため,エタノール綿等で清拭することが望ましい.

その他の注意

1.動物の慢性毒性試験で精巣萎縮を,また,生殖試験において妊娠率の低下を起こすとの報告がある.
2.ラットで40mg/kg/日以上,また,マウスで600mg/kg/日以上を長期間経口投与した試験において,下垂体,乳腺等での腫瘍発生頻度が対照群に比し高いとの報告がある.

臨床検査値への影響

薬効・薬理

1.胃・十二指腸潰瘍:
(1).ラットでの焼灼潰瘍及び酢酸潰瘍の実験で潰瘍を縮小させ,治癒促進効果を示す5)6).
(2).イヌ及びウサギの胃・十二指腸における血流を増加させる.また,ラットでの視床下部後部電気刺激による胃粘膜血流の停滞ないし部分的虚血現象を抑制する7)8)9).
(3).イヌの胃及び小腸の運動を亢進し,内容物の排出及び通過を促進する10)11).
2.統合失調症:
(1).強力な抗ドパミン作用(ラット)を有し,他の生体アミン抑制作用(ラット)をほとんど示さない12)13)14).
(2).クロルプロマジンやハロペリドールが強い作用を示すマウスでの麻酔遷延作用を全く示さず13),眠気,脱力感等の自覚症状(ヒト)はみられない15).
**体内動態 [#bcc4b805]

1.血中濃度:健常人(外国人,n=9)にスルピリド50mg,100mg又は200mgを1回筋肉内投与すると,速やかに分布し,血漿中濃度の消失半減期は6.7時間であった3).
2.乳汁中移行:産褥期の初産婦(n=20)にスルピリド50mgを1日2回経口投与すると,投与2時間後の乳汁中スルピリド濃度は0.97μg/mLであった4).
3.排泄:健常人(外国人,n=9)にスルピリド50mg,100mg又は200mgを1回筋肉内投与すると主として尿中より未変化体のまま排泄され,投与48時間後までの尿中排泄率は投与量の93%であった3).
臨床成績
1.胃・十二指腸潰瘍:一般臨床試験536例(カプセル,筋注投与例を含む)による胃・十二指腸潰瘍に対する治癒率は63.6%(341/536例)であり,治癒,縮小を含めると84.5%(453/536例)が有効であった.
2.統合失調症:一般臨床試験152例の統合失調症に対する注射剤の総合効果は,終始筋肉内注射で28.8%(19/66例),やや有効も含めると63.6%(42/66例),筋注→経口投与では67.4%(58/86例),やや有効も含めると83.7%(72/86例)で,病期別総合効果はいずれの投与法によっても,発病初期,急性増悪期が慢性期よりまさり,病型別には妄想型,緊張型が破瓜型よりまさっていた.
**会社名 [#q263018b]


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