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464 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:32:09 ID:9XYmojxD 【 4-1 】  居間のすぐ隣が俺の部屋となる。そしてそこにはすでに、ご丁寧に枕二つを並べた布団が一つ敷かれていた。 「このませガキ、どこまでスケベだ」 「わ、わわわッ」  担いでいた弟をその布団の上へと放り投げる。  そうしてその上でどこか不安げに見上げてくる奴を前に俺も浴衣の帯を解き、その下にまとっていたパンツもまた脱ぎ捨てた。  そうして全裸になり、改めて大きく勃起した陰茎を弟の前にさらす。 「わぁ、すげ……アニキって、チンコそんなに大きくなるの?」  その大きさと強く脈打つさまに、ただただ生唾を飲み込んで見入る弟。自室にてそれを凝視するというこのシチュエーションと、 はたまたいつもの風呂場で見るのとは違う形状のそれに圧倒されているばかりの様子だった。  やがてそこから、おずおずと視線を上げて俺を見上げたかと思うと、 「アニキぃ……俺、これからどうなるのぉ?」  そんなことを訪ねてきた。  何を今さら言うか。ここまでお膳立てしておいて、「どうする」も何もないだろう。行為前の会話で昂ぶろうとしているのだと したら、つくづくスケベなガキである。  そう考えると、俺の胸中にもどこかサディスティックな感情がむくむくと膨らんでくるのであった。目の前の弟を愛しく思えば 思うほど、より苛めてやりたいという衝動に駆られる。 「俺とお前でセックスするに決まってるだろ?」  そうして俺は弟の問いに答えてやる 「風呂での悪ふざけに、精力のつくものばかりの食事、そして極めつけはご丁寧に枕二つ並べた布団だ。……今さらカマトトぶるなよ」 「ひゃうッ!」  そして答えながらにその元へ身をかがめると、そっとかっぽう着越しに弟の胸元へと触れた。  小刻みに震えている様子が、子供特有の熱い体温と共に手の平に伝わってくるのが判った。やがて手の平はそこから撫で下ろす ように腹を伝ってさらに下腹部にまで降りると、そこにある突起に触れて止まった。  かっぽう着の布地を持ち上げて天幕を張ったそれ――俺と同じくに屹立した弟の陰茎に触れて、その手は止まったのだった。 「せ、セックス? セックスするの? 俺とアニキが?」  しかしながらそんな体の変化とは裏腹に、どこか怯えた様子でそのことを確認してくる弟。そして、 「そ、そんなの判んないよッ。俺、判んないよぉ」  大きく煌かせた瞳に涙を浮かべたかと思うと、弟は戸惑った様子でせわしなく頭(こうべ)を振るのだった。  とはいえそれで納まる俺ではない。 「判らないもクソもないだろ、今さらやめられるか。いいからやらせろよ」  すっかり感奮の極みにあった俺にとってはもう、そんな弟の拒否ですら今の浴場をさらに発奮させる燃料でしか無くなっていた。 「ほら足上げろ、今すぐブチ込んでやるからな」 「やめて、アニキ……ッ! いやだぁ、アニキやめてぇ」  仰向けに寝かせた両足を持ち上げると、そのかっぽう着の裾をまくり上げて目の前にその尻を露にさせる。 「や、やだ! やああぁッ!」  そうして残った右手の人差し指と親指で、そこの奥底にすぼまった幼い肛門を押し広げると、俺はそこへ焼けた鉄のように充血した 亀頭を押しつける。  そして、 「いくぞ……たっぷり種付けしてやるからな」  そして半ば強引ながら、その挿入を敢行しようとした次の瞬間―― 「戻ってよぉ、いつものアニキに! 俺の大好きなアニキに戻ってよぉ!」  その悲痛な弟の声に――俺は正気へと戻らされたのだった。 465 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:33:34 ID:9XYmojxD 【 4-2 】  同時に弟の足を拘束してた左手にも気付くと、 「あ――、あぁ! す、すまんッ。大丈夫かッ?」  俺はすぐさまそれを解放し、そして眼頭に両腕を置いて泣き出している弟を急いで抱き上げるのだった。  そうしてしばし泣き暮れる弟を腕の中に、俺もまた激しい後悔に苛まれていた。  未遂であったとはいえ、俺はなんてことをしてしまったのだろう――そんなことを考えると同時、あのとき俺が弟に掛けてしまった 非情な言葉の数々もまた思い出して、その心はさらに重く沈むのだった。  やがてようやく落ち着いたのか、弟は恐る恐るにその腕の中から俺を見上げた。  そんな弟と改めて目が逢い、 「ごめん……ごめんな!」  俺は再び強く奴を抱きしめた。そしてその後もだたその言葉を繰り返しながら俺は謝り続けるしか出来なかった。  そうして抱きしめ続ける中、 「……俺ね、どうやったらアニキが喜ぶのか、ケイタの兄ちゃんに相談したの」  こんな自分に応えるよう抱きしめ返してくれたかと思うと、今度は弟がぽつりぽつりとそんなことを話し出した。 「アニキのことをさ、『好きだ』『愛してるんだ』って伝えたらケイタの兄ちゃん、こうすれば喜んでくれるって今日のいろんなことを 教えてくれたんだ」 「今日のって――お前もしかして今までのこと、意味も判らずにやってたのか?」 「うん。……っていうか、今でもよく判んないよ。アレっていけないことだったの?」  どこかすがる様な視線で見上げてくる弟に、不謹慎ながらもまた俺は、懲りずに胸の奥を熱くしてしまう。 「まぁ、『いけないこと』ではないんだけどな……その、なんだ。性的っていうかアレは、その――エッチなことをする時にするような、 うん、行為だったな」 「エッチなことって、それって『セックス』のこと?」 「そ、そうともいう。まぁ、それの為の下準備ってところかな」 「じゃあ俺たち、セックスしようとしてたんだね」  弟は見上げていた視線を伏せると、場には再び静寂が訪れる。  それに対して俺もどう対処したらよいものか、次なる言葉を探ったその時であった。 「……いいよ、俺。俺、アニキとセックスしたい」  その瞬間、 「――――え?」  俺は弟の言葉に我が耳を疑い、そして訊ね返す。  そしてそんな俺に弟も畳み掛けるよう、 「ムリヤリは嫌だけど、でも今のアニキとならしたい。セックス……してみたいよ!」  再びその視線を俺へ向けたかと思うと、そこからよじ登ってくるかのよう熱のこもった勢いで見上げそれを訴えかけてくるのであった。 466 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:34:40 ID:9XYmojxD 【 4-3 】  しかしながらもちろん、 「で、出来る訳ないだろッ。そんなこと!」  冷静さを取り戻した俺がそれを受け入れる訳にはいかない。当然のようそれを窘める俺に対してもしかし、弟もまた引かなかった。 「どうして駄目なのさ?」 「ダメも何も、男同士だろ」 「だってアニキ、さっきしようとしてたじゃん」 「あれは……あれは、俺がどうかしてたんだ。それに、こういうことはちゃんと好き同士になってなきゃダメなんだよ」  弟を諭しながら、何かモヤモヤと胸中に湧き上がって来るものがあった。それこそは少し前、脱衣所で自問自答をした時に俺を惑わせた それと同じものであった。 「好き同士なら問題ないじゃん。俺はアニキのことが好きだよッ。アニキは俺のこと、好きじゃないのッ?」 「す、好きだ。だけど、それとこれは――」 「セックスは、本当に愛してる人としかしちゃいけないって学校で習ったよ。ならどうして? どうして駄目なの? 俺はアニキを愛してるよ」  初めて『愛した人』――弟もまた、俺と同じ想いを引きずっていた。 「愛してる! 愛してます、アニキ! だから、俺とセックスしてください!」 「お前……」  痛いほどに純情で強いその想い――その伝え方を知らない弟はただ、その想いを叫び続けるしかなかった。  俺に届くように、俺にくように――俺の中にある、『弟を愛している』と気持ちに勇気を与えようとしてくれるように。  そして、 「好きだーッッ、アニキー!!」  声の限り、想いの限りにそれを叫んだその瞬間――俺の中にあった全ての楔は残らず断ち切られてしまった。 「お前……なんだよ、本当に」  タブーなど、最初(ハナ)から存在などしなかったのかもしれない。  愛し合える者達だけが結ばれる――それこそが永久不変の真理なのである。  そこに同性であるだとか、はたまた年齢や家族であるなどという障害は所詮、『愛すること』それに尻ごんでしまった俺の逃げ口上でしか なかったのだ。  愛さえあったのならば、何も悩む必要などはない。素直にその気持ちを伝え、そして素直にただその結果を受け止めれば良かっただけなのだ。  それが判ったから――そして弟もまた俺を受け止めてくれたから、 「俺だって……俺だって好きだ! 愛してるッ!」  自分の中にあった奴への『愛情』も今ここに、完全に解放されたのであった。  俺もまた、強く弟を抱きしめた。 「じゃあさ、じゃあさぁアニキ。しようよ、セックス。いっぱい愛してくれよぉ」 「知らんからな! 泣いたってやめんぞッ、それくらい愛してやるからな」  もはや俺達は『兄弟』ではなくなってしまうのかもしれない。  それでも後悔はない。  もう俺たちの想いは片一方だけのものではないのだから。  愛し逢えながら生きていけるのなら――怖いものなんてもう何も無い。  そのことを確認し合うよう俺達は強く抱きしめあう。  そして生まれて初めての、愛するキスを交わすのだった。 468 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:40:12 ID:9XYmojxD 【 5-1 】  互いの愛を確認し合った二人。  倫理を前に押さえつけられていた感情の反動ゆえに燃え上がるリビドー。  そうしていざ結ばれんとする俺達。  しかしながら、いざその時を迎えて…… ――さて、これからどうしたものか。  俺は途方に暮れていた。  先にも述べたよう、俺自身は同性愛者でもなければ小児愛者でもない。すなわちこの、『弟』であり年端もいかぬ『子ども』との性交を どのように段取りしたものか皆目見当もつかなかったのである。 「…………」  改めて自己嫌悪に襲われる。  やがては俺の腕の中で痺れを切らしたのか、 「アニキー、まだぁ? 何すればいいのー?」  これから起こることによほど期待しているのであろうか、やたらと瞳を輝かせた弟が数度目の催促を甲斐性無しの俺へとしてくるのであった。 「何をすればいいのかなんて俺にもわからん。正直、『男』の相手なんて見当がつかんよ」 「じゃあ、どうすんのさぁ? ここまできて何もしないなんて嫌だよぉ」  改めて弟の体をまさぐり、その仕組みを観察する。 「あは♪ もっとさわってー」  当然のよう『男』である弟に、膣といった女性器は無い。もしこいつと性交をするというのであれば、『肛門』で代用するしかないので あろうが――しかしながらそこにもまた問題があった。  要の俺が、この『アナルファック』というものをまったく知らないということである。  良しにも悪しにも今まで、いたって『ノーマル』であった俺にはその個所への執着というものが全くと言っていいほどなかった。ゆえに、 そこですることの手順というものがさっぱり判らないのだ。 「いきなり入れてしまって良いもんなんだろうか? ……いやいや、マンコと同じで前戯は必要か?」 「何ブツブツいってるのさぁ」  そうしてしばし考えた結果、自分ではその答えを見つけ出せないことを悟り、俺は傍らのビデオラックを探った。  こういう時は、何よりも『その道の専門家』の行為を参考にすればよいのだ。俺は自分の所蔵するアダルトビデオからそのヒントが得られ ないか探ることにした。  二列に並べられているビデオの、そのさらに奥を探る。そうしてそこに隠された数本、無地のケースに収められているビデオ達こそ俺が所蔵 する例のブツであった。 「わー、そんな所にビデオがある。なにそれ?」 「勝手にいじるなよ? ――さて、我が弟よ」  とりあえず手持ちのそれら全てを出し終えると俺は、依然として裸かっぽう着姿のままの弟と改めて対峙する。 「これから俺達はその……ックスをするわけだが、如何せん兄ちゃんはそのやり方が判らん」 「うそ、アニキって『ドーテー』なのッ?」  とりあえず鉄拳をそのド頭にお見舞いする。 「そこでこれからはこのAVを参考にやっていこうと思うから、お前も心して観るように」 「マジで? AVってスケベなビデオだよねッ? いいの?」  AV鑑賞にすっかり鼻息を荒くする弟。確かに小学4年生では、こんな物を目にする機会などないだろう。そんな弟の反応に、いつかは在った であろう過去の自分も思い出して、ふと感慨深くなってしまったりもする。  ともあれ、その経緯からAV鑑賞を始める俺達。  繰り返すようではあるが、ノーマルの俺が所蔵するビデオはそのどれもが正常位から始まり正常位に終わるという至極まっとうなものばかりで あった。しかしながらその中で唯一ひとつだけ、俺は今回のアナルファックの指南書になるであろう一本を持っていた。  それこそは――『海外モノAV』それであった。 469 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:41:36 ID:9XYmojxD 【 5-2 】 「わ、わ、始まるのッ?」  ローマ字でレタリングされたそれをデッキに収めると、テープは自動で再生される。しばしの暗転の後、日本のそれからは信じられないくらい ラテンチックで脳天気なBGMが流れ、映像が始まる。  テープ自体がカビていなかったことにとりあえず安堵する。しかしながら、やはりというかどうにもこの洋物の雰囲気には馴染めない。  先のやたらと軽いノリのBGMも然ることながら、野太く喘ぐ女優と、人を人と思わぬ腰の動きでそれを責め立てる男優のテンションにどうしても 俺は引いてしまうのだ。  そもそもこのビデオ自体、他のAVを通販で購入した際にサービス品として付いてきた物である。それらビデオが届いた時に、内容を確認する 程度に観て以来ずっと埃かぶらせていたという代物なのであった。……そんなものに今、俺は弟のあやし方を学ぼうというのだから運命というものは どこでどう転ぶか判らないものである。  しかしながらそんなことで感慨深くなっている俺とは裏腹に、 「ねーちゃん出てきた……あ、キスした。あ、オッパイ……」  マジマジとそれに見入る弟は何とも楽しそうであった。  そうして見続けるうちにビデオの中の女優も全裸になり、相手男優の陰茎へと口による奉仕を始める。 「うわ、舐めちゃったよッ? チンコを舐めるの?」  その行為によほど衝撃を受けたのか、俺の膝の上でそれらを見ていた弟は、よりそれを凝視しようとそこから前のめりに体を乗り出させる。  その後、男優も膣への愛撫を始め、二人はシックスナインの形となって互いの体を馴染ませ合う。そして問題のシーンはついに来た。  豊満な殿部を両手それそれでワシ掴み、荒々しく左右親指で押し分けると――そこには女優の膣と肛門とが露となって画面いっぱいに映し出された。 茶褐色に窄んで使いこなされた感のあるアナルの様は、先の弟のそれとはえらい違いである。  やがて男優はそこへ舌を這わせたかと思うと、それ全体を固くしてその先端を肛門の中へと滑り込ませた。  ぢゅくぢゅくと吸いつけるような音を立てて責めていると、やがては括約筋も緩んでうっすらとその入口を開き始める。その瞬間を逃さじと男優も、 人差し指と中指を重ねた二本をそこへねじり込むのだった。  それに反応して女優も野太い声を上げる。――なんとも見ていて圧倒されるばかりだ。  ブラウン管の向こうのテンションと比例するかのよう、俺からはすっかりその手の熱は引いてしまっていた。  しかしそんな俺の膝の上では、 「…………あ、ああ……あ」  瞬きすら忘れてそれに見入る弟の姿があった。目の前のそれに熱中する様は、すでに心此処に在らずといった風だ。その集中力たるや、ビデオの 内容にシンクロするあまり、男優の繰り出す愛撫に反応して女優と声を合わせるほどである。  しかしながらそしてそんな弟の姿に、すっかり冷めきっていた俺の内なる衝動を再び、最高潮にまで熱されるるのであった。  見下ろす弟の体――かっぽう着の下で屹立しているであろう茎がそこへ小さなテントを盛り上げている。そんな盛り上がりの先端に俺は――その 全体を包み込むよう、そっと手の平を被せた。 「ッ! え、アニキ?」  突然の接触に両肩を跳ねあがらせて振り向く弟へ、 「いいから……ビデオに集中して」  俺はその耳元に吐息を吹きかけるよう語りかける。  その言葉を受け、おずおずと視線をブラウン管に戻す弟。奇しくもビデオの中も、かの女優が背後から抱きとめられ愛撫を受けるシーンを展開していた。  その首筋を何度もついばみながら俺は茎への愛撫を続ける。  上から被せるようにして握りしめる弟のそれは、勃起の状態であるにも拘らず俺の手の中にすっぽりと収まってしまうほどのサイズだ。そんな弟の 先端を、その熱を掌に感じながら、何度も手首を返してはそれを弄ぶ。 「あ、あぁ……んんッ」  そんな俺の動きに反応して、弟も熱のこもった声を上げ始めた。  しばしそうして奴の茎を手の平に収め続けた俺は、触れた時と同じようにそっとそこから手を放した。 「あ……だ、ダメッ。やめちゃヤダ、もっとしてよアニキぃ」  行為の中断に俺へと向き直って、その胸にすがってくる弟。そんな奴を抱きしめて、もう一度触れるようなキスをすると俺はそっと仰向けに押し倒す。 470 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:42:47 ID:9XYmojxD 【 5-3 】 「やめないよ。もっと、してやるさ」  そうして改めて仰向けにした弟を見下ろす。  怯えているとも、はたまた求めているとも見えるその、切なげに潤んだ視線を向ける表情はこの世のどんなモノよりも俺には愛しく見えた。胸元を両手で 握りしめ、内股にひねらせた腰元にはあのいじらしい茎が新雪の平原のようなかっぽう着の白い布地を小さく盛り上がらせている。  まるで雪の下に芽吹いた若芽のようだ。  俺は繊細にかっぽう着の裾をめくり上げると目の前にその茎と、そして小ぶりの無垢な尻根とを露にさせた。そして両膝を折らせ、M字に開かせた奴の 体を膝の上で逆さにすると、その尻が俺に向かって露わになるよう角度を調整する。 「アニキぃ……恥ずかしいよ、これ。ケツの穴見えちゃう……」  その体勢に羞恥心を刺激されて弱々しい声を上げる弟。しかしそんな恥じらいの表情は益々以て俺を発奮させてしまうのだ。 「今さら恥ずかしがるなよ。もう怖がらなくてもいいって、今度は本当に優しくするからさ」  そんな弟の頬へキスをしてやると、奴も不安げながらに瞳をきつく閉じてその体を俺に委ねた。 「いい子だ、それでいい。少しの間だけ我慢して……」  それに頷き、俺も愛撫を始める。  マシュマロのよう日焼けから逃れた白い地肌の尻に両手を添えると、まずはその殿部それぞれを両手に収めて揉みほぐし、柔らかなその感触を楽しむ。 そうしてひとしきりそれを弄ぶと、俺はそこの肉の割れ目へと両親指を添えた。そして熟した果実を取り扱うかのよう、慎重にそこを押し分け――その 尻根の奥底に窄む奴のアナルを目の前に露とさせる。  改めて見つめたそれは、先のビデオで見た女優の物などとは全く違った。  淡いピンクの柔肉を盛り上がらせる端整な縁取りのそれは、さながら桃や桜の蕾のようですらある。そんな香り立つかのように妖艶なその姿に中(あ)てられて、 俺はミツバチがするかのよう、そこに唇を埋めてついばんだ。 「はんッ、ん、んく……ッ」  その感触に反応して、弟は横顔を幾度も左右へと振る。一方の俺はというとそんな弟の反応に気付くこともなく、そのアナルを貪ることに没頭していった。  上唇の先を直腸の中へ埋没させながら、その肛門の淵を強く下唇で咥え込み、そして吸いつける。存分にそこを味わうと、今度は下唇を埋没させて上唇で 淵の上部そこを吸いつける。盛り上がる肛門の肉壁を、そうして俺はひとつづつ丁寧に舐っていった。 「ん、んううう! 熱いぃッ、お尻が熱いよぉ!」  そうしてその小さな淵を一周する頃には――目の前にはすっかり充血して赤く盛り上がった弟のアナルが、その全体を露として引くつかせているのだった。  先の初見の状態が『蕾』であったのならば、今の状態はまさに『開花』である。肉厚の花弁を外に開き、直腸の内壁を柱頭のよう中央から盛り上がらせた その様はもう、『肛門』ではないひとつの『性器』として俺の目には映っていた。  そんな俺の唾液で濡れすぼったアナルの中へと――俺は無遠慮に人差し指をねじ込んだ。 「ッ――ひぐぅ! んあああああッ!」  その挿入に、弟は声をあげて大きく首をのけ反らせる。  アナルは食いちぎらんばかりの締め付けを以て俺の指を咥え込み、そして皮かぶりの茎は何度も痙攣して激しく脈打った。  今までにない強い反応ではあるがしかし、上気した弟の表情に痛みや嫌悪が表れているようには見えない。興奮の極みにありつつも俺は慎重にその様子を 観察しながら、弟の呼吸に合わせてじっくりとその中を探っていく。  手首を返しながら、差し込む指にひねりを加えていく。そして奴の直腸の中、挿入した指が完全に反転する頃には――俺の人差し指は、その根元までアナルの 中に埋まっていた。 「ふぅ……どうだ? 指、全部入ったぞ?」 「あふ、んッ……はぁはぁはぁッ」  覗き込む弟の顔は、半ばに瞳を閉じて息苦しそうに呼吸をする泣き濡れたものであった。  しかしながらそんな弟の表情に――俺は得も言えぬ愛らしさと、そして美しさを感じる。  弟の性別が『男』であったということすら俺は忘れていた。もはや奴の存在はすでに、俺の中ではそんな性差をも超越したものとなっている。『男』でも、 『可愛い兄弟』でも誰でもない――俺はただ、この『弟』だけを愛しているのだ。 471 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:44:07 ID:9XYmojxD 【 5-4 】 「大丈夫か?」  もう一度語りかける。  そしてそんな再度の語りかけに、 「あ、あ、んうぅ……アニキぃ」  弟も応えた。 「腹、変な感じだよぉ。アニキの指が中でゴロゴロしてて……ウンコ出ちゃいそう」 「嫌か? やっぱりやめるか」  そんな弟の反応に少々やりすぎたかと俺も反省する。つい我を忘れて責めてしまっていた。奴にしてみれば、その全てが初体験であるのだ。ましてや子供、 無理はさせられない。  そうして、 「じゃ、今日はこれまでか?」  と、それを切り上げるようとする俺を――弟はどこか恨めしそうに見つめ返した。  そして、 「やめちゃうの? もっとしてよぉ。腹ゴロゴロだけどケツの穴、なんか気持ちいい……」  消え入りそうな声で、弟はいま自分の体に起きている変化を俺に伝えた。 「ん? 気持ちいいのか、ケツ?」  思わぬ返事に訊ね返してしまう俺の視線に、弟も顔を横に向けてそれを背けさせる。  同時に俺も悟った。  今まで排泄の為にしか考えていなかったその個所を舐られ、さらには指まで挿入されてしまっている今、その行為に体は異変を感じつつも徐々に、 快感それへ感応し始めている。慕う兄に肛門を晒される羞恥心とセックスに対する禁忌感、さらには未知の快楽を覚えつつある自分自身とを図り損ねて、 弟の体と心はそれら新しい自分の発見に戸惑っているのだ。  それを察したからこそ、 「何も恥ずかしがることはないし、怖がることもないよ。全部おれに任せとけ……お前は、感じるままに感じてればいい」  落ち着かせてやろうとその頬へ再びキスをする。すると――そんな俺へと弟もまた唇を寄せた。 「アニキ……好き。大好き……」  そうしてどちらが求めるわけでもなく俺達は自然に口づけを交わす。上唇を咥え合い、より濃厚にそれを交わしていく。  からませ合う舌根に互いの粘膜を感じ合いながら、混ざり合う唾液を何度も口中で交換して、俺達はそれぞれの気持ちを昂ぶらせていった。  もはや、すっかりビデオの存在など忘れていた。  前知識もクソも無い。いざ行為が始まってしまえば、俺達の体はお互いが求めるままに動き、そしてそれぞれを満足させていく。野生の動物達が誰に 教わるでもなく繁殖を覚えるように自分達もまた、その行為の中で自然な『俺達の交わり方』を理解していくのであった。  依然として濃厚なそのキスを続けながら、俺は弟の中に預けていた人差し指を動かす。 「ん、んむッ! ん、んんんッ」  弟の体と同じよう手の平を仰向けに向けた状態から、俺はゆっくりと人差し指をくの字に曲げた。  みっちりと熱と肉圧の詰まった直腸の中、ふとそんな指先に小さな感触が当たる。 ――なんだ、コレ?  コリコリと肉壁越しに当たるそれを確かめようと、俺は小刻みに指を動かす。そしてその動き対し、 「んッ、んー! んむ、んんむぅ!」  俺に唇を塞がれたままの弟は、激しく反応して口付けの抱擁から逃れようとその身をよじらせた。  快感かはたまた苦痛か、その抵抗といったら生半なものではない。  しかしながら、 「ん~……」 「ん、んぐんぐッ……ッッ!」  そんな弟を俺は逃がさない。 472 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:45:12 ID:9XYmojxD 【 5-5 】 『逃げよう』とするそのいじらしさは再び、俺の中にある加虐性それに火をつけていた。  そうなると俺も止まらなかった。  強く唇を吸いつける行為に加え、弟のアナルを責め立てる指先にも動きを追加させる。  一定のリズムを以て抜き差しさせると同時、何度もその中でそこにある例のしこりそれへと刺激を与え続けた。  それら連続した責めに、もはや弟は声すら上げられなくなっていく。  唇を通じて、その胸中から伝わってくる弟の鼓動と興奮とがダイレクトに俺のへも流れ込んでくるのが判った。鼓動の間隔が徐々に狭まって せわしなさを増してくるその感覚に、俺は弟の射精が近いことを予感する。 ――イクのか、コイツ? 小4の子供でも、射精できるのか?  そう考えると、たまらなくコイツの射精する姿が見たくなって、俺はなおさら指の動きを激しくさせた。  やがて、 「ん、んッ……んふ、んふッ……」  一突きごとにその小さな体を跳ねらせ声を上げて、 「んう、んうッ、んー……ッ」  そして遂に、弟の鼓動と俺の指の動きとが同調した次の瞬間―― 「んーッ! んーッ! ッ、ッ……んぅ――――ッッ!!」  天を突くかのようその腰を大きく跳ね上げ、弟は糸を吐きだすかのよう細く長い精液の奔流を皮かむりの先端から射精させるのであった。 475 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:53:09 ID:9XYmojxD 【 6-1 】  初精とあってか、噴き出すその量たるや半端なものではなかった。  第一波の射精は一度も切れることなく宙へ弧を描き、二波三波と続くその後も、それら精液は噴水のようびゅるびゅると音を立てて溢れ続けた。 そうしてようやくそれら射精が終わる頃には――身に纏うかっぽう着を余す所なく自分の精液で汚した弟が、呼吸も荒くにそこへ横たわるばかりであった。 「こりゃ……すげぇな。この小さなキンタマの、どこにこれだけ溜まってたんだ?」  誰に言うでもなく呟きながら改めて見下ろす弟――己の精液で濡れたかっぽう着がぺたりと肌に張り付いて、その下にある日焼けした肌をうっすらと 透かせていた。その様が妙に艶やかしく見えて、思わず俺も生唾を飲み込む。  しばらくそうして脱力し、指先ひとつ動かせなくなっている弟へと、 「おーい、大丈夫か?」  俺はその意識を確認しようと声をかける。  しばしそんな声にすら無反応であった弟もやがては射精の余韻が和らいでくると、 「はぁはぁ……あ。アニキぃ」  半ばまで閉じてトロンとさせた視線をこちらへ向け、ようやく俺に応えたのであった。 「大丈夫だったか? っていうか射精は初めてだったか」 「『しゃせえ』? 今の、チンコからなんか出た奴のこと?」 「そ。――ってことは初めてだったか。どうだった、感想は?」  未だ心此処に非ずといった風の弟を撫でてやりながら、俺は面白半分にその感想を聞いてみたりする。しかし、 「…………」  弟は俺一点を凝視したままその動きを止めた。  疲弊しきったであろうその表情からは、いったいその視線にどのような感情が込められているのか量るに難い。 ――もしかして、怒ったか?  同時にふとそんなことを考える。  先の直腸を愛撫していた際、指先に当たるしこりの感覚に弟は激しく反応していた。  おそらくはあれが『前立腺』というものなのだろう。興奮の極みにあった俺はそんな弟を押さえつけるようにして行為を続けてしまったが、もしかしたら あれは相当に痛いものであったのかもしれない。  そう考えると、そのことに弟が怒ってしまうということも仕方がないような気がした。  同時に申し訳なくも思い、 「あー……その、なんだ」  さすがに俺もそれを謝ろうと言葉を探したその時であった。  依然あおむけになった状態からゆっくり両手を伸ばしたかと思うと――弟は俺の首根を捕え、そして力の限りに抱きしめて来るのだった。 「んんッ? お、おい。ちょっと、痛てーって」  その小さな体からは信じられないくらいの力で抱きしめてくる弟。戸惑いつつも同時に、俺も弟の怒りの大きさを知る。  そしてすぐに謝ろうと、その言葉を発しかける俺へと―― 「アニキぃ……大好き」  その耳元で、凡そ俺が想像していた展開とは全く逆の気持ちを弟は伝えてきたのであった。 「はぁ? 怒ってたんじゃねーのか?」  思わず訊ね返してしまう俺に対しても、 「怒るわけないじゃん。俺……俺、今まであんなに気持ち良くなったことなんてなかった」  弟はそこから、愛おしげに俺の首根へ頬をすり寄せて応えるのであった。 「アニキ、好きだよぉ。ホントにホントに大好きだよ」  よほど先の初精は衝撃的であったらしい。改めて惚れなおしたといった感の弟に俺は、動物が生まれて初めて目にしたものを親と思い込む『すりこみ』の それを連想してしまう。 476 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:54:02 ID:9XYmojxD 【 6-2 】  やがてしばし甘えた後、 「ねぇ、アニキぃ。今度はさ……俺がやっちゃダメかな?」  弟はそんなことを俺へと尋ねてきた。 「俺のケツにも指を入れるのかッ!?」  その言葉につい身構えてしまう俺。しかし―― 「違うよぉッ。その……そのね。アニキのチンコとかさ、舐めてみたいなぁ……って」  返された言葉は意外なものであった。 「そ、そんなことしたいのか? すげーな、お前。本当に初めてか?」 「は、初めてだよぉ! さっきさ、ビデオの中のねーちゃんがやってたじゃん? なんかアレが気になっちゃって」  そう言いながら俺の顔とをチラチラ交互に見る視線は、判りやすいほどに俺の陰茎そこへと注がれていた。  一方の俺はというと――弟による奉仕を受けてみたい半面、不安もあった。  俺以上にその知識に乏しいコイツが、上手くこの暴れん坊を制御できるものなのだろうか? うっかり歯でも立てられてしまった暁にはシャレでは済まない。  また、すべてが初体験の弟に無茶はさせられないという思いもある。ここはやはり、自分を殺して弟のリードに努めるべきであるのだろう。  そんなことを考えながら、どうしたものかと思い悩んでいたその矢先であった。 「じゃ、始めるね♪」  ふいにそんな声が聞こえたかと思うと次の瞬間――亀頭の先端を、ジワリと生暖かい粘膜の感触が包み込んだ。 「う、うおぉ……な、なんだぁ?」  そうして見下ろすそこには、その体を横たえて俺の茎に舌を這わせる弟の姿があった。  腫れ物でも扱うかのよう両手を優しく添えて、丁寧にその先端を舐る。時おり口の中にその全体を含むも、弟の小さな口ではせいぜい亀頭それだけを咥える ので精いっぱいで、残りの竿までを収めるには至らない。  しかしそんなぎこちない口での奉仕に俺は、頭の芯が蕩けそうな快感に包まれる。  けっして上手いとは言えないモノではある――がしかし。しっかり味わおうと舌を這わせ唇を吸いつける丁寧な動きは、なんとも温かみのある優しさに満ちた 奉仕である。  その動きからは、言葉にせずとも『兄(オレ)を喜ばせよう』としてくれる弟のぎこちない心遣いが伝わってきて何とも俺を幸せな気分にしてくれるのであった。 「ん~、ぅぷは。……アニキぃ、気持ちいい?」  深く咥え込んでいた亀頭を放し、そこから上目遣いに見つめてくる弟の仕草に俺の興奮は頂点に達する。 「すごくいいッ。上手だなぁ、お前は」 「ホント? じゃあさ、じゃあアニキも『しゃせえ』出来そう?」 「射精か?」 「うんッ。気持ちいいならさ、さっきの俺みたいに『せーし』出せる?」  所々で弟の口をついて出てくる『精子』等の単語に、苦笑いを覚えつつも俺の胸は昂ぶってしまう。そんなたかだか『学校の性教育』程度の知識しかない子供が、 必死になって俺をイカせようとしてくれているのだ。  そしてそんな弟を前に、俺の中にあった理性の箍はついに取り外される。 「おう、出せるぞ。見たいか?」 「み、見たいッ。アニキのせーし、見てみたい」 「じゃあ、飲んでみるか? 『せーし』?」 「え……?」  不意に返された俺からの提案に弟は目をパチクリさせる。 「の……飲めるの、それ?」 「飲めるさ。お前だってもう、学校で習っただろ? これは『赤ちゃんの素』だからな。小便とは違うんだから」  そうして言葉巧み(?)に弟を丸めこもうとする俺。説得しながら、いかに自分が変態的な行為を強要しているのかを悟り自己嫌悪に陥りそうにもなる。  しかしながら、そんなタブーすら意に介さなくなるほどに俺は興奮していた。この弟の小さな口に、自分の精液それを流し込みたいと強く願っていたのだ。 477 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:55:08 ID:9XYmojxD 【 6-3 】  やがてしばし逡巡した後―― 「……じゃあ、少しだけ」  脈打つ俺の茎から視線を外せずにいる弟もまた、小さく頷いた。  はにかんだ様子で半ばに瞳を閉じ、耳まで顔を紅潮させた弟の表情からは、奴もまたこれから俺の精液を飲もうとしていることへの興奮がはっきりと見て取れた。  そして生唾をひとつ飲み込んで舌を出すと、弟は大きくその口を開けて ――再び、俺の亀頭を咥え込んだ。 「ん、大丈夫か? じゃあ、舌でこの頭の部分を舐めながら、吸ったり緩めたりを繰り返してくれよ」 「んん、あはっは(わかった)」  これ以上にないくらい口をあけて頬張るその表情、そして見つめ上げながら頷く仕草だけですでに達しそうになる。  そうして言われた通りに奉仕を始める弟を前に、俺も残り竿の部分を自分の手で小刻みにしごき始めた。  始めてしばらくもすると、室内にはぢゅくぢゅくと液体を撹拌する音が響き始める。弟の口中に満ちる唾液と、そして俺の亀頭から滲み出た腺液とが混ざり合って いる音だ。  弟もそれを零さじと時おり奉仕を止め、唇をすぼめて大きくそれをすする。その時の口の動きがまた、頬の粘膜で俺の亀頭を熱く締め上げて、得も言えぬ快感となる。  そんな行為が続くうち、いつしか俺も自然に腰を動かし始めていた。  吸いつける時の動きに合わせて腰を突きだすと、僅かに挿入された亀頭はその先端が弟の咽喉に当たる。 「んふッ、ん、んぶぅ……」  直接のどを小突かれる感触に奴も僅かに咳込む。しかしながらそれ自体に嫌悪の表情は見られない。弟もまた、このフェラチオという行為とそして口中に満ちる 陰茎の味とで、忘我の只中にいる様子だった。  そうして行為を続けるうち、やがてその時は来た。  茎の芯に、放尿のそれにも似たむず痒さが走るのを感じて俺は手の動きを忙しなくさせる。 「あ……そろそろイキそうだ」  そのことを告げられると、見上げてくる弟の目にも驚きに似た表情が現われた。ついにその瞬間を迎えようとして奴の興奮もまた頂点に達しようとする。  やがて尻の奥底にあったむず痒さは茎全体を包み始め、会陰は弓を引絞るかのように収縮する。  そして、 「い、イクぞ? 口の中に出すからなッ」  絶頂に達しようとする俺の感覚と、そして幾度目かの吸いつける口の動きとが重なった次の瞬間―― 「くッ、うお……!」  俺は弟の口の中に射精を果たした。  尿道を通って精液が射出されるその感触は、いつもの俺が知るそれとは全くと言っていいほど違っていた。『液体が出ている』というよりは、『何かが引き抜かれて いる』といった方が感覚的には正しいのかもしれない。  興奮ゆえか、俺の亀頭そこから出る精液はいつも以上に大量で、そしてそれを運ぶべく脈打つ茎と尿道もいつも以上に肥大して弟の小さな口を塞ぐ。 「んッ? ん、ん……んんっぷ」  そんな精液の奔流をその口の中に収めきれなくなり、弟はついにそこから口を放した。しかしながらそれでもなお欲情の滾りを出しつくしていない俺の陰茎は激しく 上下に脈打って、短く刈り上げられた弟のおでこやその鼻先へと大量の精液を打ち付けるのであった。  そうしてしばしの放出を経て――ようやく俺の射精は終わりを告げた。  目の前にはその顔はもとより、三角布をかぶる髪の毛にまで俺の精液を浴びて白く染まりあがった弟の姿があった。 「はぁ、はぁ……顔、真っ白になっちまった」  そんな弟の頬の上に降り積もった雫のひとつを指先に絡ませると、俺をその上をなぞらせながらそれを奴の唇へと運んだ。  その指先と精液を、弟は俺の茎にしてくれていたかのよう愛しげに吸いつかせて舌を這わせる。  射精の余韻の中、俺はそんな弟を見つめながら今までにない満足感を味わっていた。
464 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:32:09 ID:9XYmojxD 【 4-1 】  居間のすぐ隣が俺の部屋となる。そしてそこにはすでに、ご丁寧に枕二つを並べた布団が一つ敷かれていた。 「このませガキ、どこまでスケベだ」 「わ、わわわッ」  担いでいた弟をその布団の上へと放り投げる。  そうしてその上でどこか不安げに見上げてくる奴を前に俺も浴衣の帯を解き、その下にまとっていたパンツもまた脱ぎ捨てた。  そうして全裸になり、改めて大きく勃起した陰茎を弟の前にさらす。 「わぁ、すげ……アニキって、チンコそんなに大きくなるの?」  その大きさと強く脈打つさまに、ただただ生唾を飲み込んで見入る弟。自室にてそれを凝視するというこのシチュエーションと、 はたまたいつもの風呂場で見るのとは違う形状のそれに圧倒されているばかりの様子だった。  やがてそこから、おずおずと視線を上げて俺を見上げたかと思うと、 「アニキぃ……俺、これからどうなるのぉ?」  そんなことを訪ねてきた。  何を今さら言うか。ここまでお膳立てしておいて、「どうする」も何もないだろう。行為前の会話で昂ぶろうとしているのだと したら、つくづくスケベなガキである。  そう考えると、俺の胸中にもどこかサディスティックな感情がむくむくと膨らんでくるのであった。目の前の弟を愛しく思えば 思うほど、より苛めてやりたいという衝動に駆られる。 「俺とお前でセックスするに決まってるだろ?」  そうして俺は弟の問いに答えてやる 「風呂での悪ふざけに、精力のつくものばかりの食事、そして極めつけはご丁寧に枕二つ並べた布団だ。……今さらカマトトぶるなよ」 「ひゃうッ!」  そして答えながらにその元へ身をかがめると、そっとかっぽう着越しに弟の胸元へと触れた。  小刻みに震えている様子が、子供特有の熱い体温と共に手の平に伝わってくるのが判った。やがて手の平はそこから撫で下ろす ように腹を伝ってさらに下腹部にまで降りると、そこにある突起に触れて止まった。  かっぽう着の布地を持ち上げて天幕を張ったそれ――俺と同じくに屹立した弟の陰茎に触れて、その手は止まったのだった。 「せ、セックス? セックスするの? 俺とアニキが?」  しかしながらそんな体の変化とは裏腹に、どこか怯えた様子でそのことを確認してくる弟。そして、 「そ、そんなの判んないよッ。俺、判んないよぉ」  大きく煌かせた瞳に涙を浮かべたかと思うと、弟は戸惑った様子でせわしなく頭(こうべ)を振るのだった。  とはいえそれで納まる俺ではない。 「判らないもクソもないだろ、今さらやめられるか。いいからやらせろよ」  すっかり感奮の極みにあった俺にとってはもう、そんな弟の拒否ですら今の浴場をさらに発奮させる燃料でしか無くなっていた。 「ほら足上げろ、今すぐブチ込んでやるからな」 「やめて、アニキ……ッ! いやだぁ、アニキやめてぇ」  仰向けに寝かせた両足を持ち上げると、そのかっぽう着の裾をまくり上げて目の前にその尻を露にさせる。 「や、やだ! やああぁッ!」  そうして残った右手の人差し指と親指で、そこの奥底にすぼまった幼い肛門を押し広げると、俺はそこへ焼けた鉄のように充血した 亀頭を押しつける。  そして、 「いくぞ……たっぷり種付けしてやるからな」  そして半ば強引ながら、その挿入を敢行しようとした次の瞬間―― 「戻ってよぉ、いつものアニキに! 俺の大好きなアニキに戻ってよぉ!」  その悲痛な弟の声に――俺は正気へと戻らされたのだった。 465 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:33:34 ID:9XYmojxD 【 4-2 】  同時に弟の足を拘束してた左手にも気付くと、 「あ――、あぁ! す、すまんッ。大丈夫かッ?」  俺はすぐさまそれを解放し、そして眼頭に両腕を置いて泣き出している弟を急いで抱き上げるのだった。  そうしてしばし泣き暮れる弟を腕の中に、俺もまた激しい後悔に苛まれていた。  未遂であったとはいえ、俺はなんてことをしてしまったのだろう――そんなことを考えると同時、あのとき俺が弟に掛けてしまった 非情な言葉の数々もまた思い出して、その心はさらに重く沈むのだった。  やがてようやく落ち着いたのか、弟は恐る恐るにその腕の中から俺を見上げた。  そんな弟と改めて目が逢い、 「ごめん……ごめんな!」  俺は再び強く奴を抱きしめた。そしてその後もだたその言葉を繰り返しながら俺は謝り続けるしか出来なかった。  そうして抱きしめ続ける中、 「……俺ね、どうやったらアニキが喜ぶのか、ケイタの兄ちゃんに相談したの」  こんな自分に応えるよう抱きしめ返してくれたかと思うと、今度は弟がぽつりぽつりとそんなことを話し出した。 「アニキのことをさ、『好きだ』『愛してるんだ』って伝えたらケイタの兄ちゃん、こうすれば喜んでくれるって今日のいろんなことを 教えてくれたんだ」 「今日のって――お前もしかして今までのこと、意味も判らずにやってたのか?」 「うん。……っていうか、今でもよく判んないよ。アレっていけないことだったの?」  どこかすがる様な視線で見上げてくる弟に、不謹慎ながらもまた俺は、懲りずに胸の奥を熱くしてしまう。 「まぁ、『いけないこと』ではないんだけどな……その、なんだ。性的っていうかアレは、その――エッチなことをする時にするような、 うん、行為だったな」 「エッチなことって、それって『セックス』のこと?」 「そ、そうともいう。まぁ、それの為の下準備ってところかな」 「じゃあ俺たち、セックスしようとしてたんだね」  弟は見上げていた視線を伏せると、場には再び静寂が訪れる。  それに対して俺もどう対処したらよいものか、次なる言葉を探ったその時であった。 「……いいよ、俺。俺、アニキとセックスしたい」  その瞬間、 「――――え?」  俺は弟の言葉に我が耳を疑い、そして訊ね返す。  そしてそんな俺に弟も畳み掛けるよう、 「ムリヤリは嫌だけど、でも今のアニキとならしたい。セックス……してみたいよ!」  再びその視線を俺へ向けたかと思うと、そこからよじ登ってくるかのよう熱のこもった勢いで見上げそれを訴えかけてくるのであった。 466 :弟のご主人さま・4:2008/12/15(月) 02:34:40 ID:9XYmojxD 【 4-3 】  しかしながらもちろん、 「で、出来る訳ないだろッ。そんなこと!」  冷静さを取り戻した俺がそれを受け入れる訳にはいかない。当然のようそれを窘める俺に対してもしかし、弟もまた引かなかった。 「どうして駄目なのさ?」 「ダメも何も、男同士だろ」 「だってアニキ、さっきしようとしてたじゃん」 「あれは……あれは、俺がどうかしてたんだ。それに、こういうことはちゃんと好き同士になってなきゃダメなんだよ」  弟を諭しながら、何かモヤモヤと胸中に湧き上がって来るものがあった。それこそは少し前、脱衣所で自問自答をした時に俺を惑わせた それと同じものであった。 「好き同士なら問題ないじゃん。俺はアニキのことが好きだよッ。アニキは俺のこと、好きじゃないのッ?」 「す、好きだ。だけど、それとこれは――」 「セックスは、本当に愛してる人としかしちゃいけないって学校で習ったよ。ならどうして? どうして駄目なの? 俺はアニキを愛してるよ」  初めて『愛した人』――弟もまた、俺と同じ想いを引きずっていた。 「愛してる! 愛してます、アニキ! だから、俺とセックスしてください!」 「お前……」  痛いほどに純情で強いその想い――その伝え方を知らない弟はただ、その想いを叫び続けるしかなかった。  俺に届くように、俺にくように――俺の中にある、『弟を愛している』と気持ちに勇気を与えようとしてくれるように。  そして、 「好きだーッッ、アニキー!!」  声の限り、想いの限りにそれを叫んだその瞬間――俺の中にあった全ての楔は残らず断ち切られてしまった。 「お前……なんだよ、本当に」  タブーなど、最初(ハナ)から存在などしなかったのかもしれない。  愛し合える者達だけが結ばれる――それこそが永久不変の真理なのである。  そこに同性であるだとか、はたまた年齢や家族であるなどという障害は所詮、『愛すること』それに尻ごんでしまった俺の逃げ口上でしか なかったのだ。  愛さえあったのならば、何も悩む必要などはない。素直にその気持ちを伝え、そして素直にただその結果を受け止めれば良かっただけなのだ。  それが判ったから――そして弟もまた俺を受け止めてくれたから、 「俺だって……俺だって好きだ! 愛してるッ!」  自分の中にあった奴への『愛情』も今ここに、完全に解放されたのであった。  俺もまた、強く弟を抱きしめた。 「じゃあさ、じゃあさぁアニキ。しようよ、セックス。いっぱい愛してくれよぉ」 「知らんからな! 泣いたってやめんぞッ、それくらい愛してやるからな」  もはや俺達は『兄弟』ではなくなってしまうのかもしれない。  それでも後悔はない。  もう俺たちの想いは片一方だけのものではないのだから。  愛し逢えながら生きていけるのなら――怖いものなんてもう何も無い。  そのことを確認し合うよう俺達は強く抱きしめあう。  そして生まれて初めての、愛するキスを交わすのだった。 468 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:40:12 ID:9XYmojxD 【 5-1 】  互いの愛を確認し合った二人。  倫理を前に押さえつけられていた感情の反動ゆえに燃え上がるリビドー。  そうしていざ結ばれんとする俺達。  しかしながら、いざその時を迎えて…… ――さて、これからどうしたものか。  俺は途方に暮れていた。  先にも述べたよう、俺自身は同性愛者でもなければ小児愛者でもない。すなわちこの、『弟』であり年端もいかぬ『子ども』との性交を どのように段取りしたものか皆目見当もつかなかったのである。 「…………」  改めて自己嫌悪に襲われる。  やがては俺の腕の中で痺れを切らしたのか、 「アニキー、まだぁ? 何すればいいのー?」  これから起こることによほど期待しているのであろうか、やたらと瞳を輝かせた弟が数度目の催促を甲斐性無しの俺へとしてくるのであった。 「何をすればいいのかなんて俺にもわからん。正直、『男』の相手なんて見当がつかんよ」 「じゃあ、どうすんのさぁ? ここまできて何もしないなんて嫌だよぉ」  改めて弟の体をまさぐり、その仕組みを観察する。 「あは♪ もっとさわってー」  当然のよう『男』である弟に、膣といった女性器は無い。もしこいつと性交をするというのであれば、『肛門』で代用するしかないので あろうが――しかしながらそこにもまた問題があった。  要の俺が、この『アナルファック』というものをまったく知らないということである。  良しにも悪しにも今まで、いたって『ノーマル』であった俺にはその個所への執着というものが全くと言っていいほどなかった。ゆえに、 そこですることの手順というものがさっぱり判らないのだ。 「いきなり入れてしまって良いもんなんだろうか? ……いやいや、マンコと同じで前戯は必要か?」 「何ブツブツいってるのさぁ」  そうしてしばし考えた結果、自分ではその答えを見つけ出せないことを悟り、俺は傍らのビデオラックを探った。  こういう時は、何よりも『その道の専門家』の行為を参考にすればよいのだ。俺は自分の所蔵するアダルトビデオからそのヒントが得られ ないか探ることにした。  二列に並べられているビデオの、そのさらに奥を探る。そうしてそこに隠された数本、無地のケースに収められているビデオ達こそ俺が所蔵 する例のブツであった。 「わー、そんな所にビデオがある。なにそれ?」 「勝手にいじるなよ? ――さて、我が弟よ」  とりあえず手持ちのそれら全てを出し終えると俺は、依然として裸かっぽう着姿のままの弟と改めて対峙する。 「これから俺達はその……ックスをするわけだが、如何せん兄ちゃんはそのやり方が判らん」 「うそ、アニキって『ドーテー』なのッ?」  とりあえず鉄拳をそのド頭にお見舞いする。 「そこでこれからはこのAVを参考にやっていこうと思うから、お前も心して観るように」 「マジで? AVってスケベなビデオだよねッ? いいの?」  AV鑑賞にすっかり鼻息を荒くする弟。確かに小学4年生では、こんな物を目にする機会などないだろう。そんな弟の反応に、いつかは在った であろう過去の自分も思い出して、ふと感慨深くなってしまったりもする。  ともあれ、その経緯からAV鑑賞を始める俺達。  繰り返すようではあるが、ノーマルの俺が所蔵するビデオはそのどれもが正常位から始まり正常位に終わるという至極まっとうなものばかりで あった。しかしながらその中で唯一ひとつだけ、俺は今回のアナルファックの指南書になるであろう一本を持っていた。  それこそは――『海外モノAV』それであった。 469 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:41:36 ID:9XYmojxD 【 5-2 】 「わ、わ、始まるのッ?」  ローマ字でレタリングされたそれをデッキに収めると、テープは自動で再生される。しばしの暗転の後、日本のそれからは信じられないくらい ラテンチックで脳天気なBGMが流れ、映像が始まる。  テープ自体がカビていなかったことにとりあえず安堵する。しかしながら、やはりというかどうにもこの洋物の雰囲気には馴染めない。  先のやたらと軽いノリのBGMも然ることながら、野太く喘ぐ女優と、人を人と思わぬ腰の動きでそれを責め立てる男優のテンションにどうしても 俺は引いてしまうのだ。  そもそもこのビデオ自体、他のAVを通販で購入した際にサービス品として付いてきた物である。それらビデオが届いた時に、内容を確認する 程度に観て以来ずっと埃かぶらせていたという代物なのであった。……そんなものに今、俺は弟のあやし方を学ぼうというのだから運命というものは どこでどう転ぶか判らないものである。  しかしながらそんなことで感慨深くなっている俺とは裏腹に、 「ねーちゃん出てきた……あ、キスした。あ、オッパイ……」  マジマジとそれに見入る弟は何とも楽しそうであった。  そうして見続けるうちにビデオの中の女優も全裸になり、相手男優の陰茎へと口による奉仕を始める。 「うわ、舐めちゃったよッ? チンコを舐めるの?」  その行為によほど衝撃を受けたのか、俺の膝の上でそれらを見ていた弟は、よりそれを凝視しようとそこから前のめりに体を乗り出させる。  その後、男優も膣への愛撫を始め、二人はシックスナインの形となって互いの体を馴染ませ合う。そして問題のシーンはついに来た。  豊満な殿部を両手それそれでワシ掴み、荒々しく左右親指で押し分けると――そこには女優の膣と肛門とが露となって画面いっぱいに映し出された。 茶褐色に窄んで使いこなされた感のあるアナルの様は、先の弟のそれとはえらい違いである。  やがて男優はそこへ舌を這わせたかと思うと、それ全体を固くしてその先端を肛門の中へと滑り込ませた。  ぢゅくぢゅくと吸いつけるような音を立てて責めていると、やがては括約筋も緩んでうっすらとその入口を開き始める。その瞬間を逃さじと男優も、 人差し指と中指を重ねた二本をそこへねじり込むのだった。  それに反応して女優も野太い声を上げる。――なんとも見ていて圧倒されるばかりだ。  ブラウン管の向こうのテンションと比例するかのよう、俺からはすっかりその手の熱は引いてしまっていた。  しかしそんな俺の膝の上では、 「…………あ、ああ……あ」  瞬きすら忘れてそれに見入る弟の姿があった。目の前のそれに熱中する様は、すでに心此処に在らずといった風だ。その集中力たるや、ビデオの 内容にシンクロするあまり、男優の繰り出す愛撫に反応して女優と声を合わせるほどである。  しかしながらそしてそんな弟の姿に、すっかり冷めきっていた俺の内なる衝動を再び、最高潮にまで熱されるるのであった。  見下ろす弟の体――かっぽう着の下で屹立しているであろう茎がそこへ小さなテントを盛り上げている。そんな盛り上がりの先端に俺は――その 全体を包み込むよう、そっと手の平を被せた。 「ッ! え、アニキ?」  突然の接触に両肩を跳ねあがらせて振り向く弟へ、 「いいから……ビデオに集中して」  俺はその耳元に吐息を吹きかけるよう語りかける。  その言葉を受け、おずおずと視線をブラウン管に戻す弟。奇しくもビデオの中も、かの女優が背後から抱きとめられ愛撫を受けるシーンを展開していた。  その首筋を何度もついばみながら俺は茎への愛撫を続ける。  上から被せるようにして握りしめる弟のそれは、勃起の状態であるにも拘らず俺の手の中にすっぽりと収まってしまうほどのサイズだ。そんな弟の 先端を、その熱を掌に感じながら、何度も手首を返してはそれを弄ぶ。 「あ、あぁ……んんッ」  そんな俺の動きに反応して、弟も熱のこもった声を上げ始めた。  しばしそうして奴の茎を手の平に収め続けた俺は、触れた時と同じようにそっとそこから手を放した。 「あ……だ、ダメッ。やめちゃヤダ、もっとしてよアニキぃ」  行為の中断に俺へと向き直って、その胸にすがってくる弟。そんな奴を抱きしめて、もう一度触れるようなキスをすると俺はそっと仰向けに押し倒す。 470 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:42:47 ID:9XYmojxD 【 5-3 】 「やめないよ。もっと、してやるさ」  そうして改めて仰向けにした弟を見下ろす。  怯えているとも、はたまた求めているとも見えるその、切なげに潤んだ視線を向ける表情はこの世のどんなモノよりも俺には愛しく見えた。胸元を両手で 握りしめ、内股にひねらせた腰元にはあのいじらしい茎が新雪の平原のようなかっぽう着の白い布地を小さく盛り上がらせている。  まるで雪の下に芽吹いた若芽のようだ。  俺は繊細にかっぽう着の裾をめくり上げると目の前にその茎と、そして小ぶりの無垢な尻根とを露にさせた。そして両膝を折らせ、M字に開かせた奴の 体を膝の上で逆さにすると、その尻が俺に向かって露わになるよう角度を調整する。 「アニキぃ……恥ずかしいよ、これ。ケツの穴見えちゃう……」  その体勢に羞恥心を刺激されて弱々しい声を上げる弟。しかしそんな恥じらいの表情は益々以て俺を発奮させてしまうのだ。 「今さら恥ずかしがるなよ。もう怖がらなくてもいいって、今度は本当に優しくするからさ」  そんな弟の頬へキスをしてやると、奴も不安げながらに瞳をきつく閉じてその体を俺に委ねた。 「いい子だ、それでいい。少しの間だけ我慢して……」  それに頷き、俺も愛撫を始める。  マシュマロのよう日焼けから逃れた白い地肌の尻に両手を添えると、まずはその殿部それぞれを両手に収めて揉みほぐし、柔らかなその感触を楽しむ。 そうしてひとしきりそれを弄ぶと、俺はそこの肉の割れ目へと両親指を添えた。そして熟した果実を取り扱うかのよう、慎重にそこを押し分け――その 尻根の奥底に窄む奴のアナルを目の前に露とさせる。  改めて見つめたそれは、先のビデオで見た女優の物などとは全く違った。  淡いピンクの柔肉を盛り上がらせる端整な縁取りのそれは、さながら桃や桜の蕾のようですらある。そんな香り立つかのように妖艶なその姿に中(あ)てられて、 俺はミツバチがするかのよう、そこに唇を埋めてついばんだ。 「はんッ、ん、んく……ッ」  その感触に反応して、弟は横顔を幾度も左右へと振る。一方の俺はというとそんな弟の反応に気付くこともなく、そのアナルを貪ることに没頭していった。  上唇の先を直腸の中へ埋没させながら、その肛門の淵を強く下唇で咥え込み、そして吸いつける。存分にそこを味わうと、今度は下唇を埋没させて上唇で 淵の上部そこを吸いつける。盛り上がる肛門の肉壁を、そうして俺はひとつづつ丁寧に舐っていった。 「ん、んううう! 熱いぃッ、お尻が熱いよぉ!」  そうしてその小さな淵を一周する頃には――目の前にはすっかり充血して赤く盛り上がった弟のアナルが、その全体を露として引くつかせているのだった。  先の初見の状態が『蕾』であったのならば、今の状態はまさに『開花』である。肉厚の花弁を外に開き、直腸の内壁を柱頭のよう中央から盛り上がらせた その様はもう、『肛門』ではないひとつの『性器』として俺の目には映っていた。  そんな俺の唾液で濡れすぼったアナルの中へと――俺は無遠慮に人差し指をねじ込んだ。 「ッ――ひぐぅ! んあああああッ!」  その挿入に、弟は声をあげて大きく首をのけ反らせる。  アナルは食いちぎらんばかりの締め付けを以て俺の指を咥え込み、そして皮かぶりの茎は何度も痙攣して激しく脈打った。  今までにない強い反応ではあるがしかし、上気した弟の表情に痛みや嫌悪が表れているようには見えない。興奮の極みにありつつも俺は慎重にその様子を 観察しながら、弟の呼吸に合わせてじっくりとその中を探っていく。  手首を返しながら、差し込む指にひねりを加えていく。そして奴の直腸の中、挿入した指が完全に反転する頃には――俺の人差し指は、その根元までアナルの 中に埋まっていた。 「ふぅ……どうだ? 指、全部入ったぞ?」 「あふ、んッ……はぁはぁはぁッ」  覗き込む弟の顔は、半ばに瞳を閉じて息苦しそうに呼吸をする泣き濡れたものであった。  しかしながらそんな弟の表情に――俺は得も言えぬ愛らしさと、そして美しさを感じる。  弟の性別が『男』であったということすら俺は忘れていた。もはや奴の存在はすでに、俺の中ではそんな性差をも超越したものとなっている。『男』でも、 『可愛い兄弟』でも誰でもない――俺はただ、この『弟』だけを愛しているのだ。 471 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:44:07 ID:9XYmojxD 【 5-4 】 「大丈夫か?」  もう一度語りかける。  そしてそんな再度の語りかけに、 「あ、あ、んうぅ……アニキぃ」  弟も応えた。 「腹、変な感じだよぉ。アニキの指が中でゴロゴロしてて……ウンコ出ちゃいそう」 「嫌か? やっぱりやめるか」  そんな弟の反応に少々やりすぎたかと俺も反省する。つい我を忘れて責めてしまっていた。奴にしてみれば、その全てが初体験であるのだ。ましてや子供、 無理はさせられない。  そうして、 「じゃ、今日はこれまでか?」  と、それを切り上げるようとする俺を――弟はどこか恨めしそうに見つめ返した。  そして、 「やめちゃうの? もっとしてよぉ。腹ゴロゴロだけどケツの穴、なんか気持ちいい……」  消え入りそうな声で、弟はいま自分の体に起きている変化を俺に伝えた。 「ん? 気持ちいいのか、ケツ?」  思わぬ返事に訊ね返してしまう俺の視線に、弟も顔を横に向けてそれを背けさせる。  同時に俺も悟った。  今まで排泄の為にしか考えていなかったその個所を舐られ、さらには指まで挿入されてしまっている今、その行為に体は異変を感じつつも徐々に、 快感それへ感応し始めている。慕う兄に肛門を晒される羞恥心とセックスに対する禁忌感、さらには未知の快楽を覚えつつある自分自身とを図り損ねて、 弟の体と心はそれら新しい自分の発見に戸惑っているのだ。  それを察したからこそ、 「何も恥ずかしがることはないし、怖がることもないよ。全部おれに任せとけ……お前は、感じるままに感じてればいい」  落ち着かせてやろうとその頬へ再びキスをする。すると――そんな俺へと弟もまた唇を寄せた。 「アニキ……好き。大好き……」  そうしてどちらが求めるわけでもなく俺達は自然に口づけを交わす。上唇を咥え合い、より濃厚にそれを交わしていく。  からませ合う舌根に互いの粘膜を感じ合いながら、混ざり合う唾液を何度も口中で交換して、俺達はそれぞれの気持ちを昂ぶらせていった。  もはや、すっかりビデオの存在など忘れていた。  前知識もクソも無い。いざ行為が始まってしまえば、俺達の体はお互いが求めるままに動き、そしてそれぞれを満足させていく。野生の動物達が誰に 教わるでもなく繁殖を覚えるように自分達もまた、その行為の中で自然な『俺達の交わり方』を理解していくのであった。  依然として濃厚なそのキスを続けながら、俺は弟の中に預けていた人差し指を動かす。 「ん、んむッ! ん、んんんッ」  弟の体と同じよう手の平を仰向けに向けた状態から、俺はゆっくりと人差し指をくの字に曲げた。  みっちりと熱と肉圧の詰まった直腸の中、ふとそんな指先に小さな感触が当たる。 ――なんだ、コレ?  コリコリと肉壁越しに当たるそれを確かめようと、俺は小刻みに指を動かす。そしてその動き対し、 「んッ、んー! んむ、んんむぅ!」  俺に唇を塞がれたままの弟は、激しく反応して口付けの抱擁から逃れようとその身をよじらせた。  快感かはたまた苦痛か、その抵抗といったら生半なものではない。  しかしながら、 「ん~……」 「ん、んぐんぐッ……ッッ!」  そんな弟を俺は逃がさない。 472 :弟のご主人さま・5:2008/12/15(月) 08:45:12 ID:9XYmojxD 【 5-5 】 『逃げよう』とするそのいじらしさは再び、俺の中にある加虐性それに火をつけていた。  そうなると俺も止まらなかった。  強く唇を吸いつける行為に加え、弟のアナルを責め立てる指先にも動きを追加させる。  一定のリズムを以て抜き差しさせると同時、何度もその中でそこにある例のしこりそれへと刺激を与え続けた。  それら連続した責めに、もはや弟は声すら上げられなくなっていく。  唇を通じて、その胸中から伝わってくる弟の鼓動と興奮とがダイレクトに俺のへも流れ込んでくるのが判った。鼓動の間隔が徐々に狭まって せわしなさを増してくるその感覚に、俺は弟の射精が近いことを予感する。 ――イクのか、コイツ? 小4の子供でも、射精できるのか?  そう考えると、たまらなくコイツの射精する姿が見たくなって、俺はなおさら指の動きを激しくさせた。  やがて、 「ん、んッ……んふ、んふッ……」  一突きごとにその小さな体を跳ねらせ声を上げて、 「んう、んうッ、んー……ッ」  そして遂に、弟の鼓動と俺の指の動きとが同調した次の瞬間―― 「んーッ! んーッ! ッ、ッ……んぅ――――ッッ!!」  天を突くかのようその腰を大きく跳ね上げ、弟は糸を吐きだすかのよう細く長い精液の奔流を皮かむりの先端から射精させるのであった。 475 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:53:09 ID:9XYmojxD 【 6-1 】  初精とあってか、噴き出すその量たるや半端なものではなかった。  第一波の射精は一度も切れることなく宙へ弧を描き、二波三波と続くその後も、それら精液は噴水のようびゅるびゅると音を立てて溢れ続けた。 そうしてようやくそれら射精が終わる頃には――身に纏うかっぽう着を余す所なく自分の精液で汚した弟が、呼吸も荒くにそこへ横たわるばかりであった。 「こりゃ……すげぇな。この小さなキンタマの、どこにこれだけ溜まってたんだ?」  誰に言うでもなく呟きながら改めて見下ろす弟――己の精液で濡れたかっぽう着がぺたりと肌に張り付いて、その下にある日焼けした肌をうっすらと 透かせていた。その様が妙に艶やかしく見えて、思わず俺も生唾を飲み込む。  しばらくそうして脱力し、指先ひとつ動かせなくなっている弟へと、 「おーい、大丈夫か?」  俺はその意識を確認しようと声をかける。  しばしそんな声にすら無反応であった弟もやがては射精の余韻が和らいでくると、 「はぁはぁ……あ。アニキぃ」  半ばまで閉じてトロンとさせた視線をこちらへ向け、ようやく俺に応えたのであった。 「大丈夫だったか? っていうか射精は初めてだったか」 「『しゃせえ』? 今の、チンコからなんか出た奴のこと?」 「そ。――ってことは初めてだったか。どうだった、感想は?」  未だ心此処に非ずといった風の弟を撫でてやりながら、俺は面白半分にその感想を聞いてみたりする。しかし、 「…………」  弟は俺一点を凝視したままその動きを止めた。  疲弊しきったであろうその表情からは、いったいその視線にどのような感情が込められているのか量るに難い。 ――もしかして、怒ったか?  同時にふとそんなことを考える。  先の直腸を愛撫していた際、指先に当たるしこりの感覚に弟は激しく反応していた。  おそらくはあれが『前立腺』というものなのだろう。興奮の極みにあった俺はそんな弟を押さえつけるようにして行為を続けてしまったが、もしかしたら あれは相当に痛いものであったのかもしれない。  そう考えると、そのことに弟が怒ってしまうということも仕方がないような気がした。  同時に申し訳なくも思い、 「あー……その、なんだ」  さすがに俺もそれを謝ろうと言葉を探したその時であった。  依然あおむけになった状態からゆっくり両手を伸ばしたかと思うと――弟は俺の首根を捕え、そして力の限りに抱きしめて来るのだった。 「んんッ? お、おい。ちょっと、痛てーって」  その小さな体からは信じられないくらいの力で抱きしめてくる弟。戸惑いつつも同時に、俺も弟の怒りの大きさを知る。  そしてすぐに謝ろうと、その言葉を発しかける俺へと―― 「アニキぃ……大好き」  その耳元で、凡そ俺が想像していた展開とは全く逆の気持ちを弟は伝えてきたのであった。 「はぁ? 怒ってたんじゃねーのか?」  思わず訊ね返してしまう俺に対しても、 「怒るわけないじゃん。俺……俺、今まであんなに気持ち良くなったことなんてなかった」  弟はそこから、愛おしげに俺の首根へ頬をすり寄せて応えるのであった。 「アニキ、好きだよぉ。ホントにホントに大好きだよ」  よほど先の初精は衝撃的であったらしい。改めて惚れなおしたといった感の弟に俺は、動物が生まれて初めて目にしたものを親と思い込む『すりこみ』の それを連想してしまう。 476 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:54:02 ID:9XYmojxD 【 6-2 】  やがてしばし甘えた後、 「ねぇ、アニキぃ。今度はさ……俺がやっちゃダメかな?」  弟はそんなことを俺へと尋ねてきた。 「俺のケツにも指を入れるのかッ!?」  その言葉につい身構えてしまう俺。しかし―― 「違うよぉッ。その……そのね。アニキのチンコとかさ、舐めてみたいなぁ……って」  返された言葉は意外なものであった。 「そ、そんなことしたいのか? すげーな、お前。本当に初めてか?」 「は、初めてだよぉ! さっきさ、ビデオの中のねーちゃんがやってたじゃん? なんかアレが気になっちゃって」  そう言いながら俺の顔とをチラチラ交互に見る視線は、判りやすいほどに俺の陰茎そこへと注がれていた。  一方の俺はというと――弟による奉仕を受けてみたい半面、不安もあった。  俺以上にその知識に乏しいコイツが、上手くこの暴れん坊を制御できるものなのだろうか? うっかり歯でも立てられてしまった暁にはシャレでは済まない。  また、すべてが初体験の弟に無茶はさせられないという思いもある。ここはやはり、自分を殺して弟のリードに努めるべきであるのだろう。  そんなことを考えながら、どうしたものかと思い悩んでいたその矢先であった。 「じゃ、始めるね♪」  ふいにそんな声が聞こえたかと思うと次の瞬間――亀頭の先端を、ジワリと生暖かい粘膜の感触が包み込んだ。 「う、うおぉ……な、なんだぁ?」  そうして見下ろすそこには、その体を横たえて俺の茎に舌を這わせる弟の姿があった。  腫れ物でも扱うかのよう両手を優しく添えて、丁寧にその先端を舐る。時おり口の中にその全体を含むも、弟の小さな口ではせいぜい亀頭それだけを咥える ので精いっぱいで、残りの竿までを収めるには至らない。  しかしそんなぎこちない口での奉仕に俺は、頭の芯が蕩けそうな快感に包まれる。  けっして上手いとは言えないモノではある――がしかし。しっかり味わおうと舌を這わせ唇を吸いつける丁寧な動きは、なんとも温かみのある優しさに満ちた 奉仕である。  その動きからは、言葉にせずとも『兄(オレ)を喜ばせよう』としてくれる弟のぎこちない心遣いが伝わってきて何とも俺を幸せな気分にしてくれるのであった。 「ん~、ぅぷは。……アニキぃ、気持ちいい?」  深く咥え込んでいた亀頭を放し、そこから上目遣いに見つめてくる弟の仕草に俺の興奮は頂点に達する。 「すごくいいッ。上手だなぁ、お前は」 「ホント? じゃあさ、じゃあアニキも『しゃせえ』出来そう?」 「射精か?」 「うんッ。気持ちいいならさ、さっきの俺みたいに『せーし』出せる?」  所々で弟の口をついて出てくる『精子』等の単語に、苦笑いを覚えつつも俺の胸は昂ぶってしまう。そんなたかだか『学校の性教育』程度の知識しかない子供が、 必死になって俺をイカせようとしてくれているのだ。  そしてそんな弟を前に、俺の中にあった理性の箍はついに取り外される。 「おう、出せるぞ。見たいか?」 「み、見たいッ。アニキのせーし、見てみたい」 「じゃあ、飲んでみるか? 『せーし』?」 「え……?」  不意に返された俺からの提案に弟は目をパチクリさせる。 「の……飲めるの、それ?」 「飲めるさ。お前だってもう、学校で習っただろ? これは『赤ちゃんの素』だからな。小便とは違うんだから」  そうして言葉巧み(?)に弟を丸めこもうとする俺。説得しながら、いかに自分が変態的な行為を強要しているのかを悟り自己嫌悪に陥りそうにもなる。  しかしながら、そんなタブーすら意に介さなくなるほどに俺は興奮していた。この弟の小さな口に、自分の精液それを流し込みたいと強く願っていたのだ。 477 :弟のご主人さま・6:2008/12/15(月) 15:55:08 ID:9XYmojxD 【 6-3 】  やがてしばし逡巡した後―― 「……じゃあ、少しだけ」  脈打つ俺の茎から視線を外せずにいる弟もまた、小さく頷いた。  はにかんだ様子で半ばに瞳を閉じ、耳まで顔を紅潮させた弟の表情からは、奴もまたこれから俺の精液を飲もうとしていることへの興奮がはっきりと見て取れた。  そして生唾をひとつ飲み込んで舌を出すと、弟は大きくその口を開けて ――再び、俺の亀頭を咥え込んだ。 「ん、大丈夫か? じゃあ、舌でこの頭の部分を舐めながら、吸ったり緩めたりを繰り返してくれよ」 「んん、あはっは(わかった)」  これ以上にないくらい口をあけて頬張るその表情、そして見つめ上げながら頷く仕草だけですでに達しそうになる。  そうして言われた通りに奉仕を始める弟を前に、俺も残り竿の部分を自分の手で小刻みにしごき始めた。  始めてしばらくもすると、室内にはぢゅくぢゅくと液体を撹拌する音が響き始める。弟の口中に満ちる唾液と、そして俺の亀頭から滲み出た腺液とが混ざり合って いる音だ。  弟もそれを零さじと時おり奉仕を止め、唇をすぼめて大きくそれをすする。その時の口の動きがまた、頬の粘膜で俺の亀頭を熱く締め上げて、得も言えぬ快感となる。  そんな行為が続くうち、いつしか俺も自然に腰を動かし始めていた。  吸いつける時の動きに合わせて腰を突きだすと、僅かに挿入された亀頭はその先端が弟の咽喉に当たる。 「んふッ、ん、んぶぅ……」  直接のどを小突かれる感触に奴も僅かに咳込む。しかしながらそれ自体に嫌悪の表情は見られない。弟もまた、このフェラチオという行為とそして口中に満ちる 陰茎の味とで、忘我の只中にいる様子だった。  そうして行為を続けるうち、やがてその時は来た。  茎の芯に、放尿のそれにも似たむず痒さが走るのを感じて俺は手の動きを忙しなくさせる。 「あ……そろそろイキそうだ」  そのことを告げられると、見上げてくる弟の目にも驚きに似た表情が現われた。ついにその瞬間を迎えようとして奴の興奮もまた頂点に達しようとする。  やがて尻の奥底にあったむず痒さは茎全体を包み始め、会陰は弓を引絞るかのように収縮する。  そして、 「い、イクぞ? 口の中に出すからなッ」  絶頂に達しようとする俺の感覚と、そして幾度目かの吸いつける口の動きとが重なった次の瞬間―― 「くッ、うお……!」  俺は弟の口の中に射精を果たした。  尿道を通って精液が射出されるその感触は、いつもの俺が知るそれとは全くと言っていいほど違っていた。『液体が出ている』というよりは、『何かが引き抜かれて いる』といった方が感覚的には正しいのかもしれない。  興奮ゆえか、俺の亀頭そこから出る精液はいつも以上に大量で、そしてそれを運ぶべく脈打つ茎と尿道もいつも以上に肥大して弟の小さな口を塞ぐ。 「んッ? ん、ん……んんっぷ」  そんな精液の奔流をその口の中に収めきれなくなり、弟はついにそこから口を放した。しかしながらそれでもなお欲情の滾りを出しつくしていない俺の陰茎は激しく 上下に脈打って、短く刈り上げられた弟のおでこやその鼻先へと大量の精液を打ち付けるのであった。  そうしてしばしの放出を経て――ようやく俺の射精は終わりを告げた。  目の前にはその顔はもとより、三角布をかぶる髪の毛にまで俺の精液を浴びて白く染まりあがった弟の姿があった。 「はぁ、はぁ……顔、真っ白になっちまった」  そんな弟の頬の上に降り積もった雫のひとつを指先に絡ませると、俺をその上をなぞらせながらそれを奴の唇へと運んだ。  その指先と精液を、弟は俺の茎にしてくれていたかのよう愛しげに吸いつかせて舌を這わせる。  射精の余韻の中、俺はそんな弟を見つめながら今までにない満足感を味わっていた。   -[[:『 弟のご主人さま・7~9 』]]

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