納豆 (なっとう)
言わずと知れた、日本を代表する発酵食品。
蒸した大豆を藁にいる納豆菌によって発酵させて作ります。
昔は藁にいる天然の納豆菌で作られていましたが、今ではほとんどが工場で純粋培養された納豆菌を使い、発泡スチロール容器や紙パックで作られます。
ちなみに、茨城県の水戸納豆が有名ですが、発祥は秋田県らしいです。
また、基本的に「納豆」と言えば「糸引き納豆(生納豆)」を指しますが、その他にも「塩辛納豆」や「甘納豆」などの納豆もあります。
「塩辛納豆」は大豆を麹菌で発酵させた後乾燥し、熟成させたもの。
元々は中国で作られた、歴史が古い納豆です。
「甘納豆」は発酵食品ではなく、和菓子の一種。
参加している菌達
世界の納豆の仲間
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チョングッチャン(ko: 청국장)
清麹醤。韓国の大豆発酵食品。
茹でた大豆を藁で包み塩分を加えて、やはりB.サブチリスの菌株である韓国納豆菌で数日発酵させて作ります。
日本の納豆に似ていますが、味噌の一種です。
納豆ほどの粘りはありませんが、やはり強烈な臭いを放ちます。
食堂などでメニューに並び、チゲ(鍋)などにして良く食べられます。 -
豆鼓(トウチ)
中国の大豆発酵食品。
黒大豆に塩を加えて煮たものを、発酵させて作ります。
納豆よりも豆味噌に近く、塩分は強いですが、うまみや風味も強く、中華料理の調味料として愛用されています。 -
キネマ(en: Kinema)
東ネパールの無塩大豆発酵食品。
煮た大豆を砕いて少しの灰を交ぜ、バナナの葉っぱで包んで、一晩発酵させて作ります。
基本的に天日干しにして保存します。
無塩なので、スープの具などにして食べるそうです。 -
リビイッパ
ブータンの大豆発酵食品。
煮た大豆をバナナの葉っぱで包んで発酵させ、それを潰して丸め、再びバナナの葉で包んで釣るして熟成保存します。
お茶請けとして親しまれているそうです。 -
ペポ
ミャンマーの大豆発酵食品。
潰してせんべい状にして保存し、揚げて食べるようです。
また、日本のようにご飯にかけて食べる事もあるらしいですが、味付けは塩とトウガラシです。 -
トゥアシ
ラオスの大豆発酵食品。
潰してせんべい状にして保存するものと、味噌状のものがあるらしいです。 -
トゥアナオ(en: Thua-nao)
タイの大豆発酵食品。
大豆を蒸してからバナナの葉っぱに包んで発酵させ、潰してせんべい状にして乾燥保存します。
調味料のように使うことが多いようです。 -
スザチェ
インド、アッサム地方の大豆発酵食品。
大豆を煮て竹かごに入れて発酵させた後、壷に入れてさらに発酵熟成させて作ります。
調味料として使われているそうです。 -
ダワダワ(en :Dawadawa)
アフリカ西部の発酵食品。
元々はイナゴ豆で作りますが、最近では大豆を使ったものもあるそうです。
皮を剥いて柔らかく蒸した豆をひょうたんに入れて発酵させて作ります。
やはり乾燥保存して、調味料として使われるようです。
History
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初登場 - 第6話 2日目 (1巻)
ホンオフェの臭いの強さを比べるために登場。 - 第24話ではみんなで食べ、作り方も説明されました。