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395 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:09:19 ID: Jq42BVp+  薄明かるい灯にまぶたを照らされ、ゆっくり気だるそうに彼は片目を開いた。  よく潤んだ緑の瞳に橙の炎が映りこんで反射しチカチカと儚げに揺れている。普段であれば濃く暗い色の前髪に覆われ見えない緑だ。  彼が今こうしてベッドに深く沈みこんでいなければこの瞳は見えない。じっとりと汗をかき、湿った前髪がまとまって彼の目を露にさせている。  新緑のように明るく、魅入られそうな深さがある。幼いといえるほど若々しく、それでいて井戸のように底知れない、庇護欲と畏怖を同時に思わせる、そういう印象の瞳だった。  ぼくは灯を枕元の机に置き、彼の顔を覗き込んだ。  愛らしい頬や、か細い首の線が変声期を迎えていない幼い少年だということを告げてくる。浅黒い肌の下は赤く染まり、しっとりと頬を汗で滲ませている。ぼくの姿を目で捉えてからゆっくりと開かれたもう一つの目を、苦しい呼吸を訴えてか、切なげに緩ませる。  その表情にぼくの意識が一箇所過敏に反応した。  「ニルさん」  彼が小さな声でぼくの名を呼んだ。感情の読めない低い声音だ。  ぼくには彼の姿がベッドの上で男の来訪を待つ娼婦のようにしか見えていないのだ。彼はそのことに気がついているのだろうか。  少年に対して異常な感情であることは重々承知しているし、この自分の本性を正す気もない。初めて彼を見たときからこうするであろうことは分かっていた。  旅の行商兄妹が我が家に?自分の性癖を知ってか知らずか父は易々と彼らを受入れ、もてなした。ぼくは兄である彼の異国情緒あふれミステリアスな風貌にすぐに心惹かれた。  褐色の肌に濃い色の髪、時折ちらつく緑がひどく目を引いた。年頃の少年のような快活さもなく、ひどく陰鬱そうな印象を与える。彼は町の子供と話すこともなく大人とばかり話しているのをよく見かけた。  確かに話してみれば理知的だが感情に欠け、子供らしい未発達な言動などなく、見かけとの差異を感じずにはいられない。  ただ異国の子となれば仕方のない言葉の流れが、妙にたどたどしくそれがひどく愛らしく感じた。  「ニルさん?」  少し咳き込んでから彼は再びぼくの名前を呼んだ。  吐き出される息の熱さが、病気による熱だとわかっていても、欲情し堪えきれない熱さを発散しようと苦しんでいるように見えてしまう。  「なん・・・ですか」  いつまでも顔を覗き込んでくるぼくに不安を感じたのか、彼は眉を下げて少し身を引いた。  ふるふると揺れる唇が美味しそうでむしゃぶりつきたくなる衝動を必死で堪えながらぼくは言った。  「スイ君は商人だよね」  だから何だ、と揺るがない視線が言ってくる。  「枕営業って知ってる?」 396 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:10:12 ID: Jq42BVp+  彼は疲労で少しとろんとした目でぼうっとしてから首を小さくかしげた。  ぼくはベッドの上にあがり、布団を剥がし彼の上に覆いかぶさった。瞬間的に彼の表情が引き締まるが、遅い。  小さな手を大人の握力で掴み、ベッドに縫い付ける。痛みと恐怖で声が出なかったのか、彼は、カヒッと変な息の吸い込み方してからぼくから逃れようと身をよじった。  病気により体力がないことも合わさって、すぐに無意味と判断した彼は涙交じりの片目を僕に向けた。  にらんでくるかと思ったが、なんてことはない普通の一瞥だった。それから完全に顔を背けてしまった。  露になった首筋にぼくは歯を立てた。痛くはないはずだが彼がぴくぴくと小動物のように震えている。  舌を這わせアゴを撫ぜ、若い皮膚に吸い付きぼくの中の渇きを潤わせようと執拗に首をしゃぶった。  彼の汗のにおいや自分の興奮した体臭が鼻につく、それすらも夢にまで見た快楽の一部であり十分にぼくの熱を上げさせた。  はぁぁ、と彼は深く息を吐いた。  「やめて欲しいの?」  ぼくにはその息が小さな快感ではなく、呆れかえって吐き出された侮蔑のように感じられた。  まさかこの状況でそんな態度が取れるものだろうか。  「やめろと言えば、やめるか?」  背けられた横顔は、必死でぼくを見ないように、ぼくという存在を拒絶するように頑なだった。  今まであった取ってつけたような丁寧語は切り取られ、少々威圧的に感じる常体での話し方になった。彼が妹とこちらの言葉でやりとりする時と同じだ。  つまりぼくは、もはや敬う言葉を使う相手ではなくなったということだ。  非常にわかりやすい目前に差し迫った、物理的な力を持ってベッドに押し付けられたこの状況に対し、彼はぼくを馬鹿にした。泣いて懇願し身に覚えのない許しをぼくに求めた少年を数多く知っている。  だがまさかその少年たちの中で最も体の小さな彼がこのような態度に出たのだ。  「やめないよ。むしろ言って欲しいのに」  驚きと小さな苛立ちを覚えながら、ぼくは彼の耳に歯を立てた。まだ力は入れていないが、彼の体がビクッと震える。恐れてはいるようだ。  「やめないのならば、やめろと言う必要がない。俺は、今から、話さない。目を開けない、だから・・・早く」  終わらせろ、と途中まで聞こえたような気がした。その瞬間にぼくは彼のシャツの前を引きちぎって開かせたため全部は聞き取れなかった。  ひ・・・と目を瞑り引き絞った声を上げ彼は身を縮ませた。  「ねえー、なんでそんなこと言うの?ぼくが昨日の今日で溜まったから適当に流し込める穴探してただけみたいじゃん」  泣きそうに強張った顔のままぼく側の片目をわずかに開かせた。疑惑に染まった緑だ。 397 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:11:12 ID: Jq42BVp+  「ちが・・・ちがうの?」  違ったところで彼の身に降りかかる結果は変わらないというのに、動揺から随分年相応の弱さを見せてもらえてぼくは少し気分が良くなった。  「違うよ、スイ君のことが大好きになっちゃったんだよ。もう一日だって待てない、一日経って違うキミになる前に今のキミと触れ合いたくて仕方ないんだよ。こんなことしか出来なくて本当にごめんね」  露になった乳首を弄った。反応はない。手のひらを大きく広げてお腹をゆっくり撫でた、小動物のような細かく激しい鼓動が聞こえる。手を動かすたび緊張からか張り詰めた弦を弾くようにピクンピクン震える。  しっとりとした肌は手に吸い付いてくるようにきめ細かく温かい。とっとっとっと、と心臓の音が彼がまさしく今生きてその全身に血を送り、熱を持っている1つの生き物であることを主張する。  浮き上がった肋骨の形、か細い鎖骨の隆起や薄くて無いような肉の感触が手のひらにじくじくと伝わってぼくの胸のうちまでむず痒いような心地にさせられる。  ぼくはもう彼を掴んではいない。両手の拘束はなく、腕は顔の横に開かれている。浅黒い胸が揺れる灯に照らされ、汗の玉が光を返す。いかにも不健康そうな容姿だが、恐怖に怯える表情と相まってひどく扇情的に視界に映えた。  ふーふーと彼は未だ横を向いたまま荒い息を吐き続ける。  「嫌?」  「いやだ。いやだいやだいやだ。冗談やめろ、フザケルナ」  彼の小さな怒号は途中から理解できない言葉に変わった。母国の言葉だろうか、この子が自国の言葉で話すのを初めて見た。たとえ妹との会話ですらこちらの言葉で話していたというのに、ここまで錯乱してくれたのが嬉しくて仕方ない。  声が小さくて叫びにならない叫びをひとしきり言い終えると、涙を流し始めた。しゃくりあげたりはしない静かな泣き方だ。それでも過呼吸になっていないか心配なほど激しく肩で息をしている。  「なんでそんなに?」  わからないのか?と切りつけるような鋭い眼でにらまれた。  ぼくだって彼が震えながら罵る理由をわからない訳ではない。ただ反応が面白く、次にどんな顔になるのか楽しくなってしまった。  日の出ている時は、物静かに動かず書き物ばかりしていた彼が、今ぼくの下で怒り、恐れ、泣いている。  次はどうするだろうか、どうなるだろうか。いっそ笑ってはくれないか。  「?」 398 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:12:31 ID: Jq42BVp+  横目でぼくをにらむ目が、少し色が変わったように思えた。緩んだ、というかは艶が出た。  涙は止まり、浅黒い肌は先ほどの動悸の時よりも赤みが走ったように見える。  本人も異変を感じているようで薄い眉を寄せ、困ったように視線を泳がせる。温かい吐息が腕にかかった。  「おかしいね」  胸の前でたたまれた腕を片方掴むと、さっきの恐怖におののく震えとは違う振動が伝わった。  「ふゎ・・・・・・・・ッ・・・、ニルさん・・・何、した」  腕を掴み上げ、薄い胸板を撫でると、ビリビリと筋肉をこわばらせながら彼は体をのけぞらせた。まるで原始的な快感が電気のように走ったとでも言うような反応だ。  「っぁあ・・・っ・・・」  聞いているこちらの耳が蕩けそうな甘い声を発しながらベッドに頭をつけ、背筋をしならせて腰を浮かせる。見れば下半身の布地にこわばりが出来ていた。  「なんで急にかわいくなったの」  言いながらベッドに沈み込ませ、口付けた。もちろん返事はない。差し入れた舌で彼を蹂躙してやろうかと思えばその舌を彼自ら舌を絡めはじめ、流しいれた唾液も端からこぼしながらも受入れ、しまいにはぼくの腕の服を小さな手で掴んできたのだ。  あまりにも急激な変化だ。  薬だろうか、と思った瞬間、夕食の後に具合の悪い彼に父が風邪の薬、と言って袋を渡していたのを思い出した。  一体何を考えて、父はそんなことをしたのか分からないが、ぼくはただ目の前で乱れる彼がいとおしくて仕方がなかった。  柔らかい舌、綺麗に並んだ歯列をなぞり彼の奥へ奥へと舌を伸ばす。熱く小さい舌がぼくのものを拒んでいるようにも誘っているようにも思える動きで粘つく唾液をかき混ぜながら絡みつく。びちゃびちゃと高く水音を立てながらスイは小さく息を漏らす。  「んぅ・・・っふう」と喉を鳴らして濃い唾液を飲み下した。  ぼくの息が辛くなり、口を離そうとすると彼のほうからぼくの下唇を上下の唇ではさみ名残惜しそうに口を開けた。  口と口を結んでいた短く光る糸が彼の頬に落ちる。テラテラと光る舌が胸の息遣いに合わせてちらちらと上下に揺れる。まるで物足りない熱を欲しているかのように淫猥な表情でぼくを見る。  「はぁー・・・っはぁ・・・ちがう・・・ちがう!なんだこれは!」  春を売る仕事人のような表情は、どうやら本人の意思で行っているわけではないようだ。  「その気になってくれて嬉しいなあ。お互い楽しいほうがいいものね」  いい加減覆いかぶさる体勢で居たら、腕が痙攣する手前まできていたので、彼の横に横たわることにした。 399 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:14:00 ID: Jq42BVp+  間髪入れずに開けたぼくの反対側へ、彼は身をよじって逃げようとした。さっきは観念したというのに、抜け目がない。  それとも先ほどよりもはるかに余裕がないということか。  ぼくは腕を逃がさないように力を入れて掴んだ。それすらも快感なのか、また彼の背筋がこわばった。  こちらへ引きづり込んで背中から抱き込んだ、汗っぽい頭皮のにおいが心地よい。  ぼくよりずっと小さい腰に、わざとぼくの誇張を知らせるように腰を押し付けた。引き絞った悲鳴が聞こえる。  「しい君の肌気持ち良いなあ」  彼のボロボロになった上着を脱がせ、燃えるように熱くなった肌を撫ぜた。今までベッドに譲るままだった彼の背の快感を直接感じられる。片手で撫でながらぼくは自分の服を脱いだ。最初に脱いでおけばよかった。  「あ・・・あ・・・ああ・・・、」  喉を反らせ彼はうたう。乳首よりも肌のほうが感度が良い気がする。撫ぜるだけで今にも果てそうなほど喜んでいる。性器に触れればこれがどうなってしまうのか。  耳、首、肩甲骨へと、薄い肌に舌を這わせ歯を立てる。その度上げられる声に酔ってしまいそうだ。  ズボンの中に手を滑り込ませると、涙目が見開かれ「駄目だぁ!」と声を裏返らせながら叫んだ。  それは膨れ上がってはいるものの年相応に小さく、体液でぐちょぐちょに濡れていた。  そもそも、性とはかけ離れたストイックなイメージを持たせる少年の股間が立ち上がり淫猥に濡れる様子など想像しただけでぼくの股間がおかしなことになってしまうというのに、目の前で彼が穴という穴を潤しながら腰を擦り付けてくる、この事態に耐えられるわけもなく。  ぼくは彼のズボンを下着ごと一気に下ろした。  熱を空気にさらされて彼は身もだえする。  後ろからぼくは彼の片足を高く上げさせて、彼のものを弄る。「んんー!」と彼は口を閉じながら高く呻いた。  「可愛い・・・可愛い可愛い可愛いよ、しい君そんなちっちゃなおちんぽ膨らませてヨダレ垂らして、だらしない!気持ち良さそうに腰振っといて、まだ気丈そうに我慢しててすっごく可愛い。 ねえねえねえ、わかる?キミすっごくエロいんだ。ぼくから見たら。髪の毛で顔隠しててさ、たまにチラッと見える緑の目がすっごく淫ら、目が合うたび誘われてんのかなってドキドキしてた。 可愛い、可愛い可愛い、挿れたい刺したい掻き回したいキミのお尻にぼくのちんこ突っ込んで掻き回してたくさん入れたり出したりしよう。そしたらたくさん注ぐから、赤ちゃんできちゃうかな。 出来るくらいお腹パンパンにしてあげる。やめてって言ってももうやめないよ」 400 : 名無しさん@ピンキー : 2010/10/31(日) 23:15:22 ID: Jq42BVp+  彼の片足を、彼の顔の横くらいまで上げさせた。思ったより体が柔らかい。  上げさせた足の細さに感動する。未発達の、骨まで細いふくらはぎにはつきかけの滑らかな肉がわずかにへばりつき、太ももはしなやかで弾力がある。太ももと呼ぶにはあまりにも細すぎる。この少年独特の細さがたまらない。  露になった尻の裂け目に、彼の先走りのぬるぬるを忍ばせた、まだ穴には指を入れいていない。にも関わらずスイは与えられる快感に背を弓なりにそらす。  おそらく、彼にとってこういった行為は初めてではないように思われた。この年で商売人、まして旅をしている。ぼくでは考えられないほどの苦労をしてきただろう。言葉では知らなくても、彼は妹を守るために何度も肥えた大人と寝てきたのではないのか。  それこそぼくの父のような大人とか。  その涼しげな口には過去に何本ものグロテスクな男根を咥え、白い汚濁を嚥下し、小さな肛門は臓器の奥へと見知らぬ棒を誘ってきたのか。妹のため、生活のためにと惜しみなく声を上げ今のように乱れてきたのか。  今まさしくぼくとの行為は、彼にとって損失でしかないのだろう。偉いおじさんのちゃらんぽらんのセガレが発情してなぜか掘られた。くらいの認識だろう。  よほどひどいことでもされなければ、きっと彼は明日からも何事もなかったように俯いて書き物をし、妹と話し、にこりともしないで大人と商談をするのだろう。  考えたら、少し、萎えた。    「やめてって言わなかったらやめるとは」

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