ショタとお兄さんでエロパロ 保管庫@ ウィキ

:第一話


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342 :兄×義弟(1/11):2007/09/08(土) 17:40:06 ID:DLgkvFnR
ある日、お袋がのたまった。
「あのさー、私、再婚しようかと思うんだ」
シングルマザーのお袋に、飯喰わせてもらって、育ててもらって、
感謝感激の被保護者の俺としては、否も応も無いですが。
ただ、ガキの頃にケンカしてる親父とお袋を、さんざん間近に
見てきたことを思えば、心配が先に立つんですがねぇ。
「まーね。そこら辺は私も心配だわ」
そんな、身も蓋も無い事を。それに、家とかどーするんで?
このアパートん中で、見知らぬオッサンと顔つき合わせて、
『やぁ、今日から私がお前のパパだ』とか言われても、
思春期真っ盛りの俺には、どう切り返せばいいのか分かんねぇですよ?

「あー、家持ちだから、あの人」
ほぅ『あの人』ときましたか。ひゅーひゅー。
でも、お家はどこなんで? 俺の通学の事も、
ちょっとは思い出してくれると嬉しいんだけど。
「んー、遠いんだな、ちょっとばかり。
通勤は出来なくも無いけど、通学はちょっちツラいわね」
あっそ。じゃ、転校?

「お前みたいなバカを、ややこしい時期に受け入れさせるような
迷惑を、他所の学校にかける訳にゃいかんでしょ。
お前は、とりあえずこのアパートで頑張って、
私やあの人が残業の時の、緊急のねぐらを確保するのよ」
へぃへぃ。ま、そうやってじわじわと慣れさせていこうという
コンタンが丸見えなんですけど?
「ほほー、意外と鋭いわね。動物園のサル山で、
別グループの若サルを群れに馴染ませる手法の応用なんだけどね」
俺には、ホモ・サピエンスとしての自覚も許されないんですか? ママン?

「あら? ニホンザルも良いものよ?
あと、もし話がまとまったら、君には弟が出来ちゃうんで、よろしく」
え!? もう、仕込みを済ませちまった、って事?
「何ほざいてんのよ! 本気ではたくわよ、エロガキ!
あの人のお子さんなの。小5よ。すっごく可愛いの!」
へぇへぇ、可愛げの無い愚息で、悪うござんした。
その時、俺の脳裏には、こしゃまっくれたガキの姿が浮かんでいた。
お袋が「カワイイ」つうんだから、ぜってークソうざいガキだろうな。
つか、再婚しようかっていう男と、前の奥さんの間の子供だろ、それ?
女として「カワイイ」とか思うもんかね、普通。
でも、俺が引っ越さずに居残るんなら、そいつもココには来ないよね?

「それが、ちょっと訳アリでねぇ。
その子、こっちに移そうかっていう話もあるのよ」
げろげろ。マジすか?
「ともかく、今度の日曜ツラ貸して。顔見せするから。
別に気の効いた事喋ろうとしなくていいからね。
とりあえず、ちゃんと口閉じて、座っててくれりゃいいから」
何ですか、それは~。

そして、日曜日がやってきた。
父親候補とやらは、いたって普通のオッサンだった。
そして、むこうさんの連れ子は、女の子かと見紛うほど、
センの細い子供だった。
父親の足に、半分隠れながら、おずおずと挨拶して来るんだ。
うっわー、確かにこれは可愛い過ぎるかも。


343 :兄×義弟(2/11):2007/09/08(土) 17:41:07 ID:DLgkvFnR
一通り挨拶が済むと、とりあえず、ファミレスのボックス席に
陣取って、家族ぐるみのお見合いと相成った。
俺は、お袋の言いつけを守って、生ける信楽焼として
この場をやり過ごす決意だった。
向こうの子も、同じような事を言われているのか、
精一杯、大人しくしようとしている様子だった。

だが、大人たちの心無いやり取りが、
その子の決意をくじいてしまった。
何だよ、二人してノーパソ持ち出して、収入と生活費、
諸費用に税金、あーだこーだと数字を並べてさぁ。
あんたら、もっと愛とか夢とか、語ればどうよ。
会社合併の決算報告じゃないんだよ?
向こうの子ども、退屈しちゃって、居眠りこいてるじゃん。

俺は、さりげなくお袋に合図すると、その子を指差した。
お袋とオッサンが「しまった」てな顔を見合わせた。
「俺、その子連れて、ちょっとその辺歩いてくるわ」
「ちょい待ち! どこら辺歩くつもりなの?」
精一杯気を使った俺の提案に、お袋が突っ込みを入れてくる。
「あー、商店街をぶらぶらと。あとナリユキで、公園行くか、
図書館覗いてみるか、駅前の本屋で立ち読み。
途中小腹が空いたら、サテンかミスドでお茶」

「んー、ミスドは避けて。サテンだったら、ほら、あすこの」
お袋は、ちょっと裏の道筋を言って来た。
「あの筋の角の店がホットケーキ美味しいんだってよ。
できたら、偵察してきて欲しいな」
さりげない仕草で、財布から千円札2枚取り出して、
そっと俺に寄越してきた。
「へーい」
俺は、眠そうに目をこするチビを伴って、
昼下がりの街に繰り出した。

「すいません。ご迷惑だったですよね」
こいつ本当に小学生か、てな気遣いを見せながら、チビが謝ってきた。
「気にするこたあ無いよ。俺も眠かったぐらいだし」
コンビニの前を通りがかった俺たちは、ふと足を止めた。
「アイスでも買ってく?」
「アイス!!」
俺の言葉に、さすがに子供らしい反応を示す。
ひょっひょっひょっ、大人じみて振る舞っても、まだまだ子供よのう。

「はいはい、そこの二人、ちょーっと署まで来てもらおうかぁ」
コンビニに入ろうとした俺たちは、急に呼び止められた。
振り向くと、悪友二人がニヤニヤしながら立っていた。
「おい、こら、コー。
おめぇ、同年代の女の子と付き合えないからって、
小学生に手を出すのって、どうよ?」
「児童誘拐は犯罪だぞ。早く親元に返すんだ。
つか、そんなカワイイ子、いったいドコから連れてきた?」

いきなり話しかけられて、チビは初対面の時のように、
俺の足にしがみついて、半分隠れていた。
ま、今朝は親父さんの足にしがみついて、俺にびびっていた訳だが。
「ばかやろ、お前ら、変なこと言うから、びびってんじゃん。
この子は、ひょっとしたら、俺の弟になるかもしれねえんだよ。
妙なコト吹き込むんじゃねぇや」


344 :兄×義弟(3/11):2007/09/08(土) 17:42:07 ID:DLgkvFnR
俺はチビの方に向いて、言ってやった。
「こっちの、ガラと頭と顔が悪いのがいっつあん。
その隣の悪徳弁護士みたいのがヒロ。
色々と変なヤツらだけど、怖い人じゃないから」
「そうそう。この中で一番怖いのは、コーだから」
「あの、安藤 薫(かおる)です」
チビはおずおずと自己紹介した。

「このやろ、やっぱ女名前じゃねぇか」
いっつあんが、俺の胸倉を掴んで詰め寄ってくる。
つか、男でもよく居るだろーが、薫って。
「まぁまぁ。で、ホントに兄弟になっちゃうの?」
「んー、多分ね。親同士ではほとんどナシがついてるっぽい」
「いきなり、こんな変なヤツの弟にさせられちゃって、可愛そうに」
「うんうん、全くだ。悲惨な事よのう」
からかってくる二人に、反撃しようとした俺は、
チビの声に出鼻をくじかれた。
「あ、あの」
思いつめた声に、思わず俺たち三人の視線が集まる。
その視線に負けまいとするように、チビが必死に言葉を紡ぐ。
「あの、ぼく、こーにーちゃんの事、好きです!」

あー、こらこら。真面目に反論するのはいいが、
からかわれてるだけなんだよ?
今日会ったばっかで、そんな事を、きっぱり宣言するなよ。
だけど、妙にくすぐったい、うれしい感じがしたのも、事実だった。
なんていうか、子分が出来た、みたいな?
それとも、保護した野鳥の卵を観察してたら、
羽化したヒナが自分の後を、必死こいてついてくる、とか?

かぁわいいなぁって思ってたら、俺の隣で、いっつあんが
ぼろぼろと涙を流しているのに気がついたんだ。
いっつあんにも、チビよりちょっと上ぐらいの弟が居たんだっけ。
「こ、このような弟が、この世に実在しえたとは……」
いっつあんの声は、うるうるとうち震えていた。
うわぁ、なんか本気で感動してる。ほとばしるエモーション?
まるで、大昔のアニメの、暑苦しいキャッチャーみたい。
つか、お前ら、普段どういう兄弟づきあいしてるんだよ?

「頼む! コー、あいや、コー様!!
その子とうちのケンジを交換してくれ!
なんなら、俺の持ってるゲームソフトも付けるから!!」
ヤだよ。いっつあんの持ってるゲームソフトって、
PC用のフリーゲームばっかじゃん。
いや、違う! そういう問題じゃない。

ちゃっかりチビの手を握っているいっつあんから、速攻チビを取り返した。
油断も隙もありゃしない。どっちが児童誘拐だよ?
「チビは俺のもんだ! お前なんかにやらんわ! しっしっ!!」
俺はチビを後ろから抱きしめて、いっつあんを睨んだ。
もの欲しそうにこっちを見るいっつあんと、にらみ合う俺に、
ヒロが冷静に突っ込みを入れてきた。
「おい、コー、その大事な弟くんが、目を回しているぞ」
言われて気が付いた。チビが俺の腕の中で、くったりしていた。
顔とか赤いし、暑気あたりかな?


345 :兄×義弟(4/11):2007/09/08(土) 17:43:09 ID:DLgkvFnR
俺は、諸悪の根源のいっつあんをパシらせて、ガリガリくんを
買ってきてもらうと(お金はちゃんと払ったよ?)、
小さな公園の木陰のベンチに移動した。
チビが息を吹き返して、大事無いことを確かめると、
悪友どもは用があるからと各々に去っていった。
アイスを食い終えた俺たちは、ぶらぶらと散歩を再開し、
お袋ご推薦の茶店にしけ込んだ。

「もし、お父さんの再婚が決まらなかったら……」
ホットケーキを待つ間、チビが不安そうな顔で尋ねてきた。
「ぼくも、こーにいちゃんとは、もう会えないんですか?」
内心思った。もしそうなったら、大っぴらには会いづらいかもな。
「会えないわけじゃないよ」
自分で言いながら、上っ面な言葉だなぁって感じた。
何か、ちょっとした物でいいから、絆が感じられる物があれば、
チビも安心できるんだろうか?

ごそごそとズボンのポケットを漁ってみた。
さっき、いっつあんから受け取ったコンビニのレシートと、
何かのオマケのミニチュアボールペンが出てきた。
俺は、レシートの裏に、自分の携帯番号を書き込んだ。
「ほら、これ、俺の携帯番号だから」
チビのヤツ、その紙切れをすげ嬉しそうに受け取った。
「公衆電話から掛けちゃだめだぞ。金かかるから。
電話するときは、家の電話とか使えよ」
チビは大事そうに、レシートをポケットにしまうと、
にっこりと微笑みながら、頷いた。

一月ほど後、めでたくお袋は再婚を果たした。
ま、俺と親父さんとは、すんなり馴染めそうにはないけど、
時間をかけて、慣れていくしかないような。
お袋は、ゴリラのコロニーなら、ドラミングと遠吠えの勝負で、
群れの中の順位が速攻決まるのにねぇ、とため息をついた。
つか、早く俺を、類人猿から人間へと格上げして下さい、ママン。

そもそも、お袋と親父さんが、しっくりとした夫婦に
なり切れて居ないんだから、そっちが先でしょう、みたいな。
チビとお袋の間も、まだまだって感じだった。
チビって、お袋のことをつい「おばさん」なんて呼ぶしな。
そんな中で、俺とチビの間だけは、無理なく馴染んでいた。
そして、その事自体が、新しく出来上がったばかりの「家族」の中で、
お袋と親父さんの安心材料になっている様子だった。

年内かけて、お袋は生活の本拠を親父さんの家に移す事になった。
俺はとりあえず、苗字は変えないまま、今のアパートに残る。
そして、年が明けた三学期から、チビはこっちに転校してきて、
俺と、今のアパートで暮らす事になるらしい。
そうなったら、アパートには、お袋と親父さんが交替で顔を出すようだ。
はぁい、はぁい! 質問がありまぁす!
「何よ、愚息」

お袋が居なくなるのも、チビがやって来るのも大歓迎なんだけど、
(俺は見た! お袋のコメカミがぴくぴくと引きつるのを!!)
チビの転校は、学年が変る4月の方が良いんじゃね?
「うん。でもね、中途半端じゃない、三学期って。
どうせ転校するなら、早いうちが良いかと思って」
ふーん? なんか事情がありそうっすね。
ま、早目にチビが来るんなら大歓迎だから、いいけど。


346 :兄×義弟(5/11):2007/09/08(土) 17:44:12 ID:DLgkvFnR
「あと、カオルちゃんの事をチビって言うな」
え? あっしの事は、愚息呼ばわりなのに?
「カオルちゃんには、薫っていう名前があるんだから、それで呼ぶ。
お前は、愚息だから、愚息と呼ぶ。これで何か、問題あんの?」
いえいえ。何の異論も御座いませんとも。
それでも、チビはチビだけどな。

年が明けて、チビが俺の住んでるアパートにやって来た。
同居して知る、驚愕の事実。何と、チビは料理の達人であった。
マジお袋より上手かも。
なんつーの? 「潤いのある家庭料理」みたいな?
「ウマい」「美味しい」ってホメてたら、
チビの方も、なんかヤル気を出しちゃって。
せめても、俺に出来る手伝いって事で、食後の皿洗いを
かろうじて手伝わせていただける仕儀と相成った。
うっ、うっ、役に立たない義兄でごめんよぉ。

月が替わって、二月の半ば近くになると、何故だか
チビの料理の忙しさがヒートアップしたんだ。
たまたま、当番でアパートの方に泊まってたお袋に、
なにやら料理道具のありかを教わっていた。
居間でテレビ見てた俺は、チビの様子が気になって、
飲み物を取りにいく振りをして、台所に顔を出した。
念のために言い添えておくが、決して、自分だけ
仲間外れになった気がして、寂しかった訳じゃないので、
そこんとこ、誤解の無いように。

そこで耳に挟んだのは、驚愕の会話だった。
「おっきいボウルはここにあるんですね」
「そうよ。こっちのと組み合わせたら、テンパリングが出来るから」
ちょっと、ちょっと、お袋! チビにマージャン教えてるのかよ?
「はぁ? 誰がマージャンの話なんかしてるのよ?」
だって、今、テンパったとか、何とか、言ってたじゃん。
俺でさえ、上がり役の点数計算できねーのに。
それを聞くと、お袋は哀れみと蔑みの目つきで俺を見た。
「テンパってるのは、お前の頭よ、愚息。
私らが話してるのは、テンパリング。料理の事なの。
図体でかいのが台所うろついてると邪魔だから、あっち行ってな」

そして、世間は、2月14日を迎えた。
はぁ、今年ぐらい、2月13日の翌日が15日って事になればいいのに。
乏しい今日の釣果(ちなみに全部義理)を持って、
とぼとぼと家に帰ると、レジ袋一杯にチョコをもらったチビが居た。
「あ、おかえり、こーにぃ」
てか、お前、先月からこっちの学校に変ってたんじゃね?
それなのに、なんで、そんなにチョコ貰えてるワケ?
「うん、一緒に居たのは一ヶ月ほどだけど、
クラスの女の子たちが、チョコをたくさん分けてくれたんだよ」
あうぅ。チビよ、そんな気を使った言い方をしなくても良いのだぞ?

「じゃあ、はい」
チビは、当然のように右手を差し出してきた。へ? なに?
「こーにぃもチョコもらったんでしょ? 出して」
俺は、渋々と今日の成果を提出した。
「これだけ?」
うぅっ、チビよ、そんな目で兄を見るな。
つうか、これは、悪魔の所業にも等しい仕打ちではあるまいか。


347 :兄×義弟(6/11):2007/09/08(土) 17:45:08 ID:DLgkvFnR
俺は余りの情けなさに打ちひしがれながら、嫌々肯いた。
すると、チビのヤツは、邪気の無い顔でにっこりと笑った。
「よかった」
そうして、ひとまわり大きな箱を俺に差し出してきた。
「はい。こーにぃのチョコは、これだよ」

は? へ? 俺? これ?
チビがくれるって事は、チビが買ってきたのか? え! 手作り?!
あれ? 男同士で、チョコのやりとりするって、何か変かも?
でも、チビから貰えるんなら、うれしいかも。うん。そうだそうだ。
チビからプレゼントが貰えるなら、別にいいじゃねーか。
あの、食べていいか?
間抜けな俺の質問に、チビは「もちろん」って答えてきた。
うやうやしく包装を剥がし、フタを開けると、
でっかいハート形が現れた。わぉ♪

一口齧ると、なんとも言えない味わいが、口の中に広がった。
チロルチョコとも、キットカットとも違う、濃厚なチョコの味。
あぁ、生きていて良かった。
「おいしい?」
心配そうな顔で聞いてきたチビに、むちゃくちゃ美味いと
答えてやったら、チビのヤツ、凄く嬉しそうに微笑んだ。

さて、それから一月近くの時間が経った。
いつもは、義理返しの安物クッキーで済ますホワイトデーだが、
今年ばかりはそうはいかない。
でも、手作りチョコのお返しって、何渡せばいいんだろ?
やっぱ、高級なクッキーかねぇ?
だけど、予算も潤沢にあるわけじゃないしなぁ。
高いヤツをちょびっと、つうのも、食べでが無くて寂しいし。

思案に暮れつつ、コンビニに足を踏み入れた俺は、天の啓示を得た。
でかいし、立派だし、食べではありそうだし、バッチグーじゃん!
てなわけで、レジの後ろのでっかい缶に入ったクッキーを買い求めた。
我ながら名案であったと、自惚れていた俺は、
アパートに近づくにつれ、不安にかられてきた。
発想として、いまいち安易に過ぎたかも。
手作りチョコに比べて、見劣りがするかも。
あのチョコのお返しが、これだと知ったチビが、気落ちするかも。
部屋に着く頃には、俺は自分の後ろ向きな考えに、
すっかり打ちのめされていた。

「こーにぃ、おかえり!」
あー、チビ。こないだのバレンタインのお返しだけどな。
「?」
もっと美味いもん一杯食わせてやりたかったんだけど、
俺、こんなモンしか、買えなかったんだよ。
「!」
この不甲斐ない兄を、許してくれ、チビ!
「あの、これ、ボクに?」
うん。イヤだったら、イヤって言ってくれ。自分で食べるから。
「これ、ぜんぶ、ボクが食べちゃっていいの?」
え? 食べてくれるの? 当然、食べたかったら、全部食っていいんだよ?
「嬉しい! ありがとう、こーにぃ!」
チビのヤツ、クッキーの缶を両手で抱きしめて、喜んでやがる。
あぁ、こんなモンでも、買ってきて良かった。


348 :兄×義弟(7/11):2007/09/08(土) 17:46:14 ID:DLgkvFnR
やがて、4月、5月と月日は進んだ。
連休だっつうのに、梅雨前線の影響とやらで、激しい雷雨。
お袋も親父さんも、アパートの方に顔が出せねーから、
しっかり戸締りして、嬉しげに街をうろつくな、という指令が来た。
へいへい。
ご命令に従って、明るい内に、ディスカウントストアで
ペットボトルの飲料水や簡単に食べれる物を確保した。
夜になって、電気、戸締り確認して、チビも早目に寝かしつけて、
自室に引っ込んだ俺は、おもむろにパソコンの電源を投入。

ほら、なんつうか、嵐の晩って、何か原初的な本能を、
刺激するモノがあるじゃないすか。
身体の奥底の、雄の部分を呼び覚ます、みたいな?
てぇ訳で、今日のおかずは何にしようかな~、と。
わぉ、洋モノエロサイト、さすがにエグい。
よくもまぁ、こんなトコまで写すよな。ま、そこが良いんだが。
ティッシュペーパーを手近において、おっきしたイチモツ握り締め、
今日も元気にストレス発散。
嵐の音もヒートアップしてきて、右手の動きもクレッシェンド。
おぉぅ、だんだん盛り上がってきたぜぃ。
さぁ、そろそろフィニッシュかなぁ、て時に部屋の扉が開かれた。

げ!
恐る恐る振り返ると、部屋の入り口で、目をまん丸に見開いて、
固まって突っ立っている、チビがいた。
あぅあぅ、声も出せずに焦っている所に、マイサン発射。ぴゅ。
あ、こら! こんな時に!! 引っ込めよ、おい。
それと同時に、チビのヤツが目に涙を滲ませて、言った。
「こーにぃ、汚いよ、不潔だよ、こーにぃ!」
それだけ言うと、号泣しながら、チビは自分の部屋に駆け戻っていった。
あ、おい、ちょっと待てよ、こら!

とりあえず、手早くあれこれ始末して、チビの部屋を覗き込んだ。
あー、チビったら頭から布団かぶってるよ。
チビ、怒ってる?
「やだ! 来ないでよ!」
えーと、その、嫌なモノ見せちゃって、ごめんね?
「あっち行ってよ!」
あのぉ、男なら当然いろいろとある訳で。
チビも男なら分るだろ? てゆうか、分って。お願い。
「やだ! こーにぃなんか嫌いだ! やだっ!!」
うっ。チビに嫌われてしまった。
ショックを受けた俺は、すごすごと自室に引き上げた。

パソの電源を落とし、部屋の明かりも消して、
がっくりとベッドに横たわる。
どうしよう? チビに嫌われちゃったよ。
あれ? 俺がチビぐらいの頃って、えっちな写真見て喜んでいたような?
ん? おかしいのはチビの方か?
いやいや。きっと俺は、エッチでスケベでダメな子供だったんだ。

でもでも、いっつあんやヒロなんかも、一緒になって喜んでいたような?
おや? やっぱ、おかしいのはチビの方なのか?
いやいやいや。多分俺たち三人は、揃いも揃って
ドエッチでドスケベでダメダメな子供たちだったんだ。
そうだ。きっとそうに違いない。
失意と混乱と動転の内に、俺はいつしか眠りにおちた。


349 :兄×義弟(8/11):2007/09/08(土) 17:47:15 ID:DLgkvFnR
『こーにぃ、起きてよ、こーにぃ』
ん、んん~、あ、あれ? チビ?
『いつまでもチビチビって呼ばないでよ。これでも、女の子なんだから』
え? そうだっけ? そうなの?
そうかそうか、俺も、兄弟でチョコやクッキーやり取りしたり、
オナニー見られて動転したり、おかしいなぁ、とは、思ってたんだ。
なんだ、そうだったのか! チビは女の子だったんだ。

『こーにぃも、昨日のネットみたいに、女の人とセックスしたいの?』
あー、凄く言いにくいけど、正直、したい。
『わたしじゃ、だめ?』
え?
『セックスするの、わたしとじゃ嫌?』
え、あの、その、嫌じゃないけど、お前まだ小学生だし、
俺たち、兄妹だし。ダメだよ、いろいろと。
『わたし、こーにぃがして欲しいんなら、どんなことでも、する!』
その言葉を聞いた瞬間、俺の心の奥底で、何かが弾ける音がした。
じゃ、キス、しても、いいかな?
俺がそう訊くと、チビは軽く目を閉じて、俺のほうを向いた。
チビの華奢な身体を抱きしめて、顔を寄せる。

「…… こーにぃ ……」

柔らかな髪の毛の匂いが、鼻をくすぐる。
チビの髪の毛って、こんなにいい匂いがするんだ。
俺は、キスの前に、チビの頭に顔を埋めた。

「…… 苦しいよ、こーにぃ ……」

チビの身体を抱きしめながら、いよいよ唇を合わせようと、 ……
ん、んんっ …… あ、あれ? 今のは、夢?
ってチビ! なんで、俺のベッドに!?
「昨日から、風の音や、カミナリの音が怖くて ……」
抱きしめていた俺から、身体を引き離すようにして身を起すと、
チビは恥ずかしそうに言った。
げ、俺、なんか、寝言喋ってなかったか?
「なんか、もにょもにょ言ってたけど、よく分んなかった」
ほっ。助かった。

安堵する俺に、思いつめた表情のチビが問いかけてきた。
「こーにぃも、昨日のネットみたいに、女の人とセックスしたいの?」
あれ? どっかで聞いたようなセリフだな? あ、いや、こっちの話。
うん、したいよ。凄く。
「そうなんだ」
俺の返事を聞くと、チビのヤツは、寂しげに、つぶやくように答えた。
憂いを含んだチビの顔を見ながら、俺は考えていた。

こんな時だけど、いや、こんな時だからこそ、
今日は、今だけは、これまで心の奥底に秘めていた想いを、
吐き出してしまっても、いいんじゃないだろうか。
さっきまで見ていた、夢の余韻と、痛みすら感じるほどの朝立ちに、
俺の理性はあっさりと消し飛んでいた。
本音を語るのに、ジャマな物は何も無い。
なぁ、チビ。
切羽詰った俺の声に、チビが不審そうに首を傾げて、こっちを見る。

キスしても、いいかな?

喜び、不安、期待、恐怖、様々な表情を顔に浮かべたチビは、
最後に神妙な表情になって、ゆっくりと肯いた。


350 :兄×義弟(9/11):2007/09/08(土) 17:48:08 ID:DLgkvFnR
俺は、顔だけをそっとチビに近づけた。
チビは、そっと目蓋を閉じた。
そのまま、唇を合わせる。
自分の動悸が、音として聞こえるんじゃないかと思うぐらい、
激しく感じられる。
唇だけの接触に、飽き足らなくなって、俺は舌を差し出そうとした。
だが、チビの前歯は、固く閉じられていた。
俺は、両手でチビの身体を抱きしめた。
身体に廻された腕の感触に驚いたのか、軽く悲鳴を上げるように、
チビの口が小さく開いた。
俺の舌は、その小さな隙間に突き進んでいった。

お互いの、柔らかな舌が、重ね合わされる。
必要以上に怯えさせないように、俺が舌の動きを止めると、
チビの方から、おずおずと舌を絡めてきた。
かすかに甘いような味が、触れ合う部分から感じられる。
口の中に唾液が湧き上がってきた。
どれくらいの時間、唇を重ねていたのか、
息苦しさに耐え切れなくなった俺たちは、互いの顔を離した。

チビは、口の端から、一筋の唾液を垂らしながら、
呆けたような顔で、俺のことを見返してきた。
俺は、再びチビに顔を寄せると、チビのあごに走る
一筋の唾液を舐め取った。
「あんっ」
顔に当る舌先の感触に、チビは切なげな吐息を吐いた。

俺は、チビの両肩を掴むと、真正面からチビの顔を見た。
もし、チビが拒むのならば、もう、これ以上のことはしない。
だけど、俺の事を受け入れてくれるのなら、もっとしたい。
言葉に出来ない問いかけを、目線で訊ねかける。
チビは無言で肯くと、ゆっくりと仰向けに横たわった。
チビの身体からパジャマと肌着を取り去る。
色白の、まるで女の子のような裸が、顕わになった。
股間を覆うチビの手を外させる。
チビは、一瞬緊張したようだったけど、素直に従った。

まずは、乳首に舌を這わせる。
軽く汗ばんでいる、その汗の味すら、甘い。
チビは、恥ずかしそうな、くすぐったそうな素振りで、
身体をよじっている。
俺は、口の位置をじわじわと下げていった。
腹の上、おへそを通り、股間に達した。
ペニスを、こんな間近に見るのは、生まれて初めてな事に気付く。
自分のモノすら、こんなに近づいては見ないもんな。
緊張しているせいなのか、それとも他に理由があるのか、
チビのそこは、ちいさくしおれていた。
「こぉにぃ …… あんまり …… 見ないで」
恥ずかしそうに、チビが訴えるのを無視して、
俺はその部分を、口に含んだ。

「ひゃぁぁっ!」
甲高い悲鳴をあげて、チビがのけぞる。
口の中に、ちょっとすえたような味が広がった。
そんな味にすら愛しさを感じながら、俺はその器官に舌を絡め続けた。
チビの悲鳴は、すっかり切なげな喘ぎ声になっていた。
それなのに、チビのものは大きくならない。
俺は、チビのペニスから口を離すと、今度は片方の睾丸を口に含んだ。


351 :兄×義弟(10/11):2007/09/08(土) 17:49:07 ID:DLgkvFnR
「あぁんっ!」
すすり泣くような悲鳴を上げると、チビは小さくのけぞった。
「だめぇ、こぉにぃ、だめぇぇ」
チビの喘ぎ声が大きくなっていった。
俺は、チビの左右の睾丸を、代わる代わる口に含んだ。
二つの睾丸が、唾液にまみれてしまった頃、
俺は再び、小さなままのチビのペニスを口に含んだ。
「だめぇ、来るぅ、来ちゃうぅ」
チビが悲鳴を上げ、やがて大きくのけぞった。
勃起も、射精もしてないけど、チビが何かに達した事を悟った俺は、
横たわるチビに、添い寝するように横になった。

チビは、目尻に涙を浮かべ、浅く大きな息を繰り返していた。
だじょうぶか?
俺の問いかけには答えず、チビは俺の首に両手を廻してきた。
引き寄せられるように、顔を近づけ、そのまま口付けを交わす。
「今度は、ボクの番だよ?」
ちょっと虚ろな、でも、ぞっとする程艶っぽい笑みを浮かべたチビは、
身体を起し、寝巻き代わりの俺の短パンに手をかけた。
少し腰を浮かせて、チビの動きを手伝いつつ、自分でTシャツを脱いだ。
勃起したベニスに、目を丸くしながら、チビは俺の身体に跨ってきた。
俺はチビを迎え入れるように、仰向けになった。
チビは、再び唇を求めてきた。

ひとしきり口付けを交わした後、今度はチビの口が、
俺の身体を下っていった。
喉元を舐めあげるように舌を這わされた。
乳首をついばむように、唇で責められた。
チビの腹を押し付けられたペニスが、さらに摩擦を求める。
俺は、喘ぐような声を出しながら、下半身の小刻みな動きを
止めることが出来なかった。
やがて、チビの唇は、俺の股間に達した。
チビは、俺のペニスの亀頭をほおばるように、口に含んだ。

むき出しの亀頭が、チビの口の中と直に触れ合う。
心地よい暖かさと締め付けに、思わず腰を突き出してしまった。
「けほっ、けほっ」
驚いたチビが、口を離し、軽く咳をした。ごめん、苦しかった?
「ううん、こっちこそ、ごめん。大丈夫だから」
今度は、チビは両手を俺のペニスに添えて、用心深く咥えてきた。
さっきの事があったので、腰を動かさないように気をつけていたが、
じっとしているのが、辛くなってきた。
チビ、腰を動かしてもいいか?

チビは上目遣いに俺の顔を見て、ペニスを咥えたまま軽く頷いた。
俺は、いきなり激しく動かないように心掛けながら、
そろそろと、腰を前後させた。
ペニスに加えられる摩擦に、俺の口からはしたない喘ぎ声が漏れる。
快感に翻弄されて、動きがだんだん早く、大きくなっているのが、
自分でも分った。
でも、俺は、自分自身を押し留める事が、出来なくなっていた。
チビは、必死に動きに追従して、咥えたペニスを離すまいとしている。

背中に痺れるような快感が走る。限界が近づいてきた。
チビ、出る! 口離せ!
警告は、いまいち遅すぎたようだ。
口の中に迸った一発目に驚いて、口を離したところに、
二度、三度と放たれた射精が、チビの顔を汚してしまった。


352 :兄×義弟(11/11):2007/09/08(土) 17:50:10 ID:DLgkvFnR
「これ、おしっこじゃないよね?」
自分の顔から滴る、白濁液を手に受けながら、
きょとんとした表情で、チビが言った。
ああ、それは精液だよ。
「ふうん、これが精液? こーにぃの精液なんだね」
そう言うとチビは、止める間もなく、手のひらに受けた俺の精液を、
ぺろりと舐め取ってしまった。あ、こら、汚いぞ。
「こーにぃの身体から出たものなら、なんにも汚くないよ」
そう言い返してきたチビの身体を、俺は再び抱きしめた。
「あん」
チビが甘えるような声を出す。
俺は、チビの顔に残る自分の精液を、舐め取っていった。
くすぐったそうに、チビが笑う。
「こーにぃ、ちょうだい」
チビが拗ねたようにねだってきた。
俺は、口に含んだ液体を、口移しでチビと分け合った。
互いの舌を絡め合いながら、気だるさと快楽の中で、
俺たちは再び眠りに落ちた。

再び目覚めると、日がすっかり高くなっていた。
俺たちは、シャワーを浴びて、身体を清めると、嵐の去った町に出た。
「あー、もうお昼近いんだぁ」
街頭の時計を見たチビが言った。
そうだねぇ。どっかで昼飯にしようか?
「じゃあ、こっち」
チビに引っ張られるようにして、俺は町を歩いた。
あれ? ここは?
「こーにぃと初めて会った日に、
ここでホットケーキ食べたんだよ。憶えてる?」
当然。でも、二人でこの店に来るのは、あれ以来だねぇ。

軽食を食べた後、誇らしげにチビが言った。
「お小遣いにちょっと余裕があるので、
今日は特別に、こーにぃにおごってあげましょう」
え? いいの? 別に俺が払ってもいいんだよ?
ま、いいか。本人がいいって言ってるんだから。
つべこべ言わずに、今日はごちそうになっちゃいましょう。
「うんうん、そうしなさい」
偉そうに胸を張りながら、チビが財布を出した。
財布の中から、お札を取り出す時に、小さな紙切れがふわり、と落ちた。
それは、かすかな風に乗り、床の上まで舞い落ちた。
あれ? なんか落ちたよ?
チビに渡してやろうと拾い上げると、それは真っ白な紙だった。
おや、と思ってふと裏返すと、そこには俺の携帯番号が書いてあった。

「あ、ごめん」
詫びながら、手を差し出してるチビに、紙切れを渡す。
まだ持ってたんだ、あの紙。
印字が退色して、もう真っ白になってしまった、あの時のレシート。
「だって、これはボクの宝物だから」
はにかんだ笑みを浮かべながら、チビが大事そうに紙切れを仕舞う。
勘定を済ませ、嬉しげに町へ飛び出すチビを追って、
俺も喫茶店を後にした。

~ 了 ~