2010年度の活動-4

鵠沼地区の自治会(松風会・松浪会・五友会)での住環境の充実に向けた、第2回まちづくりアンケートの結果概要について(続)

鵠沼地区のいくつもの自治会で、住環境などの充実に向けたまちづくりアンケートが行われています。
前月の10月号に続き、鵠沼松が岡4~5丁目の松風会と松浪会、鵠沼桜が岡・松が岡・藤が谷にかけての五友会の3自治会で実施された「第2回まちづくりアンケート(鵠沼の生活環境や住環境の充実に向けた内容に、各自治会独自のテーマを加えたもの)」の結果概要について各自治会と慶應義塾大学SFC大学院助教高橋武俊さんのご協力も得て、「ご近所の環境についての提案内容」を中心に掲載いたします。提案されている内容が、いろいろな形で実現され、住環境の充実につながればと思います。

(松風会)

ご近所の環境について「これは何とかしたい」「こんなことをしてみたらどうだろう」と思うことの提案

【景観・環境・防災・防犯について】
  • 最近、電線、電話線、ケーブル等が急速に増えている。我が家の前の電柱に15本の線がある。異常ともいえる景観である。又、災害の時に、電柱がたおれた時に消防車、救助のさまたげになる等、危険でもある。地中に入れてほしい。
  • 鵠沼らしい、大きな邸宅が細分化され、それに伴い緑が減っていくし景観が変わっていくのがさびしい。それを阻止するには、景観法による条例で、鵠沼らしさを残していくしかない。
  • 門灯・玄関の明かりは、朝までつけている
【移動・交通について】
  • 高齢者が手軽に利用でき、外出しやすくなる交通機関の新設やそれを地域の余力で支える仕組み(地域の余力ー元気なシルバー人材等)。例えば小さな細い路地にも入れるマイクロバス(駅や公民館を拠点に)。ワンコイン100円で手を挙げればどこでも止まる。
  • 道路に設置されているマンホールの蓋が完全に固定されていないためか、車がその上を走るとガタガタ大きな音がする。特に夜中。
  • ミラーにかかる枝を切ってほしい。
  • 駐輪場を広くしてほしい(出入りしにくい)。



(松浪会)

ご近所の環境について「これは何とかしたい」「こんなことをしてみたらどうだろう」と思うことの提案

【景観・環境について】
  • 電柱、電燈線、電話線等ののさばり様は目を掩うばかり。日本の景観・地域の景観をだいなしにしていると思う。我が家では、近隣への配電に巨大な電柱を施設され大変目障りだった。まるで工場街への配電のように背の高い電柱だったので、東電にクレームを申し入れ、背の低いのに替えてもらい、植栽の高さ以下にして目立たなくした経験があります。これ等が全部地下になれば、ずいぶんすっきりした景観になると思う。
  • 第1に高層マンションの高さの制限、第2に電力会社の恣意的な電柱設置、電線の張り廻しの制限。この2点は、当地区の景観保全上、必須な事項と考えます。
  • 以前は、松や玉石・竹垣など統一感があり、それが鵠沼らしさを生じさせていた。しかし今は、それぞれの家がそれぞれの好みで建てているので、鵠沼らしさが失われていて残念。鵠沼の環境は、一軒々が町並み全体の景観に寄不しているという認識が必要。そのために、松などの木を植える。宅地造成する会社に、松などの木を伐採しないように義務づける。
  • 松の木の手入れをしたい。手入れを市でやる仕組みや、NPOでやる仕組みにしたらどうか。
  • 敷地内に松を必ず植えること(必要あれば市が助成する)。樹木の管理を励行し、松葉の掃除、道路反射鏡に支障のない様、手入れをする。
  • 鵠沼の緑と閑静な住環境を守るためには、緑を残している家には、CO2吸収の効果に応じた補助金などの手段を考える必要があると思います。
【移動・交通について】
  • 最近、裏道にも車の交通量が増え、道路の舗装の痛みも早くなってきた。定期チェックは必要。
  • 通学時、車の進入禁止場所を増やし、安全な通学路を確保してやりたい。
  • 下水のふたに注意。白線をはっきりしてほしい。
  • 歩道がなく、制限速度を超えて走る車が多くいる。メロディー・ロードの導入等何か対策が必要。
  • 道路が狭く、見通しが悪いです。もう尐しミラーの設置、信号機があっても良いのではと思う。
  • 熊倉通りは連日、多くの車両が通過していきます。特に子供老人たちが安心して歩行できるよう、スピード制限を30km/hにするとともにスピードルールを厳守する指導の徹底を図る。
【清潔さ・マナーについて】
  • 家の前の道路に、ゴミやたばこの吸い殻が捨てられるので困ります。
  • ペットのフンは、自分で始末してほしい。
  • 夏に夜中迄、子供が大人と一緒に騒ぐケースが多い。ドイツ等の様にルールを作る必要あり。
【防犯・安全性について】
  • 外灯をもっと増やして道路が夜間明るくなるようにして欲しいと思います。
  • 近隣のお宅が長年無人で、夜になると暗く、土地も広い為、防犯上の安全性を考えると不安。
  • 町内パトロールはとても良い事だと思います。今後も続けていく事を期待します


(五友会)

ご近所の環境について「これは何とかしたい」「こんなことをしてみたらどうだろう」と思うことの提案

五友会でまとめた、ご近所の環境についての提案内容(203人)
  1. 1.街が暗い、外灯の増設についてー57件
  2. 2.ペットのマナーに関してー30件
  3. 3.交通ルール、ミラー等の安全についてー23件
  4. 4.木々、緑の保全についてー21件
  5. 5.植栽の手入れに関してー20件
  6. 6.ゴミの処理についてー18件
  7. 7.道路の狭いことに関してー14件
  8. 8.近所への不満(臭い、音、干し物等)
  9. 9.子供の施設の確保についてー8件
  10. 9.電線の地下化等についてー8件

【防犯上の安全性】
  • 夜道が暗いので、1家1灯運動を推進する。
  • 防犯パトロールをしていて、夜の危険性を痛感。女性の夜の帰宅が特に。カメラの施工もと思う。
  • 防犯で近所で問題、又はひったくりなどにあったら回覧で一緒に提示した方が良いと思う。(日常各自注意、実名ではなく)
【清潔さ(ポイ捨てやペットのフン等)】
  • 自宅が道路に面しておりますが、吸いがらやジュースなどの空き缶の置き去りをたびたび目にします。その都度片付けるようにしていますが、防犯のためにも環境を整然と保つことが重要と思います。
  • アパートの周辺が犬の散歩コースになっているが、ペットのフンが多く(特に公園)子供を遊ばせるのに困る。
  • ゴミのおき逃げ(ゴミ収集所に、部外者が指定の袋を利用せず置いていたり、カンやビンなどもおき逃げされる。「皆見てます!」という看板を置くとか地域で考えてほしいです。
【全体的なまちなみ景観】
  • 大きな屋敷が開発によって、小さな区画分譲になってしまうことに抵抗感がある。例えば、売却の前にご近所に声をかけ、隣接地の譲渡などの可能性を探る施策など、色々と考えてみてはどうだろうか。
  • 最近電線が気になります。私どもの家は、四ツ角に面していますが太い線が増え、景観の悪さはもちろん、人体に影響ないかと心配しています。
【その他】
  • カーブミラーの設置を多めにしていただけるとありがたいです。ただ、道幅を考えると(電柱もそうですが、各家庭の敷地内に設置していくことも(ご協力のうえで)ありかな?と考えます。
  • 普段あまり見掛けない人がウロウロしているような場合、その人の特徴(衣類・帽子・背格好・歩き方・顔人相等)をできるだけ、覚えておくよう心がけております。
  • 人の高さより低く道路に出ている枝の刈り込みを。
  • 五友会のみならず、他地区の地図等があると良い。商店等が記入されていると、老人が無駄な距離を歩いて探さなくてすむ。

(五友会)

防犯・防災に関し、期待したいことなどについて

各自治会では、独自テーマでのアンケートも実施していますが、五友会では、防犯・防災に関して自治会に期待したいことなどのアンケートも行っています。

隣近所のお付き合いと防犯・防災緊急時の協力の見通しでは、約3割弱は「日ごろの付き合いを大切にしており、緊急時にもある程度の協力ができる」、一方約6割強は「日ごろの付き合いは挨拶程度、緊急時の協力はあると思うが十分といえない」。また、今後の隣近所とのお付き合いでは、約7割以上の人が「現状のままで良い」ですが、一方、緊急時の協力については「もっと増やしたい」と考えている人が多くなる傾向となっています。

【防犯での多いコメント(185人)】
「地域の見回り」ーパトロール(特に男性)にしてほしい(たむろしている学生への注意も)
「夜間の照明」ー防犯灯を多く設置、門灯を出来るだけつけるよう指導してほしい
「情報共有」ー防犯対策の具体的な案の回覧
泥棒に入られた例や痴漢に出会った例など匼名文書で知らせてほしいなど

【防災での多いコメント(130人)】
「情報共有」ー避難場所の周知徹底など
「設備の充実」ー防災設備(報知機)を自治会で決めてほしい
「放送の改善」ー市のスピーカーが良く聞きとれないなど

☆五友会では、自治会内ボランティアの方々により、老人・障害者等弱者向けの災害時要援護者支援制度を立ち上げています。まちづくり委員も選任され、景観・環境や防災・防犯での自治会活動も行われています。防犯・防災アンケートの結果について、五友会では、実現できることを検討し、段階的な取り組みを行っていこうとしています。


アートバザールに参加!

10月9日(土)から11日(月)、藤沢駅北口サンパール広場で開催された「オープンカフェ アートバザール」に、蔵前ギャラリー、善行雑学大学、旧モーガン邸を守る会と共に参加しました。
当会からの出品は、マップ「くげぬま散歩」、鵠沼風景の絵はがき、藤沢名所の切り絵や版画の絵はがきで、当会の活動も紹介し、多くの方に感心を持っていただきました。アートバザールでの売上の一部は、藤沢市みどり基金に寄付いたします。


里山便り<里山のおそうじ参加大歓迎>

【毎月第2土曜日9時~11時に松が岡5丁目緑地(通称里山)で清掃・保全ボランティア活動をしています】


講演会のご案内

~旧後藤医院(現鵠沼橘市民の家)の国登録有形文化財(建造物)の登録を記念して~

  • 日時:2010年12月12日(日)午後2時から4時
  • 場所:鵠沼公民館文化活動室
  • 講師:水沼淑子氏(関東学院大学人間環境学部教授)
  • 演題:旧後藤医院と鵠沼の庭園文化について
  • 参加費:無料 どうぞご参加ください。
  • 共催:鵠沼の緑と景観を守る会、鵠沼を語る会、鵠沼景観まちづくり会


(2010年11月記)

会報にも詳しく載せています、ぜひご覧下さい。

松ぼっくり第8号



最終更新:2010年11月05日 10:32
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