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 脱衣所について早々、なっきぃが仁王立ちをしてニヤッと笑い、無言でさっさと脱ぎなさいと威圧してきた。

「女の子に見られたら恥ずかしいからって脱げないことはないよね。前はよく栞ちゃんたちとお風呂でテレビ電話してたんだし」
「あははは。そ、そうだっけね。今日みたいに一緒に入るのとはまた別だって。あれはあくまでカメラを通してだし」

 カメラと直接肌と肌を触れ合わせるのでは全然違う。
あの時は僕もメンバーを異性として意識してもいない時期だったから、仲間として純粋に一緒に騒げた。
今では、メンバー全員を女の子として見始めてしまっただけに、一緒にお風呂に入るのは如何なものだろう。

「ふふっ~ん、抵抗するんだ。最近髪伸ばして見た目が女の子らしくなったと思ったら、心まで女の子になっちゃうわけ?」
「そうみたいとか言って」

 なんて、言って僕は舌を出して苦笑いした。
なっきぃの話ではないけれど、最近メンバーの間からは僕が随分と女の子らしくなったと持ちきりになっている。
僕が私服にワンピースを着てくることが多いのが、そう錯覚させている原因のようだ。
実際のところは、僕がただ単に服の上下の組み合わせに悩む必要のないワンピースを選んでいるだけなのだ。
これ聞いたら皆ショックかもな・・・

「とか言ってはみーたんの口癖でしょ。千聖の口癖はフガフガでしょ」
「フガフガは口癖じゃなくて滑舌が悪くてそう聞こえるだけだよ。もぉ~からかうなよな」
「ごめんごめん。でも、とか言ってはみーたんのなんだからね」

 なっきぃの舞美ちゃん好きにもほとほと困ったものだな。
『とか言って』は、なっきぃの中では舞美ちゃん以外の人は使用禁止になっているのか。
次からは他のメンバーにも『とか言って』使用注意を呼び掛けておかないといけないかもしれない。

「さぁて、言うこと聞かない悪い子はこうだ」
「え!? ちょ、ちょっと待ったぁ~じ、自分で脱ぐって。こ、こら。なっきぃやめろって」

 お姉さんキャラとなったなっきぃは止まることを知らず、僕のやめてという声を無視して次々と服を脱がしていく。
お返しに僕も脱がしちゃうぞ、とはいかないのが相手が舞ちゃんとは違うところだ。
それも以前の話で、今では体格なら舞ちゃんの方が上だから簡単にはいかなそうだ・・・
今の舞ちゃんを脱がせられないのは、成長中の舞ちゃんの裸なんてみたら(主に下半身が)とんでもないことになるのも原因だ。
いかんいかん、想像の中での舞ちゃんが素っ裸になる前に(主に下半身を)抑えなきゃならないぞ。

「ふん、うぅ~はっ」
「何、力んじゃってるの?オナラじゃないでしょうねぇ」
「いやっ、ちゃうちゃう。生理現象なのは違いないんだけどさ」

 なっきぃにバレる前に(主に下半・・・)何とかしなければと追いこんでいるのに、益々ムクっと起きあがってくる。
馬鹿、お前はお呼びじゃないつうの!!
僕がよからぬ想像をしていたのが原因か、パンツだけとなったところで、なっきぃの手がぴたっと止まった。

「ここから先は自分で脱いでね。それくらいは自分一人でできるでしょ。私も脱ぐから絶対、絶対、ぜぇ~ったいにこっち見たらダメだからね」
「う、うん。気をつけます」
「よろしい。では、裸になったら先にお風呂にでも入ってて。後から行くから」

 なっきぃに言われるがまま、僕はパンツまで脱いでタオルで前を隠してお風呂に先に入ることにした。

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