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 今でこそ、桃ちゃんは子供扱いされているけれど、キッズにいた頃は大人の振る舞いをしようとませていた。
だから、僕が脱ぎだす時も桃ちゃんは動揺するどころかとても愉快そうに笑みを浮かべていた。
こっちがどれだけの想いでいるかも知らないで、本当に桃ちゃんは酷いお姉ちゃんだよ。
僕は膝下あたりまでズボンを下ろし、当時はまだ穿いていたブリーフに手をかけた状態でいる。
すると、桃ちゃんが「へぇ~可愛いパンツだね」などと茶化し、指先で『おちんちん』を突いてきた。
ビクッと身体を強張らせ、僕は「ひゃあ!?」なんて間抜けな声をあげた。

「あらら、本当についてるんだね。びっくりぃ~」
「い、いきなり何するんだよ・・・桃ちゃんが見たいっていうから、脱ぎかけていたのに」
「だって、男の子のパンツ穿いてるから本当かどうか確かめてみたくってさ。いいじゃん、おかげで信じたし」
「そういうことじゃないでしょ。僕驚いたんだからね」
「男なら小さい事を一々うるさく言わないの」

 自分がした事に何の悪気もないとばかりに、悪戯な笑顔をする桃ちゃんを見たら許してしまう。
桃ちゃんは自分の武器をどう使えばいいか、この歳にしてよく理解していたんだと思う。
だから、桃ちゃんがレッスン中に失敗しても、他の子と違って先生の注意をうまく回避していた気がする。
さすがだね、と思わず言いたくなるくらいに世渡りがうまかった。

「ず、ズルいよ・・・そんな事言われたら、何も言い返せないよ」
「千聖もまだ子供だねぇ~今みたいに言われたら、私はキッズなんだから女よって言えばいいじゃない」
「無理だよぉ、桃ちゃんみたいに頭よくないもん」
「大丈夫、桃が千聖を立派な男の子にしてあげるからね」

 だから、と続けて桃ちゃんはあの悪戯な笑顔で僕のパンツを下ろし始めた。
僕はキスが出来ちゃうくらいに近くにある桃ちゃんの顔にドキドキしてしまい、抵抗が出来なかった。

「も、桃ちゃ~ん、恥ずかしいよぉ。や、やめてよ」
「もう泣きそうな顔しないの。千聖は男なんだから我慢するの」
「無理だよ・・・女の子におちんちん見られたこと一回もないんだよ」
「大丈夫、お姉ちゃんに任せておきなさい。だから、手をどけて。はい、気をつけ」

 桃ちゃんは僕がかろうじて隠していた両手をどけ、是が非でもおちんちんを見ようとしてくる。
僕はとっくに顔から火を噴き出し、今はパニックになる頭で何も考えられない。
ただ、気持ちだけは恥ずかしさを感じられる。

「千聖、見せてくれないとお姉ちゃん皆に話しちゃうよ。いい?」
「そんなぁ~やめてよぉ。それだけはやめて・・・僕、モーニング娘。になれなくなっちゃう・・・」
「なりたいんなら、見せて。ね、千聖」

 大人みたいな汚いやり方だ、夢を壊されたくなかったら言う事を聞けなんて子供のすることじゃないよ。
モーニング娘。になれなくなる、だなんて言われたら僕は言う事に従うしかない。
おちんちんを隠していた両手をどけ、桃ちゃんに「これでいい?」と尋ねた。
「それでいいよ」と、桃ちゃんは納得してくれたけれど、ただ、と付け加え、触らせてねと言って触ってきた。
この時の僕は恥ずかしいばかりで、気持ちいいとは感じなかった。
だけど、胸の奥底に妙な昂りがあった。

「うぅん、大きくならないね。教科書だとね、大人の人のおちんちんは大きくなるって書いてあったの」
「僕、まだ子供だよ」
「だからなのかな。桃もまだ子供だしわかんなぁい」

 これで桃ちゃんは諦めたみたいで、僕にパンツとズボンを穿かせて元の場所に戻った。
この日、僕は他の女の子たちとは顔も合わせないでそそくさと帰った。
慌ててレッスン場から出てきた僕に、お母さんは「何かあった?」と聞いてきたけれど答えられなかった。
家までずっと黙ったまま、僕はこの日あったことをずっと思い出していた。
初めて女の子におちんちんを見られてしまった事よりも、あんな場所で二人きりでいた事の方が僕には重大だったんだ。
あの瞬間から、お姉ちゃんである以上に女の子として桃ちゃんを意識していたんだろうな。
意識してからは、甘えたがりの僕は事あるごとに桃ちゃんと少しでも近くにいたいと抱きついたりした。
桃ちゃんも嫌がらずに僕をよしよし、と頭を撫でて本当の弟のように接してくれた。
その初恋も長くは続かず、僕の前から桃ちゃんは遠ざかってしまった。
2004年、桃ちゃんたちを含めた八人でBerryz工房として先にデビューを飾ったからだ。
こうして、僕と桃ちゃんは顔を合わせることが少なくなり、代わりにデビューできなかった七人といる時間が増えた。
桃ちゃんとは会えない寂しさでレッスンに身の入らない僕の前に、舞ちゃんこと萩原舞が現れた。
彼女は僕が男の子であると知ってしまった二人目だった・・・

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