もしも℃-uteの岡井ちゃんが本当に男の子だったら

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okaishonen

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 僕らは毎年Cutie Circuitという全国各地を回るイベントをやっていて、デビューしたこの年も同じように全国を飛び回っていた。
夏休みにイベントがあったので、僕は着替えにお菓子、ゲームやらいっぱい詰め込んで出発した。
中学生だし、もちろん宿題も鞄に入れている。
宿題もやりながらイベントもやるのは正直言って僕にはキツいけど、同じ歳の愛理は真面目に宿題も済ませていた。
僕はのんびりと旅行気分ででかけるから一向に宿題が進まないから、舞美ちゃんやえりかちゃんにはよく注意された。
「ちっさーは愛理を見習いなさい」は、このイベント中何度も聞いた言葉だ。
こういう時、愛理が同じ学校だったらどんなに楽だったかを考えるのは悪い癖なんだろうな。
すぐに楽をしたがるんだ、僕は。
だから、お母さんの言いつけにしても未だに面倒だから守らなくてもいいって考えるのが抜けない。
それでバレてしまったんだから、つくづく自分が馬鹿で情けなくなる。

「ちっさー、宿題はちゃんとやってるの?愛理はもう順調だってよ」
「うん、ほどほどかな。愛理とすぐに比較するのはよしてよ。愛理は真面目すぎるんだ」
「ほどほどって言うなら、今日やったとこみせて」
「や、やだよ。舞美ちゃんこそ宿題はやったの?」
「高校生には宿題はないの。ちっさーは中学生になったばかりなんだからちゃんと勉強しないとだよ」

 この日は珍しく僕と舞美ちゃんが一緒の部屋になった。
いつもなら舞ちゃんと同じになることが多いんだけど、たまには一緒の部屋になったことがない人同士で泊まろうとなった。
で、僕と舞美ちゃんが一緒になったというわけだ。
僕はベッドに寝転がり、ポテチを食べながらゲームをやってくつろいでいた。
隣のベッドでは舞美ちゃんがTシャツに短パンでこっちを向いて座っている。

「私は勉強は苦手。全部体育ならいいのに」
「ちっさーは運動神経いいもんね。フットサルやってる時は輝いてるよ。とっても嬉しそうだし」
「うん、とっても好き。ボールを自由自在に操ってゴールに決めた時は最高だよ」
「もぉ~フットサルもいいけど、宿題もね」
「はいはい」
「そうだ。ちっさーさ、お風呂の順番どうしようか?」
「うぅ~ん、舞美ちゃん先でいいよ。だって、すっごい汗だくで見てるこっちまで汗だくになりそうだよ」
「ひっど~い。汗が出ちゃうんだから仕方ないでしょ。わかりました、私が先に入るよ」

 舞美ちゃんはからかうと面白いから、ついからかってしまう。
好きな子をからかうクラスの友達を最初は馬鹿だな、なんて思ったのにいざとなったら僕も仲間だった。
素直に本心を話すなんて出来ないかもしれない。
それを言ってしまったら、どんな反応されるのか舞美ちゃんじゃわからない。
「ドンマイ」とか言って許してくれる予感はあるけど、それって僕の都合のいいものじゃないかって不安がある。
いくら舞美ちゃんだって男の子が女の子のふりしてたら、きっと嫌な顔するに決まっているさ。
お母さんに言われて胸に詰めたもので大きくみせても、所詮僕は男だ。
こんなもの入れてブラジャーしたって女の子で誤魔化せるのはいつまで何だろうな。
目の前にぶら下げて、ずっとみてるとこんなので女の子になれるんだから不思議だなって思う。
僕もよく周りの人を騙してこられたもんだよな、五年間もの間。

「ねぇ、ちっさーは何もってるの?」
「えぇ!?」
「そんなに驚いてどうしたの?」
「い、いやぁこれは・・・何ていうか・・・き、気にしないでよ」
「どれどれ。見せてみて」

 まさかのタイミングだった。
僕がぼぉ~っとして詰め物を取って眺めている時に舞美ちゃんがお風呂から出てくるなんて思ってなかった。
髪をタオルで拭きながら、僕の寝ていたベッドにすとんと腰を下ろす。
まだほんのりと湯気がたつ体からボディソープの匂いなのか舞美ちゃん自身の匂いなのかいい匂いがする。
舞美ちゃんは僕を意識しているわけがないから、無防備な格好だって気づいていない。
僕はすごく胸がドキドキして、息をするのも忘れておちんちんが危険な状態だ。
いつからだろう、おちんちんが固くなって大きくなるようになったのは・・・
思い出せないし、覚えていたところで思い出したくもない。
それは僕の活動の終わりを意味していたことになるから、あえて気づかないようにしていたのに今は気になってしょうがない。

「もう何か言いなよね」

 舞美ちゃんは寝ている僕の横で同じように寝転がった。
顔がすごく近い、ちょっと顔を前に動かせばキスが出来てしまうくらいの距離にいる。
それなのに心の距離はとっても遠い。
舞美ちゃんは首を傾け、何も言わない僕の顔を覗き込んで不思議そうな顔をしている。

「なぁに~そのウルっとした瞳は。何か嫌なことでもあった?」
「う、ううん。別に・・・」
「こうしてみるとさ、ちっさーってやっぱり横顔とか男の子っぽいよね。ちょっとカッコイイとか思っちゃった」
「や、やめてよぉ。い、一応女の子なんだよ・・・」
「だね~ごめんごめん。でもね、これでも褒めたつもりとか言って」
「わ、笑い事じゃないよ。もう」

 僕の目の前で舞美ちゃんが微笑みかけてくる。
さっきカッコイイって言われた時、正直言って飛び跳ねたくなるくらいに嬉しかった。
舞美ちゃんがカッコイイって思ってくれている、それだけで嫌なことが吹っ飛んでしまう。
でも、ここでは素直に喜べないのが悲しい。
いっそ、今、全てを明かしてもう一度舞美ちゃんからカッコイイって言ってほしい。
そうしたら、どれだけこの気持ちは救われるだろうか。
そんなことは℃-uteのメンバーでいる間は決して明かせるはずはないんだから、泡のように一瞬で消えた。

「じゃ、じゃあ私お風呂入ってくるね」
「うん。さっぱりしておいで」
「うん」

 ベッドから滑り降りると、着替えを持って逃げるようにお風呂に行った。
服を一枚一枚脱ぎ、パンツにまで手をかけたところでふと手をとめて、まだ大きいままのおちんちんを見た。
たったあれだけのことで僕はとんでもなく緊張して、興奮していた。
舞美ちゃんを最近あれだけの至近距離で見たことがなかったから、余計にそうさせてしまったのかもしれない。
こんな汚いものを舞美ちゃんにだけは見られたくない、そう思いながらお風呂に入った。
お風呂に入っても僕は舞美ちゃんのあの笑顔が忘れられないでいた。

『ちょっとカッコイイとか思っちゃった』

 ヤバい、気持ちが落ち着くどころかどんどん興奮してしまっている。
今、下半身を見たくはない。
見たら、さっきよりも大きく固くなったおちんちんが目に入ってしまうから、自己嫌悪する。
舞美ちゃんがあんな笑顔を向けてくれたのも僕をメンバーとして信用してくれているからなんだ。
男の子だと知ったら、あんな風には接してくれないよな。
早くこんな気持ちを静めたい。
そんな僕に友達のある言葉が頭をよぎった。

「なぁ、岡井。オナニーって知ってる?こうすると気持ちいいんだ」

 最近、僕の友達が教えてくれた気持ちよくなる方法。
おちんちんを手に持って、上下にこする行為。
エッチな事を考えながらすると、とても気持ちよくなるらしい。
女の子の裸とかを想像して友達はするって言ってたけど、僕はどうだろう。
女の子たちと接する機会は友達なんかより全然多いのに思いつかないし、むしろ着替えとかをそんな目でみたことはない。
皆当たり前のように着替えをするし、僕もそれが変だなんて思わない。
裸なんかよりよっぽど強烈な舞美ちゃんの笑顔を見てしまった。
あの笑顔のほうが僕には興奮してしまう。
だけど、あの明るくておちょこちょいで天然な舞美ちゃんでそんな事をしてもいいのかな。
ダメだ、そんな事をするなんて間違ってる。
でも、手はしっかりとおちんちんを握り、頭の中ではずっとあの笑顔でいる舞美ちゃんしか思い浮かばない。

「舞美ちゃん、ごめんね・・・」

 この日、僕は泣きながら気持ちよくなるまで舞美ちゃんでオナニーをした。
気持ちよさよりも後悔のほうが強かった。

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