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「全ては、破壊のため」(2008/06/28 (土) 17:16:25) の最新版変更点
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*全ては、破壊のため ◆c92qFeyVpE
クロと交戦した場所から離れながら、ギンガはこれからどう行動するかを考える。
不意の狙撃によって撤退せざるを得なかったが、戦闘力はあの猫型サイボーグよりこちらの方が上のようだ。
ならばそれほど距離が離れていない内に再度襲撃し、今度こそ破壊しておきたい。
だが、それにはいくつかの不安要素が残る。
一つは狙撃者、撤退した後迂回しながら狙撃地点と思わしき場所まで行ったが、流石にその場に残ってはいなかった。
恐らくは猫型のサイボーグ達と合流した可能性が高い、何故援護が途中からだったのかは気になるが、今はわからない。
あの距離から精確な射撃を行ったことから、自分より遥かに質量兵器の扱いに慣れている者なのだろう。
そう、それが二つ目、自身の経験不足。
自分が持っている質量兵器は補助武器としては十分な威力は持っていることは証明された、
だが、それを扱う自分の腕が追い付いていない、元より格闘戦が主な自分にとって、精確な射撃は難しいことが判明した。
いかに威力があろうと、それが当たらなくては逆に隙を作ることになる。
そして最後に三つ目、自身のコンディション。
度重なる宝貝の使用と戦闘により、かなり疲労が溜まっている。
もしも狙撃者と合流されていたとしたら、非常に厳しい戦いとなるだろう。
ふとエリクサーを見るが、まだ使えない、放送によって何名死亡したか、それを確認してから使うかどうかは考えるべきだ。
「……合流を優先」
何も一人で戦い続ける必要はない、チンクとノーヴェ、同じナンバーズである二人と協力すれば、迅速に敵を排除することが可能だろう。
ただしもう一人のタイプ・ゼロ、自分の妹でもあるスバル=ナカジマは当てにできない。
管理局の人間であるならば、むしろ自分を止めようとするはずだ。
彼女の捕獲、回収も必要ではあるが、今接触するのは得策ではない。
そこまで考え、ギンガは西へと進路を変える。
まずは迅速に他のナンバーズと合流するため、多くの情報が取れるであろうTV局へ向かう。
フットパーツを使い一気に駆けるが、その動きはコロニー同士を繋ぐ連絡通路で止まることとなった。
「ベルトコンベア……」
空港などでよく見かける「動く歩道」それがこの通路では使われていた――ギンガがいる方向に向かって。
改めて地図を確認するが、確かに矢印のような物が町からこちらへ向かって描かれている。
流れはそれほど速くない、フットパーツを使えばなんとかここからでも渡れない事はないだろうが……体力の消耗は避けられまい。
――余談だが、ほとんど同時刻にここと丁度真逆に位置する通路で、彼女が合流しようと考えているノーヴェがタンクローリーで強引に歩道を突破している。
……というか通路が動いていること自体に気づいていなかっただろう。
ここを渡っている最中に、もしも逆側から敵が来た場合非常に不利な戦闘を強いられてしまいかねない、ここは素直に迂回するのが得策だろう。
――いや、他に手はある。
「……」
動く歩道の側にしゃがみ込み、左手を構える。
手刀の形を取られていたその手が回転しだし、まるでドリルのような状態で維持される。
「シュート」
一切の感情も見せず呟き、ドリルと化した左手が発射されベルトコンベアを突き破り、内部の機械を破壊する。
装置を破壊されたことによってベルトコンベアの動きも停止し、通路を渡るための障害は消え去った。
左腕を戻し、そのまま通路を抜けようとするが、ふとしたことに気づき立ち止まる。
「……堅い」
たった今破壊した動く歩道。
その内部の機械も粉砕されていたのだが、さらにその奥、地面の底に当たる部分には傷一つついていなかった。
ギンガの左腕の威力は相当なものだ、彼女自身は自分のスペックをデータと持っているだけでまだ知るよしもないが、
相手の防御を抜くことを得意中の得意とする魔道士の攻撃をも耐えきる、スバルの障壁を破壊するほどなのだ。
しかし、それだけの威力をもってしても傷一つ負わせる事が出来ない。
「外壁を破壊しての脱出は不可能……」
ディエチの砲撃や高町なのはのスターライトブレイカークラスの威力ならば、また話は別かもしれないがその二人はここにいない。
最も、MAPを信じるならこのすぐ外は宇宙空間らしいので、穴を開けるだけではどうしようもないが。
それ以外にギンガの目的が敵を駆逐する以外にないのもこの情報の無意味さを強めている。
それでも、最終的に自分たちのみが生き残った時にどうするかを考える指針にはなるだろうと思い、この事を記憶しておくべきだろう。
自分がダメでも、チンクやノーヴェが何か思いつくかもしれない。
脱出する、ということならスバルも協力してくれるだろう。丸めこむ方便として使えるかもしれない。
再びギンガは動き出す、一路TV局へ向かって。
ただ迅速に、敵を駆逐することのみに思考を戻しながら――
【E-6 コロニー連絡通路/一日目・早朝】
【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】左腕にかすり傷と切り傷、右腕に軽い火傷 疲労(大)
【装備】フットパーツ@ロックマンエックス、乾坤圏@封神演義
Glock 19(CCR仕様、弾数2/15)@パワプロクンポケット8、
予備マガジン4、生体センサー@メタルギアソリッド
【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ)、エリクサー@クロノトリガー、不明支給品0~1
【思考・状況】
基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊
1、ナンバーズと合流
2、敵を探し、破壊する
※外壁が異常に堅いことに気づきました。
※MAPの矢印の向きにベルトコンベアが流れています。速度はそれほど速くないので走れば渡り切ることも可能です。
※E-6のベルトコンベアが停止しました。
*時系列順で読む
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|038:[[モバイル・レディ]]|ギンガ・ナカジマ||
*全ては、破壊のため ◆c92qFeyVpE
クロと交戦した場所から離れながら、ギンガはこれからどう行動するかを考える。
不意の狙撃によって撤退せざるを得なかったが、戦闘力はあの猫型サイボーグよりこちらの方が上のようだ。
ならばそれほど距離が離れていない内に再度襲撃し、今度こそ破壊しておきたい。
だが、それにはいくつかの不安要素が残る。
一つは狙撃者、撤退した後迂回しながら狙撃地点と思わしき場所まで行ったが、流石にその場に残ってはいなかった。
恐らくは猫型のサイボーグ達と合流した可能性が高い、何故援護が途中からだったのかは気になるが、今はわからない。
あの距離から精確な射撃を行ったことから、自分より遥かに質量兵器の扱いに慣れている者なのだろう。
そう、それが二つ目、自身の経験不足。
自分が持っている質量兵器は補助武器としては十分な威力は持っていることは証明された、
だが、それを扱う自分の腕が追い付いていない、元より格闘戦が主な自分にとって、精確な射撃は難しいことが判明した。
いかに威力があろうと、それが当たらなくては逆に隙を作ることになる。
そして最後に三つ目、自身のコンディション。
度重なる宝貝の使用と戦闘により、かなり疲労が溜まっている。
もしも狙撃者と合流されていたとしたら、非常に厳しい戦いとなるだろう。
ふとエリクサーを見るが、まだ使えない、放送によって何名死亡したか、それを確認してから使うかどうかは考えるべきだ。
「……合流を優先」
何も一人で戦い続ける必要はない、チンクとノーヴェ、同じナンバーズである二人と協力すれば、迅速に敵を排除することが可能だろう。
ただしもう一人のタイプ・ゼロ、自分の妹でもあるスバル=ナカジマは当てにできない。
管理局の人間であるならば、むしろ自分を止めようとするはずだ。
彼女の捕獲、回収も必要ではあるが、今接触するのは得策ではない。
そこまで考え、ギンガは西へと進路を変える。
まずは迅速に他のナンバーズと合流するため、多くの情報が取れるであろうTV局へ向かう。
フットパーツを使い一気に駆けるが、その動きはコロニー同士を繋ぐ連絡通路で止まることとなった。
「ベルトコンベア……」
空港などでよく見かける「動く歩道」それがこの通路では使われていた――ギンガがいる方向に向かって。
改めて地図を確認するが、確かに矢印のような物が町からこちらへ向かって描かれている。
流れはそれほど速くない、フットパーツを使えばなんとかここからでも渡れない事はないだろうが……体力の消耗は避けられまい。
――余談だが、ほとんど同時刻にここと丁度真逆に位置する通路で、彼女が合流しようと考えているノーヴェがタンクローリーで強引に歩道を突破している。
……というか通路が動いていること自体に気づいていなかっただろう。
ここを渡っている最中に、もしも逆側から敵が来た場合非常に不利な戦闘を強いられてしまいかねない、ここは素直に迂回するのが得策だろう。
――いや、他に手はある。
「……」
動く歩道の側にしゃがみ込み、左手を構える。
手刀の形を取られていたその手が回転しだし、まるでドリルのような状態で維持される。
「シュート」
一切の感情も見せず呟き、ドリルと化した左手が発射されベルトコンベアを突き破り、内部の機械を破壊する。
装置を破壊されたことによってベルトコンベアの動きも停止し、通路を渡るための障害は消え去った。
左腕を戻し、そのまま通路を抜けようとするが、ふとしたことに気づき立ち止まる。
「……堅い」
たった今破壊した動く歩道。
その内部の機械も粉砕されていたのだが、さらにその奥、地面の底に当たる部分には傷一つついていなかった。
ギンガの左腕の威力は相当なものだ、彼女自身は自分のスペックをデータと持っているだけでまだ知るよしもないが、
相手の防御を抜くことを得意中の得意とする魔道士の攻撃をも耐えきる、スバルの障壁を破壊するほどなのだ。
しかし、それだけの威力をもってしても傷一つ負わせる事が出来ない。
「外壁を破壊しての脱出は不可能……」
ディエチの砲撃や高町なのはのスターライトブレイカークラスの威力ならば、また話は別かもしれないがその二人はここにいない。
最も、MAPを信じるならこのすぐ外は宇宙空間らしいので、穴を開けるだけではどうしようもないが。
それ以外にギンガの目的が敵を駆逐する以外にないのもこの情報の無意味さを強めている。
それでも、最終的に自分たちのみが生き残った時にどうするかを考える指針にはなるだろうと思い、この事を記憶しておくべきだろう。
自分がダメでも、チンクやノーヴェが何か思いつくかもしれない。
脱出する、ということならスバルも協力してくれるだろう。丸めこむ方便として使えるかもしれない。
再びギンガは動き出す、一路TV局へ向かって。
ただ迅速に、敵を駆逐することのみに思考を戻しながら――
【E-6 コロニー連絡通路/一日目・早朝】
【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】左腕にかすり傷と切り傷、右腕に軽い火傷 疲労(大)
【装備】フットパーツ@ロックマンエックス、乾坤圏@封神演義
Glock 19(CCR仕様、弾数2/15)@パワプロクンポケット8、
予備マガジン4、生体センサー@メタルギアソリッド
【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ)、エリクサー@クロノトリガー、不明支給品0~1
【思考・状況】
基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊
1、ナンバーズと合流
2、敵を探し、破壊する
※外壁が異常に堅いことに気づきました。
※MAPの矢印の向きにベルトコンベアが流れています。速度はそれほど速くないので走れば渡り切ることも可能です。
※E-6のベルトコンベアが停止しました。
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