破壊戦士物語    ◆2Y1mqYSsQ.



 明るい陽光が砕けたガラスに反射して、きらきらと照り映えていた。熱風に埃が舞って、車が走るために作られた道路に降り積もる。
 ひび割れたコンクリートが、戦闘の激しさを物語っていた。
 突如、雷鳴に似た轟音が響く。衝撃によって瓦礫や石が砕かれ、舞う埃の量を僅かに増やした。
 黒い風のごとく破壊の戦士が舞い、紫のロボットへと回し蹴りを放つ。

「ぬぅぅおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!!」
「おわーっと、とと……」

 黒い装甲に全身を包み、稲妻の走る仮面。透明のフードに包まれた唯一の生体部品の脳の下についている二つの赤い複眼が鋭く光る。
 全身に刻まれた傷が存在しないかのごとく、鋭い動きのままハカイダーはメガトロンへと怒りの拳を振り下ろしていた。
(こいつは……俺に勝った凱を卑怯な手で殺した!)
 ハカイダーが最も尊敬する者。それは『正義』もしくは『信念』を持つ、強者だ。
 キカイダーは自分が彼を破壊するために生まれてきたことを感謝するほど、『正義』と『力』をもった存在だった。
 正々堂々と戦い、前に進む姿に憧れ、そして打ち倒したいと純粋に思った。
 キカイダーとの戦いを想えば、いまだに心が躍る。
 そして、ここにてハカイダーは『正義』と『力』を持った者が、キカイダーだけでなかったことを知る。
 仮面ライダーZX、ゼロは一歩間違えていれば自分が負けてもおかしくないほど、強い。
 それぞれ、『正義』を持って『悪』のハカイダーと全力で戦ってくれた。傷を、強さをハカイダーに刻んでくれた。
 ハカイダーが『悪』として生まれたことを感謝するほど、キカイダーとの戦い並みの充足感をくれた。
 そして、凱。彼は『正義』を持って、全力の『悪』である自分を打ち倒した。
 白骨ムササビによってもたらされた、くすぶる胸の不快感を完全に抹消して見せたのだ。
 己の命を、初めてキカイダー以外にくれてやってもいいと考えた。キカイダー以外に、譲る気のなかった己の命をだ。
 それほど、凱の『正義』は素晴らしい。決して、キカイダーに劣るものではない。
(なのに、こいつが……こいつがぁっ!!)
 ハカイダーが怒りに任せて、足を振り下ろした。間一髪で避けたメガトロンの眼前で、地面が円形にひび割れる。
 あまりの威力にあんぐりと口をあけている間抜け面が、ハカイダーの怒りに火を注ぐ。
「逃げ回るだけかッ! まともに戦え!! 卑怯者め!!!」
「誰が好き好んで痛い思いするか。この、この!」
 飛び通うレーザーがハカイダーの地面を抉る。もっとも、その程度の熱戦で怯むハカイダーではない。
 まっすぐハカイダーは突き進み、レーザーは紙一重で躱す。あっさりとメガトロンとの距離はゼロとなった。
「ちょっと、非常識ー!!」
「むぅん!!」
 ハカイダーの拳が、大気を切り裂いて甲高い声で叫ぶメガトロンへと迫る。
 空気を震わす衝撃が、周囲に轟いた。


 メガトロンは背中に存在していた壁が粉砕される様子を、呆然としながら目撃した。
 辛うじてハカイダーの拳を避け、勢いによって止まることのないハカイダーの背中をレーザーで撃とうとしたのだが、粉砕される壁を目撃して、声をなくしていたのだ。
(あの手に爆薬かなんか仕込んでいるのか! 殴って壁が粉塵になるまで粉々って、どんな化け物ぉ!?
ええい、うろたえない。破壊大帝はうろたえない。頭を使え、あいつを嵌めるんだ)
「おっと、二人とも。俺を忘れてもらっちゃ、困るな」
「あいたぁー?!」
 メガトロンの脇腹に、V3の鋭い蹴りが抉りこまれる。
 メガトロンは忌々しげに赤い仮面に緑の複眼と強化スーツを持つ、白いマフラーをなびかせた改造人間を睨みつけた。
「仮面ライダー……」
「凱の無念を感じ取っているのはお前だけだと思うなよ」
「フン!」
 ハカイダーは鼻を鳴らして気に食わなさそうにしているが、V3との共闘を拒む意思は見られない。
 さっきまで凱と殺しあっていたのにだ。
(ちょっと待てー! あの特撮野郎と赤い仮面のお前は仲間だろうがぁ!?
なのに、何でハカイダーとかいうのと仲良く手を組んでいるの!
あれか、巨大な敵を前に、敵味方の垣根を越えてってかぁ? って、巨大な敵は…………俺だ!)
 メガトロンの心の声は形にならず、迫りくる二人の殺気に気圧される。
 自分はまるで主人公とそのライバルを敵にした奴みたいだと吐き捨てながら、じりじりとすり足で下がった。
 まずいのだ。これは非常にまずい。
 メガトロンは楽して勝つために戦っている最中のハカイダーと凱の戦いに割って入った。
 漁夫の利、まさに悪の華である。
 しかし、メガトロンの計算は狂ってしまった。
 第一に、V3が現れたこと。凱を殺し、生き残っているのは虫の息のハカイダーのみのはずであった。
 ハカイダーは怪我をしていない状況では当たりたくない男だが、死に掛けなら話は別だ。
 強い奴は弱っているところを狙うに限る。しかし、もくろみは支給品の薬品で崩れた。
 万全とまではいかないが、戦えるほどに回復したのだ。インチキである。
 だいたい、なんで凱との戦闘で使わなかったのか、メガトロンは不思議でしょうがない。
 負けたい奴なんていない。ましてや、死にたがりなんていやしないだろう。
 なのに、ハカイダーは凱との戦いに使わず、今使っている。
 メガトロンには理解不能だ。
(まあ、だからといってこの状況が改善されるわけじゃないがな)
 そう、メガトロンはピンチなのだ。化け物じみたハカイダー、そしてさっきからパンチだのキックだのが痛いV3。
 二対一。もといたところではなるべく避けていた状況だ。
「えーい! この俺様もデストロンの破壊大帝、メガトロン様だ! 相手にしてやる!!」
「デストロンだと……!」
 デストロンと聞いた瞬間、殺気を膨れ上がらせたV3が睨んでくる。あまりの怒りに、思わずメガトロンは声のトーンが下がった。
「……お手柔らかに…………」
 二人は視線に殺気を満たしながら、メガトロンへと迫ってくる。
 メガトロンの絶体絶命。その余命や、いかに。


 一陣の赤い風となってメガトロンへとV3は駆けた。
 メガトロンの左腕が恐竜の尾を模した盾を振るってV3を破壊するために迫る。
 改造された動体視力でV3は上体を逸らして避けた。電柱が中から砕けて、二つに折れる。
 パワーはあるようだ。レーザーを発する右腕といい、ハカイダーとの戦いで見せた身のこなしを見るに、強敵ではある。
 凱の疲労したところを狙った、という狡猾さにも気をつけなければならない。ハカイダーは見るところ、茂のように直情型の性格をしている。
 やれやれ、とため息を吐きながら、V3はメガトロンの懐へと到達した。
「ちょ、やば……」
「遅い!」
 V3の鋭い拳がメガトロンの胸板を打つ。五メートルほど吹飛んだメガトロンに、上空からハカイダーが踵落としを決めた。
 鉄槌のごとく肩に振り下ろされた蹴りの衝撃に、メガトロンが全身を地面へと叩きつけられる。
 衝撃の反動で後方に跳ぶハカイダーがV3の隣へと並んだ。
 それにしても、まるでV3の、いや仮面ライダーの戦い方を知るようなハカイダーが気になる。自分を一目で仮面ライダーだと知ったことも。
 どこかであったことがあったか思考するが、ハカイダーのような男には見覚えがない。
(まあ、構わない)
 すべてを確認するのは目の前の、デストロンの所属を仄めかした男、メガトロンを倒してからだ。
 なぜ恐竜型のメガトロンがデストロンに所属していたことを言ったのかは謎だ。
 それでも、仲間である凱とその知り合いであるハカイダーを襲った。それも卑怯な手で。
 許せるものではない。V3の拳に力が入り、震える。
「ええい! このまま寝ていると思うなよ」
 メガトロンが跳ね起き、右腕を向けてレーザーとミサイルが放たれる。
 やけくその様な一撃をV3はハカイダーと共に跳躍して避けた。
 V3はまるで傍に後輩がいるような安心感を持って、メガトロンへとV3キックを決めるタイミングを伺う。
 必殺の一撃、凱の無念は必ず晴らすと決心しながら。


 迫りくるV3キックを受けて、コミカルに壁に叩きつけられたメガトロン。
 メガトロンはぶつけた鼻頭が赤くなり、左手でさすりながら右手で二人を牽制する。
 あっさり避けられるが、計算内。
(俺様がただコミカルにやられて、ギャグ系悪党をやっていると思うなよ!)
 そう、全身ボコボコに殴られ、蹴られ、生傷を増やしながらも、メガトロンは一定の場所へと向かっている。
 痛む鼻頭も計画の一つだ。格好悪くやられて、メガトロンが頭が悪いタイプだと相手が勘違いしているのも計算内である。
 おまけに、ハカイダーは頭に血が昇って扱いやすい。
 戦闘でのミスは期待できないが、こちらから仕掛ければ嵌めやすい精神状態だ。
 と、なれば警戒するのはV3だろう。特撮男、凱をやられて確かに怒ってはいる。
 同時に、身の運びからこちらの動きを警戒しているのが見て取れた。
 怒りに任せたまま拳を振るって、周囲を破壊しながら迫るハカイダーを補佐するように、間隙を突いてくる。
 おかげで、こちらから仕掛けにくくてたまらない。
 メガトロンとて、一部隊を率いた司令官だ。戦闘経験は豊富。
 相手のとる行動の意図を読み取るなど、初歩の初歩。つまり、冷静なV3すらも騙せないといけない。
 骨が折れる。
 しかし、メガトロンは策謀、策略の天才だ。
 この程度の危機を乗り越えず、デストロンのリーダーと言えない。
 メガトロンの目が妖しく光る。突っつきどころは、ハカイダーだ。


「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉおっぉ!!」
 ハカイダーの身体がコマのように回転して、遠心力を得た蹴りを打ち放つ。
 メガトロンが必死な様子で逃げて、また空振りをし、地面にハカイダーの足を中心にクレーターがまたも生まれる。
 その様子に、ハカイダーの苛立ちが加速する。
「キサマ、逃げ回るしか能がないのか!?」
「逃げるが勝ちだ。死ね、死ね!」
 後ろを向けて走り出そうとするメガトロンへ向けて、ハカイダーは地面を蹴る。
 背中を向ける男は、ハカイダーがもっとも嫌う物の一つだ。許せん、と思考しながら加速するハカイダーに、ミサイルが迫る。
 メガトロンが背中越しにハカイダーがミサイルを放ったのだ。
 勢いづいたハカイダーの身体は止まらない。ハカイダーにミサイルを避ける術はない。
「V3電熱チョップ!」
 割り込んだ赤い風が、ミサイルの弾頭を切り裂いた。
 命を助けられたことに感謝を覚えるよりも先に、ハカイダーはV3がメガトロンを狙わなかったことに怒りを覚える。
「大丈夫か? 気をつけろ」
「ふざけるな! 俺を助ける暇があるなら、凱の仇を討つほうを優先しろ!!」
 凱を殺した男は許せない。仲間であるV3なら、キカイダーと同じく仲間を大切にするV3なら、仇を討つことを優先するべきだ。
 仇を討とうとしないV3が、ハカイダーはとても気に食わなかった。
「……おい」
「なんだ!?」
 ハカイダーの頬に、V3の拳が叩き込まれた。ZXのパンチに迫る威力が、不意打ちで打ち込まれてハカイダーは尻餅をつく。
 ますます怒りの炎が燃え上がるハカイダーが怒鳴りつけようとすぐに立ち上がるが、V3の拳を見つめて声を失う。
 V3の拳から、血が流れ出ていた。
 ハカイダーは仮面ライダーの頑強さを知っている。その強化された自らの身体を傷つけるほど、V3は拳を握り締めている。
 凱を失った無念を抱えながらも、V3は怒りを抑えて戦っていたのだ。
 ハカイダーは天を仰いで、大きな溜め息を一つ吐いた。続けて、V3の背中を見つめる。
「すまない。俺の頭に血が昇りすぎた。次は気をつける」
「…………頼む」
 V3の搾り出されるような声を受けて、ハカイダーは頷く。
「お、どうしたのかな~? もしかして、怖気ついちゃった?」
「フッ」
 メガトロンの挑発をハカイダーは鼻で笑って流す。
 挑発に乗らないハカイダーにメガトロンが目を白黒させる。分かりやすいほど、戸惑っている。
「いくぞ、ハカイダー」
「ああ。しくじるなよ、仮面ライダーV3!」
 再び、二人は轡を並べてメガトロンへと向かう。
 今度は、怒りに翻弄されるような弱さは持っていなかった。


 メガトロンから放たれるミサイルやレーザーをハカイダーは姿勢を低くして潜り抜ける。
 メガトロンとの距離が零になった瞬間、ハカイダーは敵の脇腹へと手刀を打ち込む。
 ハカイダーは逃がさないと後退するメガトロンを追撃して、左腕を振り下ろすメガトロンの叩きを蹴りで威力を相殺した。
 ハカイダーの体勢が崩れるが、問題ない。すぐ後ろに、V3が控えているのだから。
「V3キィィィィィィック!!」
 音速を超えたV3の飛び蹴りが、メガトロンの胸板を強打する。鉄でできた壁にメガトロンが衝突した。
 歪む鉄板を背に、メガトロンが震える身体で右腕を向ける。
「はらほらひれ……って、ゆっている場合じゃない。食らえ、食らえ!」
 狙いを決めずに撃っているのだろう。ハカイダーが避けるのは容易だった。
 V3とハカイダーは、同時にメガトロンとの距離を詰める。前蹴りが繰り出されるが、もはや二人は見切っていた。
 V3とハカイダーの狙いはメガトロンの顎。互いに意図を理解して、二人は拳を構える。

「V3パァァァァァンチ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 ハカイダーの背に、V3が背中を合わせる。ハカイダーの左拳と、V3の右拳が同時にメガトロンの顎に到達した。
「ぐげぇ!」
 潰されたカエルのような悲鳴をあげて、メガトロンが宙に舞う。
 ライダーダブルパンチに匹敵する威力のパンチを打ち込まれて、メガトロンは火花を散らしながら地面へ墜落をした。
 まだ意識を失っていないのはさすがだろう。冷静に、ハカイダーとV3はメガトロンへと無言の圧力をかける。
 凱を殺した下手人に、生き残る道はあるのか? そんなもの、すべて破壊する。
 ハカイダーの冷徹な破壊の意思が、赤い瞳の中から覗かせていた。


 メガトロンの全身から火花が散って、分解寸前のダメージを受けて地に伏せていた。
 できればこのまま寝ていたいが、それは死を意味する。
 戻ってサイバトロン連中を片づけねばならない。そして、乗り切るヒントは得ている。
 メガトロンは立ち上がって、プレッシャーをかけてくる二人にニヤリと笑みを浮かべた。
「さーて、お二人さん。注目」
 二人が一応、警戒の視線を向けた。メガトロンはオーバーアクション気味に右腕をある方向へと突き出す。
 その方向を知り、ハカイダーの殺気が増した。
「ふふ、このままじゃ、あいつは死ぬ。おっと、お前らは死んだと思い込んでいるんだったな。
なら親切な俺様が教えてやる。よく見ろ、胸が上下しているだろ? 呼吸しているってことは……」
 メガトロンの真意を知り、ハカイダーとV3が駆けた。しかし、間に合うはかどうかはギリギリだ。
 そうなるように、メガトロンは誘導したのだ。凱を庇ったものを殺すために。ミサイルとレーザーの乱れ撃ち。
 凱へと悪の攻撃が迫った。メガトロンはこの一撃にまぎれて逃げる計画だ。
 まさに冷徹な悪の脳髄が生み出した、完璧な作戦。
 メガトロンは高笑いを続けた。


(凱が……まだ生きている!)
 ハカイダーの回路(こころ)が喜びに震える。
 あれほど自分と激闘を交わした正義の勇者、凱が生きていたのだ。
 メガトロンに嵌められた悔しさすら忘れるほど、ハカイダーは高揚している。
 高まるテンションに合わせるようにハカイダーの加速も増していった。
(今度は、死なさん!!)
 かつて、キカイダーが死んだと聞いたときと同じ激情をハカイダーは持った。
 凱がそれほどまでに、正義と力を持っているからということだ。
 たとえ、キカイダー以外がハカイダーの命を奪っても満足だといえるほどに。
 ゆえに、精一杯ハカイダーは間に合わせると駆けつけた。
 失敗は許されない。
 V3の速さすら超えて、ハカイダーはミサイルが迫る凱の十メートル手前に立った。
「よ…………せ……。ハカイ……ダー……。お前は…………生き……ろ」
 凱の声が聞こえる。メガトロンが言ったことは真実だった。
 ハカイダーの回路(こころ)が告げる。この場は、一歩も動かないと。
 ミサイルとレーザーの嵐がハカイダーの黒いボディに撃ち込まれる。
 盛大な爆発が道路のコンクリートとハカイダーの装甲を砕いて、火柱を上げた。


「ハカイダー…………」
「残念がっている暇あるのかな? まだ凱とか言うサイボーグは生きているぜ」
 メガトロンの言いたいことを理解して、V3はさらに怒りが増していくの覚える。
 ハカイダーと同じことをしなければ、凱を殺すというのだろう。
 この距離なら、メガトロンを殺すよりも早くミサイルやレーザーが半死の凱に届いてしまう。
 どの道、V3が死ねば残った凱をも殺すのだろう。しかし、判断の余地はない。
 なんとかミサイルとレーザーに耐え抜き、メガトロンを破壊せねば。

「させ……るかぁぁぁぁぁぁ!!!」

 突如、雷鳴のようにハカイダーの慟哭が響く。V3が視線を動かすと、砕けた瓦礫の中央で、ハカイダーが傷だらけの身体を晒していた。
 両腕に抱えるのは、家一軒分くらいの巨大な瓦礫の塊。もちろん、狙いは。
「うそーん。ちょっと、マジで? やめて~!!」
 メガトロンがみっともなく静止を訴えるが、無駄だ。
 ハカイダーの瞳に、怒りがこもっている。そして、火事場の馬鹿力であろう怪力を終えてしまえば、ハカイダーは力尽きるだろう。
 最後のチャンスを逃すような男ではない。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 ハカイダーの叫び声と共に、瓦礫の塊が投げ飛ばされる。
 巨大な影の中に、メガトロンが入った。末期の言葉さえも、巨大な瓦礫が飲み込んで、十階建てはあろうビルごと粉砕する。
 同時に、ハカイダーの身体も力尽きて倒れた。
 サブローの姿に変わったハカイダーの様子を確認して、生きていることに安堵しながらV3は凱と共に抱えて、修理工場へと駆けていった。


【メガトロン@ビーストウォーズ 破壊確認】
【残り 36人】


「他の部屋はまだあったな。俺のいた部屋と違って、カプセルも残っているか。よし」
 風見は呟いて、まだ息のあるサブローと凱を、それぞれカプセルへと入れて、起動させた。
 壁と床が鉄……もしくはそれに類する素材でできた周囲を見回し、彼ら二人の回復を待つ。
 凱の戦闘力を風見は知らないが、ハカイダーの戦闘力は知ることができた。
 傷を負った身体で、あそこまで戦える男。仮面ライダーに匹敵する戦闘力といい、精神力といい、つくづく頼りになる仲間だと思った。
 凱はいい仲間を持ったと思う。身体を張って庇うほど、強い信念を持つ者はそうそういない。

 同時に、風見もこの場に参加している仲間に想いを馳せる。
 本郷猛。一文字先輩と共に、風見を改造した尊敬できる仮面ライダー1号。
 心強いことに、この殺し合いにもいてくれる。知り合いの参加など、本来は悲観するのだろうが、彼なら意味は違う。
 自分を含め、仮面ライダーはここと変わらない修羅場に放り込まれていた。特に、本郷は伝説とも言われるほど悪と戦い抜いていたのだ。
 きっと本郷なら自分たちに仕込まれた爆弾を除去する手段を見つけてくれると、風見は信じている。

 神敬介。風見の後輩であり、マーキュリー回路を取り付けた海を自在に駆ける戦士。
 十人ライダーの中でも、海のように雄大な心の持ち主で、折れぬ強さも持っている。
 父を、恋人を失いながらもGODと戦い続けた敬介は、両親と妹を失った風見にとってもっとも親近感を持てる後輩だった。

 城茂。短気な後輩だ。村雨と並んで、風見の心配の種でもある。
 戦士としては申し分ない力と信念を持つ男だが、突っ走る癖がある。その分衝突も勘違いも多い男なのだ。
 他の参加者とトラブルを起こしていなければいいのだが、と思う。

 そして、村雨良。風見がもっとも心配する後輩だ。
 憎しみも恐怖も乗り越えた彼の姿を見届け、火柱キックを打ち込んだ。
 それでも心配してしまうのは、かつての自分を重ねているからだろうか。本郷たちに、迷惑をかけていたころのように。


 時刻を見ると、PDAに記載されていたルールの放送時刻は過ぎているらしい。
 禁止エリアや死者はどうなったのか、今の風見には知る術はない。凱かハカイダー、先に目覚めたものから尋ねればいいかと考える。
 他の仮面ライダーたちはどうしたのだろうか?
 やはり、他の無力な人たちを助けているのだろうか?
 そして、チンクは出かけているようだが、いつ戻るのか?
 風見の疑問は絶えない。もっとも今気にしてもしょうがないのだが。
 色々な操作パネルや、ディスプレイの並ぶ室内の壁に背を預けて、風見は仲間たちの回復を待つ。
 今襲われて、自分を守ってくれた二人を危険に晒すのは申し訳がない。
 腕を組んだところで、ハカイダーのカプセルが異常を起こす。目を見開く風見の前で、カプセルの再生液が沸騰していた。
 何がおきたのか、見当もつかない。風見が近寄ると同時に、カプセルが割れて液体が流れ出る。
 出てきたサブローが、肩を大きく上下させて、風見を睨んだ。
 数十分しか経っていないが、存分に回復を果たしたらしい。傷は見受けられない。
 風見はハカイダーの次の行動を待つ。その瞳が、風見に告げることがあると示していたからだ。


 再生カプセルの中で、うっすらとサブローは目を覚ます。
 よく分からない光る液体に包まれた自分の身体の傷が癒えていく。
 心地よい感覚の中、視線を動かして凱を探す。こんな便利なものは凱が真っ先に使うべきだ。そうサブローは考えたからだ。
 周囲を見渡すと、金色のアーマーにタテガミのような長髪を流す凱が隣でサブローと同じように回復液に浸っていた。
 サブローはホッとして、そのまま心地よい感覚に委ねようと瞳を閉じる。
 いや、閉じかけた。
 サブローの視界に、捜し求めていた仮面ライダーの一人、風見士郎が入るまでは。
 その瞬間、仮面ライダーZXとの激闘がサブローの回路(こころ)を焦がし、悠長に回復を待つ気を失う。
 自分と風見を遮る透明な壁を睨みつけ、サブローは手を当てた。
(いる! 俺が求めた、俺と戦える仮面ライダーの一人が!?)
 もはや、サブローの心に宿る闘争心の炎は止まらない。回復液が泡立ち、サブローの闘争心に応えるかのように回復速度を、サブローの力を増していく。
 ピシッ、と透明なカプセルにひびが入った。
 サブローは力の限りを尽くして、ひびを拡大させていく。その瞳に、仮面ライダーが、ゼロが、サイボーグ凱が、キカイダーが映っていた。
 パリンとカプセルが割れて、液体が流れ出ていく。身体の傷はほぼ全快のようだ。エアークラフトもつながっている。
 見れば、風見もほぼ無傷。つまり、対等の勝負ができる。
 仮面ライダーと!
 ハカイダーを追い詰めた仮面ライダーZXの先輩と!
 キカイダーに迫る、正義の味方、仮面ライダーV3と!!
 サブローの溢れる闘争心を持って、鋭い視線で風見を射抜く。
 風見も、まっすぐサブローの視線を受け止めている。サブローは一歩踏み出して、

「仮面ライダー。村雨良からの遺言だ」

 と、だけ告げた。瞬間、風見の表情が変わる。
 サブローは、村雨良の最期の言葉を、一言一句違えず告げた。


「…………そうか」
 サブローは風見があっさり呟くが、溢れる激情を隠していることを見抜いた。
 風見志郎はクールな外見からは想像もつかないほど、熱い男であることは先ほど確認している。
 村雨を殺したと聞いて、黙っているような男ではない。風見は自分と戦わざるを得ない。
 だからこそ、サブローは風見に告げる。

「風見志郎。俺と戦え。仮面ライダーZX・村雨良を殺した悪の改造人間・ハカイダーとな!」

 決闘の宣言。
 これを受けない男ではないはずだ。悪を倒す、正義の味方仮面ライダーなら。
 高まるサブローの期待を受ける風見は、長々とため息を吐いて、再生カプセルの凱へと視線を向けた。
「村雨はバダンを潰してくれ、そういっただけか?」
「俺にキサマら仮面ライダーの特徴を教えてくれた以外は、そうだ」
「なるほど。村雨良の遺志、確かに理解した。だからこそ、決闘の申し出は……」
 サブローの感情に合わせて、顔の人工皮膚に笑顔が宿る。風見は村雨良の無念を晴らす気になったのだ。
 村雨と、仮面ライダーとの戦いをもう一度迎えれる。ZXの正義を、強さを知るサブローの回路(こころ)が踊る。
 風見は視線を再びサブローへと向けた。サブローは、風見の答えを待つ。戦うという、答えを。

「断る」

 しかし、返ってきた言葉は意外なものだった。


 鉄の壁に囲まれた風見の視線に、日差しが差し込む窓が入る。差し込んだ光は普通なら闇を切り裂く希望に例えることもできただろう。
 もっとも、今の風見には無念の表情が浮かんでいた。
 村雨良、彼は死んでしまったのだ。殺し合いに乗った、ハカイダーを『止める』ために。『殺す』ためではなく。
 先ほどのサブローとのやり取りを思い出しながらも、風見の表情は晴れることがなかった。


 時を十五分ほど遡る。
 風見の答えを聞いて、サブローの顔に明らかな戸惑いの色が浮かんでいた。
 それもそうだろう。彼の計算では、村雨の無念を晴らすために自分が決闘を受けるはずだったのだから。
 実際、風見も村雨の遺言を聞く前なら……いや、凱を庇うハカイダーを見ることがなければ、決闘を受けてサブローを全力で倒しただろう。
 風見は村雨が、サブローに自分の遺言を残した理由を考える。
 村雨は確信があったのだ。サブローが自分の遺言を伝えるのだと。それほど、殺した相手を信頼できる。
 つまり、村雨は願ったのだ。かつて復讐者であった自分を変えたように、殺し合いに乗ったサブローを変えて欲しいと。
「キサマ! 俺が、仲間を殺した相手が憎くないのか!?」
「…………憎いに決まっている」
 そうなのだ。風見とて、村雨の成長を見届けて、彼にすべてを託したことがある。
 認めた後輩を殺したのだ。たとえ村雨が許したのであっても、風見の感情が怒りをもってしまうのは止められない。
 しかし、『憎しみ』を持っての戦いは村雨の遺志を否定する。

「あいつを相手にしたのなら、分かるだろう。俺たちは『憎しみ』のためには戦わない。『正義』のために戦う。それだけだ」

 始まりは復讐だった、村雨と風見の結論だ。
 村雨は復讐より、正義を優先して欲しくて、サブローと自分たちが巡り合うようにしたのだろうと、風見は理解をした。
 凱を守ったハカイダーの姿を風見が目撃したように、彼の魂の輝きを、村雨は目撃した。
 きっと、そういうことだ。
 凱も村雨と同じものを受け取ったから、彼に『生きろ』といったのだ。自分の命を省みず。
 自分がボイルドを救いたいと思ったと同時に、村雨や凱がハカイダーを救いたいと思った。
 つくづく、村雨は自分と似ている奴だと思い、風見は僅かに微笑む。
「キサマッ!!」
 サブローが一瞬でハカイダーに変身して拳を繰り出す。
 風見はただただ醒めた目つきでその拳を見ていた。
 ピタリ、と風見の眼前でハカイダーの拳が止まる。数秒そのままの姿勢で固まり、ハカイダーはゆっくりと拳を引く。
 同時に、サブローへと姿を戻す。
「いいだろう。キサマがその気なら、俺にも考えがある」
「どこに行く気だ?」
「教えてやらん。だが、俺は日付が変わるころ、スクラップ工場へと戻る。気が向いたらお前もくるんだな。そして……」
 サブローは間を空けて、PDAを操作する。バイクが転送されて、風見との別れを惜しむようにゆっくりとまたがる。
 振り返ったサブローの瞳には、風見に……いや、仮面ライダーに対する執着が見えた。
「そして、俺と再会するころには、お前は俺と戦わねばならない。俺はそう予言する!」
 サブローは苛立ちのまま吐き捨てて、バイクのエンジンをかける。
 静止しようとする風見を振り切り、そのまま入り口を走り抜けていった。


 追いかけようにも、凱を一人にするわけにはいかない。サブローが向かう方角を覚えながら、凱の回復を待つことにした。


 再生カプセルの中に佇む、凱を見つめて風見は思う。
 大首領の門へと火柱キックを打ち込んだとき、すべてを託した村雨は死んだ。
 どうしようもない悲しみが胸を支配するが、同時に彼の願いを叶えてやりたいと思う。
 ボイルドのこともあるゆえ、その役目は……
「凱。目が覚めたら、君にハカイダーを任せていいか?」
 答えは返らない。だが、再生液に浸っていた凱の装甲が、一瞬だけ緑色に輝いた気がした。



【G-3 修理工場/一日目 午前】
【風見志郎@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:両拳に負傷(小)、頭部と胸部と左肩に弾痕(塞がっている)、右肘に負傷(中)、固い決意、村雨の死に悲しみ
[装備]:無し
[道具]: PDA紛失
[思考・状況]
基本:殺し合いを破壊し、シグマを倒す。
1:凱の回復を待つ。そして、ハカイダーを任せる。
2:チンクと共に本郷・敬介・茂・村雨・スバル・ギンガ・ノーヴェを探し、合流する。
3:殺し合いに乗った危険人物には容赦しない。
4:可能ならば、ボイルドを仮面ライダーにしたい。そのためには、危険は辞さない覚悟。
5:シグマの真の目的を探る。そのためにエックスと呼ばれた男、赤い男(ゼロ)と接触する。
6:弱者の保護。
7:放送の内容を知りたい。
8:北東へ向い金属を集める(優先順位は低い)。
[備考]
※参戦時期は大首領の門に火柱キックを仕掛ける直前です(原作13巻)。また身体とダブルタイフーンは元通り修復されています
※チンクと情報交換をしました
※なんとなくチンクを村雨、そして昔の自分に重ねている節があります


【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】
[状態]:疲労(中)、全身に中度の打撲、アーマーにひび、背中に数多の火傷と裂傷、気絶、回復中
[装備]:グランドリオン@クロノトリガー、電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS(右腕に収納)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:シグマを打ち倒し、この殺し合いを止める。戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。
0:気絶。回復中
1:ハカイダーを更正したいが、それが不可能ならば――――?
2:戦闘が終われば、チンクと合流するべく風見と修理工場に戻る。
3:同じ目的を持った仲間を探す。
[備考]
※Zマスター撃破直後からの参戦です。
※チンクから情報を得ました。
※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません
※凱が見た村雨の写真は原作五巻に出てきたものです
※打撲、火傷、裂傷等により、身体の内部に異変が生じているのかは、後続の書き手さんにおまかせします。



 修理工場を後にして、サブローは苛立ちの視線を前方に向ける。
 決闘を断られたのは意外だった。しかし、風見が、仮面ライダーが臆病でないことは充分に承知している。
 そして、風見の言葉。村雨はどういうわけか、自分を救うように風見に伝えたようだ。
 あの遺言がなぜそう受け取るのかは分からない。村雨とつながりの深い風見がそういうなら、真実なのだろう。
(なぜだ! なぜ俺を救おうとしたのだ! 村雨良……仮面ライダーZX!)
 ギリッ、と歯噛みするサブローの瞳に怒りが満ちる。決して、村雨を恨んでの怒りではない。
 村雨に、救われるべき存在と見られた、自分自身の弱さに怒りを示しているのだ。
 救いたい、というなら、自分は村雨にとってどこか危うい存在だと見られたことだ。つまり、弱い部分があると。
 村雨に、全力で立ち向かう正義の戦士にそう思わせた自分の弱さが憎い。
 なら、弱さを断ち切り、風見と戦うには――
「仮面ライダー……他の仮面ライダーを倒せば、風見志郎、キサマは俺と戦わざるを得ない!」
 サブローの意思が鋼鉄のごとく固まる。
 他の仮面ライダーを倒し、風見が自分を悪として許せないように仕向ける。
 もちろん、他の仮面ライダーとも正々堂々戦いを挑む。
 サブローは静かに思考する。もし、仮面ライダーが集まる可能性が高いとすればどこか。
 このエリアに、風見以外の仮面ライダーがいるとは考えにくい。
 いるのなら、今までであった参加者の中に仮面ライダーを知るものがいただろう。
 なら、彼等はどこにいるのか? 簡単だ。
 弱者の、力のないものが集まる場所。
「左下のコロニー……キカイダー。お前がいれば、仮面ライダーと同じく、力のない者を助けたのだろうな……。
凱、また会おう。お前とも、俺は決着を着けたい。今度は横槍などなくな!」
 サブローの目的は決まった。バイクを走らせ、飛行場へと向かう。
 仮面ライダーと出会うため!
 今まで出会った正義の味方たちと戦うため!
 キカイダーと再会し、誇れる戦いを胸に再戦するため!
 破壊せよ、ハカイダー!!


【G-3 路上/一日目 午前】
【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:損傷軽微。エネルギー八割回復。
[装備]:無し
[道具]:ハカイダーのPDA(支給品一式、スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS)、風見志郎のPDA(支給品一式)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:V3以外の仮面ライダーを探す。
2:村雨良の遺言を伝える。そのため、仮面ライダーに会い、破壊する。
3:空港に向かい、左下の市街コロニーへと向かう。
4:参加者を全て破壊する(ただし、女子供、弱者には興味が薄い)。
5:日付の変わる頃(二日目00:00)にゼロ、V3、凱と決着をつけため、スクラップ工場に再度向かう。
6:シグマを破壊する。
7:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。



「ふふ……やつらは俺が完全に死んだと思っているな……」
 修理工場を、雑居ビルの陰から見つめる紫色のティラノサウルスがほくそ笑んでいた。
 ぼろぼろではあるが、確かにメガトロンのビーストモードである。
 冷たい風が無人地帯をさらに寂しくさせる風景の中、メガトロンはPDAを手にサブローの向かう方向を確かめ、笑いが漏れる。

「おっと、テロップを直さないと。敵を欺くにはまず視聴者からってな。キュッ♪ キュッ♪ っと」

【メガトロン@ビーストウォーズ 生存確認】
【残り 37人】

「フフフ! この悪の帝王、メガトロンがそう簡単に死ぬと思うなよ!」
 そういって、カメラ目線のままメガトロンはPDAを取り出す。
 画面に映し出されている文字、つまり彼の窮地を救った支給品の名は……
「じゃんじゃじゃーん。ハイパージャマー~」
 どこかの青いネコ型ロボットの真似をしながら、PDAに映し出されたアイテムを言う。
 瓦礫に押しつぶされたのは、ハイパージャマーによってできたメガトロンの分身。
「これがあった俺様は、あいつらを無理に倒すより、死んだと思わせるほうがいいと考えたわけだ。
奴らの向かう方向が分かれば、会わないようにすることもできるしな。このエリアだとあいつらに会う可能性がある……。
つまり、俺様は南下しようとするか。お前らが俺様の生存に気づいたときは……手遅れ!
サイバトロンの奴らといい、正義の味方は単純だな! フハハハハハハ!!
おっと、ビーストウォーズがスパロボ参戦の時はメガちゃんフル改造+ハイパージャマーでよろしく」
 高笑いを続けながら、意味の分からないことを言うメガトロン。
 上機嫌のまま、彼は移動を始めようとする。
 ふと、目にハイパージャマーの説明文が入った。

『分身は『50%』の確率で起きます』

 瞬間、メガトロンの背筋が凍る。
 運がいいことと、生きていることを噛み締めて、ぎこちない歩みでメガトロンは南下していった。


【F-4 路上/一日目 午前】
【メガトロン@ビーストウォーズ】
[状態]:全身打撲。ダメージ中程度。エネルギー中消費。疲労小。
[装備]:ハイパージャマー@スーパーロボット大戦OG
[道具]:支給品一式、草薙素子のスペア義体@攻殻機動隊S.A.C、ランダム支給品0~1(確認済)
[思考・状況]
基本思考:優勝しサイバトロンの抹殺。その後シグマも倒す。
0:あ、危なかった~
1:己の正体を隠しつつ、場を混乱させる(CV:田中敦子)
2:優勝を目指す、自身による直接戦闘はしばらく避ける。しかし己の正体を知る者を殺せる状況なら、別。
3:チンク達へいつか復讐する
4:二度とハカイダー、仮面ライダーV3、凱に会いたくない。逃げる。
5:とりあえず、南下。弱者を狙う。



【支給品紹介】

【ハイパージャマー】
「分身」(50%の確率で攻撃を回避)が可能になる強化パーツ


時系列順で読む


投下順で読む



076:男の世界(後編) 風見志郎 090:紅の戦士達
076:男の世界(後編) ハカイダー 098:DRAMATIC IRONY
076:男の世界(後編) 獅子王凱 090:紅の戦士達
076:男の世界(後編) メガトロン 102:千の偽り、万の嘘





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