532 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 20:24:53 ID:8rVVF5ej
茶色い自分の髪の毛――少し長い前髪を見ながら俺は、あ、これは夢だなと思った。
なにせ、俺の目の前に俺がいるのだ。
茶色い自分の髪の毛――少し長い前髪を見ながら俺は、あ、これは夢だなと思った。
なにせ、俺の目の前に俺がいるのだ。
「はあ、は――ん、はぁ……うっあぁ…」
主演男優は俺、主演女優は聖。いや、聖は男だからW男優か?
「あ・・・・あぁ・・や・・め・・ああぁっ!!熱い・・あついの・・・き、たぁっあっ!らめ!!
触ったらあああぁぁ出ちゃうううう!!」
触ったらあああぁぁ出ちゃうううう!!」
夢の中の俺は、聖を荒々しく犯していた。
俺が間近でいるので、これは相手側、聖の視点なんだろう。
酷い顔してると、押し倒された聖である俺は責められたような気分になった。
酷い顔してると、押し倒された聖である俺は責められたような気分になった。
だってそれは、あまりに冷たい顔だったから。怒っているようにも、憎んでいるようにも、
愛しているようにも、泣いているようにも見えた。
愛しているようにも、泣いているようにも見えた。
独りよがりで、聖自身のことなど何も思いやってはいなかった。
至近距離……上に覆いかぶさった方の俺、巌が言う。
「嫌がれよ」
その逆光となって灰色がかった、残酷な表情をした巌の俺を見ながら、下に敷かれた聖の俺は、弱々しく言葉を吐いた。
「・・嫌がったら、やめてくれる、か?」
こんなの嫌で嫌でたまらないんだ。
だから今の、聖になった俺は、こんなことを言ってしまったんだろう。
上の俺は歪んだ笑いを浮かべた。いや、それは笑いと言っていいのかもわからない。
唇の端が醜く歪んでいた。
だから今の、聖になった俺は、こんなことを言ってしまったんだろう。
上の俺は歪んだ笑いを浮かべた。いや、それは笑いと言っていいのかもわからない。
唇の端が醜く歪んでいた。
「とりあえず考えてはみるわ。――――やめないけどな」
なんて温度のない声なんだろう、どうしてもっと優しく言ってやれないんだろう。
夢の中、俺は打ちのめされる。
夢の中、俺は打ちのめされる。
533 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 20:26:29 ID:8rVVF5ej
「じゃあ・・・・意味ないじゃないか。俺は、意味のないことは、しない」
とうとうこらえきれず涙がこぼれそうになり、そして気付いた。
いつの間にか俺は俺自身になっていた。
「うん。知ってる」
とうとうこらえきれず涙がこぼれそうになり、そして気付いた。
いつの間にか俺は俺自身になっていた。
「うん。知ってる」
だから犯されてんだお前、俺は今度こそ上手く笑ってずぶずぶと腰を前後し始めた。
「あ―――――っ!!ひぎぃぃぃっ!!らめ……らめええええ」
俺は、自分の快感を追い続ける為に聖の尻を犯し続けてた。
「うおおおおお!!!出す、出すぞ聖いぃぃ」
「あぁ、嫌だ、いやだぁぁぁっ!で、出来る…赤ちゃんできちゃうぅ!!……はぅっああぁっんんんん!!!」
「あぁ、嫌だ、いやだぁぁぁっ!で、出来る…赤ちゃんできちゃうぅ!!……はぅっああぁっんんんん!!!」
俺は聖の腸内に白濁液をぶちまけ、聖はひどく甘い声をあげ、果てた。
目が覚めたとき、辺りはまだほんのりと薄暗かった。
夢から覚めた俺は、もう一度映像を頭の中で繰り返す作業に取り掛かった。
何で聖の視点なんだろうとか、俺視点だったら聖の顔が見れたのに、とか出来るってなんだよ、とか。
夢から覚めた俺は、もう一度映像を頭の中で繰り返す作業に取り掛かった。
何で聖の視点なんだろうとか、俺視点だったら聖の顔が見れたのに、とか出来るってなんだよ、とか。
本人に決して言えない淫らな夢を最近ずっと見ている。きっと俺は変なんだ。
534 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 20:30:38 ID:8rVVF5ej
まだ肌寒い2月、高等部の卒業式。
まだ肌寒い2月、高等部の卒業式。
「好きだ。小鍛冶」
好きでも無い奴に言われて、目が点になってしまうのは仕方ないだろう。
好きでも無い奴に言われて、目が点になってしまうのは仕方ないだろう。
4つ年上の池田は、高等部の先輩で、化学部の部長だった。
『おまえって本当に貧弱で色白いでキモチ悪いな。少し鍛えてやるよ』
池田には何かと目をつけられて殴られたりパシリにされたりして鬱陶しい奴だったけど、
美少年で成績優秀スポーツ万能家も金持ちだったから、後輩人気が高い男だった。
池田には何かと目をつけられて殴られたりパシリにされたりして鬱陶しい奴だったけど、
美少年で成績優秀スポーツ万能家も金持ちだったから、後輩人気が高い男だった。
そいつが、俺のことが好き??
「……今まで悪かった。元気でな」
池田の対応が余りにも冷静で、何事も無かったかのように友達の元へ戻ったから、もしかして今の告白は冗談だったんじゃないかと思う。
我に帰った時、聖が隣に立っていた。
池田の対応が余りにも冷静で、何事も無かったかのように友達の元へ戻ったから、もしかして今の告白は冗談だったんじゃないかと思う。
我に帰った時、聖が隣に立っていた。
池田が俺のことを好きだと言った様に、俺は聖が好きなんだ。
「池田の奴何言ってきたんだよ」
宮本聖。同じクラスなった事は無かいけど、いつの間にか仲良くなった放課後友達。
宮本聖。同じクラスなった事は無かいけど、いつの間にか仲良くなった放課後友達。
「言いたくない」
これは本当だ。池田に告白されたなんて言いたくなかった。
これは本当だ。池田に告白されたなんて言いたくなかった。
「あっそ、・・・俺帰る」
「せいや!」
部屋を出ていこうとした聖の手を咄嗟に掴んだ。
「せいや!」
部屋を出ていこうとした聖の手を咄嗟に掴んだ。
は、という聖の声を聞く間もなく、聖をすっぽりと抱きしめ、聖の肩に頭を埋めた。
「俺わけわかんない…池田の奴あんなこというから…俺…変なんだよどうかしてんだ…!」
「小鍛冶・・落ち着けよ」
「小鍛冶・・落ち着けよ」
「おまえに軽蔑されんのが一番こわいんだ」
「・・・こ、」
「・・・こ、」
「おまえが…同じこと考えてたらいいのにってずっと思ってた」
聖が、俺の肩にそっと手を回してくれた。
俺は無言のまま、聖の顎に手をかけ、上に向かせて、聖が目をつぶるのを確認して、唇を塞いだ。
俺は無言のまま、聖の顎に手をかけ、上に向かせて、聖が目をつぶるのを確認して、唇を塞いだ。
「ふ――――ぅ、んちゅぱ…」
初めてのキスは、聖の味がした。
こかじが好きだ、と聖が顔を赤く染めながら囁く。
それは何だか魔法の言葉みたいで、余計に興奮した。
こかじが好きだ、と聖が顔を赤く染めながら囁く。
それは何だか魔法の言葉みたいで、余計に興奮した。
535 :名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 20:35:20 ID:8rVVF5ej
「んっ…ふ、ぅ」
肩にあった手は、気が付けば背中に回していた。
「んっ…ふ、ぅ」
肩にあった手は、気が付けば背中に回していた。
「ん・・はあ」
抱き合った俺達は、飽くこともなくいつまでも口づけを交わし舌を絡めあい唾液を交じりあわせる。
「む…ぁ、は・・!」
唇を離すと、銀の糸橋が俺と聖を結んでいた。
「む…ぁ、は・・!」
唇を離すと、銀の糸橋が俺と聖を結んでいた。
「・・・・こか、じ」
潤んで求めるような瞳を投げかける均に導かれるようにしてベッドへ身体を預ける。
潤んで求めるような瞳を投げかける均に導かれるようにしてベッドへ身体を預ける。
一枚一枚、躊躇しながらお互いを生まれたままの姿へ解放させていった。
「……ぁ、あ・・・」
「すげ・・・乳首勃ってる・・・」
指先を勃起した聖の乳首へ持っていき、弄ってやると
「すげ・・・乳首勃ってる・・・」
指先を勃起した聖の乳首へ持っていき、弄ってやると
「はあぁぁぁ…」
聖は啼き、身悶え、時には背中をぴいんと伸ばして俺が与える行為にその身を捧げていく。
聖は啼き、身悶え、時には背中をぴいんと伸ばして俺が与える行為にその身を捧げていく。
「は・・・・そん、なぁぁん…乳首ばっか………あっ!わき、脇はぁぁっ!!やめえぇ!脇いぃぃぃ!!あぁっ」
どうやら、乳首を弄られるよりも、脇の方が好みらしい。
どうやら、乳首を弄られるよりも、脇の方が好みらしい。
「脇で感じるなんて、やらしいなぁ」
「そっそんなわ・・け・・・あぁ!」
「違わないじゃん…ヤバイ、興奮する」
「そっそんなわ・・け・・・あぁ!」
「違わないじゃん…ヤバイ、興奮する」
脇を舐めてやるたび、均のナニがひくひくと震え、先走り液が垂れてきている。
勿体無い、と思ったときには聖のモノに口に含んでいた。
勿体無い、と思ったときには聖のモノに口に含んでいた。
はむっ
「ああああああっ!!辞めろ、辞めろ小鍛冶いいい」