もう一度歌声を ◆c92qFeyVpE



「パンタローネ……」

放送によって告げられた名前に、フランシーヌは何ともいえぬ表情で立ち尽くす。
自分に仕えてくれた、最古の四人の中でも最強の実力を誇っていたパンタローネの破壊は彼女にとって予期せぬものであったことは確かだ。
だが、少し前の彼女ならば多少の喪失感を感じる程度だったに違いない。
しかし今の彼女は知っている、命という物の大きさを、それが自分達自動人形にも通じるものがあることを。
そう、フランシーヌ人形は――悲しんでいたのだ。
ラミアはその様子を見て、一旦そっとしておくことを選ぶがミクはしきりに首を捻り続けていた。

「……ミク?」
「フランシーヌさンは、何であンナに悲シソウなんデショウか?」
「なに?」

最古の事はすでに聞いている、知り合いを失ったことを悲しむのは考えるまでも――

(いや、私も同じか)

以前の、W17として生きていた自分を思い出す。
人間が親しい者が死ぬことに悲しみを覚えることは知っていたものの、それを理解してはいなかった。
ミクも昔の自分と同じような思考とは考えにくいが、それでもそういった「死」の意味を理解していないのだろう。

「覚えておくとよかったりしちゃいますわ……死は、破壊は悲しみを生む」
「死は、悲シイ……」

確かめるように呟くミクを連れ、ラミアはスタジオから出て行く。
フランシーヌはしばらく一人にした方がいいだろう、その間にここを探索しておく必要がある。
たったの数時間でここまでの数が破壊、殺害されるのは想像してなかったわけではないが、かなり危険だ。
今までミクやミー、本郷やフランシーヌといったこの殺し合いに反抗する者達とばかり会えていたが、思いのほか危険人物は多いのかもしれない。
ここにもいつそういった者が来るかわからない、探索は迅速にしておくに越したことはない。

「……ラミアサん」
「何でございますでしょうか?」
「名前を呼バレた分、みンナ悲しクなっチャウんでスカ?」
「……恐らくは、な」

自分やミクのように、知り合いがいない者ならば誰かが悲しむはいないかもしれない。
だが、理屈じゃない……死、そのものに悲しみを抱く者がいることを自分は知っている。
だからこそ、ミクのような純粋な心を失いたくないと思う、
もし自分達にこの殺し合いに乗った者が襲い掛かり、ミクやフランシーヌの命が危険に晒されたら――

(私は……どう動く)

命を守るために命を奪う。
命を奪わないために命を見捨てる。
この矛盾した二択を突きつけられた時、果たして自分が選ぶべきはどちらなのか……

(……ふ、いかんな。答えなど決まっている……『分の悪い方に賭ける』そうだろう、隊長)

自分の隊長であるキョウスケ=ナンブならば、ハガネとヒリュウ改のクルー達ならば迷わずこの選択肢を選ぶはずだ。
すなわち、最も分の悪い選択……仲間も相手も殺さずに制するという選択を。
決意新たにラミアが顔を上げると、いつの間にかミクは先を進んでいたようで無警戒に曲がり角を飛び出していく。
あの警戒心の無さは注意しておかなくては、そう思った瞬間、一発の銃声と共にミクの右手が跳ね上がり、赤い人間と変わらない血がその腕から流れ出た。

「ミク!?」
「――ラミア、さン?」

何が起こったのか自分でも理解できていないのか、腕を押さえながら呆然とするミクを引き戻す。
直後再び銃声が響き、先ほどまでいた床が爆ぜる。

(狙いをつけるまでが遅い、戦闘慣れはしていないか……だが、銃の威力は相当な物だな)

相手の戦力を分析しながらミクの怪我を見る。
かなりの貫通力を持っているようだ、弾丸は抜けていて出血もそれほどではない……と、そこで重要なことに気づく。

「ミク、自分が破損した時の修復方法は知っているか?」

ここに集められた者は全員がロボットやアンドロイドだ、
それ故に簡単な破損や傷だろうと、自分の知っている治療手段が適切ではない可能性が高い。

「えっト……普通ノ人間と、同ジハずでス」
「よし……ならとりあえずはこれでいいだろう」

支給品の一つである、麻帆良学園の制服を転送に袖の部分を引き千切り包帯代わりにする。

「ミク、フランシーヌをつれてここから逃げろ」
「ラミア、さんハ?」
「私はあいつを引き付ける」

慎重な相手のようだ、一人負傷させたというのに迂闊に攻めてはこない。
だからといってこのまま素直に逃げることはできないだろう。

「……ラミアサん」
「何だ?」
「悲しイのは、嫌でスヨ……」

そこの言葉に驚いたようにミクの顔を見る。
それは「死なないで」というメッセージ、数分前まで死が何なのかさえわからなかった者とは思えないほど、ミクの目は真剣だった。
ゆっくりと頷き、大丈夫だとミクを走らせる。
狙撃に注意しながら通路を覗き込み……眉を顰める。
ミクを銃撃した者の姿は見えず、いくつもある部屋のどこかに隠れたのだろうと推測する。
自分の武装は直接戦闘には向かないクレイモアが四つ、相手は残弾が何発残っているかわからないが高威力の銃、更に他にもあるかもしれない。
こちらから攻め込むのは難しい、持久戦はこちらとしても望むところだが、だからといって完全に受けに回るのも危険だろう。

(とはいえこちらの武装では……)

クレイモアは屋内で使うにはリスクが大きすぎる、撒き散らされるベアリングによって壁や柱が壊れたら大惨事となりかねない。
なんとか懐に飛び込みたいところだが、姿を隠されてはいかんともしがたい。
どう動くか思案するが、突如横の壁が破壊されてドリルのような手がラミアへと襲い掛かる。

「――っ、そっちから来てくれるとはな!」

身体を捻りそれを回避、わずかに左腕をかすめただけでダメージはほとんどない。
襲撃をかけたギンガは即座に右手に持った銃を向けようとするが、その前にラミアに銃身を押さえられる。
そのまま奪い取ろうと力を加え――ギンガがあっさりと銃を手放したことで上体が流されてしまい、そのまま腹部に蹴りを喰らい壁に叩きつけられる。
呻きながらも奪い取ったばかりの銃を向け、引き金を引くが軽い音がするだけで何も起こらない。

(しまった、わざと弾切れの銃を――!?)

思った時にはすでに遅い、隙だらけになったラミア目掛け左腕を突き出し――

「ラミアさん、伏セテー!」
「「っ!?」」

聞こえてきた声の方向に同時に顔を向け、音速で飛んでくる「フ」と「セ」と「テ」の文字を模った何かにギンガが吹き飛ばされる。
突然の事に呆然とするラミアの元に、フランシーヌとミクの二人が駆け寄りミクが笑顔を見せた。

「間に合イましタ!」
「二人とも、これは……」
「私の支給品で、コエカタマリンというものらしいです。声を使うのだったら私が、とミクが……」
「うウ、だケドこれだト歌が歌エナいです」

まさか戦闘力がほとんどないこの二人に助けられるとは思いも寄らなかった、
無謀な行為を諌めるべきか、それとも素直に感謝すべきか迷いつつも苦笑し……持っていた銃の感触がなくなったことでギンガが吹き飛ばされた方へ振り返る。
ギンガは文字の下から這いずり出ながらPDAを操作していた、動くのもままならないといった様子だが、わざわざ銃を戻したということは予備の弾丸があるに違いない。

「二人とも、早くここから離れるぞ!」
「逃げルンですか? ならお任セです!」

ミクが元気よく答え、エスケープボールを取り出し発動させる。
次の瞬間、三人の姿はその場から消えていた。





「すでにこれほどの犠牲者が出ているとは……」

TV局へ着く直前、
ゲジヒトとバロットは放送で告げられた人数の多さに顔を歪めていた。
ただ一人、KOS-MOSだけが眉一つ動かさずに状況を分析する。

「第一放送までに私が出会ったのは三名、それを平均と考えたとしても、
私のようにこのプログラムに乗った人間から逃れた者がいる可能性も視野に入れれば、積極的に破壊行動に回ってる者は多いと思われます」
「そうだな……ここから脱出しようと考えていた者が何人犠牲になってしまったのか」
<<二人とも、急ごう>>

バロットの言葉に二人は頷き、TV局へと進んでいく。
自分達に出来ることは嘆くことではなく、一人でも多くの者を守ること、立ち止まっている暇はないのだ。


三人がTV局の前に来たとき、遠くからこちらへ向けて駆け寄ってくる人影を見つける。
何者かから逃げているのかと一瞬思うが、その男が手にした機関銃をこちらに向けた瞬間その考えを捨てて三人とも思い思いの方向へと散らばる。
地面が爆ぜ、KOS-MOSが即座に銃を構える。

「敵性と判断、攻撃を開始します」
「コスモス、殺してはいけない!」
「――っ!」

発砲直前にゲジヒトに声をかけられ、咄嗟に狙いがずらされた銃撃は男、Rから遠く反れてしまう。
Rは着弾点を見て、はずれたらしきことを確認するとKOS-MOSへと狙いをつけ、銃弾が放たれる前に物陰へと退避する。
KOS-MOSならば手足を狙うこと程度可能だが、Rの滅茶苦茶な動きのせいで照準がずれてしまう。

「く、何とか近づいて制圧を……」
<<ゲジヒト、私がやってみる>>
「バロット?」
<<この武器、殺傷能力は低いらしい>>

右手に籠手のような物を装着しながらバロットが言い、その籠手、ガンナックルでRへと狙いをつける。
それに気づいたRがそちらへ振り向くが、構えるより先に放たれたエネルギー弾がRの左腕へと命中し――そのままRが倒れて動かなくなる。

「……気絶、したのか?」
<<錯乱していたみたいだし、そうかもしれない>>
「罠の可能性も否定できません、警戒状態を続行します」

三人はそれぞれ距離をとりながら動かないRを警戒する。
バイクだけは転送しておき、そのまま少しずつ近づき……突然後ろから聞こえた声に振り返りそれぞれの武器を構える。

「待て! こちらは敵対する意思はない!」
「人間、か?」
「え、エッと、初音ミクと言いマス! 好きナ事は歌デ――」
「……武装及び敵対意思は認められません」

互いに警戒は解かないままだが、簡単な自己紹介だけを済ませ、
Rの説明をしようとしたところで、上方から銃撃が加えられる。

「何だ!?」
「くっ、もう動けるようになったのか!」

魔力の道、ウイングロードによって空を走りながらギンガは誰を狙うかを考える。
コエカタマリンのダメージを受けた後、流石に動くこともままならなくなりエリクサーを使用した。
三人が撤退してくれたことは助かったが、逆に言えばあの状態で追撃してこなかったというのは有効な攻撃能力がないということだ、逃す手はない。
そう考え回復した後すぐに近くの窓から外へと飛び出したのだが、まさか仲間と合流しているとは予想外だった。
とにかく先手をと銃撃するが相変わらず精度はよくない、TV局で命中させられたのはまぐれだったようだ、それでも段々とコツは掴めてきた。
新たな三人がそれぞれ銃と腕をこちらへ向けてくるが、積極的に撃って来る様子はない。
ならば、積極的になられる前に初撃で戦力をできる限り削っておく。
拳銃を持っている女か、ショットガンを転送し構える男か……もう一人を見て、一瞬眉を顰める。
三人目の女がこちらへ向けているのはノーヴェの武器であるガンナックル、
あれを手に入れることができれば使いにくい銃より遥かにマシだろうし、何よりノーヴェと合流できた時彼女の戦力が格段に上がる。
狙いを決め、ウイングロードを男の方へと伸ばしてフットパーツで魔力の道を駆け抜ける。

「来るか、だが軌道がバレバレだぞ!」

ゲジヒトがギンガの足元を狙ってショットガンを撃ち込む。
散弾がギンガの足へと突き進むが、展開された魔力障壁を砕くのみで終わってしまった。

「く、何だあれは?」
「――?」

双方の顔に驚きの色が現れる。
ゲジヒトは未知の力に。ギンガは一発で自分の障壁が砕かれた事実に。

それは両者とも一瞬で消え、ギンガは再び障壁を作りだしKOS-MOSとバロットの銃撃を防ぐ。
ゲジヒトは銃による攻撃の効果が薄いと考え、後ろに下がりながらPDAを操作し新たな武器を取り出そうとする。
ギンガはそのまま駆け抜け、二人が再度銃撃してきたタイミングで別のウイングロードを作りそちらへと飛び移る、
新たに生み出されたウイングロードの先にいるのは――バロット。

「……!」
「くっ、吹き飛べ!」

咄嗟にラミアがコエカタマリンを飲んで叫ぶが、左手のドリルで飛来する文字を打ち砕きながら突き進む。
流石に多少姿勢が崩れ、KOS-MOSはその間に闇夜の鎌へと持ち替えて背後から狙いをつけ――思案する。

このまま殺害するべきなのではないか?
仮にここで抑えたとしても、今までの様子を見る限り説得に成功する可能性はかなり低いと推測できる、
ならば危険を冒して無力化するより、ここで殺害するべきだろう。
一瞬の間に思考し、ギンガの胴体を狙い鎌を振るおうとするが、

「よせ、コスモス!」

再度ゲジヒトの言葉によって狙いがずれる。
自身に出来た隙に即座に距離を取り、
その間に体勢を立て直したギンガはバロットへと左手のドリルを構え……ドリルの回転が止まる。

「――っ!?」

バロットのスナークの事など知らない彼女は突然の事に動きを止めてしまい、至近距離でエネルギー弾の直撃を受けてしまう。
その勢いをも利用して後ろに下がり、ある程度離れたところで左手の回転が再び開始される。
ガントレットの故障ではない、何者かが左手に干渉したと推測しながら、持っていた銃を転送する。どうせ警戒された状態では自分の腕で当てることは難しい。
再度攻め込もうとするが、ゲジヒトが刀を突き出して来たため更に後ろへと下がる。
銃を手放し、距離を離したところでバロット目掛けて右手の乾坤圏が放たれた。
遠距離武器は無いと判断してたバロットは一瞬驚き、すぐさま身を捻ってそれを回避、ガンナックルで反撃する。

一つ覚えだが三度障壁、ここで自分魔力の減りが早いことに気づく。
エリクサーはすでに使ってしまった、わずかに焦りながらギンガは左手を回転させてバロットへ踏み出し――スナークによって回転を止められ顔を歪める。
足を刈り取るように振るわれた鎌をウイングロードを駆け上がりかわし、銃を再度転送し牽制として撃とうとしたところでその銃をバロットに撃ち弾かれてしまう。
更にその銃を拾ったラミアの銃撃でバランスを崩し、ウイングロードから落下、倒れたところをKOS-MOSが足を狙って鎌を振るう。

「――!?」

その刃を受けたのは巨大な毒蛇。
咄嗟に転送したその毒蛇の人形、マンバの影に隠れながらゲジヒトの横手に回り乾坤圏を放つ。
唯一気づいていたバロットがゲジヒトを引き倒しそれを回避するが、ギンガはマンバをラミアとKOS-MOSの方へ蹴り飛ばしながらもう一方の乾坤圏でバロットを狙う。
すぐさま離れようとするが、背後にゲジヒトがいることで動きを止めてしまい――押し退けられる。

<<ゲジヒト!>>
「く……っ!」

バロットの前に出て刀で乾坤圏を受け止めるが、宝貝の威力に押されてしまう。
そこへギンガは間合いを詰め、バロットは咄嗟にスナークでガントレットを止める――否、初めから動かしていない。

<<ゲジヒト、避けて!>>
「ナックルバンカー」

硬質の魔力フィールドを生み出し、ゲジヒトの腹部へと打ち込み――貫く。
本来カウンター用の魔法だが、そのフィールドをそのまま拳の強化へと回すことによってゼロニウム合金のボディをも打ち貫く。

「ぐあっ……!」
<<ゲジヒト――!>>
「ちぃっ!」

そのままゲジヒトの身体を盾にしながらそこから離れる。フットパーツによってその速度はゲジヒトを抱えながらでも速い。
バロットとラミアは顔を歪め、KOS-MOSも追いつけないと判断しギンガを見送るしかなかった。
三人の姿が見えなくなったところでギンガはゲジヒトの身体を放棄しようとし――右腕を貫かれる。

「我々は殺されない、殺させない……殺さない……!」
「っ!?」
「すまないバロット……誓いを破ってしまったが……後は、託したぞ……っ!」

自分のPDAを全力でバロット達の方へと投げ、ボロボロの身体で剣を構え突撃する。

「おぉぉぉぉっ!!」
「――はぁ!」

刀を紙一重で避け、放たれた右のアッパーがアゴへと決まる。
そのまま吹き飛ばされながら、ゲジヒトは一言、呟いた。

「KOS-MOS、人間を……たの、む……」

ギンガは貫かれた右腕を押さえながら走り続ける。
戦闘中に弾かれた銃はすでにIDを上書きされていて、かろうじてゲジヒトが使っていた刀だけは転送される前にIDを登録できた。
一人葬ることはできたとはいえ、エリクサーを使ってしまい、TV局の調査もできずに銃まで失ってしまったのはかなりのマイナスだ。
だからといって止まることはできない。
彼女には、破壊することしかできないのだから。

【D-7 道路/一日目・朝】
【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】右腕に刺し傷 疲労(中) 魔力消費(中)
【装備】フットパーツ@ロックマンエックス、乾坤圏@封神演義
    生体センサー@メタルギアソリッド
    天王剣@クロノトリガー、
    マンバ(小破)@からくりサーカス


【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ)
【思考・状況】
基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊
1、ナンバーズと合流
2、敵を探し、破壊する

※外壁が異常に堅いことに気づきました。

天王剣@クロノトリガー
クロノ専用武器、特殊な効果などはないが、店で買える最高の攻撃力を誇る。

マンバ@からくりサーカス
しろがね、ティンババティの操る毒蛇型の操り人形。巨大な蛇の上に人形が乗っている。
その人形のによる素早い手刀を繰り出すエリュニスの手の他、
牙に強力なポンプが付けられていて、牙を突き刺した相手から血を吸い上げ、別の者に撃ち込むことができる。



<<ゲジヒト……>>
「……すまん」

ゲジヒトのPDAを抱きしめながら俯くバロットへ、ラミアは謝罪の言葉を口にする。
まともな武装がなかったとはいえ、ほとんど戦闘に参加することさえできなかった。
危険は高かったが、もう少しマシな動き方があったのではと自分を責めてしまう。

「……ところで、もう二人はどうされたのですか?」
「む……ミク達ならば下がらせた、危険人物を見つけたら逃げろと伝えておいたし、フランシーヌもいるから無事だとは……ああ、あれだ」

KOS-MOSに問いかけられ、ラミアは二人を向かわせた方向を見て特徴的な水色のツインテールを確認する。
戦列から外したとはいえ、無事だったことに胸を撫で下ろした瞬間。

ミクの身体が赤く染まった。

【C-7 テレビ局外/一日目・朝】
【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦OG外伝】
[状態]:健康。
[装備]:Glock 19(CCR仕様、弾数10/15)@パワプロクンポケット8、
[道具]:支給品一式、M18クレイモア×4、麻帆良学園の制服(両袖がない)@魔法先生ネギま!、コエカタマリン(三回)@ドラえもん、予備マガジン3、不明支給品1個(本人確認済み、少なくともラミアから見て戦闘には役に立たない模様)
[思考・状況]
基本思考。打倒シグマ。必要なら誰かと共闘する。晴海の人間拉致の黒幕について疑問
1:……ミク?
2:本郷、ミーとテレビ局で合流。
3:シグマや壊し合いについての情報を得るため、エックスと接触する
4:壊し合いに乗っていない個体と接触し、情報を得る。
5:壊し合いに乗った個体を排除する。
6:敬語?を使うのを止めようか迷っている。
※参戦時期はOG外伝第11話での拉致後です。
※シグマはパーソナルトルーパー等の人型機動兵器を有している可能性が高いと考えています。
※気持ち程度に言語機能が悪化しているようです。敬語を用いらない喋り方には影響ありません。

麻帆良学園の制服@魔法先生ネギま!
茶々丸が通う学校、麻帆良学園の制服。

コエカタマリン@ドラえもん
22世紀の秘密道具、これを飲んで叫ぶとその声と同じ文字が音速で飛んでいく。
全部で五回分支給。

【ルーン・バロット@マルドゥックシリーズ】
[状態]:健康、
[装備]:ガンナックル@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:支給品一式×2(バロット、ゲジヒト)、ローズバイク@SoltyRei、ウィンチェスター1887ショットガン 4/5@ターミネーター2、予備弾丸5、不明支給品0~2
[思考・状況]
1:ゲジヒト……
2:あっちは、さっきの男が……
3:ボイルドが……どうして。
4:ドクターやウフコックみたいな信頼できる参加者を探し、ウフコックの元へ帰る。
5:弱体化したスナーク能力に慣れる。
6:我々は殺さない。殺されない。殺させない。
7:ゲジヒトの調査を引き継ぐ……?
※スクランブル終了後から参戦。
※電子機器に対する干渉能力の大きさは、距離に反比例します。参加者に対しても同様。限界距離は6~8メートル。
 至近距離でも、人工心肺などの対象の生命活動にかかわるものを停止させることは不可能です。(阻害は可能)
※ゲジヒトの考察を出来のいい仮説の一つとして受け入れました。

【KOS-MOS@ゼノサーガシリーズ】
[状態]:ダメージ(微)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、闇夜の鎌@クロノトリガー、仙桃x3@封神演義、
    FN ブローニング・ハイパワー(9/13)@攻殻機動隊、マガジン(13/13 9mmパラベラム弾)x2
[思考・状況]
基本思考:自身の「生還」を前提とし、状況に応じたその時点で「最も」適切な行動を取る。
1:敵襲でしょうか?
2:他参加者と接触を試みる。
3:施設、支給品など情報を収集する。
4:我々は“可能な限り”殺さない。殺されない。殺させない。
  ただし自身の「生還」の障害となるものは、積極的に排除する。
[備考]
※KOS-MOSの躯体はver.4です(Ep3後半の姿)
※参戦時期は改修後からT-elosとの融合前までの間。
※各種武装(R-BLADE、G-SHOT、DRAGON-TOOTHなど)はU.M.N.ネットワークの問題で転送不可。
 少なくとも内蔵兵器であるX・BUSTERは使用可能。エンセフェロンダイブ、ヒルベルトエフェクトなども一応使用可能。
※ゲジヒトの考察を有力な仮説と認識しています。
※ゲジヒトとバロットの方針に「基本的には」賛同。



――少しばかり時を遡る。
ギンガの襲撃を受け、早々にラミアから下がれと言われたミクとフランシーヌはコエカタマリンだけは渡して戦いの場から離れて見守っていた。
ふとミクが辺りを見回すと、一人の男が倒れているのを見つけ駆け寄ってみる。
危険そうな相手からは逃げろ、とラミアから言われていたが、ぴくりとも動かない者を危険人物とは二人には思えなかった。

「死んで、いるのですか?」
「んー? ヨク分かラないデス、大丈夫デすかー?」

見たところ左腕が少々焼け焦げている以外は外傷は見受けられない。
これが人間ならば問題はないはずだ。

―――――――――――――――――――――――

Rは放送を聞き、みんなゲームをしっかりやっていることに満足しながら走り続けていた。
それ故に最初のお爺さんは実になっていない、と憤慨していたが、ゲジヒト達に襲撃をかけた際に、銃を撃った後地面が爆ぜている事に気づいたのだ。
――もしや、これが当たり判定なのではないかと。
そう考えれば最初に逃げられたのも納得がいく、そんなことを考えながら戦いを続け、残念ながら一人も倒せず攻撃を受けてしまったため、潔く死んだふりをした。
しばらくして、周りが騒がしい上に揺り起こされようとしている。
もしや係の人が来たのだろうか? と思い起き上がってみたが、いたのは二人の女性。とても係の人には見えない。

「よかった、生きてたのですね」
「よかッタでスー」

二人の会話がさっぱり理解できない。
生きていたもなにも、自分はわざわざ死んだふりをしていのだ、この二人もゲームが理解できていないのだろうか?
しかしあの放送を聞いていたのならそんなこともないだろう、と少し頭を捻り、ポンと手を打つ。

「そうか、HP制だったか」
「はエ?」
「ひっとぽいんと……?」

勘違いしていたのは自分のようだ、油断していてすぐに退場してしまうことを防いでくれているのだろう。
考えれば考えるほどよく出来たルールである。実に素晴らしい。
しかし、それでも目の前の二人が何故自分を起こしたのかが分からない。
自分は隙だらけだったのだからその間に止めを刺せばよかったというのに……そうか、正々堂々と起きている状態で戦いたいのですね、素晴らしい。

「気づかず申し訳ない、それでは早速やりましょう」
「エと、あ、ハイ……?」
「やるとは、何を?」

どうやら横の女性は理解できていないらしい、ここは見本を見せてあげるのがわかりやすいだろう。
先手必勝、わざわざ正々堂々を挑んでくれた方に申し訳ないが、こちらはHPが一つ削られてしまっている。手加減はしていられない。
この距離ならば狙いをつける必要も無い、機関銃を構えて適当に乱射する。
ミクの身体が軽く痛み、それで死亡を示すサインのようなものが出る……そうRは考えていた。

「アっ……!」
「ミク!?」

Rの考えとは違い、機関銃から飛び出した弾丸はミクの身体を貫き血飛沫を上げる。
倒れるミクを咄嗟にフランシーヌが支えるが、彼女でもこの傷が致命傷であることは気づいていた。


身体が、動かない……

「ミク、しっかりしてください!」
「フら、しーヌ、サン? わた、シ……何が……凄ク、ネムい……デス」

フランシーヌさん、悲しそうな顔……

「ダメですミク、寝たらいけない!」
「歌……歌いタイ、ミーさン、フランシーヌさん……げホっ、ラミ、アサんに、本郷、さんモ……みんナ、で……」

そっか……これが、死、なんだ……
ラミアさんの言ったとおり、だ……

「ミク……!」
「みんなのうた……聞きたカッタ、な……」

死は、かな、しい……


ミクの身体から力が抜ける。
フランシーヌは呆然と、ただミクを優しく抱きとめていた……



そして、ミクを撃った本人は。

「……あれ?」

何も理解していなかった。

【C-8 テレビ局外/一日目・朝】
【フランシーヌ人形@からくりサーカス】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、未確認支給品0~2(本人確認済)
[思考・状況]
基本思考:罪滅ぼしのために、主催者を倒す。
1:ミク……!
2:目の前の男への警戒
3:ラミアの指示に従う。
4:私は生命の水に溶けて無くなった筈では……
5:いつか、本郷やミクのような笑顔をしてみたい。
6:いずれラミアにあの歌を聞かせたい……ミクにも。
※原作死亡後(25巻第32幕微笑(後編))から参戦。
※コロンビーヌの姿を旧式のものだと勘違いしています。


【R・田中一郎@究極超人あ~る】
[状態]:左腕に軽度の火傷
[装備]:グロスフスMG42(予備弾数小:本人も未確認だが、まだ十分あると認識)
    NIKU・Q・マックス@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・状況]
基本思考:他のプレーヤーを探して攻撃、最後の一人を目指す。
1:……これが脱落のサインかな?
2:今日のゲームが終ったら、ごはんを食べに湖の小島へ帰る。皆も誘う。
[備考]
※原作3巻終了時からの登場です。
※この事件を3巻冒頭のサバイバルゲームのようなものだと勘違いしています。故に、誰も死なないと思っている。
※サバイバルゲームがHP制だと思っています。HPがゼロになるまでは攻撃を受けても平気だと思っています。

※初音ミクのPDAはミクの死体が持っています。

【ゲジヒト@PLUTO 破壊確認】
【初音ミク@VOCALOID 2 破壊確認】
【残り 37人】



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056:約束をしよう、あなたと ラミア・ラヴレス 100:SPIRITS/魂の群れ
066:それはとても静かに ルーン・バロット 100:SPIRITS/魂の群れ
066:それはとても静かに ゲジヒト -GAME OVER-
066:それはとても静かに KOS-MOS 100:SPIRITS/魂の群れ
065:全ては、破壊のため ギンガ・ナカジマ 086:怪人タイプゼロ C-6ブロックの決斗!
056:約束をしよう、あなたと フランシーヌ人形 100:SPIRITS/魂の群れ
056:約束をしよう、あなたと 初音ミク -GAME OVER-
064:ゲームを大いに盛り上げるためのあ~る君の計画 の巻 R・田中一郎 100:SPIRITS/魂の群れ





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