その身に纏う心の向きは ◆c92qFeyVpE



ミーと本郷との戦いから数時間が過ぎたころ。
B-6にある民家の一つの中で、ギンガ=ナカジマは静かに目を覚ました。

生体レーダーに反応はない、予測通りこちらの居場所は掴まれなかったようだ。
……とはいえ油断はできないだろう、最初に出会ったダルマ型のロボットのように、このレーダーでは探知できないような存在が近くにいる可能性も十分にある。
疲労は大分抜けてきているが、それでも戦闘回数は減らしていくべきだろう。
遠隔武器がない以上、宝貝に頼らなくてはならない場面も増えるはず。
だが、多用するわけにもいかない。気軽に使っていては再び動けなくなってしまう。
次に疲労が限界に達した時、また安全に休息をとれる保障などありはしないのだ。

思考を今後の動きについてへと切り替える。
優先すべきは再三考えている通りノーヴェ及びチンクとの合流。
とはいえ二人が今どこにいるかの情報は無い、首尾良く合流するには何かしら手がかりがほしいところだ。
……そこでふと思いつく。
TV局での戦いの時、女の一人が使っていた武器はノーヴェのガンナックルだった、自分にはリボルバーギムレットがあったが、二人は愛用の武器を失った状態のはず。
だとすると向おうと思う場所にも多少の見当がつけられる。
例えば軍事基地、デバイス……もしくは質量兵器やそれ以外にも戦闘に有用な道具が存在する可能性が十分考えられる。
他には修理工場には何らかの治療器具などがあるかもしれない、仮に完全な機械専用の設備だったとしても、それらを使用不能にすることで他者のメンテナンスを妨害できる。

だが、本命はここだ、スクラップ場。
先ほどの理由で軍事基地や修理工場に向かう者は少なくないだろう。
しかしスクラップ場は違う、他の参加者にはほとんど意味をなさない場所だが、チンクのISに必要な金属類が調達できる。
修理工場がすぐ隣というのが懸念されるところではあるが、比較的チンクと合流できる可能性が高いだろう、少なくとも無目的に彷徨うよりはいいはずだ。
ノーヴェもチンクの事を慕っている、このことに気づけば近くに来るであろう。
TV局は恐らくあの場で交戦した残る者たちに占拠されているはず、だとすればスクラップ場近辺に向かいチンク達の捜索をした方が安全だ。
優先目的地をスクラップ場とする。次はそこまでの移動経路をどうするかだ。
単純に考えれば北西のエリアを抜けて目指すのが近いだろう、ついでに軍事基地に立ち寄り武器を探すという選択肢もあるが、流石に遠回りになる。
となればやはりC-5からC-4の通路を抜けるのが最も近い、そこまで考えたところで、別の場所に目が止まった。
それは名前も書かれていない四つの建物。
簡易な地図のせいもあるかもしれないが、北西、北東、南西、南東の四つに分けられたエリアの最接近地点に同じ形の建物が描かれているのは偶然なのか?
加えて、その建物に隣接するようにシャトルのようなものが記載されている。これはもしかしたらエリア間の移動手段なのではないだろうか?
この建物の内一つはD-5、考えていたルートのすぐ傍に存在する。北西エリアへ向かう前に探索を行うことも視野に入れておく。

今後向う場所を決め、周囲の様子に気を配りながらゆっくりと立ち上がり……妙な動きにくさを感じて自分の体に視線を向ける。
ボディスーツに包まれていた体は、猫型ロボットの斬撃によって多数の傷を負ってしまっている、そのどれも浅いものですでに塞がってはいるものの、それでも多少の血が流れ出ていた。
その血がボロボロになったスーツに付着した状態で固まり、スーツの伸縮性が失われてしまっているようだ。
そこまで動きにくいわけでもないが、カメンライダーなどの事を考えるとできる限り万全の状態にしておきたい。
そう考え、ギンガは少しの間生体レーダーへと目を向け、クローゼットへと歩み寄った。


シャワーから勢いよく流れる熱い湯がギンガの肌を打つ。
薄く皮膚に広がっていた血が流れ、赤く染まっていた肌が元の肌色を取り戻していく。
その美しき肌を湯が流れていくのを感じながら、ギンガは思考を先へと伸ばす。

スクラップ場の近くという今後の進路には一つ抜けがある。
それはチンクがいつまでそこにいるか、ということだ。
この殺し合いが始まってからすでに10時間以上がたっている。
もし開始直後にスクラップ場の近くにいたとしたら、すでにその場を離れている可能性は高い。
北東のエリアに二人がいなかった場合、後は軍事基地以外に目星がつけられない。
それ以上に最悪の場合、すでに二人は破壊されている可能性もある。
シャワーを止める。
軽く体を拭き、クローゼットから見つけた服を着こんだ。
……とても慣れた着心地だ、何故これがここにあるのか、それが少し気になったがその答えは出ないだろうと判断し思考を止める。
ボロボロになったボディスーツはどうするか少し悩んだが、洗濯機の中に放り込んで置いた。見つかって何かの手がかりにされる可能性は少しでも下げておくべきだろう。

ノーヴェやチンクとの合流に関しての問題点は多い。
だが考えられる可能性をすべてあげていってはこの状態ではキリがないのも確かだ。
今はまず、当初の予定通りD-5の建物の探索を行うことを優先しよう。


生体レーダーを確認しながらギンガは駆ける。
その心が求めるのはやはり他者破壊のみ。

「時空管理局の制服」に身を包み――彼女は、殺戮を求める。



【B-6 道路/一日目・昼】

【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】右腕に刺し傷、全身にダメージ
【装備】フットパーツ@ロックマンエックス、乾坤圏@封神演義
    生体センサー@メタルギアソリッド、天王剣@クロノトリガー、時空管理局の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ)
【思考・状況】
基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊
1、D-5の建造物を探索、その後スクラップ場を目指す
2、ナンバーズと合流
3、敵を探し、破壊する

※外壁が異常に堅いことに気づきました。
※カメンライダー”をAクラスの警戒対象として認識しました


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086: 怪人タイプゼロ C-6ブロックの決斗! ギンガ・ナカジマ 112:ココロの在処





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