充実した人生を ◆qRv35OWHJE



「なぜ……戻った?」

ボイルドは死んだ。
ウフコックはボイルドに最後の居場所を創ってくれた。
満足だった。これで良いと思えた。

「俺はなぜ、ここにいる?」
単純な問い。
主催者に必要とされ、修復されたのだ。殺し合いのために。
主催者への怒りが静かにこみ上げて来る。何かを汚された気がする。
だが、それ以上に。
「―――好奇心(キュリオス)」
機会を与えられた気がした。
あれが。あの戦いが、また得られるかもしれない。
最初に集められた会場で見つけた参加者。
ウフコックに愛され、ボイルドを殺した「化物」。
そしてそれに劣らぬ実力を滲ませた、有象無象の参加者達―――

デザートイーグルを転送し、懐に忍ばせる。単純な携帯端末だ。
残りの支給品を確認するボイルドの手が一瞬、止まる。

≪ネコミミ≫
ネコミミかわいいにゃん!

≪ネコにゃん棒≫
にゃんぴっぴ!

ですいず成原成行!!


狂った自称発明家の狂った自称発明品を、
適当に放り込んだとしか思えなかった。
「ネコ……か」
ネズミを追う狩人には相応しい、とでも言いたいのか。
『まともな』人間なら洒落っ気があるとでも言うのだろう。
だが、生憎ボイルドはまともな人間ではなかった。まともであろうとも思わなかった。
無駄な支給品を支給されると言う事は、警戒されているという事。
あの主催者に逆らう力を、ボイルドが持ち合わせているという証。
主催者は自らの定めたルールを守る、という体裁を取り繕うためだけの支給品なのだろう。

無駄な労力を使う気は無かった。
支給品のインターフェースを閉じ、残りの情報を検索する。
あまり重要な情報は無かったが、ボイルド個人にとって重大な情報、
『そこにあるはずのものがない』という情報が手に入った。
あの女と常に共にあったウフコックの名が見当たらない。
バロットがそのまま身につけているか、それとも主催者が没収したか。
あるいは危険性を恐れて始末されたか。
「ウフコック……待っていろ」
どれでもいい。機会を与えられたのなら、前に進むだけだ。
「俺は、お前を取り戻す」


【F-4 道路/一日目・深夜】
【ディムズデイル・ボイルド@マルドゥックシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ネコミミとネコにゃん棒@究極超人あ~る
    デザートイーグル(7/7)@魔法先生ネギま! 、弾倉(7/7)×2
    ※弾頭に魔法による特殊加工が施されています
[思考・状況]
1.ウフコックを取り戻す。
2.そのためにバロットと接触する。死んでいる場合は、死体を確認する。
3.そのために参加者の支給品を確認する。
4.充実した人生を与えてくれそうな参加者と戦う。

※ウフコックがこの場のどこかにいると結論付けています。


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GAME START ディムズデイル・ボイルド 035:なくすものがないぼくたち(前編)





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