分けられたモノ ◆c92qFeyVpE



情報交換、それは二人に少なからず衝撃を与えていた。
話せば話すほどに食い違う互いの世界に、先にある可能性を思いついたのは茶々丸だ。
すなわち――異世界。
アルレッキーノは突拍子もない話に全てを理解はできていなかったが、自動人形ではない自動人形が存在する、ということは理解できたようだ。
ある程度の情報を交換し、飛行場に入った二人は内部の構造に圧倒されていた。

「……解析不能、シグマはこれほどの技術を持っているのですか……」
「む、茶々丸、あれは」

材質・設計・機能、それら全てが理解の範疇を超えている中、一つだけ妙に馴染み深い物、デスクトップ型のパソコンが置かれている部屋を見つける。
すでに起動していたそれを調べていくと、二つのファイルが出てきた。

「このテキストファイルはこの施設の説明ですね……」
「……」

四つに分けられたエリア全てに存在する飛行場、それを行き来するためのシャトルの発着所らしい。
シャトルの操縦方法や――オートパイロットなので目的地の設定ぐらいだが――移動時間などが簡単に記されていた。
無論PDAの方に記録しておくことも忘れない。

「ここのシャトルで他エリアに移動することができるようですね」
「隣接エリアには30分、対岸エリアへは一時間……それほど早いわけではないようだな」
「道中他の参加者に会わないという点は利点だと思います」

確かに危険人物と出会わずに目的地に近づけるのはかなりの利点だろう、だが、それは逆に協力的な参加者とも会えなくなるということでもある。
続けてもう一つのファイルを見ようとするが、動きを止める。

「分割ファイル……」
「見れない、のか」
「いくつかに分かれてるファイルを集めなくては……ただ、それがどこにあるか」

わざわざ見るために手間をかけさせる、何か重要な情報がある可能性は高いだろう。
だが、他のファイルがどこにあるか、さらにこのファイルをどう持っていくかと問題は多い。
PDAに落とせないかとも考えたが、何かのトラップだった場合最悪PDAが使用不能になる可能性もある。

「何か、記録媒体が必要ですね」
「今は手出しできないか、どうする?」
「……私は他の飛行場も探索してみたいです。分割ファイルがあるかもしれませんし、別の情報があるかも」
「そうか……だが、シャトルでの移動となるんだな」

それは、エレオノールを探すことを目的としている彼にとってあまり好ましくない。
リスクはあるが、積極的に参加者と会い情報を集めたいところだ――自動人形ならば破壊するが。
茶々丸もそれは理解しているのだろう、少し考えた後、アルレッキーノへ提案する。

「一旦、別行動を取りませんか?」
「なに?」
「私は飛行場を巡る、アルレッキーノさんはエレオノールさんを探す。放送の後ここで合流しましょう」

確かにそれならばアルレッキーノより戦闘力の低い茶々丸の危険は少なく、互いの探索は効率よく進むだろう。

「こちらはそれで構わないが、飛行場に敵対者が待ち構えているかもしれないぞ」
「いつ来るかも分からないシャトルを待つ者は考えにくいです、それに私にも武装はあります」

先ほどはアルレッキーノにほとんど反撃することさえできなかったものの、彼女とて相当な実力者である。
壊しあいに乗ったチンクのような参加者がどの程度の実力なのか、どの程度いるのかはわからないが、そう簡単にはやられないだろう。
逆にアルレッキーノも旧式といえその実力は茶々丸への襲撃で証明されている。
更に今は自動人形への切り札となる阿紫花の長ドスを持っているのだ、例えフェイスレスの自動人形が相手でも戦えないことはない。

「わかった、ならば放送後ここへ。エレオノール様の姿はさっき言った通りだ」
「はい、まずは信用できそうな協力者を探しましょう、チンクへの警告も一緒に」
「ああ」

アルレッキーノと別れ、施設を探索していた茶々丸はシャトルの前まで来ていた。
探していた物――他の情報媒体――は見つからなかったが、ツナギを見つけたためその上を着ている。
はっきり言ってツナギとスカートは奇妙としか言えない姿だが、学園の制服ということを考えたら着替える気が起きなかった。

「必ず、帰ります」

小さく、そして強く呟いて、シャトルへと足を進めていった。

【D-5 シャトル内部/1日目・黎明】
【絡繰茶々丸@魔法先生ネギま!】
[状態]:上半身裸、動作が鈍くなる程度の火傷(どの程度行動に支障をきたすかは次の書き手さんにお任せします。命に別状はありません)
[装備]:スタングレネード(3/3)
[道具]:アカネハウス11号@パワプロクンポケット8、支給品一式
[思考・状況]
基本思考:殺し合いを止め、生きて帰る
1:シャトル発着所を回り探索する
2:分割ファイル、及びそれを移せる記録媒体を探す
3:悪と呼ばれようが脱出のために全力を尽す
4:放送後D-5のシャトル発着所に戻る
5:フランシーヌ人形と合流する
6:協力者を探し、チンクへの警戒を呼び掛ける

※夏休み期間中からの参戦なので、今後魔法世界編で出てきたインフレ技は使えない可能性があります
※茶々丸の乳首についてですが、はじめから乳首など付いてないのか、原作で描写が無いのは原作者のポリシーだからであって乳首はしっかり付いているのかは、次の書き手さんにお任せします
※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています

※アルレッキーノの世界と自動人形について理解しました。
※この殺し合いの参加者は異世界から集められたのではないかと考えています。


発着所の前に戻ってきたアルレッキーノは思案する。
エレオノールがどこを目指すのか、正直予想がつかない。
もしかしたらシャトルに興味を示すかもしれないが、そうだった場合茶々丸と合流できるだろう。

「……地道に行くか」

地図に名前が出ている拠点を片っ端から当たっていく、彼が出した結論はそれだった。
エレオノール本人がいなくとも、誰かしらいる可能性は高い、そのまま情報を聞き出し、協力できるかどうかを判断する。
そう考え、手近な学校へと駆け出していく。

【D-5 シャトル発着所前/1日目・黎明】
【アルレッキーノ@からくりサーカス】
[状態]:健康、やや腹部にダメージ
[装備]:マグネット×2、阿紫花の長ドス@からくりサーカス
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:エレオノール(フランシーヌ人形)を生還させる。出来れば自分や茶々丸も共に脱出したい
1:エレオノールの元に出来るだけ早く向かいたい
2:施設を回りエレオノールを探す
3:フェイスレス側の自動人形は積極的に破壊する
4:協力者を探し、チンクへの警告を呼び掛ける

※名簿の『フランシーヌ人形』はエレオノールの事だと思っています
※この殺し合いに参加している自動人形には、白銀とフェイスレス以外の何者かが作った者もいるのではと考えています
※シュトロハイムとゲジヒトを、ナチスがあった時代に作成されたナチス製の自動人形であると思っています
※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています

※ロボットの事を「自分の知っている自動人形とは違う作られ方をした自動人形」と認識しました
※茶々丸と情報交換しましたが、完全には理解できていないようです



時系列順で読む


投下順で読む






055:噛み合う歯車……? アルレッキーノ 071:アルレッキーノ、コロンビーヌの事情(前編)
055:噛み合う歯車……? 茶々丸 071:アルレッキーノ、コロンビーヌの事情(前編)





| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー