• 冥に痛めつけられる真宵。
  • なんとなく冥×真宵になった。
  • 短い。




「きゃう…!…痛っ!…ああ!!」
「さあ…もっともっと泣き叫びなさい…綾里真宵!!」

裁判所の控え室は完璧な防音設備で、例えムチが鳴り響こうとも、綾里真宵が泣き叫ぼうとも、私が高笑いしても、一切外には聞こえなかった。
綾里真宵は全裸で、天井の照明から吊るされた帯で、腕を高く上げた状態で手首を縛られていた。
背中には私が付けた無数のムチの跡がある。赤くみみず腫れになっており、白い肌によく映えていた。

「うう…冥さん…どうして…こんな…」
「あなたの貧相な胸に聞く事ね…もっとも一生分らないでしょうけど…」
「痛っ!…きゃん!!…もう無理!!…助けてなるほどく」
「その名前を言うなっ!!」
「きゃああっ!!!」

私が最も耳に入れたくない人物の名前を耳にし、カッと頭に血が上った。
それまで以上にムチがしなり晒された背中に当たる。綾里真宵は面白い程飛び上がり金切り声を上げた。
私はそれが面白くて、勢いに任せながら連続でムチを叩き込んでいった。

泣き叫ぶ声、背中には血が滲み、ムチには彼女の長い黒髪が絡まっている…。
徐々に勢いが増して行き、私の体もムチの動きに振られて足元がふらついた。

私は、先程の綾里真宵とのやりとりを思い出す。
何気ない会話で、私の狂気に火が付いた事に、彼女はきっと気がつかないだろう。



私の憎き敵、復讐の相手、成歩堂龍一に裁判で惨敗してしまった私は何時に無く不機嫌だった。
検事局に帰ったら、あのヒゲで遊んであげようかしら…そんな事を思いながら法廷を出た時にふと目に入ったのだ。
暢気な顔をしてどら焼きを頬張る綾里真宵の姿を…。

「…幸せそうに食べるのね…」
「あ!…冥さん…!!…こんにちは!」
「成歩堂龍一は何処に居るのかしら?」
「なるほどくんは…今、次の法廷の為の手続きをしに行きましたよ…」
「どら焼き…そこの自動販売機で買ったのかしら…」
「うん…なるほどくんに買って貰ったんだよ…!」
「……そう」
「あ!ひょっとして冥さんもどら焼き食べたいんですか?」
「…ありえない……」
「ふふ…素直じゃないですね~!…だったら冥さんも、なるほどくんに買って貰えばいいんですよ!!」



―――今思い出しても腸が煮えくり返る…。
私の幸せを奪ったあの男に…よりにもよってどうしてこの私がどら焼きを買って貰わないといけないかしら。
幸せだったあの頃、父と弟弟子と私の3人で法廷に来てはあの自動販売機を前にくだらない会話をしたものだ。

どら焼き…私も食べたかった…。

「冥さん…あたしが怒らせたなら…ぐすっ…謝ります…」
「許さない!」
「きゃうっ!!」
「はははっ…綾里真宵!…あなたの背中とっても美しいわ!」
「嫌!…あう!…もう…やめっ!!」

綾里真宵の背中に、私のムチはまるで吸い込まれる様に進んで行った。
勢いの付いたムチが華奢な体に当たる度に、彼女の背中は弓なりになる。
無抵抗で非力な彼女が痛め付けられる度に、あの男への恨みとは違う感情がむくむくと湧き上がった。

私は綾里真宵の背後に歩み寄り、みみず腫れした哀れな背中を皮手袋越しに撫でながら、彼女の表情を背後から覗き込む様に伺った。
綾里真宵は、想像以上に華奢で、その肌は化粧をして居ないからか何の負担もない純潔さがあった。

「くううう…痛いよ…」
「ふふ…綾里真宵…あなたまるで小動物みたいね…」

私は背中をなで上げ、顔…頬を通り、小さな胸の膨らみを両手で包みこんだ。
綾里真宵は先程とは違う種の驚きの声を上げた。
彼女の先端は、まるで男と情交をした時の様につんと立ち上がって居た。

「あ…いや…冥さ…あっ…」
「私のムチはそんなに気持ちよかったのかしら…?…此処が固くなっているわよ…?」
「はあ…違っ…」
「嘘を言ってはいけないわ…ほら…これが証拠よ…」
「ああ…っ!!」

強く摘み上げると、綾里真宵は喘ぎ声を上げた。
彼女の鳴き声を思う存分堪能し、私は手をするすると彼女の股に滑り込ませる。

「…私と綾里真宵って相性がいいのね…」
「あ…はあ…いや…そこはっ…」
「ここは私を歓迎しているみたいよ…」
「はああ…っ…だめっ…あああ」

私は皮手袋をそのままに、彼女の悦ぶ場所に指を入れた。私の指を熱い蜜で歓迎し強く締め上げた。
同じ性別のニンゲンのその場所を弄るなんて不思議な気分がする…。
彼女の嫌がる姿、そしてそれに相反して悦ぶ姿を見ると、もっと苛めたくなって来る…。
彼女もきっと同じ気分なのだろう…涙で混乱してこの屈辱に耐える姿が見て取れる。

私は自分でつけたムチの跡を舌で丹念に舐めた。
綾里真宵は背筋をゾクゾクと震わせ大きく息を吐いた。
その姿を見ながらゆっくりと、手に持っていたムチを持ち替え、彼女の蜜の滴る穴にもち手を奥まで突き入れた。

「くああ―――っ!!」
「ふふ…これからも楽しませて貰うわよ…綾里真宵」

私は背後から彼女のあごを掴み無理やり首を動かして、彼女の口の中に舌を滑り込ませた。
もう私の中には、あの男への恨みなど綺麗さっぱり消えていた。
私は目を瞑って、綾里真宵の口内を犯す。
綾里真宵の嗚咽が聞こえる…。

…なんて気持ちが悪いのかしら。

おわり
最終更新:2010年03月26日 19:35