「なるほどくん、この前相談したお見合いのことなんだけど……」
「ああ。そういえばそんなこと言ってたねえ」
「なんかねえ、また断られちゃったの」
「ふうん。そうかい」
「これで何回目だろ……しかも理由を聞いたら
『後生だからこれ以上俺に関わらないでくれ!』
って言われちゃったよ。化け物を見るような目で。
あーあ、あたしそんなに魅力ないのかなあ……」
「そんなに気を落とすことないよ。
真宵ちゃんの良さに気づいてる男性だってきっと近くにいるさ」
「だといいんだけどね……。はあ、これでまたお見合い受けることになっちゃったよ」
「…………へえ。
今度はどんな人なんだい?詳しく教えて欲しいな」
「お、今回も相談に乗ってくれるの?ありがとう!やっぱり頼りになるねーなるほどくんは!」


……こうして、真宵の見合いが成功することはなかったという。

最終更新:2011年10月01日 00:24