322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 10:34:19 ID:???
とてもGJ!!

だが、一つ良いかい。
女がイッて産まれやすいのは男なんだぜ…!
女を産むならイッてはダメだイッてはダメだ…。

しかし神ならその辺りをどうにかして続きを書いてくれるものと信じている。
朝から良いものを読んだ。
ご馳走様でした。

323 名前:真宵輪姦フォロー(1/2)[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 16:13:24 ID:???
>>322
指摘サンクス。これといい、前回の「看護士」といい、自分の知識のなさに脱力する…
神ではないので続きは無理でしたが、間違いのフォローっぽい文章置き逃げします。
・>>317-320の間違いの言い訳話
・オリキャラの語り
・エロない
・真宵は出てこない。どころかオリキャラしか出てこない
なんで苦手な方はスルーお願い。

*****


聡明なる>>322くん、君のようなひとに会えて、私はとても嬉しいよ! おっと失礼。
突然に過ぎてさぞかし困っているだろうね。私の名前は──いや、必要ないか。私は端役
だ。これまでも、これからも、固有の名を必要としない、有象無象の“綾里の女”でしか
ない。他との区別をつけるなら──ふむ、“先のSSで真宵を湯浴みに連れていくよう
命じられた女”とだけ言っておこう。
ついでに。メタ的な物言いをすれば、“この話の黒幕”、でもある。
おかしいと思っただろう? 君の指摘通り、現家元である綾里真宵への行為は間違った
知識に基づいたものだし、そもそも性交の手ほどきに、何ゆえ好きでもない、しかも複数
の男と同時に寝る必要がある? 悦楽を得たければ、好きな相手と、じっくりゆっくり
高め合うのがいちばん手っ取り早くて確実な方法だと思わないかね?
逆、なのだよ。
あの“おつとめ”自体は存在する。文献にも記されている。ただし目的は逆。
性交時のオルガズムは男児を孕む確率を高くする。では女児を孕みやすくする要因は
何か? ――きっと君も知っているだろう。母体のストレスだ。“おつとめ”の本来の
目的は、性行為に対する悪感情を植え付けることにあるのだよ。セックスとは、痛い、
恐い、気持ち悪い行為だと身体に覚え込ませ、“本番”で多大なストレスを感じるように
仕向ける。と、こういうことだ。
まあ戦後になってからは“おつとめ”の実行例は皆無だったらしいが。だって、ほら、
非人道的だろう?
それが、二十一世紀にもなって、久々の復活を果たしたわけだ。
――綾里は。倉院流は、一度滅びかけた。それを細々と繋ぎ、新しい家元を得て、よう
やっと復興の兆しを見せ始めた。
希望だ。
そして、倉院流の人間は、希望の灯が再び消えることを恐れた。困ったことに、新しい
家元はやたらとさらわれたり殺されかけたりと、危なっかしいコトこの上ないお嬢さん
だ。万が一のために、早く御子を、と考える人間はたくさん居た。その内のひとり、女の
御子を望む急先鋒のひとりが、倉院流の書庫を漁ってとある文献を発見した。そこには
女児を孕むための“おつとめ”について詳細が綴られていた。曰く──まぐわいが悦楽に
変わるまで、明かりを消し、香を焚き、昼夜の別なく交合すべし──おやおかしいね? 
女性側が感じると孕みやすくなるのは男の子で、綾里に必要なのは女の子だけなのに。
勿論昔の人の知識が誤っていた可能性もあるけれど。誰 か が 手 を 加 え た のでなけ
れば、きっと、そうなのだけれど!
けれど彼女は信じた。文献を信じた。記された“おつとめ”を行えば、家元が女の子を
孕むと、信じた。で。結果が、アレ。

ふふ。
ああ、一体どうなるのだろうね? 頑張りの甲斐あって“家元様”は物凄く感じやすく
なられたけれど、さあこれからどうなるのだろうね? もしかしたらこのまま“当て馬”
の子を孕むかな? “家元様”――綾里真宵の愛する男は、他の男に汚された彼女を抱く
ことができるかな? 綾里真宵は、好きな男に抱かれて、今度こそ心身共にぐちゃぐちゃ
に蕩けてオンナの幸せってやつを感じることが出来るかな? 好きな男に突っ込まれて、
突かれて、よがって、精を受けて、子を、孕むかな? それともそれとも! ヒトリじゃ
満足できないカラダになって、愛する男以外にも寝所に引っ張り込んで前も後ろも上も下
も全部塞がれてようやっと絶頂するようになられるのかな!
綾里真宵はどんな行為、どんな状況、どの相手でも感じるようになった! もう彼女の
こころなんて関係ない。嬲られて濡れる、突っ込まれればよがる、気持ち好いところを
突かれれば歓喜に鳴く。何時でも、何処でも、誰にでも!
そうやって、孕んで、月満ちて、生まれるのは──男の子!
うん。これは全部「そうだったらいいな」っていう妄想だ。
なんだかんだ言って、子どもは授かり物。ごく普通に霊力のある女の子を産む可能性
だってある。そのときは、私だって綾里の女だ。跡継ぎの誕生を祝い、誠心誠意お仕え
するとも。
けれど。だ。
もしも。彼女が“おつとめ”を終え、伴侶を得て、子を産んで──それが男の子ばかり
で。彼女が、男の子しか産めないカラダだと判じられたときに。
倉院の里は、知るだろう。
美しく。素晴らしい霊力を持ち。従姉──簒奪者の娘にすら慈悲をかける、誰よりも
倉院流家元に相応しい。子を産める年齢に達した正当な後継者がいることを!
その日を。綾里の全てが正しい血筋へと返ってくる日を、私は待っている。

長い話になってしまったね。さて、そろそろ夕餉の時間だ。春美さまのお食事を用意
しなくては。春美さまが倉院の里でお過ごしになる間は、私がしっかりお世話しないと。
──他の人間には任せられない。
春美さまの母親、キミ子が、春美さまを外界と隔離して育てたのは、なにも過保護から
だけではない。私たちが“本家”を名乗る簒奪者の娘を厭うたように、希有な霊力を持つ
“分家”の娘を危険視する連中もいる。そういった輩は、隙あらば“排斥”に動く──私
と同じように。
全く。夕餉の席で春美さまに家元の様子を聞かれるのだが、作り話を考えるのが今から
気が重い。春美さまは聡明な御子だから、生半なウソではすぐ見抜かれてしまう。
『真宵さまの“おつとめ”は、いつおわるのでしょうか?』
おわったらまた一緒に“外”へあそびに行く約束をしました! 明るく笑う春美さま。
全く、知らぬは当事者ばかりなり、だ。教える気は毛頭ないが。
知らぬ方が良いこともある。――知らぬ方が、扱いやすい。

――。
――。
――聡明なる>>322くん。
私は、狂ってなどいない。“綾里”は、ずっとこうして継がれてきた。時代が変わり、
方法は変わっても、“綾里”の本質は揺らがすここに在る。“綾里”は継がれ続ける。
ずっと。ずっと。

私は。綾里の女は、狂ってなどいない。

最終更新:2011年01月25日 23:33