• ふたなり真宵。
  • 成歩堂と千尋と真宵の複数エロ。
  • なんのメッセージ性もない只のやるだけ小説。



「…なるほどくん!…起きなさい!!なるほどくん!!」
「―――ち…千尋…さん…?」

頬に強烈な往復ビンタを食らわされ、ぼくは目を覚ました。
視界に入ったのはマスクメロンサイズの巨乳…もとい春美ちゃんが霊媒した千尋さんだった。
子供サイズの装束の所為であられもない姿になって居るのは今に始まった事ではないが、毎度ぼくはポリプロピレンで出来た薄布から透ける突起物に目が行ってしまう…。
しかしあまり凝視していると、千尋さんの無言の威圧に圧倒されるのでぼくはさっと視線をチャーリー君に移した。

「…ぼ…ぼくは一体何を…?」
「私が降りて来たら、そこで大の字で泡吹いて気絶してたのよ…」
「………ああ…思い出して来ました……ははは…聞いて下さいよ千尋さん…さっきぼくとても恐ろしい夢を見てしまって…」
「夢?」
「ええ…もう今となっては笑えてしまって……」

「………それってどんな夢だったのかしら?」
「驚かないで下さいよ?……なんと真宵ちゃんのアレにナニが付いてるんですよ…」
「…アレに…ナニ…??」
「ええ…しかもぼくよりも大きいんですよ…まさにグレネードランチャーですよ…」

「……それって…もしかして…こんな感じかしら…?」
「ああ!!…まさにそんな感じ…って、うわああああああああああ!!!!!!」
「…なるほどくん!落ち着いて!!」

ぼくは千尋さんの指差す先で、ソファーに横たわる真宵ちゃんを見て発狂した。
再び視界が真っ暗になりかけたが、千尋さんの呼びかけではっと我に帰った。
額には法廷で吹き出る様な、大量の脂汗が滝の如く流れ出ていた。
うう…夢ではなかったのか…試しにぼくは頬っぺたを抓ってみるが…それは現実の光景だった。

「…ち…千尋さん…真宵ちゃんって…男の子だったんですか…?」
「…なるほどくん発言がムジュンしているわよ…」
「ぼく…今まで彼の事ちゃん付けで…これからは真宵君って呼ばないと…」
「とりあえず落ち着きなさい…なるほどくん…顔がビリジアンよ…」

ぼくの目の前にはソファーで横たわる真宵ちゃ…真宵君が居て、彼の股間には隆々といきり勃つ…男の象徴があった。
装束を着ているのだが、まるでアスファルトから懸命に生える根性大根の如く顔を覗かせている…。
小柄な真宵ちゃ…真宵君がまさかこんなにも逞しい大砲を隠し持って居ただなんて…ぼくは男として無意識に青いズボンに収まる息子に目をやった。

「……なるほどくん自分のと見比べるのは止めなさい…」
「い…いえ!…そんなつもりは!!」
「…まあいいわ…とりあえず落ち着いたみたいだから説明するわ…」
「ぼ…ぼくの息子はもっと逞しいですよ!!」
「もうその話は終わったのよ!!」
「いてっ!!!」

千尋さんはぼくの顔面に鉄拳を食らわし…狼狽するぼくをよそに、淡々とこの状況を説明した。

真宵ちゃんの血に流れる霊媒の力で、度々浮遊霊が引き寄せられる事があるらしい。
しかし正式に霊媒をした訳ではないので、その霊が最も望むものが形になって現れる。
特に真宵ちゃんの場合は本家の血である為、浮遊霊を引き寄せ易い。
通常はそれを防ぐ霊力を備えているのだが、真宵ちゃんの霊力は春美ちゃんより低く、更にぼくの事務所に入り浸り修行を疎かにしてしまった為に、この有様なのだそうな。

「…世界が違い過ぎてよく分りませんが…とりあえず、真宵ちゃんは真宵君ではないという事ですね…」
「…そうね…にしても真宵ったら久々にやらかしてくれたわね…」
「久々…て事は昔もこんな事が…?…なら真宵ちゃんはこれから真宵君として生活しなければいけない…て訳ではないんですね!!」

「除霊するのは簡単なのよ…その霊の望む事をすれば満足して成仏するわ…」
「…望む…」
「ええ…この欲望の塊を見れば…この霊が何を望んでいるのか分るんじゃないかしら…?」
「………ぼく、今とても恐ろしい事を考えてしまったんですが…」
「…たぶんそれで正解よ…」

「…あの…じゃあ昔はどうやって除霊を…?」
「私は子供だったからまだ身体が発達していなくて…キミ子おばさまが真宵の身体に馬乗りになって…」
「うわああああああああああ!!!!!!!もういいです!!!それ以上話さなくてもいいです!!!!!」

…一瞬、この世のものとは思えない恐ろしい地獄絵図が脳裏を過ぎった。
ぼくはこれから真宵ちゃんにもっと優しくしてあげようと思った。

「…お…お姉ちゃん…」
「ま、真宵!…気がついたのね!!…あなた久々に霊に取り憑かれたのよ…」
「……て、なるほどくん!!…きゃあああ!!!見ないで!!なるほどくん見ちゃだめええ!!!うわああん…あたしお嫁にいけない!!…あれ?…この場合お婿なのかな?

…どうしようお姉ちゃん!!あたしはお嫁なの!?お婿なの!?」
「お…落ち着いて真宵ちゃん…!…千尋さんからさっき事情は聞いたから…」
「ううう…」

真宵ちゃんは晒された一物を両手で掴み太股に挟んでぺたんとソファーに座り込んだ。
普段無いものが付いている為か、とても座りにくそうだ。

そうだ、確かぼくが気絶する前も、真宵ちゃんはこのソファーに座っていて…。
突然真宵ちゃんがぐらりと倒れて、春美ちゃんが悲鳴を上げ、ぼくが慌てて駆けつけると、真宵ちゃんの股間にあるはずの無いモノが付いていて…ぼくは驚きのあまりすっ転

び気絶してしまったんだった。
きっとその間に、春美ちゃんが機転を利かして千尋さんを霊媒したのだろう…。

「…うう…お姉ちゃん…あたし…どうすれば…」
「心配しないで真宵…とにかく…私に見せてくれるかしら…?」
「え…け…けど…」

真宵ちゃんがぼくにちらっと視線を寄越した。
男の自分に、この痴態を見られたく無いのだろ(もう十二分に観察してしまったが)ぼくは背を向けた。

「いいえ…なるほどくんにも…手伝って貰うから…見てもらいなさい…!」
「「えええええええええ!!!!!」」

609 名前:ふたなり真宵3[sage] 投稿日:2009/10/01(木) 23:48:20 ID:???
千尋さんは今世紀最大の爆弾発言をかましつつ驚くぼく達を華麗に無視し、黙々と真宵ちゃんの一物を観察した。
真宵ちゃんはソファーに足を広げて座り、千尋さんがそこに跪く…。
千尋さんの白魚の様な指が真宵ちゃんの一物に根元からなぞる様に触れ、軽く握った。

「あっ」

すると真宵ちゃんの身体が跳ね上がり…まるで男がそうされて気持ちよくなる様な反応を示した。
千尋さんは両手で一物を包むと上下にこすり始める…。

「久々に大きいわね…」
「あ…お…お姉ちゃっ…ああ…そ…そんな…ああ…強く…だめ…」
「頑張るのよ…真宵…これからよ…」

なんだか見てはいけないモノを見ている気がする…。
しかし見てはいけないと思いつつ、視線が2人の行為に釘付けになった。
千尋さんの手ほどきで、徐々に呼吸が荒くなり、恍惚とした表情になって行く真宵ちゃん。
時々ピクピクと可愛らしく身体を跳ね上げ、その感覚が徐々に短くなって行くと…真宵ちゃんはより一層いやらしく身体をくねらせ鳴き声を上げた。

「あ…あっ…お…お姉ちゃん…ああああっ!!!」

真宵ちゃんの一物は噴水の如く白濁を吐き出した。
女の子の真宵ちゃんにある筈の無いもの…幼い彼女の身体から溢れる欲望の塊は余りにも不釣合いで…その不安定さにぼくは妙なむず痒さを感じ唾を飲み込んだ。

「…あ…はあ…」
「真宵?…感覚は掴めたかしら?…さ…なるほどくん!…これからが本番よ!」
「え!?…ほ、本番!?」
「ええ…真宵に性的な刺激を与えるなら、男性に手伝ってもらうのが1番でしょ?」

「ええええ!!!…お、お姉ちゃん何言ってるの!?」
「いやいや1番でしょって!…そんなあっさり言って…千尋さんそれでも真宵ちゃんの姉なんですか!」
「大丈夫よ!!事情は全て悪霊が成仏する時に一緒に持って行くから!」

千尋さんが笑顔で言い切った。しかも親指を立てて…。
真宵ちゃんは不安そうにぼくを見つめている…こんなに怯える彼女を見たのは初めてかもしれない…。

しかし冷静なつっこみを入れるぼくも、実は先程の2人の事情を見て既にたぎっていた。
ご都合主義でもなんでもこの股間に溜まる血液を解放できるのであれば…
いやいや真宵ちゃんは妹みたいに大切な存在なのに、そんなあっさり肉体関係を持つのは常識ある大人としてどうなんだ…。
…ぼくの心の中でで天使と悪魔が法廷対決をしている。

「…………」

…千尋さん…あの千尋さんがいいと言ったのだ…脳内で繰広げられる法廷対決に判決が下る瞬間だった。
引導を!真宵ちゃんにぼくの引導を叩きつけてやる!!

ぼくはズボンのベルトを外しチャックを開けながら、真宵ちゃんに近づいて行く…。
真宵ちゃんの顔はみるみる赤くなって行った…。

「な…なるほどくん…嘘でしょ?…」
「千尋さん…本当に大丈夫なんですよね?」
「ええ…心配ないわ…」
「という訳なんだ…真宵ちゃんこれからぼくが悪霊から解放してあげるからね…」

寧ろぼくの股間に憑く悪霊を解放すると言った方が正しい気がしたが、ぼくは気にせず、真宵ちゃんに覆いかぶさる。真宵ちゃんはソファーに横たわる体勢になった。
真宵ちゃんは真っ赤な顔で目を白黒させている。
されるがままになってしまった真宵ちゃんの下肢を持ち上げ開帳させ己を聖域に宛がう…真宵ちゃんのそこは既にしどとに濡れていた。
くちゅくちゅと音を立てて己に蜜を塗りつけると、その刺激で真宵ちゃんは「あ」と小さく声を上げた。

まさかこんな形で真宵ちゃんと性交を行うとは思わなかった…。
恐怖と混乱が入り混じりながら恥じらう真宵ちゃんは、いつもの元気な彼女とは別人の様で…その姿がさらに興奮をもたらした。
大きく深呼吸をし、ぼくは上体を屈める…。

「………」
「………」
「………」

「……………あの…千尋さん…?」
「どうしたの…なるほどくん??」
「……バックから挿れていいですか?」
「好きな様にすればいいわ…けど急にどうして?」

「…いやその…この体勢だと…その…真宵ちゃんのナニがぼくの腹に当たってですね…男としてる気がして…複雑な気分に…」
「……それもそうね…真宵…ソファーから立って、お尻を向けて四つんばいになりなさい…」
「ええええ…あ…あたし…そんなの出来ないよお~!」
「いいから!」

一喝されてしまった真宵ちゃんは泣きそうな顔をしながら、おずおずと立ち上がり四つんばいになる。ぼくも移動し、真宵ちゃんの小さいお尻がぼくと対面する。
ぼくは真宵ちゃんの細い腰に手を添える。真宵ちゃんはビクッと肩を震わせた…。
無理も無い…突然、そんな流れにすらなっていない状況で、男とセックスするなんて…しかもこんな体勢で…ぼくが女の子なら泣いてしまうんじゃないだろうか…。
――まあぼくは男だけど…。
千尋さん…実は弟子と妹を使ってこの状況を楽しんでるんじゃないだろうか…いや絶対に楽しんでる…。

「ま…真宵ちゃん…挿れるよ…?」
「…………ぅん…」

小さな良心から真宵ちゃんの様子を伺うと、真宵ちゃんは健気にも目に涙を浮かべて、唇をぎゅっと噛んでいた…。
自身のあられもない姿から早く解放されたい事と、絶対的な存在である姉の命令でこの状況を無理やり受け入れようと頑張っているようだ。
ぼくは再び己を宛がうと…申し訳程度にゆっくりと真宵ちゃんの中に入り込んで行った。

「あ…ああああ…い…いやあああ…」
「くっ…真宵ちゃ…締め過ぎ…ああ…」

ぼくが真宵ちゃんの身体に入り込むと、熱い肉ととろける蜜が出迎え、ぼくをキツク締め上げた。
腰が抜けそうになり真宵ちゃんの身体に腕を巻きつけると、一物がぼくの腕に当たった。
真宵ちゃんが腰を震わす度に、一物がぴくりと動く。きっとこの様子だと悪霊とやらの欲望が元気良く解放されているのだろう…。
立っている事も辛いのか…真宵ちゃんの脚がガタガタとまるで生まれたての小鹿の様に震えている。

「あ…っ…ひ…はああ…いやいやあ…」
「…真宵ちゃんどうだい?」
「真宵…その調子よ…」

真宵ちゃんは迫り来る未知の快感に戸惑い、声にならない悲鳴を上げている。
ソファーで己を支えていた腕が力の抜けて、どさっと顔からソファーにダイブする。
男の一物から吹き出る欲望と、女の空洞を埋められる快感が同時に来るというのは、一体どれほどのものなのだろうか…。

真宵ちゃんは己を保つ為に首を振ったり、酸欠の金魚の様に口をパクパクと動かし、全身に襲いくる2つの快感と闘っている様子だった。
ぼくは真宵ちゃんの快感が抜けるまでぐっと我慢した。今こそ男の見せ時だ!と心の中で自身を鼓舞しながら。
しかし、そんな真宵ちゃんを追い詰める様に、千尋さんが動き出した。

千尋さんは真宵ちゃんの身体の下に潜り込む。ソファーとの狭い空間なので長い足は投げ出している。
ぼくの体勢では千尋さんの姿は見えないが、薄々ではあるが千尋さんが何をしようとしているのか理解出来た。
千尋さん…もしや…天国でセックス出来なくて欲求不満なのか…?などと尊敬する師匠に対して有るまじき暴言を心の中で吐き捨てた。

「…ひ…はあ……ああ…」
「真宵!…そんな事では駄目よ…もっと己を強く持って抗いなさい!」
「ち…千尋さん…いくらなんでも…それは!!」
「いや…お姉ちゃん何を…あああ!!…舐めちゃいや…ああああ…」

真宵ちゃんが先程の挿入時以上に大きな声を上げ、飛び上がった。
それと同時にぼくをキツク締め上げたので、ぼくも真宵ちゃんと一緒に背筋を反り返らせた。
真宵ちゃんの悲鳴と共に、くちゃくちゃと一物を舐るねっとりとした厭らしい音が聞こえた。

千尋さんのフェラって…なんというか凄いんだろうな…何でも知っている千尋さんの事だ…ぼくなんて一瞬で調教されるに違いない。
あの黒子の輝くエロい口に咥え込まれる男性器が、真宵ちゃんを何度も昇天へと導く。
その度に女の快感も生まれ、ぼくと繋がる女性器の蠕動運動がより激しくなる。

「あああ…ひ…あああ…」
「んん…真宵…よく出てるわよ…んん…なるほどくんも…休まず動きなさい…」
「え…は…はい…」
「いや…だめっ…あ…ひ…ああ…くっ…」

己の今の状況で既に意識が飛びそうになっていたぼくに千尋さんが一声かける。その命令でぼくはスイッチが入ったように、勢い良く真宵ちゃんの中を出入りする。
千尋さんから与えられる快感で、既にそこは蜜壷になり、ぐちゅぐちゅと厭らしい音を立てる。
真宵ちゃんは声を出す事すら出来ず、ひきつけを起した様に全身を飛び上がらせる。

ぼくは真宵ちゃんに覆いかぶさり、装束を脱がしてすでにつんと立ち上がる突起を摘んだ
男の本能とは恐ろしい…真宵ちゃんが既に果てる寸前だと言うのに、当然の如く行動を起すのだから…。

「あああっ…ひ…いや…だめっ…いや…いやああ…もう無理…」
「真宵ちゃん…いいよ…もう少しだからね…」

千尋さんは真宵ちゃんの一物を咥えて居る所為か、行為に熱中している為か無言だった。ただくちゃくちゃとした舐る音しか聞こえない。
その無言が真宵ちゃんに与える刺激がどれ程のものなのかを物語っている様で、ぼくは恐ろしかった。
しかしぼくの方も、余裕が無くなって来て、本能の赴くままに自身の欲望を叩き込んだ。
…ああ…もうだめだ…頭の中が真っ白になる…。ごめんね…ほんと…真宵ちゃん…苦しいだろうけど…我慢してくれよ…。

「あ…あ…いや…はあ…だめ…もう…もう…頭が…おかしくなるっ…」

ただそれから一心不乱に腰を振った…。入り込む度に真宵ちゃんは大きく身体を震わせ、声になら無い悲鳴を上げる。
中腰になる事が出来なくなり、ぼくは片手で真宵ちゃんの身体を持ち上げる。ぼくと真宵ちゃんのリーチの差で、真宵ちゃんの下肢は宙をさ迷う。
それに伴い、千尋さんも上体を起した…。その際に千尋さんの鼻にかける様な息遣いが聞こえる…。真宵ちゃんを無我夢中で頬張って居るのが見て取れた。

ぼくの耳に真宵ちゃんの悲鳴の様な喘ぎ声が途切れ途切れに聞こえる…度々呼吸が止まり苦しそうになる。
ソファーを見ると、ぼくと真宵ちゃんの汗なのか…彼女の開けっ放しの口から出る涎なのか…垂れ流しの涙なのか…液体で染みが出来ている。

しかし彼女より先に、ぼくは果てる寸前で突然全身に力が入る。快感に震える真宵ちゃんの身体を抱きしめた。
腰がとろける様な快感がぼくを襲う…体の力が抜けてぼくはソファーに腕を付いた。

「あ…真宵ちゃ…ぼく…もう…あぁぁ」
「ひ…あ…く…だめ…ああ…熱いぃ」
「いいわよ…真宵…一気に出しなさい…!!」
「ああ…ふあああっっ…!!」

真宵ちゃんはこの快感に更に女としての快感もやって来るのだから…それはまさに、ぼくの想像を絶する程のものに違いない。
ええと…女の絶頂は男のそれの7倍だったか…?いやもうこれの7倍にさらにこれだから…ってぼくも頭が混乱しそうだ…。
華奢な身体には耐え切れない程の快感が真宵ちゃんを襲う…。
真宵ちゃんはぼくの腕の中でがくがくと痙攣し、快感から逃げるようにもがき苦しみながら意識を手放した。

「…んん…よく頑張ったわね…いい子よ…真宵…」
「はあ…ち…千尋さん…真宵ちゃんは…?」
「もう悪霊は居なくなったわ…触ってみなさい…」

ああ…そういえば、こんな事になったのは悪霊が原因だったんだっけ…。事情にのめり込んでいて、すっかり当初の目的を忘れていた。
ぼくは恐る恐る手を真宵ちゃんの股に移動させる…ぼくの指先は…先ほどとは違う可愛らしいクリトリスが触れた。

それを確認すると…ぼくは安堵から己をズボンに収める事も忘れその場にへたり込んだ。
はっと気が付いて慌ててズボンをはき直す。
千尋さんは真宵ちゃんを抱え無言のまま仮眠室へ行った…。


「…あれー?あたしいつの間にベッドで眠ってたの?」
「真宵ちゃん…ひょっとして覚えてないの?」
「……真宵様!…ああ…お可哀相に…急にお倒れになられたのですよ!!」

「ええ~!?どうしたんだろうあたし貧血だったのかな…とっても全身がだるいんだよね…」
「そ…そうだね…しばらく真宵ちゃん立てないかも…」
「まあ…なんという事でしょう!!」

千尋さんは仮眠室へ行ったまま、ぼくに何も言わず春美ちゃんの身体から出て行ってしまった…。
ぼくも千尋さんとどんな会話をすればいいのか分らないので丁度良かったのだが…きっと千尋さんもそうなのだろう…。

「事情」は悪霊が成仏する時に一緒に持って言ってしまったらしい…。
真宵ちゃんは何も覚えて居なかった…。
春美ちゃんは霊媒中で意識が無く…結局この場で先程の事を知るのはぼくだけだった…。

「…そういえば…私、先程から妙に口の中がエグイのですが…」
「!?」
「…なるほどくん…千尋様は何をなさったのですか…?」
「え?…いや…その…」

無垢な瞳がぼくを見つめる…。
嫌な脂汗が全身から吹き出るのが分った…。

『ピンチの時はふてぶてしく笑うものよ』

いつもそう言ってぼくを助けてくれる千尋さん。
今のこのピンチに…当事者でもある千尋さんは助けに来てはくれなかった…。

2人を納得させる言い訳を考えながら、――ぼくはこの時初めて、千尋さんを恨んだ……。

おわり
最終更新:2010年03月26日 20:06