リゾスレ一周年記念動画



  • リゾスレが立てられてから1年経つことを記念して作成された動画
  • 第1話から第24話半ばまでに上げられた作品の「名言集」的な形を取っている
  • 作者はBGMの人
  • 第1話を立てた禍刻の人も協力しているらしい
  • 何故かバージョンが2つある




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動画内登場作品 (※登場順)


上段:(スレ番号)レス番号『作品名』←保管庫へのリンク
中段:該当「名言」部分(発言者)
下段:状況説明



※作品を未読の方にはネタバレを含みますので予めご了承ください

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  『誰か助けて、って強く思えば、あたしは必ず感応する』(高橋愛)


夜道で謎の刺客に襲われた愛佳。
咄嗟に強気の反撃に出ながらも、心の中で必死に思い出していた言葉。

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  「いつか晴れるといいな  私の心の止まない雨が・・・」(光井愛佳)


夕暮れの駅のホーム。
自ら死を選ぼうとしていた愛佳の頭に声が響き、寸前で死ぬのをやめる。
『あなたはさっき一度死んだわ これからのおまけの人生 助けた私に預けなさい! じゃあ 最初の命令言うわよ 生きなさい! かってに死ぬ事はゆるさないから!!』
『私生きていいの!?』
『生きなさい!』
『生きたい!!』『私! 生きたい!!!』
愛佳はどんなイジメを受けても流さなかった涙を流す。

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  仲間とか、絆とか。寒い、言葉だけのもんやって思ってた。それなのに、今こんなにも心地良い(田中れいな)


真夜中、絵里の“見舞い”から屋根伝いに帰ってきたれいなを、愛は屋根の上で何も言わずに待っていた。
愛の自分に対する無償の優しさが信じられず、怖くて素直になれなかった過去を思い出しながらの2人だけのティータイムを終え、自分のロフトに横になる。
天窓から自分を見下ろす星たちを睨み、指先でなぞりながらメンバーの顔を思い返す。
一人も欠けたらいけん。だからそのための努力は惜しまない。
自分の居場所をみつけたれいなが、心の中で改めて思ったこと。


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  「あたし、リゾナントが好きだよ?仕事で苦しいことがあっても、みんなといたら忘れる」
  「あたしたちにとって、店はただの建物じゃない。」(久住小春)


振り込め詐欺に引っかかり、騙し取られた「リゾナント」の売上金を取り戻すべく奔走する小春と愛佳。
念写能力の過剰使用がたたってフラフラになった小春は、それでもようやく掴んだ手がかりを追うべく、無茶な念写を続けようとする。
心配して止めようとする愛佳に、以前に「リゾナント」の前で9人で撮った写真を見せながら、小春が言った台詞。
この後愛佳は、小春が念写した青いスポーツカーの写真を元に未来を視る。

※光井さん視点です


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  「リーダーだからって全部背負うつもりなら自惚れないでください!」(亀井絵里)


近所の公園のベンチ。
愛の視力が落ちていることに気付いた絵里がそのことを問い質すと、返ってきた答えは「能力の使いすぎかもしれん」だった。
瞬間移動・精神感応・光使い・・・全ての能力使用が愛の視力を蝕んでいることを知り、絵里は「これからなるべく使わないように」と進言する。
それに「いや多分、無理やろ」とあっさり淡々と答える愛に対し、仲間を―自分を信じていないのかと怒って言った台詞。
この後、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにした絵里は、砂場にミニミニトルネードを発生させて愛を慌てさせる。

※亀井さん視点です


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  「愛ちゃんが、あたしを守ってくれる分、あたしも愛ちゃんの事守りたいから」(新垣里沙)


愛と里沙、2人きりの「リゾナント」の店内。
ずっと閉じこもって何かをしていた里沙が、ようやく部屋から出てきて愛に渡したもの。
それは互いのイニシャル「A」と「R」が入った、手作りのお守りだった。
「でも…どうしてお守り?」
そう首を傾げる愛に、躊躇いながら顔を赤らめ恥ずかしそうに里沙が言った台詞。


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  まだ見ぬ明日の物語は、この手で切り開いてみせる。(道重さゆみ)


「リゾナント」の2階、「魅惑の水さんルーム」と愛が命名した休憩室。
そこでメンバーの戦闘服作成をするリンリンを、さゆみが訪れる。
完成しかけている戦闘服の、自分の分を除く全員分に治癒能力を込めた布を貼り付けて、「私にしかできない守り方」でメンバーを守ろうとするさゆみ。
リンリンに「何をしているのか」と問われたさゆみは、他メンバーには秘密であることを約束させ、その説明をする。
「さゆみは離れていてもリンリンを守りたいって、そういう事だよ」
照れながらそう口にするさゆみに対し、リンリンは笑顔で言う。
「道重サン・・・リンリン、凄ク嬉シイ、です」
その笑顔を自分自身の手で守りたいと、改めて心の中で自分に誓った言葉。


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  「人は皆、いつかは死ぬものです。そしてまた生まれる。破壊と創造は常に表裏の関係なのです」(さえみ)


さゆみを痛ぶっていた黒衣の女(藤本美貴)を圧倒するさえみ。
「嫌、死にたくない・・・嫌ぁあああああああああ!!!」
足を、腕を次々と崩壊させられ、死の恐怖に絶叫する黒衣の女に静かに放たれた台詞。


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  「ナニカ、キルモノ、ナイデスカ」(ジュンジュン)


廃ビルの一室で、やむなく獣化して男たちを蹂躙したジュンジュン。
破れてしまった服の代わりをどうするか悩んでいたそのとき、いつの間にかそこに立っていた愛に対して言った台詞。


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  「たまにウザいし、アイツらと一緒におったら面倒くさい事も多いっちゃけど…れいなはアイツらが好きやけん」(田中れいな)


タクシーから降りた新垣里沙に、暗い道路で鋭い瞳とともに。


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  「今の久住さんは…本当は……昔の私みたいなんじゃないかって。だから…ほっとけないんです」(光井愛佳)


「秘密基地」にて、自分勝手で傲慢な小春を責めるれいなに対して。


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  「あなた・・・クラスにいたら苛められるタイプでしょ」(久住小春)


リゾナンターに加入することになり、「リゾナント」にて自身の予知能力の制御方法を里沙とともに練習する愛佳。
そこに入ってきたのは、人気アイドル「月島きらり」―小春。
雲の上の存在とも言うべき眩しさの小春に対して、何と声をかけていいか分からず口ごもる愛佳に、初対面の小春が開口一番言った台詞。

※後に、[Koha-Mitsu](03)783 『少女はその日、居場所を欲し『光』へと手を伸ばす』において、自分の居場所を奪われてしまう…また一人ぼっちになってしまうかもしれないという思いから、心ならずも口にしてしまった台詞であることが語られる。


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  「じゃあ、何かあったら呼んでな」
  「愛ちゃん」
  「ん?」
  「…手、もう1回握っていいと?」(田中れいな)


喫茶リゾナントの2階のロフト―通称「れいな城」。
風邪で倒れたれいなは、“看病”に来た4人の大騒ぎに疲れていつしか眠ってしまっていた。
眠りの中、母のぬくもりを思い出すれいなだったが、今は夢の中でしか感じることのない其れは、手からすり抜けるように何処かへ落ちていった。
真っ暗な世界。真っ暗な深淵の底。冷たい海に浸っているかのような感覚。
そんな中、れいなは手の平に小さな光―ぬくもりを感じて、海の底から這い出してきたように目を覚ます。
そこにあったのは、自分の手を握り、額のタオルを取り替えてくれる愛の姿。

人間は病気になると必要以上に弱気になると言うが、これも大切な事なのかもしれない。
自分の"弱さ"と向き合う事で、誰かの心に気付けるのだから。
愛の―皆の優しさに甘えながら、れいなはそう思うのだった。


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  「モウ一回教えてヤル。ワタシノ能力は手に持った物を燃え上がラセル。」(リンリン)


使われていない雑居ビルの一室。
女性を誘拐してミティへの生贄に捧げていた男たちに、捜査のためわざと捕まったジュンジュンとリンリン。
先にジュンジュンを帰したリンリンは、単身で半獣人化能力を持つ男と対決する。
卑劣な手段でリンリンを追い詰める男だったが、リンリンの発火能力の前に床に這いつくばることとなった。
その男の頭を鷲掴みにし、リンリンが静かに言った台詞。

※ちなみにこの後、身勝手な命乞いをする男に対し、リンリンは「ソウ言った女に対し貴様はドウ答エタ?」と冷酷に告げるとともにその能力を発動する。


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  「ありのままがイチバンいいんだ、人間も、バナナも」(ジュンジュン)


自宅アパートで、里沙はここ3日ほど寝込んでいる。
原因は、肉体的にも精神的にも負担を与えるスパイ生活による過労。
ここしばらく碌なものを口にしていないが、心配をかけたくないとずっと言い出せずにいた。
そこに突然訪れたジュンジュンは、里沙の困惑にも構わず「ジュンジュン特製パンダ鍋」を作り、里沙に食べさせる。
ゆったりとした時間の中、交わされる2人の会話。

「なあニーガキ」
「何?」
「ゲンキ出たか?」
「うん、ありがとう」
「…色々事情があるんだろうけど、あんまり一人で抱え込むなよ」
「え?」
「苦しい時はスグ私達に言え」
「うん…ごめんね心配かけて」
「心配なんかしていない。ニーガキは強いからな。でも、無理はしちゃいけない」
「――」

それに続いてジュンジュンが言った台詞。

この後、ジュンジュンが日本に来た理由(ダークネスに一族を全滅させられた復讐のため)が語られ、しかし他の皆と出会った今では、戦いの動機は「正義のため、大事な人のため」に変わったと述べられる。
「人は毎日ちょっとずつ生まれ変わっていくもの」というジュンジュンの言葉とその笑顔に、里沙は自らの夜明けが近いことを感じる。


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  「わたしたちがこうやってずーっとずーっと祈り続けてさぁ、想いが届いて、笑顔になれたって人が、一人でもいたら嬉しいよね」(亀井絵里)


梅雨晴れの清々しい朝、絵里・さゆみ・れいなの3人は隣の町が見渡せる丘の芝生に寝転んで、それぞれの能力を共鳴させて空に放つ。
「―――世界の人たちに、幸せ届けることってできないかなぁって」という絵里の発案から始まったその“活動”は、リゾナントのベランダでその後も毎日続けられた。
体に負担がかかる中、本当に楽しそうに毎日能力を行使する絵里が、初夏の日差しに照らされたまぶじい笑顔で言った台詞。

※ちなみに道重さん視点


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  「なんか、絵里って意外と考えてるんだよなーって思ってさ」
  「うん」
  「夕暮れ見たら、絵里のこと考えちゃったよ」(道重さゆみ・田中れいな)


さゆみとれいなだけの「リゾナント」の店内は、静まり返っていてどこか物悲しささえ感じさせる。
驚くばかりの赤に染まる窓の外の空を見ながら、カウンターで暇をもてあましながら2人は絵里のことを思う。
今頃はいつものように入院先の病院で眠っているであろうこと。
いつか、絵里が3人の力を合わせて世界に幸せを届けることを提案したときのこと。
その帰り道、夕日に赤く映える絵里の横顔がとても綺麗だったこと。

「絵里ってさ」
「ん?」
「いつもはあんなだけど、たまに心に響くこと言うよね」
「…そうやね」

夕暮れの赤は、さゆみとれいなに絵里のことを思い起こさせる。


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  いつか、その未来へ。
  あの背中に追いつければ、きっと叶うはず。(亀井絵里)


星なんて数えられる程にしか見えない夜空、銀色に光る月。
金木犀の香り漂う真夜中の公園で、れいなと絵里はベンチに座り、自分たちの現在に、そして未来に思いを馳せる。
甘いのに何処か胸を切なくさせる金木犀の香りに・・・そして今ある幸せがいつまでも続くとは限らないという現実に、不意に涙を流すれいな。
絵里に優しく抱き寄せられ柔らかく励まされたれいなは、幸せな未来とそれ実現出来るだけの力が―皆を守れるだけの力が欲しいと改めて心に強く誓い、走り出す。
その背中を目にする絵里もまた思う。

負けたくない。
その背中に遅れたりなんかしない。
その隣に立って、れいなのことも皆のことも守ってみせる。
そしていつか―――今日のことを思い出して、あんなこともあったねと笑い合う未来を手に入れたい。

前を行くれいなの背中を追いかけながら、心の中で強く思った言葉。


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  けして わすれない この むねのたかなりを・・・
  「リゾナント・・・ブルー・・・・を」(高橋愛?)


ファンとの共鳴により、闇を打ち破ったリゾナンター。
だがその代償は大きく、リゾナンターは人々の記憶の中から消え去ってしまった。
心に穴が開いたままステージに向かう9人を、青の光が埋め尽くす。
一階 二階 三階 埋め尽くす 青青青。
ステージの画面に映し出された 揺れるボードの文字 [忘れる訳 ないじゃないか!]
万感の思いを胸に、自分たちに・・・そしてファンに向けて言った台詞。


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  一度だけ、その名を呼んだ。それは彼女をこの世に送り出した4年前、叶わなかった命名。記号でない、彼女のこれからの生命を彩る、名前。(愛の母)


獣道、人目をはばかる逃避行。
ようやくたどり着いた母の家の前に、記憶を改竄し眠らせた愛を寝かせ、後を託す旨の手紙とともに残してゆく母。
一人山を下りながら、ただ一度だけ・・・最初で最後となる娘の名を口にする。
「さようなら、愛」


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  「アンタが本物か。初めまして、i914さん」
  「あぁ、そっか。今はi914じゃないのか。人間になりすましてるんだっけ?」(i914・改)


病院からの定期健診の帰り道。
絵里と、付き添っていた愛は暗闇から現れた人物の姿に驚愕する。
愛と全く姿かたちをしたその女性―i914・改が、愛とは似ても似つかない、ぬくもり一つない笑顔を浮かべて言った台詞。


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  「待たせてごめん、助けに来たよ、お姫様」(久住小春)


夜の街で、ダークネスの刺客―吉澤ひとみの展開する結界内に取り込まれ、催眠で操られた男たちになす術もない光井愛佳。
仲間へのSOSも結界によって遮られ、打つ手もなく自分の無力さに打ちひしがれる愛佳の前に、一人の人物がこの台詞とともに降り立つ。
フードの付いた黒のロングコート、右手に握られた日本刀。
高い位置で一つに結んだ黒髪を揺らしたその人物―小春は、愛佳を振り返ってニヤッと憎らしいまでのいい笑顔を浮かべた。


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  「時間の長さは関係ない。私はあの人たちから言葉で言い表せないぐらいのモノを貰った。そのためなら、この命惜しくは無い」(リンリン)


ビルの屋上。
刃千吏の連絡員と称する女に、「刃千吏がダークネスと盟約を結んだ故、同志銭琳はリゾナンターを離脱して、ダークネスに協力せよ」との指令を受け、一度は拒否するも、「昔の顔なじみを相手にして戦うことが出来るのか」と再度脅しを受けるリンリン。
だが、リゾナンターをおびき出せという命令を受けた場所に現れたのはリンリン一人。
「2年にも満たない交わりの為に命を落とすか、愚かな」と言う女に対して返した台詞。

前後をダークネスの只ならぬ気配に挟まれたリンリンは、三度目の勧告を受けるが、決然とそれを拒絶し「きっと喫茶リゾナントに帰る」という揺るがぬ意志を矛に闇に立ち向かう。


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  「琳よ。 お前は闇を照らす炎とおなり。 寒さに心を震わせる人たちを暖める熾火となれ。
   信ずるものの為に命を賭けろ。 守るべきものの為に己が生命の篝火を焼き尽くせ」(刃千吏総統―リンリンの父)


丸まり始めた月を見ながら、リンリンはあの日のことを思い出す。

吐く息は白く、生あるものの動きも見えなくなった原野。
蒼白い月が照らすその草原に立ちつくす一人の少女。
自らの忌まわしい力を呪い、涙する10歳の少女―リンリンを、父は暖かい手で抱き寄せて言い聞かせる。


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  「世界が平和にナル代わりに高橋サンが居なくナルんだったらソンナ平和イラナイ!」
  「世界が平和になってもジュンジュンの心、平和ジャナイ!」(ジュンジュン)


先ほどまで喧騒に包まれていた「リゾナント」も、真夜中の今は静まり返っている。
自分が存在しているからこの世界が不幸になっているんじゃないのか――
i914――忌まわしい自分の存在をダークネスと刺し違えることで消し去ることがこの世界のため。
そう決意した愛は、メンバーの前から黙って消えようと静かにドアを開ける。
だがそこには、この時間にここに居る事のないはずのジュンジュンが立っていた。
「行かせない」と言うジュンジュンを「…でもねジュンジュン。あたしが存在しとる限り…世界は平和にならんのよ」と説得しようとした愛に対してジュンジュンが泣きながら怒鳴った台詞。


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  ――私、愛ちゃん達が思ってるような人間じゃない。私は、みんなを裏切ってる――(新垣里沙)


タクシーの中、里沙は先ほどまで「リゾナント」の前で一緒に話をしていた愛の表情が頭から離れずに苦悩する。
スパイとして愛たちの元に潜入し、皆を騙しながら毎日を過ごす自分。
だが、そんな自分を愛は真剣に心配してくれている。
その優しさが逆に里沙の胸を責め、里沙は誰にも聞こえないような小さな声で「ごめんね」と呟き、そして心の中で言いたくても言えない言葉を紡ぐ。


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  あの日、燃えさかる炎の中に立つその人はとても美しかった。(高橋愛視点のナレーション)


買い物の帰り道、カフェ―シアトル風の有名チェーン―で休憩しながら、れいなは愛がかつて属していた組織『M。』について愛に尋ねる。
それに応えて昔のことを語りながら、愛は思い出していた。
『M。』の主戦力でありながらその『M。』を自ら壊滅させ、炎をバックに美しく立つ後藤真希の姿を。


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  ―――全ては、想い描く未来のために。(紺野あさ美・飯田圭織)


ダークネス本部。
リゾナンターを去った里沙が泣いている。
その中、超能力研究機関「Awesome God(素晴らしき主)」を統括する最上位研究者、紺野あさ美の部屋に通される、里沙を連れ戻した張本人の吉澤ひとみ。
そこにいたのは、不戦の守護者と呼ばれる予知能力者『飯田圭織』。
安倍なつみがダークネスを裏切り、小川麻琴を通じてリゾナンターに有益な情報を流す“未来”を視たという飯田。
しかし、それを分かっていながら「見ない振り」をしろと吉澤に言う紺野。
「何のためにそうするんだ、紺野…そして、何でそれに飯田さんは協力するんだ…」
その吉澤の疑問に対し、2人が場違いなくらい穏やかな微笑みを浮かべ、輪唱のように重なり響かせた言葉。


<参考・紺野あさ美談>

全ての誕生は、闇から光への誕生なのであると、かのフリードリヒ・ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・シェリングが『人間的自由の本質』で言及しているこの言葉を解釈すると。
光は闇から誕生するが、闇は光からは誕生できない。
つまり闇とは諸々の清濁すべてを内包する"混沌(カオス)"そのものである。
混沌から万物は生まれ、万物は混沌に内包されている。
つまり闇とは原初。
闇とはすなわち万物すべてをありのままに受け入れるという茫漠にして広大な概念であり、本来ならば私達の行使する力は闇という名よりも原初の力と名付けられるべき力。


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  「魔女狩りの時間だ」(吉澤ひとみ)


里沙を奪還するため乗り込んできたリゾナンターたちの戦いをモニター越しに眺めながら、氷の魔女・藤本美貴は企みを胸にほくそ笑む。
だが、そこに現れたのは吉澤ひとみ。
かつて藤本がその手で葬り去り、組織の手によって蘇生された女。
これは復讐であると明言し、かつ上の許可を取ってあると言い放つ吉澤の言葉に動揺する藤本。
吉澤の両手に光の粒子があふれだす。
その光がほどけて現れた二挺のサブマシンガンを手に、吉澤が言った台詞。


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  「うちらはいったいいつまで『アオイアラソイ』を続ければいいのかな?」(安倍なつみ)


所狭しとビルが立ち並び、光り輝くネオンが煌々と照らす眠らない街―東京。
くたびれた人々が歩く雑踏の中、一人の目を引く女性に、「いかにも馬鹿面の男3人組み」が声をかけ、路地裏に連れ込む。
無謀にも助けに入った女子高生―愛佳に「ありがとう」と「また会えるよ」の言葉を残した女性―安倍なつみは、その場に合流した保田圭に問う。

「どうしてうちらはこんなに暗いところでこんなに静かなところで、こんな・・・誰も気づいてくれない場所で、戦うのかな?あの子達が悪だってわけじゃないのに、圭ちゃんが悪だってわけじゃないのに、裕ちゃんやうちらが悪だってわけじゃないのに、、、。どうして戦うのかな?」

そして、それに続けてかすかに目を震わせながら言った台詞。

保田圭は、それに対して答える。

誰も悪なんかじゃない。
でもそれはみんなが悪ってことよ。
みんなが少しずつ自分の生きたい世界を思い描いていて、
みんなが自分の生きたい世界を実現させようとしている。
たまたま組織が違うだけ。
なっちはなっちのまま過ごせばいいじゃない。
ダークネスにだってリゾナンターにだって、なっちの味方はいるじゃない。
もちろん、私だって。


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  いや、「寂しい」なんてあるわけない。身体にバグが起きている。(松浦亜弥)


他の誰も彼女にはなれない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが誇りだった。

彼女は他の誰にもなれない。
育て上げられた環境が異なるのだから。
彼女は、自分という存在が世界に一つしかないと知っていた。
それが、寂しかった。

いや、「寂しい」なんてあるわけない。身体にバグが起きている。
感情は消去。活力に変換。目標の決定。
そして、命令を実行―――――


彼女はこの世に一つだけの特別な存在。
どんなに優れた人間も、彼女になることはできない。


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  「あの人を裏切ることは許されない。組織が許しても、あたしが許さない」(保田圭)


モノクロームの世界の中、「定期面談」に現れた保田圭が里沙の心を見透かすように言った台詞。


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  粛清人なんてガラじゃない。
  仇が憎いわけじゃない。
  でも、あいつの無念は、私が晴らしてやろう。
  他の誰にも、それは譲らない。(吉澤ひとみ)


飾りっ気のない、シンプルなデスクの他、必要最小限のものしか置かれていない自室で、吉澤ひとみは先ほど交わされた会話を反芻する。
新垣里沙の粛清に向かい返り討たれたR―石川梨華の後を継ぎ、吉澤に粛清人となるよう上層部の決定が伝えられた。
里沙への同情、上層部への不信感、様々な感情から気乗りのしない吉澤だったが、「石川さんの後任となり、仇を討ってください」との部下の言葉に、粛清人を引き受けるただ一つの“条件”を出す。
「石川が梅酒をな、漬けていたらしいんだ。それをもらえるかな」

―私さ、梅酒をね、漬けてたの。任務が終わったら余裕が出来るから、一緒に飲もう。
―ま、味は保障しないわよ。

任務に赴く直前に石川と交わした会話を思い出しながら、砂糖の分量を間違えたとしか思えない容赦のない甘さの、まずい梅酒のグラスを傾けながら、吉澤の胸の奥にふつふつと何かがこみ上げる。
そのまずい酒が気付かせてくれたもの、それは――

―石川梨華は紛れもなく、私の友だった。

そのことに気付いたとき、吉澤の中ではっきりと目覚めた感情は“復讐”。
その静かな誓いを胸に、心のうちで言った台詞。


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  もしもあたしのことを許せないっていうんなら、あんたらが信じる神様を連れてきな。
  まとめて負かして、固めて、踏み砕いてやるからさ。(藤本美貴)


紛い物の「神」を騙っていた、かつてダークネスを脱走した能力者を血祭りにしたミティは読み手(?)に向けて語る。
もしも本当の神様がいるっていうなら、そいつはこんな豪華な神殿なんかに住んじゃいない。
必死で頑張っているやつの背中を押してやるために、崖っぷちから堕ちかかっているやつを引き摺りあげる為に世界中を飛び回っているだろう。
まあいればの話だけどさ。


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  「博士、お嬢さんの“愛”はいずれこの世界中に満ち溢れるでしょう… そして、きっとこの世の闇を打ち払う…」
  …Love will beat off the darkness of this world surely…(ハイラム・ブロック―ロス市警刑事課長)


ロサンゼルスのカリフォルニア州立病院の病室の外。
バイオテクノロジーの若き権威、シュン・都倉博士は、非常な現実に直面して呆然としていた。
後藤真希の襲撃を受けて崩壊したランドマークタワーを、重傷を負いながらも支え続け、多くの人の命と引き換えに亡くなった都倉愛―都倉博士の娘。
ビル崩壊の現場に居合わせたハイラム刑事課長が、都倉博士の下を訪れて感謝と悔やみの言葉を述べる。
去り際、“愛”の名の意味を博士に尋ね、それが“LOVE”であることを知ったハイラムが言った台詞。

またその後、失意の都倉博士は突然の電話をかけてきた阿久博士の口から“リゾナンター”とそのリーダー“高橋愛”の名を聞く。
そのときに、都倉博士はハイラムのこの台詞を思い出す。


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  誰そ、彼は。
  逢魔が時。
  人の顔が見分け難くなる時刻。
  そこに佇む影は――魔か、人か。(ナレーション)


黄昏が空の茜を食い尽くしてゆく。
昼と夜を分かつ刻限、国道の中央、光と闇の境界線の真上。
闇よりもなお暗い正義と、理想のような蒼く輝ける正義―2つの正義が鬩ぎ合い、相克し、決着する。
国道の中央に立つ人影は、ただひとつ――


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  「愛ちゃん、よく、頑張ったねえ…」(新垣里沙)


月明かりに染まる工場跡。
『A』との対決で満身創痍となって倒れ伏し、れいなとさゆみの必死の治癒を受ける愛。
そこに現れた里沙の姿も愛と同様にボロボロだった。
その里沙がゆっくりと愛に歩み寄り、その傍らに跪いて頬を撫でながら言った台詞。


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  俺はあの娘たちと約束したんだ、戻ってくるまでここは守るってな(ホゼナンター)


人類最後の防衛線を守る男たちの前に、次々現れる「伝説の少女」達。
すでに「伝説の9人」のうち、前の戦いで敵の首領とともに異空間に消えたリーダーを除き、8人全員が防衛線を越えて絶望的とも言える戦場に赴いた。
もはや風前の灯とも言える防衛線の場を仕切る一人がもう一人に話しかける。
「…お前家には家族がいるんじゃなかったのか?行って良いぜ」
部下と思しきもう一人に自分はどうするのかと(おそらく)問い返され、それに応えて言った台詞。

その後…「守るべき場所」を最後まで動かなかった男の前に、“その人”は現れた。
男はためらわずある方向を指差した。
それは8人の娘達が向かった方向。
8人の娘が未来を賭けて戦っている決戦の地。
その人は男に微笑むと一瞬の内に消えた。

…男は光を見た。


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  「帰ろう里沙ちゃん、みんなのとこに」(高橋愛)


吉澤ひとみに背中を押され、里沙は組織を脱出し、「リゾナント」へと帰る。
だが、自分に関する記憶を消してきた今、帰ったところで何ができるだろう。
街灯もまばらな夜の道、宛もなく歩いていた里沙は、向こうから走り寄る姿に驚く。
自分のことを覚えているはずのない愛が自分の名を呼び、抱きしめ・・・そして全てを裏切っていた自分にこう言ってくれた。



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  「“未来”で待っています」(光井愛佳)


見渡すかぎりの瓦礫の山―
其処此処に転がる人間の形を留めていない無残な死体―
厚く垂れこめる、いつ晴れるともしれない鉛色の雲の下、愛は見知らぬ少女―愛佳に名前を呼ばれる。
見知らぬ?いや、私はこの人を知っている。この出来事を知っている。
愛佳から送られてくる“映像”に奇妙な既視感を覚える愛。
次々送られてくる「かつて予定されていた“未来”―そして“現在”となっては訪れなかった“過去”」の映像。
そんなものに今さら何の意味があるのかと、半ば絶望的な愛に対し、愛佳は深い悲しみを讃えた・・・しかし眩しいほどに純真な目で言う。

「でも、まだ終わってません。それどころか、私たちの物語はまだはじまってもいないんです。みんな、あなたと出会う日を、いまもずっと待っています」
「未来は……私たちの、手の中にあるんです」

そう言い残して“強制転送”によって消えゆく愛佳を愛は必死で呼び止める。
その愛に対し、“胸を締めつけられるような笑顔”を浮かべた愛佳が言った台詞。

※上記の荒廃した風景はこの後に初めて描写されます。


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(15)814 短歌


  大切な 人の未来を 照らすため 私は光を 抱いて産まれた(高橋愛)


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